私には3つ歳の離れた弟がいる。
手前の黒子が私で、奥の黒子が弟だ。(本当にどうでも良いな)
大人の男の兄弟なんてきっとそんなモンなんだろうと思うが、冠婚葬祭くらいでしか顔を合わさない。
まず、住んでいる場所が違う。彼は関西、私は関東。
会う予定もなければ会わなくてはならない用事すらない。
別に仲が悪い訳ではないと思う。が、友達ではないので「暇だし酒でも飲みに行こうぜ」という感じでもない。
だが、別に会えば酒だって飲むし、最近こんな事があってなんて話しもする。
ただ、苗字が同じで育った場所が同じ人なだけ。
私の中で「兄弟」とはそんなものである。
兄弟の正しい距離感は私にはわからないが、同性でも異性でも兄弟で仲の良い人はそのままその関係を続けた方が良いと思う。きっとそれが親としては理想的だからだ。
そんな私達兄弟であるが、毎年1つ、暗黙の決まりがあった。
そう、それはお互いの誕生日。
めでたい方にラインのスタンプを送り付けるという決まりだ。
これは携帯がスマホになって、ラインを使うようになってからどういう訳か毎年続いている。
弟がどんな漫画やアニメが好きかは知らないが、実家にあった彼の漫画を思い出しつつ持ってない事を祈り誕生日になったら送り付ける。
そして弟もきっと同じ気持ちで私にラインスタンプをぶち込んでいるのだろう。
2021年、弟から送り込まれたラインスタンプが…
!!
こ…これは…!!
全く知らない漫画のスタンプをプレゼントされる。
で、当然私は尋ねる。
「この「東京まんじリベンジャーズ」って何?最近流行ってるアニメか??」と、聞くと、弟は光の速さで返信をくれた。
「今それ知らないのヤバいよ・・・(-_-;)」と。
普段連絡を取り合うとき、だいたいこちらが送った事すら忘れたタイミングで返事を返す弟が光の速さで、しかも感情を表すにしろスマートフォンになってからはスタンプだの絵文字だの色々と表現方法があるだろうに(-_-;)をブチ込んでくるあたり2021年、この東京卍リベンジャーズを知らないというのがどれほどヤバイのかが伝わってくる。
と、いう訳で急いで読んだ。
だが、久々に「ヤンキーもの」の漫画を読んだ。
実はヤンキー系の漫画はそんなに読んでいない。
それには理由があった。
もう、何年前か忘れたが…
今日から俺は!!を読んだときに気付いたのだ。
私のヤンキー漫画はこの二つで極まってしまったのだ、と。
ヤンキー漫画かと思わせてギャグが面白すぎる「湘南純愛組!!」
湘南の最強伝説「鬼爆」の漫画である。
世間的には後の「GTO」の方が有名な気もするが、この漫画のギャグはとにかく面白い。電車の中やバスの中で読んだら笑いすぎて社会的に死ぬ可能性すらあると思った。
「サイコメトラーEIJI」のギャグ回(主に福島満子関連)もかなり笑ったが、そもそもヤンキー漫画か?と聞かれるとちょっと違う気もしなくもないので、ここは湘南純愛組を推したい。
そして、ヤンキー漫画と言えば「少年マガジン」だったと記憶していたのにリアリティ溢れる絵柄でただ単純にカッコイイ不良漫画を「少年ジャンプ」でやってくれたのが…!
「森田まさのり」先生と言えばドラマで流行った「ルーキーズ」やお笑い芸人を目指す「べしゃり暮らし」なんかも当然面白いのだが、やはりろくでなしBLUES。
不良漫画だからと言って手に取らないのはとてももったいない作品!
これを読み終わった女子は知らぬ間に主人公の前田太尊に惚れてる事間違いな…
な…ッ…ないっちゃられら!
そして、喧嘩だけがろくでなしBLUESぢゃない!
個人的にはこの竹刀を持った怖い先生「井岡」の恋にも注目して読んでいただけるとろくでなしBLUESがグッ!!と面白くなると感じております!
いや東リベ超面白ぇー。
何だよ、全然1話目からただのヤンキー漫画じゃねえじゃん。
いや、そりゃ暴走族の抗争とか色々あったけど別に一人の女の子を救いたい男の熱い話じゃん。
ヤンキーものは極まった!とか勝手に結論出して他のヤンキー漫画を読みもせずスルー…。
だよ、マジで。
そんなそら流行んだろうよな東京リベンジャーズを読んで思った事。
それは…
漫画って面白いな(*'ω'*)
しかも、現行バリバリ連載中の漫画である。
基本的に完結した漫画しか読まない私としては「よつばと!」と「ゴールデンカムイ」と「ガラスの仮面」くらいしかまだ連載中の漫画を読んでいない。
あと、鬼詰…鬼滅の刃とワンピース読んだから若い子とも話合うっしょ☆という考えがとにかくオッサンだと気付いた。
そんな若い子ともコミュニケーションを上手く取るためには漫画ぢゃ!
漫画を読むしかないのぢゃ漫画読むべきぢゃ!!
と、いう訳で今回は2021年に私が若い子とも話が合うためにと読んだ漫画を紹介する回にしたいと思います。
☆2021年:上半期読んだ漫画
・ブルーピリオド
月刊アフタヌーンで連載されている話題作。
私の中で「月刊アフタヌーン」は「寄生獣」と「げんしけん」と「ツヨシもっとしっかりしなさい」のイメージだったので今こんな漫画やってるのか…とかなり衝撃作。
私の友人であるガロよひだ君のオススメ作品。
「スポ根だから。この漫画スポ根だから」と私に勧める彼。
表紙は筆を持った少年なのに何故スポ根だと言うんだバカなのかコイツと思いつつ読むも感想は「スポ根だったわ…」となる不思議な美術漫画。
「絵が上手くなりたい」と思った少年が美術部に入部しそこから美術魅力に気付いてどんどん絵が上手くなる漫画。学生時代に読んでいた場合私も美術部に入っていたかもと思うとかなり危ない漫画である。とても面白いですゾ。
ブルーピリオドを読み終えた私はよひだ君に話すと「最近の漫画界で3大ブルーと言われる漫画を知ってるか?」と言われる。もちろん知らないしそれ今お前が作った単語だろ。と思いつつもそれは何かと尋ねてみる。
ひとつめは先ほど紹介した「ブルーピリオド」、二つ目はジャズ漫画の「ブルージャイアント」と言う。(これも音楽やってた私には面白い漫画だが去年読んだので紹介なし)で、最後が「アオイホノオ」だと言う。
島本和彦先生にナコルル書いてもらっちゃうくらい島本先生が好きな私であるが、そういえば当時出ていた途中までしか読んでなかったな…と思い読む。
【▼島本先生のナコルル】
絵が上手くないが漫画家になりたい「ホノオモユル」というキャラクターを使った島本和彦先生の自叙伝にしか見えない漫画。
だが、そこには1980年代の今も有名なアニメ監督「庵野秀明」や漫画家「あだち充」
「高橋留美子」などの漫画も登場し、その活躍を見ては悔しがって奮闘するホノオモユル(というか島本先生)の様子と奮闘ぶりが描かれる漫画。
内容はもちろん面白いが、絵や雰囲気で言ったらこっちの方がスポ根な気がする。
・六道の悪女たち
Twitterでピッコマ的な漫画が読めるアプリの広告でやたら紹介されていたのできっと最近流行りの話題作なのだろうと読んでみた。
いじめられっ子な六道君はは不良まみれな学校にいたのだが、ある日からおでこに星マークができてから人生が変わる。六道君はヤンキーとかギャルとか悪そうな女たちからモテモテになるのだ。
それだけならばまだしも…
最強のスケバンと言われる「向日葵乱奈」という女性がとにかく六道君を愛して愛して愛しまくり弱っちい六道君を守る。
守られてばかりの六道君もこれをキッカケにただのイジメられっこから一人の「女性を守れる男」として成長する。
と、いう漫画だった気がするのだが
だんだん乱奈が可愛く見えてくるという不思議がこの漫画の魅力だと私は思う。
・聲の形
映画にもなっていたらしいのだが知らなかったので読んでみた。
だが、このアオハルかよみたいな表紙に騙されちゃいけない。全然そういう漫画じゃない。
耳の聞こえない少女「硝子」とそんな子を小学生の時に面白がってイジメた「将也」という少年の話である。
この可愛らしい絵柄だからこそ逆に説得力を持つのかもしれないとも思える「聴覚障碍者」の物語はとにかく考えさせられる。
実際に耳や目が見えない人と大人になった「今」であればお互い傷つかない接し方ができるのかもしれないが、小学生の頃の自分だったらどうだろうか。今そんな事を考えた所で何も答えは出ないし何が正解かもわからない。と、やっぱり考えさせられる漫画である。
「この漫画は面白い」という表現すら既に正解か不正解なのかもわからなくなるという漫画ではあるが、色んな人が読んで考えれば良いんじゃないかな、とも思う。
手話に触れる事がとにかくない人生なので硝子ちゃんがよく使う
ピースして横にシュッってやるのが「またね」という意味だというのだけはとにかく頭に残る。この漫画を通して少しでも手話に触れられた、というか触れさせてもらったのはとにかく素敵な事だと思います。
そんな硝子ちゃんの「またね」を見て
を、思い出した僕は死ぬべきだと思いました。
・ARIA
「今度映画化するらしい」という話を聞いて読みました。
そういや昔、TVKとかで夜中にアニメがやってたような?という感じでどんな内容だっけ?イタリア感ある所で女の子がゴンドラ漕ぐのがタクシー替わりみたいな世界じゃなかったっけ?くらいの記憶で読み始めたのだが浅い記憶通りすぎてビックリした漫画。
素人な私から見てもとにかく絵が上手で絵から優しさみたいなのが伝わる。
だが、ひとつ悩まされるのはこの漫画の「ジャンル」である。
恋愛かと聞かれても「?」だし日常系かと聞かれても「?」である。
手話の「またね」を「この星を切りやがった…」と脳内で変換してしまう私が出せる訳のないジャンルがこの「ARIA」である。
未来形、ヒーリングコミックという絶対に当てられないジャンルになるらしいので「星を切りやがった」とか言ってるバカか普通に疲れている方はこの漫画を見て癒される事をお勧めしたい。
・キン肉マン(37巻以降)
全36巻で完結したハズのキン肉マンは新しく続編やリメイクでなく、37巻が発売される。
その37巻は完結後に描かれた外伝?や単発のストーリーなどを詰め合わせたものだとかなんとか聞いていたのでスルーしていたのだが、コンビニの漫画コーナーに目をやるとチマチマ増え続けるその後のキン肉マン。
気になって気になってしょうがなかったのだがここで一気読み。
キン肉マンが流行ったのは昭和である。あの個性的なキャラクターデザインも妙な熱さも平成の次の時代、令和で通用するとは思えなかった。
ゆでたまご先生が頑張って描かれてもあげ足取りで生計を立ててるとしか思えないやつらとかにSNSで笑われて終わりではないだろうか。
そんな考えが私の頭を過るも…
普通にカッコイイから困った。
それこそキン肉マンのファンですら別にそこまで注目しなかった超人ですら更にカッコよく描かれていて困った。アトランティスとカナディアンマンめっちゃ好きになった。
そして…。
ロビンに泣いた。
キン肉マンを36巻まで読んでいてその先を読んでない人…!
読むべき!!絶対面白いから!!ロビィ~~~ン!
☆2021年:アニメ
マクロスフロンティアとデルタの映画。
両方ともアニメ版の続きではなく前に公開された劇場版の続編。
フロンティアの短編映画目的でついでにデルタもくらいの気持ちで見に行ったのだが、デルタの映画が「絶対LIVE!!!!!!」とかそんなふざけたサブタイだったのにまさかあんな大作映画だと思わなくてびっくりしました。。
あと彼の登場にもビックリ。
新シリーズでも続編でも何でも良い…終わらないで!!マクロス!!
と、なったのは私だけだろうか。あとちゃっかりギャラクシーライブ2021に参加したんでしたけど最高でした。。幕張。。
←僕の知ってる閃光のハサウェイ
僕の知らない閃光のハサウェイ→
「やっちゃいなよ、そんな偽物」という言葉だけがとても心に響いた映画であった。
☆2021年:下半期読んだ漫画
まあまあ。そう言うな。
確実に今流行りの漫画でない事くらい私だってわかっているサ。
だが、この漫画の出会いは予想外な所からであった。
おしゃる先生!ご存知かもしれませんが良かったら「神聖モテモテ王国」という漫画をぜひ読んでみてください! きっと気に入っていただけると思います! 何ならプレゼントさせていただきたいくらいです(笑)
と、いうメールを送って下さったのは…
甘寧さんだ。
このブログを読んでいただき、コメントやスターを下さるだけでもありがたいのに漫画までくださったのだ!甘寧さん!いや、兄貴!甘寧兄貴!ジーク・甘寧!!
この漫画をキッカケにKOF14のオンライン対戦までしてもらっちゃったぜ!しかも強い、私を楽勝で3タテする実力を発揮するラルフ使い。
ブログを更新するとコメント欄でなく私に直接ラインでコメントを下さる神のような読者、甘寧兄貴。
だが、そんな「モテモテ王国」がどんな漫画かは全く不明。
兄貴曰く…
ちなみにこの漫画はかなり人を選ぶのでもし合わなかったら申し訳ないです。 もちろんおしゃる先生にはドンピシャだと思ったのでオススメしております(笑)
かなり人を選ぶらしいのだが私にはドンピシャだと思ったらしい。
どんな漫画なんだ。。と思ってるとモテモテ王国はわが家へ届く。
表紙から伝わる「人を選ぶ」感。
が、仕事の休憩中に読み耐え切れず爆死。
兄貴、素敵な漫画をありがとうございました。
m(_ _)m
また暇あったらKOF14やりましょうね!!!
競艇の漫画である。神聖モテモテ王国もそうだがそういえな少年サンデーの漫画って高橋留美子の漫画くらいしか読んだ事ねーなと思い読む。
ボクサーがあしたのジョー、サッカー選手がキャプテン翼を読むようにこの漫画も競艇選手の入門書のような漫画だと言う。だが、競馬も競艇も付き合いでしかやった事のない私がどう思うだろうか。
「アレを使うしかない!」
「たとえ本栖では禁じ手でも、ここでやらなきゃ…負ける!」
ザッ
「モ…モンキーターン!?」
クッソ面白いこの漫画。
ここぞという勝負がとにかく面白いし、その勝負は急にくる。
競艇に興味ない人にも是非お勧めである。むしろこれぞスポ根。
そしてモンキーターンを読み終えて「本物のレースを見たい!!」と思い競艇場に足を運んだ私はクッソ負けたのであった。
・金色のガッシュ!!
それはもう15年くらい前に流行った記憶のある漫画。
主に少年少女達を魅了していた漫画だったと記憶しているのだが、その頃私は多分もうエロ本を堂々と買えるであろう立場だったので少年少女らの心を掴んだこのガッシュに関しては知識は皆無。
いつ、当時のガッシュチルドレン達に遭遇しても大丈夫なようにと読む。
主人公の清磨は本を持ち優しい魔界の王様を目指す「ガッシュ」に魔法を唱え攻撃する。「魔界の王」になるべく色々な魔物と闘う訳であるが主人公たちの「友情」や「絆」により周りにも影響を与えていく。
色んな漫画を読みすぎてこのストーリーが王道なのか邪道なのかももうよく分からないが、少年少女らがアニメや漫画で見たら我々で言うドラゴンボールやワンピースのような何かを感じる熱さをもつ漫画であるな、とも感じた。
だが、ワンピースやらドラゴンボールで少年漫画魂を培ってきたオジサンも読んで大丈夫だ。
油断してると超面白いギャグが不意に飛んできて笑う事を堪えられないから。。
よかったよこの漫画…家で読んでて。。
そういえば何となく読んだ事あったけど最後まで知らないな…みたいな漫画1位が私の中ではサザンアイズ。「パイ」という女の子を人間に戻す物語だ。
その「パイ」という女の子は分かりやすく言うのならジャンプで連載していた「遊戯王」の「遊戯」と「闇遊戯」かのような二重人格者なのだ。
この天真爛漫な「パイ」と
ドSな「三只眼吽迦羅」…
どっち派?というのを全巻読んだ人と出会えたら語り合いたい所である。
ちなみに私は
葉子派。
・焼きたて!ジャぱん
日本のパン「ジャぱん」を作る少年の物語。
色々なアイデアでその場のお客や審査員を驚かす数々のパンを作る。
そして、そのパンを食べた人間は「美味い」というだけではその美味さを表現しきれなかった…いや、そんな表現の限界を超えた表現をする。
パンを食べた後、あまりの美味さに
ヒロインがズラである事を暴露する。
名探偵が出てくる。
島耕作がたくさん出てくる。
ダルシムになる。
死ぬ。
それでも何だかパンが食べたくなる漫画。
焼きたて!!ジャぱん。オススメです。
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問:2021年に私が若い子とも話が合うためにと読んだ漫画で若い子と話は合いそうか?
答:キン肉マン辺りから全く若い子と話が合う作品を読んだ記憶がありません。
紹介してないけど他にも「まほろまてぃっく」「円盤皇女ワルキューレ」「プラネテス」「機動警察パトレイバー」「Happy」などなど…10代20代と話が合う気が全くしねえ。
今は2021年11月…今年もそろそろ終わる…!
なら…2022年にキそうな漫画やアニメを先に押さえとけばいいんじゃねえか…?!
よし…!
誰か!来年流行るであろう漫画、教えて下さい!
マジで。(切実)