グレートティーチャー鬼塚だ。この漫画はとにかく面白い。
教師+ヤンキーという不思議な組み合わせの学園漫画だ。
反町隆史やエグザイルのAKIRAが演じたドラマ版、日曜のゴールデン枠でこち亀の後に放送されていたアニメ版など数多く漫画の枠を越え知名度を上げまくった作品なのではないだろうか。
GTOの主題歌と言えば?となれば「Driver's High」か「poison」かは年代で別れるであろう、と思うくらいの人気作品。
GTOの人気もあり、「鬼塚英吉といえばGTO」みたいな所があるのだが、やはり鬼塚と言えばそう・・・
湘南純愛組!ではないだろうか。
「鬼の英吉」と「爆弾段間」の二人組、「鬼爆」である。
こちらはGTOと違い、純粋なヤンキー漫画であるのだが、これもまた面白い。
とにかくカッコイイのだ。
上がGTO主人公の鬼塚。
下がGTOでは鬼塚の友人でバイクショップの店長として登場する龍二。
彼らの熱き友情、そして男気。
ヤンキー漫画の一言で片づけてしまって良いのだろうか?と思うくらいの名作だ。
では、そんな湘南純愛組の名シーンは?と聞かれると私は推したい話がある。
色々あって鬼爆コンビにブチ切れている江ノ島商業の中条と田村。
彼らは今回鬼爆を潰さないと気が済まないくらいにキレている。
その頃英吉・龍二の鬼爆コンビは…
住んでいるアパートの壁から聞こえるピンクな声。
その声が何かを確かめるため…
ロシア製ナイトスコープを装着し、穴を覗こうとしている所から話は始まる。
二人の気合いの入り方が伺える。何故か特攻服に着替えているのだ。
ジャンケンにより覗きの順番が決まる。
先行は龍二、見えたものの感想は「すげぇーっ うおおおおお!!」との事だ。
とにかく見たくてしょうがない英吉。だが…
腹の調子が悪い。
「いいか!?一人で見るなよ!?オレが帰ってくるまで わかったな!!」
と残念そうにトイレに向かう英吉。
「見ねぇワケねーだろーがバ~~~~カ」と全然英吉の言う事を聞く気のない龍二。
そりゃそうだ。待つ意味が解らない。龍二、男の本能のままに覗きを続けようとした時…
「あんなとこにも穴が・・・な・・・なんのために・・・!?」
覗き穴のある壁の、それは下の方にもう一つあったようだ。
トイレが終わった英吉、声が聞こえる。
「オラー鬼爆出てこいやーーー」
ブチ切れてる中条達が英吉たちの居るアパートにカチ込みをかけてきた。
「おい龍二 のぞきしてる場合じゃねーぞ 早く逃げねぇとおい!!」
覗きなんてしている場合ではない。
彼らは湘南で死人が出てもおかしくないような闘いを繰り広げてきているのだ。
そんな危ない奴ら相手では鬼爆の二人ではいくらなんでも部が悪すぎる。
だが龍二は…
ぬけなくなっていた。
とりあえず抜けない龍二の時間を稼ぐため英吉は一人、中条を食い止めるために部屋を出る。
「上等だよ」と強気な英吉だが…
狙われているのは龍二もであった。
絶体絶命の龍二。
だが、敵は待ってなどくれない。
扉を蹴破られる。
龍二…!!
龍二、日本刀を横に「動くと斬る!」と凄む。
つい数コマ前までの壁にチンコ突っ込んで抜けなくなった絶体絶命の龍二はそこには居なかった。
これには江ノ商の奴らもビビっている様子だ。
そりゃそうだ、きっと読者もびっくりしているハズだから。
だが江ノ商の田村は本気で思っているそうで、ポン刀を横に置いている龍二相手でもお構いなし、ナイフで足を刺す。
「こんなモン痛くもかゆくもねーぜ?今日のオレはな・・・」
全く効かない!?足にナイフを刺された龍二、痛くもかゆくもない!?
さっきまでの絶体絶命の龍二はそこにはおらず、彼らの前に居るのは不死身の男、弾間龍二…!?
ではなく、やはり絶体絶命の弾間龍二であった。
しかもバレそうになる。
うん、不自然だ。
だが日本刀で凄み、相手をビビらす龍二。
うん、不自然だ。
だが、龍二の気合いに免じて中条らは引き上げる事を決める。
絶体絶命の龍二、なんとか難を逃・・・
れなかった。
龍二が安心したと思った瞬間、自分らの見方が乱入し改めて喧嘩が始まる。
チンコを壁に突き刺したまま日本刀を片手に持つ龍二。
そしてその部屋の中で始まる湘南の高校生たちの戦争。
その喧嘩は過激さを増し、拳以外のもので殴り合う事さえ許される。
そう、それが例え、殴るために使う道具が龍二の足だとしても。
「あしししししししぃ!?」
ここからが私の推したい名シーンである。
「て…てめー なにやってんだ・・・?」
中条は龍二に問う。何をしているのかと。
龍二は答えた。
「ガンタンクのマネだ」
と、いう訳で今回はGTOの作者、藤沢とおる先生が自身の作品にちょいちょい出してくるガンダムネタを振り返り、どれくらいガンダムが好きな人なのか?というのを考えて行く回にしたいと思います。
☆Lesson1:「湘南純愛組!」にて -編
足が取れ、日本刀を持ち上げるも絶体絶命の龍二。
この後彼はどうなってしまうのか。
「キャタピラはどーしたぁ」と中条にキレられる。
この後龍二がどうなってしまったのかは是非単行本の26巻で皆さまに確認してほしいと思います(`・ω・´)
湘南純愛組で藤沢とおる先生のガンダム愛が確認できるのはこの話だけではない。
同じく26巻での話である「ポックリさん殺人事件」という話にも注目だ。
ヤンキーである彼らが夜の学校にてポックリさん⁽ていうかコックリさん⁾をするという話で、そこでポックリさんの呪いにより冴島が殺されてしまい、金田一少年の事件簿の読者である英吉が冴島殺しの犯人を見つけるという話だ。
ここにて注目してほしい所はそう
金田一少年の事件簿をこれでもかというくらいにパクっている所と
ガンプラ作ってる。
真冬くん、ガンプラ作っている。
所詮ヤンキー達の集まりなので、このポックリさん一つでも揉め事は起こる。
「死ぬぞ?小僧」「あ?上等っすね」
夜の学校にて冴島vs克幸が始まるのか - !?
真冬くん、リックドムを作っていたようだ。
さあーて次は何にしようかなあ と、もう1機作る予定であるらしい。
君も混ざりたまえ、ポックリさんに。
だが、冴島と克幸の喧嘩を止めたのは彼のリックドムのおかげであった。
「そんなに勝負してーならポックリさんで決めっか?」
「誰が一番強えか・・よ?」
英吉はポックリさんで最強が誰かを決めようとしていた。
「おもしれえ・・・」
湘南の不良たちは、深夜…学校で…「誰が最強なのか」 -
それを今… ポックリさんで決めようとしている -
その横で真冬くん、ガンプラ2機目作り始めている。
彼は何故この夜の学校でポックリさんの会に呼ばれたのかが不思議でしょうがない。
だが、そんな真冬くんを放っておいて、湘南最強の男の名前を聞く。
「ポックリさんポックリさん」
「この湘南で最強なのは誰ですか?」
動く10円。
「お」
ポックリさんが湘南最強と言う人物 -
それは…
おおわだ ばく
「そう…大和田 獏です。」
湘南最強の男は「大和田獏」である、ポックリさんはそう言う。
大和田…?この「ポックリさん殺人事件」の話が収録されている湘南純愛組!の26巻に至るまで、そんな男は登場していない。
これから先の鬼爆の宿敵の名前なんだろうか…!?だが、湘南最強の男なら英吉や冴島がその男の名前を知らないハズがない…!?
そんなポックリさんの示す人の名前かも怪しい「大和田獏」の存在に冴島は…!?
壊れる。
「大和田獏」が意味不明すぎてキレたくなる気持ちも解らなくはないが、「ッてんなよ!?」ってなんだ。ッてんなよ!?って。
真いわく「そんなことしたらポックリさんの呪いが・・・ちゃんとお帰り下さいってお許しもわらないと」との事。
「つきあってらんねーよ」
そう言って、冴島は教室を出る。
全然心配しない英吉。
夜の学校、外は嵐なのであった。
「い…いいのかよホントに 冴島君のことほっといて…」
ポックリさんの件といい、外の嵐といい、真は冴島が心配であった。
2機目、完成してる。
多分、量産機のジムが。
真冬くんがジムを完成させた時であった。
ガシャーン
ぎゃあああぁぁぁ
何かの音と冴島の悲鳴が廊下に響く。
みんなで教室を出た冴島の事を探す。
だが、見つかった冴島…
「それは、まっ赤な食虫植物の花弁の中で
息絶える蠅のような姿だった」←原文ママ
その無惨な姿で発見された冴島を見た真
「呪いなんだ これはポックリさんの」と、とにかくビビりまくる。
だが、そこで英吉は言う。
「素人はだませても金田一少年読者のオレは だませねーーぜ?」
「犯人はこの中にいる!!」
そう言われる英吉以外の人々は…
「!」「え!?」「!!」「!・・・」「?」「・・・・・」
と、いった反応であった。
冴島…殺されてしまったかもしれない…というのに…!
真冬くん、ガンプラ3機目作り始めていた。
しかも多分ポーズ的に「ラストシューティングのガンダム」を。
藤沢先生のガンダムに対する愛がGTO連載前からとにかく溢れ出る作品、湘南純愛組!であった。
☆Lesson2:「GTO」にて -鬼塚編
湘南純愛組では「鬼爆」の鬼の方として恐れられていた鬼塚。
この漫画、「GTO」ではそんな鬼爆の鬼塚が教師を目指す所から話は始まる。
「お前今日試験じゃなかったの」と声をかけるオールバックの眼鏡の兄ちゃん。
彼は高校時代壁の穴にチンコぶち込んで絶体絶命であった弾間龍二だ。
とりあえず「キャタピラはどーしたぁ」の後、中条の手により絶命していない事だけ、このブログにてお伝えできれば、と思う。
教育実習を終えた鬼塚、今日は教員試験の日らしいのだが…
「スカウトされたからそんなもん必要ない」と言い張る鬼塚。
「あたしなんか教育実習が終わったら自動的に教師になれるって思ってましたよー」と話すテレビのニュース番組のアナウンサー。
「えーっ とにかく…この教員採用試験に受からないと公立高校の先生にはなれないワケです ガンバって下さいね先生のタマゴのみなさ~~ん♡」とアナウンサーが教員志望の人を応援している時、鬼塚英吉22歳童貞はどうしようもなく焦っていた。
そんなテレビの横に…
鬼塚も高校時代の知り合い真冬くんによりガンプラが趣味になったのだろうか、と考えさせられる。
秋田からトラックで暴走したり、面接官である教頭先生にジャーマンスープレックスをキメてみたりと色々あったものの、無事吉祥学園の教師となれた鬼塚英吉。
黒板に「GTO」と書き「夜露死苦!」と中学生相手にバリバリな彼。
だが、彼が担任を受け持ったクラスは3年4組。
「モトヨン」と呼ばれる問題児ばかりが集まるクラスなのであった。
だが、初日である鬼塚はまだ生徒たちの怖さを知らない。
「なにが問題クラスだよ」とお茶を飲む。
「鬼塚先生 引継ぎは済みました?」と聞かれる。
以前モトヨンの担任だった先生と引継ぎ作業だ。
当然まだなので済ませようとすると…
前の担任は、教師を辞め、宗教団体に入信していたようだ。
前の担任を訪ねに行くも「大練馬銀河教へ御入信ですか?」と全てに関してヤバそうな感じの人が現れた。
探している前の担任の写真を見せる。
「ほらこの美人をちょっとさー」
すると大練馬銀河教の人は言う。
?
藤沢先生は前から変態野郎とキモメンを漫画に登場させるといつでも天才的なキャラクターを生み出すのだと感じてはいたが、ヤバめな宗教の人を書かせても天才だという事が凄く伝わってくる1シーンである。
相棒龍二が壁の穴にチンコ突っ込んで抜けなくなっても許し、中条から守ろうとした鬼爆の鬼塚、宗教の人にはそんなに優しくはなかった。
トイレの便器で水責めの末、前担任シリウスの所に案内してもらえる事に。
「彼女が最初にうちに来たのは今から3カ月前です・・・」と話しながら案内する。
ガラガラ と、扉を開けると。
ヤバそうな何かが行われていた。
流石の鬼塚も「なんすか?これ・・・」と尋ねる。
「行⁽ぎょう⁾」です。とアッサリ返事をされる。
そして前担任、シリウスの所へ着く。
「シリウスさん ペガッサです」と言っているあたり彼はペガッサという名前らしい。
そこに居たのは写真とは比べものにならない醜い女性が居た。
彼女はストレスで過食症になり、今の姿になってしまったらしい。
そのストレスの原因とは何なのか。
ペガッサ氏から渡されたシリウス前担任の「学級日誌」
そこには「殺す」や「死ね」などの中傷の数々。
立派なイジメである。言うならば「教師イジメ」
鬼塚は変わり果てた前担任とこの引継ぎを通し、モトヨンの生徒達が何故「問題児」と言われているのかを理解し、そしてこれから向き合う事となるのであった。
そんな事よりなんだこれ。
「ドムドムリックドムザクザクビグザムズゴックズゴックアッガイ」
「アズナブルアズナブルシャシャシャ~~~~~!!」
って、なんだこれ。
藤沢先生がガンダムを愛するが故に生まれたこの謎の呪文。
なんだこれ。
☆Lesson3:「GTO」にて -神崎編
神崎麗美はIQ200の超天才児。
今まで不登校であった彼女が登校する事となるも、彼女は「授業テロ」で有名な生徒であった。
暴力的なイジメや陰険なイジメとは違い、神崎の行動はまさしく「テロ」であった。
本当にテロじゃねーかよレベルの事をやっちゃう神崎。
その神崎のテロ被害は高等部の先輩方もイライラしているそうだ。
「なんでも高等部にまで被害が及んでるらしくってさー」
「イカってんらしーよセンパイ達…」
「げ~~~マズイじゃんそれって・・・」
と、盛り上がる生徒達。何がどうマズイのだろうか。
「なんでも黒い三連星が動き出したって話だぜ?」
「え!?黒い三連星ってあの!?」
く…黒い三連星…(`・ω・´)……
ガングロギャルが三人・・・か・・・。
黒い三連星vs神崎。
←ドム足
というのがガングロなだけで「黒い三連星」と終わらせない藤沢先生のこだわりが見えますねこりゃ。
←マッシュ
←オルテガ
ガイア→
と、ちゃんと藤沢先生的には彼女らにそれぞれモチーフとなったキャラの名前まで紹介されている。
こ、こだわりが違うぜ…。
そんな授業テロの神崎とも和解してしまう鬼塚先生。
彼は修学旅行で生徒達と沖縄に行く事となった。
修学旅行での旅館での部屋割りは鬼塚が決めていた。
それは男子と女子の相部屋であった。
男女入り混じる部屋割りにキャーキャー騒ぐ女子と男子。
授業テロの神崎、彼女の部屋は女子は自分ひとりらしい。
そして、神崎の泊まる部屋は - ・ ・
そして、相部屋となるのは…
さすが藤沢とおる先生、変態とキモメンは天下一だとは前々から感じていたが、やはりキモメンを描かせたら天下一だという事を証明。
この三人組を紹介させていただこう。
一番右の彼、おかっぱで眼鏡の彼は「白井木馬」
通称はどう足掻いても「ホワイトベース」以外に考えられない名前だ。
趣味はガンダムを語ること、だそうだ。
そして真ん中のバンダナの彼。「時田春夫」
通称はハルオの響きからガンダムのハロにかけてハローになったのかと思われる。
彼の趣味はガンダムを「見る」ことなので、語る事に関しては白井木馬氏に任せれば大丈夫だ。
そして一番左の彼、青髭の彼は「三島軍人」
個人的には彼が一番キモい。
ガンダムの登場人物がほぼ軍人だというのに何故彼の通称は「ランバラル」なのか。
きっとザクとは違うのだろう。ザクとは。
そして画像が小さくて見づらく申し訳ないのですが、彼が一番謎なのが
趣味:シャア・アズナブルという事だった。
このガンダム三人組に「麗美さんは何作目が好きですか?」と問われる神崎。
「それによって性格わかるんだよねー」との事。
き…キモすぎる。
ちなみに私は08小隊が好きなので、叶わぬ恋をしがちとかでしょうか。
神崎麗美も壊れた。
ガンダム3人組の凄い所は、バイクで鬼塚と工事中の高速道路で飛び降りた時にやっと見れた神崎の涙をいとも簡単に流させた所だと私は思う。
そして、こんな状況でも「ッてんなよ!?クソがあ~~~!!」と叫ばない辺りが彼女のIQの高さを感じますね。
だが、ここでも藤沢先生のガンダム愛が確認できる。
「ねえねえ神崎さんは何が好きかあてっこしよーか」
「ぼくは「閃光のハサウェイ」だと思うなーあれほんとに暗くって…」
藤沢先生、閃光のハサウェイって…
ちょっと詳しすぎやしませんかね…?
修学旅行といえば肝試し、という事で鬼塚先生は生徒達を集め、肝試しを決行。
その肝試しのペアを決めるのも鬼塚の役。
そう、鬼塚はこのイジメっ子の上原とイジメられっ子の吉川の仲を取り持つためにこの肝試しを考案したのであった。
話のメインは、この肝試しにてイジめてた吉川を女の子として仲良くすることができるのか上原杏子!?というもの。
そして神崎とガンダム3兄弟。
私のガンダムオタク3人組という表現は間違いだったみたいで、正式にはガンダム3兄弟だったらしい。
さすがに抗議する神崎。
そらそうだ、「ペア決め」だというのに合わせて4人だしな。
「しょーがねえーだろ?そいつらガンダム3兄弟がおまえのこと守りたいってゆーんだから」
恋の予感は上原さんと吉川だけだはなかった。ガンダム3兄弟も神崎にー…!?
ではなく、セイラさん似だったから。
そして神崎さんとガンダム3兄弟の肝試しが始まる。
地獄である。
私もガンダムは好きだが、こんな奴らと一緒に肝試しはしたくない。
神崎さん、もう諦めている。
あの授業テロをし学園を困らせた神崎麗美はもうそこには居なかった。
ガンダム3兄弟、彼は鬼塚先生よりも神崎さんを変えたという人々であった。
「来る・・・」
ターンAガンダムになりきっている通称ハローは何かを感じる。
悲鳴だった。
その悲鳴は…
脅かし役で待機していたが脅かされてパニック状態になってしまい走り回る冬月先生演じる貞子であった。
怖い、怖すぎる。
だが思い出してほしい。
「しょーがねえーだろ?そいつらガンダム3兄弟がおまえのこと守りたいってゆーんだから」
ガンダム3兄弟はセイラさん⁽神崎⁾を守りたかったのだ。
まさか本当にこんなに怖い思いをする事になるとは想像もつかなかったであろうが、ここで神崎を守り抜けば、チャンスである事は間違いない。
そう、ただのキモオタ3人組から昇格する可能性だって、十分にある。
ガンダム3兄弟、ここで神崎に男を見せる…ッ!?
全然ダメだった。
☆Lesson4:「GTO」にて -アニメ編
ドラマ版は反町隆史がカッコイイ事で有名だが、原作が中学生の教師であるGTOに対し、記憶が正しければ高校の教師となって登場した反町隆史版GTO。
原作以外だと、アニメ版のGTOが一番原作に近い作品となっているのではないだろうか。
だが、GTOといったらマガジンでもOKなのか不思議なくらい過激すぎる表現だ。
マガジンでOKかもしれないが、日曜の夜7時半で放送のGTO…
当時日曜と言えば国民的アニメが18時から20時まで連続で放送されていたのだ。
武蔵野HENTAI倶楽部は絶対に放送できないと思う。
流石に原作に最も近いクオリティのアニメ版GTOも流石に武蔵野HENTAI倶楽部の話は変態オヤジ達の売春から誘拐の話に変わっていた。⁽これもどうなんでしょうか。⁾
だが、結局の話の流れは同じな所にアニメ版の原作愛を感じる。
結局高層ビルに鬼塚乱入からの相沢雅救出というストーリーは変わらない。
そんな原作愛を感じるアニメ版GTOの声優にも注目だ。
・勅使河原先生:古谷徹
冬月先生のストーカーとしてアニメ版にも登場、勅使河原先生。
勅使河原⁽てしがわら⁾、鬼塚からのあだ名はテッシーだ。
彼の声優はそう、ガンダムの主人公でお馴染み、アムロ・レイだ。
・村井國男:関智一
最初は鬼塚に対し敵意剥き出しだった村井。
そんな鬼塚を敵視している内に仲良くなっていく生徒。
・菊池善人:緑川光
合成写真で鬼塚をイジメようとするも失敗した天才少年。
早い段階でモトヨンのイジメてる側から鬼塚の理解者に。
だが彼の声は誰がどう聞いても自爆で有名なガンダムWの主人公、ヒイロだった。
ここまでガンダムシリーズの主人公の声優をメインキャラクター⁽勅使河原除く⁾に選んでいる所を見ると単なる偶然なのか、それともアニメ版のスタッフが藤沢先生を喜ばせにきているのか。私にはもうどちらかなどと判断できない。
そして、思いっきりガンダムと連呼されまくっている沖縄の修学旅行の話はアニメ版だとどうなっているのだろうか?
ガンダム3兄弟は未登場なのだろうか?それとも藤沢先生の愛しているガンダムみたいなアニメ版オリジナルロボットへと姿を変えてしまうのであろうか。
アニメ版を確認してみると…
「神崎とー・・・白井、時田、三島!」
「ガンダム3兄弟ぃ~~~っ!!」ではなくなっていた。
なんだ…声優だけ集めてもガンダムは登場できないのか…
漫画版と同じく抗議する神崎。
「しょーがねえーだろ?そいつらがどうしてもお前と一緒のチームが良いってゆーもんだからさぁ」
むしろ原作に無かったシールドとか装備しパワーアップして登場してきた。
そして肝試しを開始。
自ら「ガショーンガショーン」と歩く効果音を言うまでは原作と同じではあるのだが、「やっぱり幽霊って足がないのかな?」と会話は普通。
かと思いきや「足なんて飾りです、偉い人にはそれがわからんのですよぉ」とかやはりガンダム3兄弟であった。
↑右から声優が古谷徹、関智一、緑川光とガンダムの主人公三人で構成されたガンダム参兄弟。無駄に豪華すぎるキャスティングであった。
ガッカリしながら肝試しを行う神崎さん。ここも原作再現は完璧だ。
「あぁ…コイツらが何を言っているのかさっぱり…」
と、GTO作中で中国語やフランス語、英語などを自由に使いこなす神崎さんも彼らの発言が理解できていないようだ。
「大丈夫ですよ。セイラさんならきっとできます!」⁽←アムロの声で⁾
とか謎の励ましシーンまで追加しているアニメ版。
「誰がセイラさんよ!!」⁽←CV:三石琴乃⁾
そう、アニメ版神崎さんの声はセイラさんというよりミサトさんなのだ。
ミサトさんがアムロにツッコミを入れるというスーパーロボット大戦でも中々見れないであろう場面、この時…
白井木馬⁽通称ホワイトベース⁾のニュータイプ能力が覚醒する。
「そこかっ!!」
テレビとビデオテープがあった。
「ビデオを見ろっていうのか…っ」⁽←震えるアムロの声で⁾
ビデオを再生する白井木馬、映し出されるのは砂嵐…
から、鏡に映る女性の映像…
「こ…これは…!?」
ビビる白井木馬。
そらそうだ、原作の貞子役の冬月先生が走ってくるシナリオと違い過ぎる。
一体…何が起こるのだろうか…?
井戸の映像。
気付く人はこの時点で「あ、リングだ。」と気付くのだろう。
と、なるとこのビデオテープを見ているこのテレビから貞子が…!?
いや、そんなバカな…。
等とビビっていると…
テレビは再び砂嵐に…。
原作の100倍くらいビビリはじめるガンダム3兄弟。
彼らが見たものは…!?
「さー だー 」という謎の脅かし声でガンダム3兄弟をビビらす冬月先生演じる貞子だった。
ビビリすぎて吹っ飛んじゃうガンダム3兄弟。
いや、でも…貞子と言えばテレビから出てくる訳じゃん…?
テレビの横から登場されたら絶対びっくりするよね。
そして神崎も一緒にガンダム3兄弟と貞子から逃げる。
アニメ版も原作の漫画でも変わらぬ修学旅行をガンダム3兄弟と過ごす神崎であった。
忘れてた。
誰がどう聞いても彼の声はガンダムXの主人公、ガロードの声であった。
☆Lesson5:藤沢先生にとってガンダムは?
ガンダムを抜きにした所で別に面白すぎる事に変わりの無い「湘南純愛組」と「GTO」の作者、藤沢とおる先生の作品。
とくに人気の漫画、GTO。
この作品は今もまだ雑誌を変え連載中なのである。⁽あっ、ちなみに「14デイズ」や「パラダイスロスト」も面白いよー⁾
何故、教師×ヤンキーをミックスしたこの漫画がこんなに面白いのか。
読者の心を掴むのか。
それは「メッセージ性が強いから」ではないか。と私は思う。
結局の所…問題生徒が問題起こす→鬼塚が困る→鬼塚がキレる→生徒に説教→解決というのが多い気がするのだがそれでも、生徒に説教⁽という言い方もちょっと違う気がするのだが⁾が、読者も考えさせられる事が多い。
基本的に解決方法は破天荒な事が多い。
だが、これは鬼塚なりの考えがあっての行動なのだ。
そして、生徒の本当の心、想いを自分で気付かせて行動させるのが鬼塚流。
きっと読者もそんな先生いねーよと思う前こんな先生に会いたかったと思ってしまったら、既にGTOの取り虜になっている事間違いなし。
そしてこれはGTOの生みの親「藤沢とおる先生」の伝えたかった事、という受け取り方をしても良いのではないでしょうか。
イジメや確執、嫉妬等、人間が持つ「綺麗でない所」を漫画と言う表現で第三者に伝えている。
イジメ等された側がどういう気持ちになるか -
そんな事を鬼塚先生を通し、モトヨンの生徒に伝えてると見せかけて我々読者に伝えている。
藤沢とおる先生自身がもう鬼塚と言っても過言ではない。鬼塚の発言一つ一つが藤沢とおる先生の言葉・・・。
と、話を戻して…。
今回のテーマは「藤沢先生がどれくらいガンダムが好きなのか」という事です。
今回紹介してきた中で藤沢とおる先生の分身「鬼塚英吉」と「ガンダム」はそんなに接点がないのである。
「キャタピラはどーしたぁ」は宿敵、中条の名言だ。
ポックリさんの最中にリックドムを完成させたのは真冬くん。
唯一、絡みがあるとすれば教員採用試験のテレビ中継中に映った鬼塚か龍二かどちらの家か解らない所でシャア専用ザクとガンダムのプラモが置いてあった、という事くらいなのである。
そんな鬼塚⁽藤沢とおる⁾先生がガンダムについてどう思っているのかが解るシーンを私は1コマだけ発見したので、紹介したいと思う。
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鬼塚は吉祥学園にて働く事になった時に出された条件。
それが「学校に住む事」であった。
が、その場所というのが寮などがある訳でなく、本当に学校。
彼は教師に採用になると同時に引っ越し先が学校の屋上に繋がる階段と扉の間のスペースで暮らす事となる。
そんな感じで学校に住む事になった鬼塚。
住めば都といった感じで、そんな暮らしに慣れた頃、その屋上生活は急に終わりを告げる。
「あ 新しい校長?」
大門校長。
その校長から鬼塚はイジメを受けていた。
自分の席がなくなる。
その事をまだイジメられていると感じていない鬼塚は大門校長に訴える。
「あなたの席はそこよ?」
大門校長の指が示した場所には…
幼稚園児が使う椅子と机があった。
そしてその鬼塚の私物の中には…
もちろんガンダムのプラモ。
大門校長の力により、担任は外され、アルバイトにまで身分を落とされる。
イジメというのは暴力や言葉だけではない。
まさしく藤沢先生は私たちにGTOを通し、それを教えてくれているではないか。
だが、ここで落ち込んで終わる鬼塚英吉ではない。
「男の意地にかけてもね?」
貞子役でしかこのブログでは紹介されていない冬月先生に「這い上がる」宣言をする鬼塚。そんな冬月先生は鬼塚の何が起きても諦めないそんな所が好きなのである。
そんな時、事件が起きた。
「大変よ鬼塚先生!! あ あなたのあの階段の部屋…」
「撤去されたって!!」
「!?」
雨が降る中…
鬼塚が見たもの…
それは…
ゴミ捨て場に誰がどう見てもゴミの山だった。
私のような素人にはゴミじゃんとしか思えないのだが、鬼塚先生にとってはきっと宝物だったのであろう。
というか、自分の物を勝手に全部捨てられたらそりゃショックですよ。
この撤去事件を機会に鬼塚対大門校長のバトルが始まる -
ここからが本題
青春の1ページだった。
という事で今回はまとめたいと思います。
最後に大和田獏で有名なポックリさんに質問があるので、そこでお別れしたいと思います。
ポックリさんポックリさん、
横浜で一番くっだらないブログを書いている人の名前をお教えください。