【▲前回】
~主な超平和バスターズ~
【めんま】死んでしまったがじんたんにだけ見える。かわいい。
【あなる】ギャル。本名「安城鳴子」であなる。
【ゆきあつ】自称めんまが見える人。じんたんを敵視。
【つるこ】ダッ┌(৹˃ᗝ˂৹)┘<少女時代と変わってしまった!
【モブ】みんなからは「ぽっぽ」と呼ばれている。
~前回までのあらすじ~
小学生のころに集まっていた仲良しグループ「超平和バスターズ」はめんまの死をきっかけに自然消滅した。
高校生になったじんたんの前に、死んだハズのめんまが現れる。
”みんな”に「お願い」を叶えてほしいと言うめんまのためにじんたんは再び「超平和バスターズ」を集結させるが…。
☆「偽りの平和をバスターしに行くの」
「またじんたんめんま泣かせたー!」
「いっ 今のは俺じゃねーだろ!」 「びぇぇえ」
クズ、てめーめんまに何しやがった(# ゚Д゚)
「また」泣かせたとあなるが言う辺り日常茶飯事らしい。クズッ!
めんまを泣かせたじんたんをクズ!と怒っているのは私だけではないらしく…
「じんたん めんまにごめんなさいして?」
と、めんまを慰め解決に導こうとするのは少女つるこ。
だが、じんたんは…?
あっ!この野郎!
圧。
つるこの圧に負け、じんたんごめんなさいする。
そんなめんまに謝るじんたんを見てつるこは…
にっこり。
「みんながずっと仲良し」でいてほしいのはめんまだけではない。
つるこもだった。だから小さな揉め事も彼女は解決する。
そうやって彼女は彼女なりに「超平和バスターズ」を守ってきた。
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つるこは、そんな事を思い出していた。
「ねぇ つるこ」
「めんまホントにいたのかな…あそこに…」
手持ち花火が勝手に動き、火をつけ、その花火で無限大を描いた。
そんな有り得ない状況を見たあなるとつるこ、ぽっぽは話す。
「めんまがいるんだったらよ 全部謝れるんじゃねえのか」
謝る―― 執拗にめんまに会いたがるぽっぽはめんまに謝りたかった。
「そう…だよね 謝れる… うん」
”信じてもいい”と言っていたあなる。それもめんまに謝りたいからだった。
「謝るってなにを?」
「めんまが死んだのはあなたのせいなんだ?」
つるこは容赦なくそう言う。その問いにあなるは…
「そうよ!あたしがあの日あんなこと言い出さなければ…!」
秘密基地で言った「めんまのこと好きなんでしょ」という発言のせいでめんまは死んでしまうような事故に繋がったと気にしていた。
「待てよつるこ!あなるのせいとかわけわかんねーぞ!」
止めに入るぽっぽだが…
あなるにそう言うと、つるこは帰ってしまう。
「今は私が安城さんを」「松雪は宿海君を」「それとも宿海君が松雪を?」
「誰が誰にどれだけの」「ごめんなさいをすればいいの?」
あの頃のように どうしたらみんな仲直りできるのか ―
あなるが自分を責め、つるこが悩む。
同じ時 ― じんたんは ―
「あぁ」とか言ってゴロゴロしてた。
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そんな事があった次の日。
じんたんは学校へ行く。
フリをして秘密基地へ。
そう、思いだしてみると前にあなるの友達ギャルにバカにされまだ学校へ行けない残念なクズ。その年で不登校は絶対直した方がいいゾ!
ぽっぽもバイトで秘密基地にはおらず、どうしたら良いもんかと悩んでいると…
つるこ。
「お前…学校は?」「あぁ 文化祭の準備なの」と、てめーと一緒にすんなクズと言葉の奥に秘めつつも(嘘)つるこはじんたんに用があり、秘密基地に来れば会えると思い立ち寄った。
そして…
圧。
逸ッ
じんたんは昔からつるこの「この目」が苦手だった。
せっかく秘密基地で現実逃避をしているというのに結果学校生活からもつるこの視線からも逃げる残念なじんたんであった。
「お前がオレに用って…やっぱ昨日のことだよな…」
圧。にビビったじんたんだがよく考えたらまだ話は始まってすらいない。
「めんまのこと まだ…しっかりとは信じることができない」
つるこは無限大の花火を見たがまだ姿形が見えないめんまを信じられない。
じんたんもまだめんまを受け入れられないつるこには納得する。
だが…
「でも それでもこれは宿海君にしか変えられないと思う」
つるこはじんたんい付いて来るよう言い、秘密基地を出る。
「私たち 超平和バスターズでしょ?」
つるこはじんたんにそう確認すると、言う。
「偽りの平和を バスターしに行くの」
昨日の花火を見てから、つるこには考えがあった。
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ゆきあつ。
ジョギング中のゆきあつの目に入ったのは…
じんたん。
「よ…よぉ!」と話しかけるも…
シカト。
ゆきあつにシカトかまされるじんたん。
だが、諦めずに話しかける。
「なぁ!ゆきあ「2学期始まってるけどそんなぶらぶら出歩いてていいのか?」
と、心配なのか皮肉なのか引きこもりのじんたんに外に居て平気なのかを聞く。
まあ、確実に心配ではないだろう。
「なぁゆきあつ…お前が見ためんまってどんなだった?」
ゆきあつの見るめんまについて話を振るが信号が変わると…
シカトして走る。
「俺のめんまがさ」
「―っと間違い…俺んちにいるめんまがさ―」
本物のめんまの話をされるとゆきあつの足は止まった。
「お前が見ためんまのこと偽物だって言ってるんだけど」
「これから皆で秘密基地行くんだ」
「その…めんまも連れて よかったらお前も一緒に…」
「何調子のってんだ」
「気安く話しかけんな 負け犬」
そう言うと、ゆきあつは走って行った。
そして、その光景をつるこは見ていた。
これから「偽りの平和」をバスターする。
☆「めんまは現れた」
「何調子のってんだ」
「気安く話しかけんな 負け犬」
ゆきあつは「俺のめんまが…」と言ったじんたんにそう言い去った。
だが、その後ゆきあつは…
「ざけんな!!」
「…信じない 俺は信じない…」と”じんたんにめんまが見える”事実を自分の中で否定するために気が荒くなっていた。
「あいつに”だけ”見えるなんてことが―― あっていいはずがない」
あいつに”だけ” ゆきあつ本人がそう言う。
バーベキューの時に「めんまならいたぞ」とゆきあつが見たという「めんま」は一体なんだと言うのか。
めんまは… ここにいる ――
「めんま…でてこいよ」
「あいつに…お前のこと みせてやろうぜ」
ゆきあつは”めんま”にそう言った。
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ぽっぽがバイトから戻ると
ゆきあつを除くみんなが、秘密基地に居た。
ぽっぽにも今日、一体何があって、何故集まったのかを説明する。
「偽物のめんまを探すためにみんなで山を探す」
そうゆきあつにも伝えた。そして冷たく見下された。
「じ…じんたんさ…ッ」
「今…めんまいんの…?」
「あ…あぁ…」
「な…なんか言ってたりすんのか!?」
じんたん以外が「めんま」の存在をまだ感じ取ることができていない。
昨日あったことも今日あったことも冷静に考えると訳わからない話なのだ。
とにかくじんたんの見える「めんま」の存在を確認したいぽっぽ達。
そしてじんたんは言う。
「このコーヒーメーカーうちにもあるって」
「ぽこたんって言うんだとさ 出来上がる時」
「なんかそれ めんま言いそう」
「そーだ!これめんまにも飲ませてやろうぜっ!」
「…めんま 苦いのだめでしょ」
「だね 牛乳いっぱい入れてあげないと」
「めんま言ってるんだろ?”みんなが集まってくれたらうれしい”って」
「”忘れられたくない”って…忘れられる訳ないのにな」
「めんまは心配性だからなぁ!」
ここにいるみんなが今、”めんま”を感じた。
「”忘れられたくない”って…忘れられる訳ないのにな」
つるこもあなるもぽっぽも、みんなめんまを忘れていなかった。
めんまは嬉しくて泣いた。
【あの頃】と何も変わっていないみんなを感じて、泣いた。
モブに抱きっ
嬉しくなっためんま、とりあえずぽっぽ抱きっ
見えないめんまだが、見えないだけで物理的感触はあるらしくぽっぽも「あっあれ…なんだ!?」と何かが自分腹部に居る事を感じ取る。
「めんまがお前にしがみついてる」と説明するじんたん。
めんま、モブと連れション。
こんな素敵な場面でも「しょんべんしたくなっちゃう」とか言ってる辺りがモブ。
ヒロインへの道はまだまだ遠い。
ぽっぽとめんまがトイレに行った。
そしてつるこは言う。
「めんまを忘れられなくていつまでもめんまに囚われて 情けないなお前…」
「松雪の言ってたあれ…」
「全部自分のことよ」
つるこはじんたんにそう言う。
だが、じんたんには何のことか分からなかった。
「めんまだ!!」「だよぅ!!」
めんま!モブから離れて僕んとこ来なさい!!はやく!!ぽっぽとめんまは見た。
ゆきあつの言っていた「めんま」
ぽっぽが以前に見たと言った「めんま」
だが、本物のめんまは今ぽっぽの背中にいる。てめーモブ離れろコラ
その「めんま」を追うため外に出た一同。
「あれ!じんたん!」
めんま、めんまを発見。めんまがめんまを指さす(ややこしいなぁ)
「本当にめんまだったの?」
「あぁ じんたんも見たよな!?」
「白のワンピース着て胸にリボンもつけてさ!」
「俺にも見えたんだって!」
そうぽっぽは説明するもつるこは言う…
「人間の目って曖昧なものでね」
「一瞬見ただけじゃ服とか髪とかそういう部分的な印象さえあっていれば後の曖昧な部分は自分の都合のいいようにイメージを当てはめてしまうものよ」
「たとえそれが 似ても似つかないものだったとしても」
「え…」
「おい!早く追いかけようぜ!」
さっきからつるこの言っている意味がわからないじんたん。
そして、早くめんまに会いたいぽっぽ。
探すも、「めんま」のような何かは見つからない。
「じんたんそっちは!?」「さっきまでこの辺にいたはずなんだけど…」
と、どこかへ行ってしまった「めんま」
見つかる気配もないので一旦秘密基地に戻ろうかと思った時…
つるこがいきなり大声をあげた。
?
「あーあ!そんなにでかいガタイしていくらすね毛剃ってもそーとー無理があるわよ!」
彼女は一体何を言っているのだろうか。
つるこも暑さでやられてしまったのだろうか?
めんまが見え始めた頃のじんたんの様に。
いくら僕のヒロインとは言え、発言が意味不明すぎていただけな…
!?
「松雪 集!!」
この名前を大声で呼び、ギラっと睨みつける辺りもはや犯人を当てる時の金田一少年の事件簿である。
そう、この場に居ないからと言って彼は今、名探偵つるこに犯人かのように指名される。
本来の金田一少年の事件簿だったら犯人が「!?」と一瞬驚くものの、すぐ犯行を認めないのだ。
逆ギレして暴れたり、逃げたりなんてのは「自分が犯人です」と言ってるも同然。
なので金田一の犯人的には…「確かに…私に犯行時刻のアリバイはない…だがね…それだけで犯人にしてもらっちゃたまったモンじゃないんだよ!?ええ!?証拠はあるのか!?証拠は!!?」と強気に出てからの名探偵金田一、そのセリフを待ってましたかのように「あるんだよ…証拠ならここにな!」と犯人を証拠・理屈・犯行トリックの再現で完全に認めさせるのだ。
松雪集…ゆきあつほどの人間ならば逆にこの場に現れて「その時のオレにはアリバイが…」とか…!
あ、逃げやがった。
確かにめんまとは似ても似つかないでかいガタイである。
逃げる。逃げるめんま。追うじんたん。
だが何がつるこの言う「松雪集!」なのだろうか。
「めんま…でてこいよ」とか言ってる辺り「MENMA・WORLD」とかそんな感じのゆきあつの操るスタンドとかじゃないだろうか。
このゆきあつが←コレと一体何の関係があるのか。名探偵つるこの言い方だと彼が女装でもしているかのような言い方だ。
スタンドは冗談にしろ…このゆきあつが女装?
そんな事はありえるのだろうか。そもそもコスプレイヤーですらイベントや撮影会など”そういう場”でしかコスプレは披露しないという風に聞いている。
それがマナー違反を犯してまでこの山の中でするか?
…もしゆきあつの趣味が女装だとしよう。
だとして似ても似つかない「めんま」を選ぶだろうか?
もっとこう、彼くらいイケメンならその…
あっ!
ズルッ
ああっ。
く…(+;・`ω・´) じゃねえよ。
何してんだお前。
めんまだと思ってたソレは名探偵つるこの言う通り、ゆきあつでした。
マジでメインヒロイン狙ってくるとは思わなんだ。
ついでにつるこも僕のヒロインから名探偵へと昇格した。
「何調子のってんだ」
「気安く話しかけんな 負け犬」
じんたんに夕方、そう言ったゆきあつ。
だがゆきあつは今、白いワンピースを着てめんまの真似をしているだけならまだしも、カツラが取れ…転び…と散々だった。そして…
はじめて自分の前に現れためんまを見た時より不思議そうな顔をしているじんたん。
そらそうだ、数時間前まで自分を最高にバカにしていた男が今は意味不明なんだから。
本物のめんま(幽霊)を見ているじんたん、偽物のめんま(女装)などよく考えたらたいした事ないのだ。現実味のないイカレっぷりで言ったら。
そこはもう慣れと優しさと状況整理が追い付かないのでどう考えても大丈夫じゃないヤツにとりあえず「大丈夫か…?」と聞く。
そう、大丈夫じゃない。どう見ても。
ゆきあつは答える。じんたんのシャツを掴みながら。
「大丈夫に…見えるか?」
見えないッス。(; ・`д・´)
キレた。「ほら!よく見ろよ!」とじんたんに馬乗りになり攻撃。
「なんかヤバくねぇか」と止めに入ろうとするぽっぽを止めるつるこの手。
ちなみに「なんか」というか普通にヤバいだろ。ゆきあつが。
「お願い…あのまま…」
「チャンスなのよ これ逃しちゃったらきっと…もう…」
「それでも宿海君にしか変えられないと思う」
つるこは知っていた。
ゆきあつが一番めんまに囚われていた事を。
少年時代の「あの日」の告白がきっかけでめんまが死んでしまったのかもしれないと今の今までずっと心に傷をおってしまったことも。
そして、このめんまの姿を誰かに見せて「めんま」を思い出させる異常としか言えない行動に出ていたことも。
だが、それはもうつるこだけで解決できる話ではなくなっていた。
めんまが見えると言うじんたん、そして超平和バスターズが再び集まっているこの時 -
つるこはゆきあつを何とかするには、今しかないと思った。
「なぁ!めんまに見えるか?」
「あの日…めんまが死んだのは…俺のせいなんだ!」
「俺がめんまにあんなこと言わなければ…!めんまは死ななかった…!!」
「めんまが現れるとしたら俺の前なんだ…」
「化けてでも呪ってでも俺の…」
「俺の前に…!!!」
「でも…めんまは出てこなかった 俺の前には…」
「どこにも!!いないんだよ!!」
ゆきあつは自分の心情のすべてを吐露した。
その「めんまは自分の前には現れなかった」という発言には「どうしてももう一度会いたい自分」と「じんたんの前に現れた事が気に入らない自分」の二つが居た。
そしてまとめて「あの日の後悔を抱えていた自分」がいた。
どんなに叫んでも願ってもめんまには会えない。なのに嘘か本当かじんたんはめんまが見えるという。
複雑な思いと感情が一気に爆発するゆきあつ。
ゆきあつの言葉を聞いていためんまは
じんたんにゆきあつへの言葉を託した。
「めんまが…ゆきあつに」
「バッチンありがと ごめんね って…」
その言葉を聞いて、ゆきあつも本物のめんまを感じた。
そう、じんたんにはバッチンが何のことかは分からない。
それはゆきあつとめんましか知らない事だから。
ゆきあつの後ろには今回の仕掛け人、つるこが居た。
「いつから気付いてた…」
「ずっと前からよ…」
「気付いてほしかったんじゃないの?」
「いもしない彼女にプレゼント買うふりして…めんまに似合いそうなもの集めて」
「でも それももう終わらせなきゃ」
つるこはめんまに囚われてどこかおかしくなっていくゆきあつを見ていられなかった。
だから、今回じんたんの協力もあり、ひとつ終わらすことができた。
お前こそ何がしたかったんだよ。
「何がしたいんだよお前」とまだ小さきながらも虚勢を張るゆきあつ。
つるこは続ける。
「あの頃友達はずっと一緒なんだって思ってた 喧嘩したって…どんなに深い溝が出来たって私なら埋められるって」
「でも一人かけただけでバラバラになった めんまがいない溝を私が埋めることなんてできるはずなかったのよ」
「私後悔したわ あの日どこかで止めることが出来たはずだったの」
「そのチャンスは沢山あった 私にはそれができたはずだった」
「そうすればめんまも死ななかったかもしれない みんなもバラバラにならなかったかもしれない でもその傷を忘れなければいいと思った あなたと一緒にずっとずっと自分を傷つけ合っていけばめんまを忘れることはない そうしてめんまを刻みつけていけばきっと彼女も浮かばれる そう思ってた…でも」
「めんまは現れた」
「何の力かはわからない 何の意思かもわからないけど」
「このままじゃだめなんだって言ってるんだと思う」
ゆきあつもつるこの言っている事はよくわかる。
だからこそ、分からない事があった。
「俺は…どうしたらいい…」
「どうしたら許してくれる…めんま…」
つるこはどうしたら良いか、知っていた。
それは、少年時代も今も同じである。
あの時と同じように、つるこはゆきあつに言う。
「またじんたんと喧嘩したの?」
「後でお互いにごめんなさいしようね?」
「友達だもんね?」
ゆきあつの返事も【あの頃】と同じだった。
☆「これでいいかな めんま」
秘密基地。そこにはがみんなが集まっていた。
「ちょっと 押さないでよぽっぽ」
「わりぃ もうちょい――――」
ヒョコッ
めんまかわいい。
そんな事は大事だが、今はそれ所ではない。
あなる、ぽっぽ、めんまは一体何をコソコソと見ているのだろうか。
気まずそうなじんたんとゆきあつ、そして
金田一つるこ。
「いつまでそうやって向かい合ってるつもり?」
つるこは二人にそう言った。多分長い事こんな状況だったのだろう。
「めんま お願いがあって出てきたんでしょ?」
「あぁ…」
「私たち皆じゃなきゃ叶えられないんでしょ?」
「あ…あぁ…」
名探偵つるこは状況を整理した。
そして、その解決策を提案する。
「だったら…一回ちゃんと”ごめんなさい”して」
「一緒にがんばりましょう?」
つるこは一番溝のあったじんたんとゆきあつの仲を修復しようとした。
みんな仲良くしてほしいのはめんまだけではなく、つるこもだった。
”めんまの死”から始まった今の状態の修復はかなり複雑。
だが、ここでめんまが現れた事により、元に戻る可能性もつるこは見出した。
そして、それが今。
超平和バスターズが元に戻るには、後はこの二人の仲直りで全てが修復できる。
そんなつるこの提案に、じんたんは ――
クズ発言キター
「なんで俺も謝らなきゃ…」と空気読めよクズと思ったのだが…
よく思い返してみると…
じんたんずっと被害者だし。
「なんで俺も謝らなきゃ…」という発言も納得。
じんたんが、というかまずはゆきあつが謝るべきでは…?
圧。
つるこの圧。強し。
二人ともつるこの圧に「う…」と「たじ…」だった。
逆を言えばつるこの本気で聞いて欲しい話はこの目で重要さを伝えるのかも…わからない。(-。-;)
だが、つるこの願いと想いは伝わった。
「色々ひどいこと言ったな…」
「わ…悪かった…すまん…」
「俺も…自分のことばっか考えてたっつーか…」
「わりぃ…」
二人の”その”言葉が聞けたつるこ
「私も無茶なやり方して二人を傷つけたと思う」
「ごめんなさい」
つるこも”ごめんなさい”をした。
これで今回の件、そして今までの件はつるこがお終いにした。
そして、つるこの言葉を聞いた二人は
つるこの圧から逃れて一安心だった。
「なんか懐かしいな この光景」
隅で見ていたぽっぽはそう言う。
「いっつもつるこが間に入って仲裁してね」
「あの二人素直じゃないから」
あなるも見ていてぽっぽと同じ気持ちだった。
だが、【あの頃】と同じ方法で二人の仲は直った。
超平和バスターズは、みんな【あの頃】と変わっていなかった。
「まだまだ不完全だけど
少しずつ
少しずつ ――― 」
「これでいいかな
めんま ―――」
・
・
・
「もう一人のめんま」の件は終わった。
超平和バスターズは”めんま”を通じて元通りになってきている。
そしてみんなが”めんまのお願い”を叶えようとする。
めんまはじんたんの母の仏壇に手を合わせていた。
じんたんの母は体が弱く、めんまが事故で亡くなった後に亡くなってしまった。
「この写真よりずっとおばさん綺麗だったよ」
「めんまの写真もね あんまり好きくない写真だったの」
と、じんたんの母に話しかける。
「でもめんま いっつも写真撮る時ピースしちゃうから」
「ピースしてない写真あんまりなかったのかもしれないね」
そんな風に死んだ人にしか分からない仏壇の写真あるあるで話しかけた。
じんたんの母に話しかけるめんまは、何かをふと思い出す。
「お願い… …なんだっけ」
【▼続編】