第100回・読書感想文には『あのはな』を。【1:めんまのお願い編】
コロナウイルスの影響がヤバイ(;´Д`)
給付金やマスクなど国からの助けをありがたく受け取らせていただいているものの…給料物凄く減った…。病気関係なく死ぬかと2度ほど思った。
だが、金欠で死ぬのは日ごろからちゃんと貯金もできていない自分の責任である。
そんな「コロナ」では私なんぞよりもっと困っている人がたくさんいるハズなのだ。
感染してしまった方を始め、離職せざるを得なくなった方などもきっと居るハズだ。
そう、私なんてコロナ被害のガチ勢の方と比べたらカスみたいなモンだと思う。
大人の私は別に「うわー金ねぇー」くらいなのだが…
私の職場には赤ちゃんから小学生くらいの子供の居るママさんがチラチラ居る。
そんなママさんの話を聞くとコロナの影響は私の中では意外な所にあった。
「ただでさえ成績よくないウチの子が…!!もっとバカになる!」と。(ママさん談)
そういえばそうだ。
小学生くらいの子なんかは休校になった2ヵ月は確かに大きい。
子供の2ヵ月と私の2ヵ月では価値が違う。
子供の2ヵ月は「かなり」大事みたく、やはり学力の事になるとかなり大きいみたいだ。
「大きくなって就職とかしたら先輩上司に「お前、こんなのもわかんねーのかよ!頭悪いな!あ、そっか!しょうがないな!お前、コロナ世代だもんな」とか言われたら可哀想。」
と、ゆとり世代を超える差別用語をサラりと出してきたママさん。
それを聞いた私も学校が休みになった所で自分にはなんの影響もねーしと考えていたのだがコロナ世代はマジで言うヤツ居そうだし言われたら可哀想だと思った。
「しかも、もう7月でしょ?ちゃんとしたお知らせはまだだけど…あんなに休んだのに多分夏休みもあるし…1ヵ月以上あっても宿題なんて終わらないのに…宿題未提出で成績がまた下がってどんどん理想的コロナ世代に近づいちゃうわ…」
理想的コロナ世代ってなんだよ。と思ったがそこはあえて何も聞かなかった訳だが確かに大変そうだ。今の学生たち。
「こんな事ならせめてコロナの臨時休校の時に先に読書感想文でもやらせとけばよかったわ…、ウチの子本とか読まないから1冊読むのも時間かかるし…」
・
・・
・・・
(`・ω・´)!
ならママさん…!
漫画やアニメで見て…更に小説も出ているものを「小説で見た」ことにして読書感想文を書けば良いと思うよ!というか僕が小学生の時にやってた技だよ!
ここで今回僕がおススメしたいアニメ版・漫画版・小説版ある作品は…!
「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」
この作品は凄いんですよ!ホント!
タイトルだけみたら「あーはいはい、最近のタイトル長い系のラノベねはいはい」と思うかもしれないが、それだけの理由でこの作品をスルーするのは勿体ない!
ストーリーを簡単に紹介するならば…
←この子!
この女の子は幽霊なのである。
そんな幽霊の子が昔の友人の前に現れて…!という話なのだが…
そんな話のオチ、成仏する以外ねーじゃん。
そう、そう思いますよね。というかソレしかない。
じゃあこの作品の「何が凄い」のか。
オチ…わかってるのに…!!!という所だ。
そう、オチが分かっているのに…!というのがこの作品の凄い所だ。
「あの花」が好きな人ならこのブログを読みながら両腕組んで目を閉じて首を縦に2回振り「ウンウン」と頷いているハズだ。
「あの花」をよく知らず「オチわかってんのに何だよ」と思ったアナタは…
・
・・
・・・
え?マジで知らないの?
と、いう訳で今回は「あの花」知らない人のために「オチがわかってるのに」何なのか?というのをお伝えする回にしたいと思います。
【▼あの花知ってるけど日本版スパイダーマンは知らんという人はコチラ】
☆「ずーっとずっと なかよしって意味だよね」
夏休み…子供達はカブトムシを獲りに行っていた。
「やっぱじんたんが捕まえたのが一番おっきいよ!」
カブトムシを見てテンションが上がるメガネの女子【安城鳴子】
「あんじょうなるこ」という彼女のあだ名は…紳士的当ブログではお伝えしづらいのだが…
みんなから【あなる】と呼ばれていた。決していじめを受けている訳ではない。
「やっぱじんたんかっけぇなぁあ!」
座りながら何やら負けを認める男【久川鉄道】
「鉄道」という名前からだろう、みんなから【ポッポ】と呼ばれている。
僕は子供ながらに「負けを認める心」を持ち合わせているポッポも立派だと思うゾ。
「…ちぇっ」
ポッポと違い、カブトムシの大きさで負け悔しそうにしているのは【松雪集】
「まつゆきあつむ」と言う名前から【ゆきあつ】と呼ばれていた。
「ゆきあつもすごいすごい」
そんな【ゆきあつ】を褒める可愛さから言ってこの作品のメインヒロインであろうこの子の名前は【鶴見知利子】
みんなからは【つる子】と呼ばれる。
そしてその若さでちゃんと人を褒められる心を持っているのはやはり立派だと思うよ。
「ヘヘッ」
そして大きなカブトムシを持ち、ドヤ顔の【宿海仁太】
「じんた」→【じんたん】に変化してみんなからそんな可愛いあだ名で呼ばれているようだ。どうでもいいけど哀川翔さんもテンション上がるかもしれないくらいにデカいカブトムシだ…(; ・`д・´)
「ねえ じんたん」
【めんま】
ロシア人と日本人のハーフである母を持つ「本間芽衣子」
ロシア人の血が入っているというだけで勝ち組である。羨ましい。
だが「ほんまめいこ」という名前から【めんま】というあだ名は少し無理がある気もするのだが。
じんたん、めんま、ゆきあつ、ぽっぽ、つるこ、ぁ…あなる…の幼馴染6人はとにかく仲良し。6人は近くの山にある空き家?を秘密基地としてよく集まった。
【超平和バスターズ】
彼らのグループ名は超平和バスターズ。意味はよくわからないが。
そんな【超平和バスターズ】のリーダーはじんたん。
ロシア人の血が混じった勝ち組、めんまはもはやマスコットキャラ。
天然っぽいキャラクターもあり、みんなから愛されている。
「シールお揃いしよ!」とか可愛すぎる。小学生高学年とは思えない可愛さ。
あなるのゲーム機にお揃いのシールをペターだ。あれ。つるこは…?
「超平和バスターズ」は夜集まって、花火とかもしちゃう。
私も小学生高学年の時かな…?親なしで花火を友達と公園で集まってやるのを許された時はなんだか自分も子供じゃなくなったんだなと子供ながらに思った記憶がありますね。
いるいる。花火こーするヤツ。
あとロケット花火をこっちに向けて発射するヤ…あれ?そんな危ない事するヤツはない?(; ・`д・´)
「もしかして無限大?」
さすがヒロイン、つるこ。ご名答。
ぽっぽは「8の字?」とか言ってるのでここでつるこはヒロインとモブの格の違いを見せつける。
「えーむげんだいってなぁに?」
「無限大ってずーっと永遠に続くって意味だよ」
ここで無限大の意味を知らないあなる、ヒロイン落選。
多分ゆきあつもメインヒロインになるべくあなるとの差を見せつける。
「あ!じゃあこれ超平和バスターズのことだね!」
「ずーっとずっと なかよしって意味だよね!!」
めんま、無意識にメインヒロインは自分だと可愛さで読者に伝える。
だが、そんなめんまを超えるメインヒロインは…
本当はじんたんのママかもしれない…(`・ω・´)
・
・
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じんたんのママはどうでも良いとして…
ある日…メインヒロイン落選のあなるは言う。
「じんたんってさー …めんまのこと 好きなんでしょ?」
・
・
・
あなるの予想外な発言に驚く二人。
メインヒロインのめんま、驚いても可愛さだけは忘れない。
「ふぁぁあああ!?」だ。カワイイ。
「正直に言えよ 超平和バスターズに隠し事は無しだぞ!」とヒロイン候補のゆきあつ。
「いーえ!いーえ!いーえ!」と楽しそうなモブ。
「もーやめなよー」と僕のメインヒロイン、つるこ。
こんな状況も小学生ならではである。読んでいて懐かしい気持ちになる。
今なら普通に「あの子サイコーだよなぁ、結婚してくんねーかなぁ」とか言えるのに小学生の頃の「好き」か「嫌い」かは言う側も言われる側も「恋愛感情的に」と受けやすく、好きと言っても嫌いと言ってもその後その子と気まずくなる未来しか見えないのだが…
めんまは違った。
自分も好きな【じんたん】からどんな返事が来るか、気になっていた。
そしてじんたんは言う…
このクズ野郎!ヽ(`Д´#)ノ
いや、クズと言いつつもしかしたら自分も同じ状況だったらそう言ってしまうかもしれない…!いやでも…じんたん…めんまは絶対にブスじゃないゾ(;´Д`)
大好きなじんたんに「こんなブス」と言われてしまっためんま。
笑った。
この時、めんまは一体どんな気持ちなんだろうか。
きっとつらかったに違いない。
そんな「ブス」と言ったクズ、じんたんは…
逃げる。
「ブス」と言ったあとめんまが泣いてしまうだろうと思ったじんたん。
だが、めんまは笑った。
そんな状況、そして自分が恥ずかしくて彼はその場から逃げた。
「まって!!」
そんなクズ、じんたんを追いかけようとするめんまだが…
「待てよめんま!」
ゆきあつが止める。
「どして!?待てないよ じんたん行っちゃう!」
「行かせればいいよあんなやつ!」
「めんまは…ブスなんかじゃない」
そう、ゆきあつ。正論。めんまはブスじゃない。
その年でちゃんと傷ついた女の子をフォローできるなんて大した男だ。
アイテムまで用意してフォロー。
ヒロイン候補だと思っていたゆきあつ、イケメンすぎる。
これは男として…否、人として見習いたい。さすがだぜ。
「…俺の!大好きなめんまに!」と、全然フォローどころの話じゃなかった。
まさかこのタイミングで告るとは思わなんだ。
だが、フォローのタイミングといいアイテムの渡し方といいスマートすぎるゆきあつ。
攻めすぎてると思ったが逆に良いタイミングなのか…?フラれたばっかの女子ってガード甘くなるって何かの本で読んだことあるし…?
というか付き合う・付き合わない以前の「あの子が好き」とかそういう風な感じ…
小学生な感じがとてもイイ!あの花…(・∀・)イイ!!
そんな急で熱いゆきあつの告白にめんまは…!
はうあっ だった。
カワ(・∀・)イイ!!
恥ずかしさで家まで逃げてきたじんたん。
彼は思った。
「あの笑顔が心にひっかかってた」
「明日 謝ろうって思った」
「でも」
「その明日は 永遠にこなかった」
めんまは川の転落事故で 死んでしまった。
じんたんはめんまに謝れないまま、もう会えなくなった。
そして 追い打ちをかけるかのように
身体が弱かったじんたんの母も
めんまが死んでしまったその後に
死んでしまう。
もう2度と集まる事はなくなった。
病弱な【母】と、謝る事ができないまま会えなくなった【めんま】の死。
これはじんたんの心に大きな傷を残したまま
高校生になっていた。
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「起きて」「じんたん」
「朝だってばよー」
「…んだよ」「うるせーな…」
夏の終わり
少女は現れた
☆「俺はずっと逃げてきた」
超平和バスターズではリーダーだったじんたん。
彼は高校生になった。
そして彼は変わった。
平日の昼間まで寝て、起きては学校も行かずゲーム。
そう、クズ。引きニートでクズ。
更に彼の日常はこの日から変わる。
死んだハズのめんまが横に居る。
「夏の暑さと合わさって俺の頭をおかしくさせてるだけだ」とめんまが横に居る現実を受け入れないクズ。そして「まーぜーてー」とただ可愛いめんま。
そして変わったのはじんたんだけではなかった。
四角いメガネが特徴的だった「あなる」は…
イケイケなギャルに。
「それにあたし宿海と違って色々忙しいの」
実は高校が一緒のじんたんとあなる。
引きニートになったじんたんに夏休みの宿題を届けに来たようだ。
じんたんを「宿海」と呼ぶ辺り、もう小学生の時のような間柄ではないことを感じさせる。
変わってないのは彼を「じんたん」と呼ぶ
めんまだけ。
「何で今更…しかもでかくなってでてきやがった」
デカくなっただけで少女時代と変わらぬ可愛さを発揮するめんま。
「そんなこと聞かれたって…わかんないってばよ!」と多分亡くなる前のお気に入り漫画は「NARUTO」だったんだろうなぁと思わせる話し方がまた魅力的。
「たぶんお願い叶えてほしいんだと思うよ めんま!」
めんまの願いを叶えれば、元通りめんまは居なくなる。(と思う)と言う。
「お願い…ってなんだよそれ」
そのめんまの「お願い」それは…
可愛い。
めんま可愛い。「俺が知るか!」とか言うクズの吹き出しのせいで可愛いめんまの1コマが台無しである。何でめんまが死んでクズが生きてるのか。そう考えさせられる。
お願いが何かは分からなかったが、めんまは言う。
「”みんな”じゃなきゃ叶えられないお願いな気がする!」
「”みんな”」それは【超平和バスターズ】の事だろう。
「安城だけじゃない あの頃とは」
「すべてが変わっちまったってこと」
めんまは【あの頃】と変わらぬみんなである、と思っていた。
だが、じんたんは【あの頃】とみんな変わってしまった事を知っている。
「ゆきあつにつるこだぁ~~」
一目みただけでゆきあつとつるこだと気づくめんま。
だが、何故だかめんまはじんたんにしか見えていない。
こんなに近くで大きくなった二人をキャッキャ見てても彼らは気付かない。
「すごいねすごいねかっこよくなってるね!」
そんな二人の前から早く消えたいじんたんは…
「いくぞめんま!」とその場を去ろうとしたが、めんまは故人だしゆきあつ達には見えていない。いきなり「めんま」とか言い始めたじんたんにゆきあつは…「は?」だ。
「-あっと…違ッ…」
不意にそう言ってしまったじんたん。
めんまが急に現われた現実は彼もまだ慣れていない。
だが、ゆきあつは聞き逃さなかった。
「…めんまってなんだよ」
「お前…未だにそんなこといってんのか?」
「聞いたよ」
「お前 学校行ってないんだってな」
「受験に失敗してここらじゃ底辺の学校入って」
「学校も行かず本間芽衣子の名前読んで」
「頭に何か湧いたんじゃね?」
めんまもゆきあつの変化に驚いた。
めんまの知っているゆきあつはそんなことを言わないハズだから。
ってかソレ事実だし言われてもしょうがないじゃんとも思うのだがゆきあつに好き放題言われたじんたんは…
その場を逃げるように去ってしまう。
もう【あの頃】の二人ではない。
そして、めんまは…
ダッ┌(৹˃ᗝ˂৹)┘「ゆきあつのアホー!!」
可愛すぎる。めんま可愛すぎる。
めんまが可愛すぎて忘れていた僕のヒロインつるこは言う。
「何ムキになってんの」
「本間芽衣子のことになると人変わるのってさ」
「あなたも同じじゃない?」
「ゆ き あ つ 君」
・
・
・
なんか…なんといいますか…。
ダッ┌(৹˃ᗝ˂৹)┘<つるこも変わってしまった!
「これでよくわかっただろ!」
「みんな変わっちまったんだ」
じんたんにとって、とにかく【非日常】な1日だった。
ただでさえ「みっともない自分」を見られたくないのに「あなる」に会い「つるこ」に会い「ゆきあつ」にバカにされ、死んだはずの「めんま」にすらも自分を見られる。
「そろそろ勘弁してくれよ」
「お前といると やなこととか思い出して」
「いらいらするんだよ」
・
・
・
ここはめんまの住んでいた家。
新聞を読んでいためんまの父は扉が開いている事に気付く。
「おい 扉あいてるぞ」と言われるも携帯電話をイジりながらカレーを食べているのがめんまの弟「さーくん」
「やめろよいつまでも」と、その目線の先には…
めんまの母が仏壇の前に居た。
「カレーの時いっつもねーちゃんに供えんの なんか目障り」
お前なんて事言うんだクソガキと思うも母は冷静。
「だってお姉ちゃんの大好物だから」と娘想いの母。
「死んだら飯なんか食わないだろ」とクソガキ。
だが、それでも母は冷静だ。
「そんなこといわないの」
「お姉ちゃん抜けたとこあるから自分が死んだこと気づいてないかもしれないじゃない?」
めんまは自分が居なくなったあとの家族を見た。
そこに居たのは自分の死を受け入れてない母、スレた弟、めんまの死についてとくに何も言わない父。
「お姉ちゃん抜けたとこあるから自分が死んだこと気づいてないかもしれないじゃない?」
「めんま 自分が死んじゃったことくらい… 知ってるよ」
友達も家族も自分がいた【あの頃】と変わってしまった。
「どこまで逃げる気だよ…俺は…!」
めんまに「勘弁してくれ」と言い去ったじんたんはそう思った。
「あいつが…行きそうなとこなんて…!」
そしてもう一度めんまに会うために走った。
「俺はずっと逃げてきた」
「過去にとらわれてすべてに無気力で言い訳ばかりが頭を回って」
「違うんだ 俺はずっと欲しかったはずだ」
「めんまに謝れる明日が 欲しかった…!!」
そして 彼が向かった先は -
【あの頃】によく行った秘密基地だった。
秘密基地の扉を開けるじんたん。
そこに居たのは…
モブだった。
☆「みんな 変わっちゃったの…?」
秘密基地にはぽっぽが居た。
彼は高校へ進学せず、アルバイトをしては世界を放浪する生活をしていた。
日本に戻って来たら、この秘密基地で暮らしていたようだ。
「すげーよ!めんまが願い叶えてもらうために帰ってくるなんて!」
とりあえず、今日「めんまが目の前に現れたこと」をぽっぽに伝えたじんたん。
「な?ここにもいんの?」ととにかく興味津々である。
「めんま お願いがあるんだろ?それ叶えてほしくてきたんだよな」
「だったらさあ!”みんな”で叶えてやろうぜそれ!」
「”みんな”…?」
「みんなっつたら決まってんだろ!」
ぽっぽも、めんまと同じ事を言った。
”みんな”
・
・
・
めんまは考えていた。
「みんな めんまのこと思い出すと悲しくなるの?」
「みんな 変わっちゃったの…?」
帰る所のないめんまは、それでもじんたんの家に戻った。
すると…
クズ、ゲームしながら寝落ち。
だが、このゲームには意味があるのだ!
小学生の時に遊んだ「ノケモン」というゲーム。
きっとこのゲームのレアノケモンがめんまの成仏できない理由なんではないか!?とぽっぽは言う。
だが、叶えてほしいお願いがめんま本人すらも分からない状況なので小さな情報と記憶を頼りに行動する事しかじんたんにはできなかった。
つー訳でノケモン寝落ち。
だが、そんなじんたんを見てめんまは…
じんたんは何も変わってなんかない、と感じるめんまであった。
クズがゲームで寝落ちしてる頃、早朝 -
ゆきあつはジョギングをしていた。(ま!なんて健康的!)
「よっ ゆきあつ!」
「ぽっ……久川」
新聞配達のバイト中のぽっぽと出会う。
「そうだゆきあつ知ってっか?」
昨日、じんたんが言っていた「めんま」の事を思い出す。
何かが彼の心を締め付ける。
「お友達と交換?」
「そっ!通信でさ道具持たせてノケモンの交換をすると手に入るんだって」
バイトが終わったぽっぽは、その「レアノケモン」の入手方法をじんたんに伝えた。
ちなみに、このレアノケモンの入手方法は朝会ったゆきあつから仕入れた情報らしい。
なので、めんまの黄泉がえりの話を聞いて複雑な心境になっていたゆきあつは…
<交換すると手にはいるよ ギュ・・・
とかそんな感じで教えてくれたんだろう。
「じゃあもう一個ノケモンのソフトを手に入れれば…」
あなる。
イケイケギャルのあなるだが、そういえば彼女はノケモンを持っていた!とじんたんの記憶を辿り、彼女にもレアノケモン入手の協力を要請する。
前日は別に会いたくもない、自分を見られたくないじんたんであったが、めんまのためならば彼は行動できる。
あなるの家でガッツリくつろぐクズとモブ。
「いいじゃんかたまには 童心に戻ってさ」と説得が下手なモブ。
久々な友達が遊びにきて嬉しいあなるの母。
「あ 夕べ鳴子が作ったゼリー食べる?」
「うひょ~あなるのゼリ~」
あなる、泣いている。モブの高レベルなセクハラに泣いている。
「とにかく~レアノケモンはめんまのお願いなんだぜ~」
「めんま!?」
「めんまのお願い…?…って?」
「いやちょっと…夢枕に立ったっていうか…」
【めんま】の名前を聞いたからか、嫌がっていたあなるも協力してくれることに。
じんたんとあなるはレアノケモン入手のためにポチポチとゲーム。
その横でひっそり同行してきためんま。
モブ…お前…(゚A゚ )
めんまは昨日、みんな変わってしまったのだろうかと悩んだ。
自分が死んでから何年もの時が経ち、久々に会ったみんなの姿は確かに変わっていた。
自分だけが【あの頃】のままでいる。
【あの頃】のままでいるのは間違いなのだろうか、と。
昨日見たあなるは【あの頃】に
お揃いのシールを貼ったあなるではないのだろうか。
めんまはそんな事を考えていた。
超平和バスターズは誰も変わってない。
一人だけ【あの頃】から置いていかれためんまだが、そう確信した。
【あの頃】の変化について思う所があるのはめんまだけではなかった。
「あの頃のじんたんはみんなのリーダーで私の憧れで…友達思いでいつも仲間のために体張ってた」
「ねぇ 今はもう変わっちゃったの?それとも…変わってないの…?」
あなるはリーダーだったじんたんが好きだった。
あの頃とみんなが変わってしまった事を思うのは、あなるも一緒だった。
とにかくレアノケモン入手。
ヽ(○´∀`)人(´∀`○)ノ
少しずつ、少しずつだが【あの頃】が確実に戻ってきている。
あなるは、じんたんに言う。
「学校…来なよ…」
めんまの願い事は違った。
だが、【あの頃】に戻れそうな気がする大事な1日になった。
そして、その夜…
ぽっぽは…
めんまを目撃する。
☆「…めんま 発見…?」
「学校…来なよ…」
ノケモンの一件で少し【あの頃】に戻れた超平和バスターズ。
あなるも引きニートになってしまったじんたんを心配していたようだ。
キッカケも状況もなんだかよくわからないが、あなるはじんたんに部屋から出てくるように伝えた。
次の日、じんたんは…
学校行けクズ。そう思ったのは私だけではないみたいで…
←コレ。
じんたんにキングコングニードロップ。
「学校いかなきゃ!あなるに!お礼しなきゃ!」と正論のめんま。
そして…
お願い、都合よく使い始める。
・・・が。
あなるの友達ギャルにバッタリ会ってせっかく学校来たのにソレはソレでバカにされてしまい…
捨て台詞吐いて帰宅。
おそろしくカッコ悪いぞ、じんたん(`・ω・´)
だがそれは今までの自分の行いの悪さだ、言った側より言われる君に問題がある事だけはおぼえときなさい!おじさんとの約束だゾ!!
とは言え、めんまに学校に行くと言った手前、帰れない。
じんたんはフラっとぽっぽの居るであろう秘密基地へ向かう。
そこに居たぽっぽは言う。
「相棒!俺も見たぜ!」「見たって…なにを?」
ぽっぽもめんまを見た、と言う。
「それ…見間違いだったんじゃねーのか?」
自分にしか見えない幻想…じんたんはそう思っている。
「めんま すっかり大人になっててよぉ」
「お…大人に!?」
「おーいい女だったぜ?」
「どんなカッコしてた!?」
「ん?あいつが夏よく着てた白いワンピース?」
特徴だけを言えば、じんたんが見ためんまの姿と同じである。
一体どういう事なんだろうか。
謎は深まるばかりであった。
とりあえず帰宅し、めんまに聞いてみると…
めんまにも何の事か分からない。
「でもあいつお前見たって…」
「あぁ!それ!めんまの幽霊!?」
「じゃあお前はなんなんだよ…」
「本間芽衣子で~す!」
もうめんまが可愛いから何でもよくね?
そんなめんま可愛いころ、つるこはゆきあつと買い物に来ていた。
「私もこの後用事あるんだけど」という辺り、つるこは買い物に付き合わされているといった感じだ。
ヴゥー
ゆきあつの携帯電話が鳴る。
メールを開いているゆきあつの携帯を覗くつるこ。
「…何これ」
「…めんま」「発見…?」
そんな不可解なメールが目に入った時
店員さんが寄ってきて「プレゼントですか?」にゆきあつの返事は「はい」
横にいるつるこへのプレゼントを選んであげてるんだな!と思った店員さんは…
「羨ましいですね彼女さ「一体誰に貢いでるの?」
「ゆっくり見てくださいね…「いつも付き合わされてるけど」
なんというかその…
ダッ┌(৹˃ᗝ˂৹)┘<つるこも変わってしまった!
・
・
・
つるこの「この後の用事」はあなるに会う事だった。
それは、確認したい事があったから。
「ねぇ ぽっぽ…久川君がめんまを見たって言うんだけど」
「何か知らない?」
「例えば―― 秘密基地の山でめんまの幽霊を見たとか――」
「なにそれ…秘密基地なんてもう行ってないし」
「オカルトにはまってるの?死んだ友達でそういうの…趣味悪い」
「宿海君もめんまがどうとか言っていたし 最近よく聞くのよね」
じんたんの名前を聞いて、ノケモンの一件を思い出すあなる。
確かにめんまのお願いだとか言ってた事に。
「なに…?あれってマジなつもりだったの…!?」とあなるも驚きだ。
とにかくつるこに収穫はなし。だが…
「たぶん…私達また集まることになると思うわ」
「”あの場所”に そんな気がする」
そう言い、つることあなるは別れた。
「たぶん…私達また集まることになると思うわ」
その、つるこの発言は…
的中する。
☆「やっぱ超平和バスターズは―――」
ぽっぽプレゼンツ「夏の終わりにみんなでめんまを探そうの会」のお知らせをもらったじんたん。そのイベントの内容は…
めんまと納涼とバーベキューだそうだ。
すると、そんなイベントはもちろん…
と、めんま登場。きっとぽっぽが声をかけたメンバーは超平和バスターズの人々に違いない。
まだ、じんたんは全員と【あの頃】のように接せられる自信はない。
そう考えるとあまり乗り気にはなれない。
「誰も行くなんて言ってねーだろ!」
「これがめんまの叶えてほしいお願いかもよ?」
じんたん、参加決定。
・
・
・
開催される「夏の終わりにみんなでめんまを探そうの会」
じんたんにめんま、そしてあなるが秘密基地にやってきた。
そして、僕のヒロインつるこも到着。
一人ずつ増えていくメンバーに大喜びのめんま。
「あとはゆきあつだけだけど 遅ーし先に始めてるか?」
「さすがにゆきあつは来ないんじゃねーの」
「こういうの絶対信じなさそうだし」
その発言を聞いたつるこは自信を持って言う。
「来るでしょ」
ゆきあつはまだ登場しないが、先にバーベキューを始める事に。
じんたんがソーセージを持参するが…
つるこ氏、ロウソク。
怪談的なのものに小道具が必要と思って…とバーベキューの具材はナシ。
マイペースすぎる僕のヒロイン。あなるさん。手本見せてやって下さい!
あなる氏、花火。
なんやねんお前ら。
ただ、めんまが花火喜んであるので、ヨシ!です。
こいつらに正解を見せてやってくれ…ぽっぽさん!!
「キールっつってさ インドに行った時食った牛乳で甘く米炊いたやつ」
流石はぽっぽさん…バーベキューの具材ではないよね?
んー…まあいい。めんまが喜べば…ヨシ!なのだ。
アウトで。
バーベキューが楽しく行われる。
そこで、じんたんは考えた。
「本気で信じてる奴はいないんだろうけど」
「ただの冷やかしか よっぽど暇だったかってくらいか…」
今回集まった「めんま」についてだった。
じんたんは自分以外に見えていないめんまの存在を信じてくれと言うのも難しい話なのに、その「お願い」を叶えるのを手伝ってほしいなんてもっと難しい話だった。
「それにしてもめんまのお願いね」
「おう手伝ってくれるよな?」
「信じてるの?それ?」
「―――・・・・」
「信じてもいいって…思ってる」
「そ…なら私も」
ぽっぽはもちろん、あなるもつるこもめんまの存在を【信じる】と言った。
「やっぱ超平和バスターズは―――」
「超平和バスターズはやっぱ最高だな!」
めんまがじんたんに言おうとした事を、ぽっぽが同じ事を言う。
「超平和バスターズ」の名前を聞いて「懐かしい」と話すみんなを見て…
誰も【あの頃】と変わっていない。
そう感じると涙があふれてくるめんまだった。
ゆきあつ登場。
そしてサラっと言う。
「めんまならいたぞ さっき」
―――!!??
ゆきあつはめんまを見たと言う。
ぽっぽは肉を焼いてる場合ではなかった。
とにかくめんまに会いたい一心で探しに走った。
その後ろに続くのは会いたいめんまを一緒に探す事になっためんま(本物)
そして、ゆきあつはじんたんに言う。
「お前だけじゃなかったみたいだな」
「めんま 見えるの」
ゆきあつの一言からめんまを探す事となる。
「めんまー!どこだぁー!」
ゆきあつの言う「めんま」とは一体何なのか。
探してはみるものの、もちろん見つかるハズなどない。
本物のめんまは今、見えていないだけでみんなと一緒に居る。
だが、ぽっぽは特にめんまに会いたがっていた。
本当に見える「じんたん」と自分にも見えると言う「ゆきあつ」が羨ましくて仕方なかった。
めんまは見つからない。
みんなが元居た場所に戻ると、ゆきあつが肉を焼いていた。
「うぉおい!ゆきあつ!」
「何お前一人でくつろいでるんだよ!」
ぽっぽからしたら、めんまを探しもせず肉を焼いてるゆきあつが信じられなかった。
だが、ゆきあつは言う。
「あぁ めんまの頼みだからな」
「これ以上騒ぎ立てないでくれって…」
「願いだなんだ勝手に騒がれて迷惑なんじゃないか?」
ゆきあつの”見た”というめんまはそう言っているらしい。
全くの真逆。そんな本物のめんまと真逆な発言にじんたんも驚く。
「っんな…!」
「そんなことないよ!」
「めんまは!」
みんながめんまのこと思い出してくれて…!みんなが集まってくれて…!」
「そのほうが…ずっとずっと嬉しいよ!!」
「めんまが死んじゃっても」
「みんなには…」
「ずっとずっと仲良しでいてほしいから!!」
めんまの「本当の気持ち」は…
伝わらない。
見えない、聞こえないめんまの気持ちは伝わらない。
「なぁ宿海…お前らもさ もうめんまのこと忘れてやろうぜ」
じんたんにはめんまの気持ちが伝わった。
つるこやあなるが【信じる】といっためんまの話
ゆきあつは信じていない。それどころかじんたんをこの場で笑いに来た。
学校にも行けず、死んだ友達の幻想を見てるじんたんを笑いに。
だが、自分が笑われる事よりめんまの気持ちをねじ曲げられる方が我慢ならなかった。
「みんなが集まってくれてうれしいって」
「忘れないでくれたらうれしいって…そう言ってる!」
自分の気持ちを、じんたんが伝えてくれた。
だが…
「それ以上はやめとけよ」
「情けないなおまえ」
それでもゆきあつにめんまの気持ちは伝わらなかった。
「おいゆきあつ言いすぎだぞ!」
「そっ そうよ!」
じんたんとゆきあつに割って入るあなるとぽっぽ。
だがゆきあつは止まらない。
「みんなも思ってるだろ!こいつはただバリバリ
あなるの持ってきた花火が一人でに動いていた。
「え…?」
そこに居たみんなが勝手に開封される花火の意味が分からない。
そして…
袋から一本の花火がユラリとゆきあつの前で浮く。
理解できるハズなど、ない。
その花火は…
つるこの持ってきたロウソクの上へ行き…
「え…なになに!?」
「花火が勝手に…!!」
「おい宿海!ふざけんななんのトリックだ!?」
冷静でいられる訳がない。
だが、じんたんには見えている。
「やめろよ!めんま!!」
じんたんは花火をつけためんまを止めた。
だが、めんまはやめない。
めんまのその花火をキッカケに
1度止まった【あの頃】が
もう一度動き出すこととなる。
「えへへ…」
「じんたん ごめんね」
【▼続編】