【▼前回】
~前回で目立った人~
【ひろこ】
田舎からネオ銀座に出て来た新米ネオジェンヌ。
先輩いちかのススメのおかげで見た目が無事キャバ嬢へ。
【いちか】
ひろこの高校の同級生。そして先輩ネオジェンヌ。
「・・だよっ」とちょっと可愛い喋り方がポイント。
【らーせー】
世良君というらしいが、いちかから「らーせー」と呼ばれる。
菊の花が好き。
【セルジュ】
ぐいぐい来る。
【森口博子】
「ひろこ」の名前の元となった歌のめっちゃ上手い女性。
名前を褒められるとすぐスマイルレターをくれる(想像)
【キモーイガールズ】
「にったじゅん」先生の漫画に登場する女子高生。
調べた所によると「その後」の画像があってびっくりした。
~前回までのあらすじ~
ー ネオ銀座で就職先を探しにきたひろこ。
初めての接客であったが、お客様に満足してもらうことができた。
そんな彼女に次は、どんなお客様が来るのだろうか? ー
☆ひろこ、いちかと出掛ける。
本日も出勤のひろこ、ホールを歩いていると…
雰囲気がマーティー・フリードマンみたいな人が座っている。
ひろこピンチ。
英語で話しかけられる。ア…アカン…!ひろこが知ってる英語なんてNEO-GINZAかNEO-JenneとZ Gundamくらいだ…!!
セーフ。
「ニホン語は 話せるカラ…」との事。
流石はマーティー・フリードマン似の男、そこまでソックリだとは…。
自己紹介をすると…
「Oh!ひろこ?Cuteな名前ネ!」との事。
「はぁ~~い、スマイルレター、プレゼントしまぁす♡」となる事だろう。(想像)
そして、見た目がマーティーフリードマンな男は、日本語が話せる所もコピーしているが職業が歌手という所もコピーしていた。
メガデスを越えたギガデスとかそんな感じのバンドか!?と期待していると…
「エンカを歌ってるノ!」との事。
なんだ…残念…と思ったのだが…
【▼Wikipediaよりマーティー・フリードマンの項】
やっぱりマーティー・フリードマンだった。
と、思ったがゼンゼン売れてないノヨ…な辺りマーティー・フリードマンじゃ無いわ。ウン。
そんな売れない演歌歌手のマーティー・フリードマン似を接客したひろこ。
売れてないって言ってる人から16万も巻き上げる。
キャッスル…恐ろしい店!
そんな感じでこの日のお仕事は終わり。
次の日の朝、いちかから連絡が来る。
「エステに行こ!」との連絡。
ちなみに男子である私はミニスカを履いた中国人や台湾人の女性がマッサージをしてくれる朝までやってる怪しいエステしか行った事がないので普通のエステに初めて行く事となる。
いちかと待ち合わせのために出かけようと2階の部屋から1階へ降りると…
「本当に良いですよね…菊…」とかブツブツ言ってるらーせー。
彼は安定してなので何だか安心する。
「いちかお待たせ!」と合流するひろこ。
2人は一緒に怪しくないエステへと向かう。
到着すると…
「今日はあたしが誘ったからおごってあげるよ!」といちか。
詳しくない私はエステってそんな昼飯みたいな値段なの?と思うが…
ひょええ~ッ
やっぱ結構するよなー、全身ケアなんて5万…!
本当に奢ってくれるんですか?!いちか先輩…!
こんな高いの…悪いなあ…何だか…
ひろこ金超持ってんのに…。
・
・
・
「ひろこ お腹空かない?」といちか。
そんないちかの食べたいお昼ご飯は…!
「イタリアンなの!」とのこと。
このエステの近くにあるお店なのでそこまで歩いて向かう事に。
そして道中。
衝撃的な店名の店が・・・。
カ ラ オ ケ
ቻンቻンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
いや、ダメだってこんな店名!
風俗店でもここまでストレートな店名ないよ?!
ギンギンでした。
ダメなのは私ですね。まあでもギンギンなんだからቻンቻンみたいなモンでしょ。(意味不明)
そんないちかオススメのイタリアンなお店に到着。
「これはこれはいちかさん いつもありがとうございます」と店員。
いちかちゃん、ネオ銀座の店ドコ行っても常連じゃね?と思いつつもそんな事お構いなしに食事をする二人。
そしていちかはひろこに聞く。
「…ところでさ らーせーってどんな感じ?」と質問。
だよ?
・
・
・
ひろこ、よく耐えた。
「花が好きだよね!」と言うと…
「もちろん知ってるよ!それは…」といちか。
え?めっちゃ菊好きと見せかけて花なら何でも好きな事までも…!?
と、そんな事より思い出したのが
蝶の事になるとキリッとした事。
その事を教えると…
「蝶!蝶かぁ~メモメモ…」と、いちか。
ぇ…いちか…アンタまさか…と感じたひろこ
「な…なんでもないの!うんうんっ」と、隠すもバレバレないちか。
いちか…。
あんなより小林君とかにしときなよ…。
☆ひろこ、セルジュ再び
いちかと出掛けた後はキャッスルで出勤。
(よーし接客がんばるぞー)と気合十分なひろこ。
そこに困った小林君が登場。
一体小林君は何に困っているのか。
「だれかセルジュさまのお相手は…」と。
なんと、セルジュが来ているのに美麗ちゃんが接客中だとか。
美麗ちゃんが取り込み中で残念なセルジュ。
「今日は…帰るよ」と店長に話している所に…
ひろこがセルジュの前に登場。
ひろこはセルジュに伝えたい事があった。
「わたし…正式にネオジェンヌになりました!」と。
セルジュと初めて会ったあの日は体験入店だったのだ。
セルジュとの接客を通し、ネオジェンヌになる事を決意したひろこ。
セルジュはひろこの本当にお客第一号なのだ。
そしてそんな報告を済ませたひろこが考えていたのが…
キョウミナイネ…
誰かに似ているな?という事だった。
それがどのFFの主人公に似ていると悩んでいるかは謎ではあるがそんな報告をしたひろこにセルジュは…
「それはいい知らせだね ひろこ おめでとう!」
「今夜はキミと話がしたいな」
「あの続きが聞きたいな…」
ぐいぐい来るなぁ。
と、いう訳でセルジュの接客を開始。
「赤いバラの花言葉を知ってるかい?」
知らないです!教えて下さい!
「「愛情」や「情熱」という意味があるんだ」
あたしンちのお母さんがそんな歌を歌ってた気がします!
「ハートに愛情と情熱を…ボクの信条だよ」
それ真顔で言ってってならない男子に生まれたいです…。
「じつはいま…夢中になってるものがあるんだ」
フムフム…当てます!
「もしかして…ネオ銀座の蝶のうわさとか?」とひろこ。
花とか蝶とかお前らーせーと話合いそうだな。
「すごいな よくわかったね」と当ててもらって上機嫌なセルジュ。
そして次の話題でセルジュの意外な事実が明らかとなる。
マジか。
「よくヒーローごっこをして遊んだよ」とセルジュ。
「ボクの中には理想のヒーロー像があるんだ」と聞かせてくれる。
そんなセルジュの理想のヒーローとは?
「だれかがピンチのときに必ず現れるヒーローさ…」
セルジュ、フェニックス一輝に憧れていた。
【▼フェニックス一輝】
いやいや…バカな…。
赤いバラを信条とするセルジュが一輝に憧れる訳などない。
何せフェニックスの一輝は
「生憎だが俺には薔薇は似合わん…。」と劇場版でアフロディーテに言ってたもん!!
そんなセルジュにより詳しく理想のヒーロー像について聞くと答える。
「どこから来るのかわからない…」
「でもなぜか必ず現れる…」
「ボクはそんなヒーローになりたいんだ」
フェニックス一輝だった。
【▼フェニックス一輝】
そして、この後の話題でフェニックス一輝なんてどうでもよくなるセルジュの新事実が発覚する。
「じつはボク…」
「ルトニアの王子なんだ」
セルジュは元ファーストのソルジャーではなくルトニアという国の王子だったという事実が発覚。
王子…わざわざ日本に来てキャバクラて…!
そんな王子にも悩みがあった。
「いつかは王位を継がなくちゃいけなくて…」
というキン肉マンか最近のハンターハンターでしか聞かないような「王位継承」について悩むセルジュ。
「好きなことを貫くか王位に就くかで悩んでる」
我々一般庶民には理解のできない悩み、王位継承。
だが、セルジュはそれでも「好きな事」を貫きたい気持ちがある。
それはセルジュ自身が決めなくてはならない事だ。
セルジュは、自身の決断になる「何か一言」が欲しかった。
その「一言」はひろこにどうしたら良いと言えるものではなかった。
だから、ひろこは言った。
自分がネオジェンヌとなるきっかけとなった恩のあるセルジュに。
「わたしはいつまでもネオ銀座にいてほしいです」
ひろこは正直な気持ちをセルジュに伝えた。
そんなひろこの言葉はセルジュを ――
素に戻らせた。
「ふふっ そうしたいけど…そういうわけにはいかないね」だってさ( `ー´)ノ
ひろこがちょっと攻めたら冷静になったセルジュ。
「ごめん こんな話をして もっといまを楽しむよ!」
と、何とか場の空気を戻そうとする。
が、王位の事はどうでも良いとしても110ポイントと実は中々楽しんでくれたセルジュ。よかったね、ひろこ。
そろそろセルジュとの接客も終わりか?と感じた時だった。
・
・
?
ひろこに、何かが起きた。
☆ひろこ、光る蝶と占い師
?
??
辺りは色がなくなり、止まっている。
ひろこだけは動けた。
【時が止まっている】
そう表現するのが正しいのかどうかも分からない。
時が止まっているだけでも驚きなのに、ひろこは更に驚く。
???
自分からあの「光る蝶」が現れた。
その「光る蝶」はセルジュの所へ飛び…
???
セルジュの前に黄色い薔薇が咲く。
蝶はその薔薇に止まり…
光りを放つ。
・
・
「えっ?いまのは…!?」とひろこ。
理解できる訳がない。
「そんな…わたし夢でも見たのかな…」と接客中に寝たかもしれない事実に凹むひろこ。真面目…なんて真面目なんだ。
そんなひろこの様子がおかしい事に気が付いたセルジュは…
「話してごらん 少しずつ整理して」と、優しく言う。
が、少しずつ整理した所で話せるだとうか?
状況を簡単に整理すると
・時が止まる
・蝶が現れてセルジュの所へ向かう
・セルジュから花が咲き、蝶がそこに止まり光り輝く
説明無理だと思う。
昔読んだ「ジョジョの奇妙な冒険」という漫画で今のひろこと似たような状況を味わった人が居た。
だが、彼は時が止まったという事も認識できなかったというのにその状況の説明をした結果 ー
「な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……」グググ
とか言っていた。全然何なのかわからねえ。
ひろこもセルジュに「何を言ってるのかわからねーと思うがアタシも何があったのかわからなかった…」とか言うのだろうか?
「えっと…いま時間が止まって…」
「光る蝶が…セルジュのところに飛んで行って…」
「宝石のような花にとまったんです…」
「こんなこと…信じられませんよね…」
ポルナレフの100倍は上手く説明できたひろこだった。
ちなみにそんな説明をされた承太郎ですら…
上を確認して
下を確認して
話題を変えた。
だが、ひろこはポルナレフの100倍は上手く説明できた。
その結果…
すんなり信じてもらえた。
信じてもらえたが、それが一体何なのか?までは分からないセルジュはひろこにアドバイスを送る。
「占い師のアメジスタ先生も蝶にくわしくてね」
「彼女なら何か知ってるかもしれない」
と、蝶に詳しい占い師の事をひろこに伝える。
その占い師の店はキャッスルの近くにあるらしいが、夜にしかお店を開かないとのこと。
最後にセルジュは自分の考えをひろこに話した。
「ボクの勝手な想像だけど…蝶に選ばれる人って」
「汚れを知らない清い心を持ってると思うんだ」
「キミみたいに ね」
ぐいぐい来るなぁ。
そんな汚れを知らない心の持ち主のひろこにセルジュは…
過去最高金額54万5千円を支払い帰った。
・
・
・
翌日…セルジュの言っていた占い師「アメジスタ先生」に会いたいのだが、どうも夜にしか店がやってないらしいので昼間は時間を潰すためにひろこの新しい服を買いにネオ銀座をフラフラしていると服屋さん発見。
適当に新しいドレスでも…と金額を見るとビックリ。
6万2千円でもまあまあなお値段だと言うのに
620万キマシタワー。
叶姉妹とかが来る店に間違って入ってしまったようだ。
この店はアカンと退店。
とりあえず違う店に入ってみる。
あ、なんかラムちゃんぽい服発見!と試着してみると…
どちらかと言うとラムちゃんというより花の慶次みたいな服だった。
だが、それがいい!となる服ではないので
とりあえず新しいドレスをゲット。
これも中々高価だった気がするがセルジュから巻き上げた金で楽勝に購入。
「スタイルばっつぐん!うらやまし~ぃ」と店員さん。
フフフ…そうだろう…なんてったって私の好みで一番乳のデカイボディにしてやったからな…ウフフフフ。
そして新しいドレスを購入すると気付いた事があった。
お買い物後にちゃんと紙袋を持ってる事は分かっていたんだが…
お店によって袋のデザインが違うというこだわりっぷり。
す…スゲーなこのゲーム…。
・
・
ひろこが買い物をしていると夜になる。
セルジュの言っていた占い師の所へ行くひろこ。
「迷える蝶よ ようこそ…」
彼女がセルジュの言う「アメジスタ先生」
さっそくひろこは昨日の事を相談したいのだが…
自信持って!!ひろこ!!
「なんて説明したらいいかわからないんですが えっと…」と、改めて話そうとすると「な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…」状態なひろこ。
だが、そんなポルナレフなひろこにアメジスタ先生は…
「…見えた」
「そう…蝶の話を聞きに来たのね…」と先生。
ズバリ当てすぎな先生にひろこは…
理想的なリアクションだった。
メタルギアかよ。
「蝶が虹色の奇跡を起こすバタフライタッチ…」と言う。
急に意味の分からない事を言う先生にひろこは…
理想的なリアクションだった。
「あなたは黄金に光り輝く花と虹色の蝶を見た…」
「その花は「ジュエルフラワー」…」
「蝶の力を宿した者が…」
「相手の気持ちを心の底から満たすと…」
「その人が胸に抱くひとつだけの花が開くのよ…」
「蝶はジュエルフラワーから溢れる蜜を吸い…」
「羽ばたくための力を養っているの…」
と、我々には到底理解できない事をペラペラと話す先生。
だが、ひろこは違う。
その「蝶」と「花」を見ているのだ。
その話を聞いたひろこは…
理想的なリアクションだった。
そして、言ってはならぬ事を言ってしまう。
ああっ。
とりあえずこのよくわからない話を聞いて気になった事を尋ねる。
「その蜜は蝶に吸われても大丈夫なんですか?」と。
その質問に先生は答える。
「バタフライタッチで蝶に蜜を与えた者には…」
「「幸せのおすそわけ」が訪れると言われているわね…」
「幸せのお裾分けが訪れる」という答えをもらったひろこ。
それは一体どういう事なんだろうか。
その意味はまだ分からない。
だが、一つだけ分かったことがある。
ひろこ、話にちょっと飽き始めてる。
あれだけ理想的なリアクションを連発していたというのに急に「そうなんですか」とか返事しちゃうひろこ。最初は真面目に聞いていたであろうがこうも訳の分からん話を長々されては「?」とか「!」とかやる元気はもうないっぽい。
だが、先生の話はまだ終わらない。
「そして蝶は…」
「解き放たれる瞬間を待っているの…」
「あなたが蝶を解き放つとき…」
「奇跡が 起きる!」
とか言われても今ブログを書いてる私も「な…何を言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…」状態である。
蝶の話を続けるにつれてテンションの上がる先生。
それを追って書いているもののな…何を言っているのかわからねーな、私。
そして飽き始めたひろこ。
「奇跡が 起こる!」とか先生に言われたひろこは…
最終的に理想的なリアクションだった。
「くすっ…信じられないかしら?」
「また あたしのところに いらっしゃい…」
バタフライタッチ…
ジュエルフラワー…
幸せのおすそわけ…
アメジスタ先生から聞いた話は想像を越えた話だった。
だが、まだ何の事なのか。
それが一体何だと言うのか。
ひろこにはまだ分からない。
1つだけ分かっている事…
あんだけ良いリアクション取りまくっていたというのに、ひろこは胡散臭いなと感じていたっぽい。
☆ひろこ、宝条社長と出会う。
「とある大物のお客さまがいらっしゃる予定ですの」
そう言ったのは紫音さん。
ホールに集まり情報共有をするネオジェンヌ達。
だが、きっとそういったお客さんは紫音さんや美麗ちゃんなどベテランジェンヌ達のお仕事なんだろう。などと思いながら廊下を歩いていると…
店長がオッサンと話している所に遭遇。
「彼女は新人のひろこです」とか勝手に紹介される。
「こちらは宝条カンパニー社長の宝条一成さまだよ」
と、確実の大物のお客様だった。
そんなオーラを感じたひろこも自己紹介をしてサッサとその場を去ろうとするが…
「今夜は君に接客してもらおう」と指名される。
いくら大物のお客様だと言われても思い返してみれば…
専務だったり
社長だったり
と、偉い人のよく来る店であるキャッスルなので新人のひろこですら偉い人の接客は既に経験済みなのだ。
今更ただの社長を名乗るただのオッサンに慎重になる事もないだろ…。
と、思ったけど「ではVIPルームで待っている」とまずそんな部屋があったのか・・・と他の客とは違うオーラを醸す宝条社長。
ひろこはVIPルームに向かい、一段レベルの高い接客を開始する。
「ほ…宝条さんよろしくお願いします!」とひろこ。
宝条社長は話す。
「ネオ銀座に建設中のクリスタルパレス…」
へえ…そんなん建設中なのか。
「君も名前くらいは聞いたことがあると思うが」
ねぇーーッ(;´Д`)
「我が宝条カンパニーのオフィスビルでな」と話してくれる。
「クリスタルパレス…どうだ?いい響きだろう?」と社長。
何やらそのビルにはこだわりがあるらしい。
「宮殿に住む孤高の王子に子どものころから憧れていてな」と。
王子に憧れるオッサンと本物の王子だけど王位を継ぎたくない王子…
その両方が来るキャッスルの凄みを感じつつ接客を続けるひろこ。
・
・
そして、気が付けばひろこと社長との時間は終わりを迎えていた。
「やはり期待通りだったな 楽しいときを過ごせて満足だ」と宝条社長。
「やはり期待通り」とは一体どういう事なのだろうか。
ひろこを知っている風な宝条社長。
「君とは…ぜひまた話がしたい」と、ひろこに興味津々の社長。
そしてこんな事まで言う。
完成前のクリスタルパレスに招待したい、と。
確かに接客は上手く行き、社長は楽しそうにしていた。
だが、なぜそこまでひろこに興味をもつのかがひろこ自身にも理解ができなかった。
・
・
・
仕事を終え、帰宅したひろこは叔母のみかこさんに報告した。
「今日ね 大企業の社長さんがお店に来て…」
「わたしが接客したら喜んでもらえたの!」
疑問は色々と残る。
だが、そんな事を考えていても仕方ないと感じたひろこは「自分の接客で大企業の社長であるお客様を幸せにできた」という事実が嬉しいのには変わりがなかった。
そんな話を聞いて叔母のみかこさんも喜んでくれる。
そう、深く考える事はない。
それで良いじゃないか。
そしてひろこは自室に戻り、自分にこう思う。
「ネオ銀座に来たときと比べたらずいぶん変わったかも…」
そうだね。
・
・
・
ネオ銀座の夜を空高く飛ぶ蝶。
光を放つ蝶は空高く飛ぶ。
すると…
ー 幸せをはこぶ蝶は
清き心の持ち主のもとに
現れると言われています
はたして
不思議な蝶に見込まれた彼女には
どんな出来事が 待っているのでしょうか… -
と、森本レオの優しい声で第一章は幕を閉じる。
「クリスタルパレスは幸せの塔…そうだろう?」
科学者の間に立つスーツの男はそう言う。
ひろこが接客した宝条社長の話では「宝条カンパニーのオフィスビル」という事だったのだが、この男が言うには違うらしい。
そしてその話を聞いた科学者(右)は言う。
「…そうなんですか?」と。
科学者の頭脳を持ってしても意味不明な事を言っているらしい。
そしてスーツの男は言う。
「そういうことにしておくのだ」と。
押し通している。力技である。ここだけ切り取ったら話し方がバカボンのパパみたいになってしまっている。キマらないスーツの男。
そして続ける。
「このクリスタル装置が蝶の力を感知すれば…」
「幸せをこの手でコントロールできるようになる」
凄すぎないか…!?その装置…!??
ただ、幸せのコントロール…これを一体どうしたいのだというのか。
・
・
【美しさをみがいて世界を救っちゃおう!】
意味が分からんと思っていたが…その幸せをコントロールする装置で…?!
おい、一体何をする気だ…!?ええ!?
スーツの男の話を聞いた科学者(左)は言う。
「…そうなんですか?」と。
科学者の頭脳を持ってしてもやはり意味不明な事を言っているらしい。
そしてスーツの男は言う。
「そうだ」と。
さっきより強く押し通している。かなり力技である。
科学者と意思疎通ができてなさすぎてやっぱりキマらないスーツの男。
そして続ける。
「「幸せ」の源となる成分が」
「ハッピーバタフライの鱗粉にあることはわかっている」
「クリスタル装置はこの鱗粉の成分…」
「「バタフェローム」の効果を増幅するのだ」
「本物のハッピーバタフライを もし 手に入れたら…」
「あっ!ああ!! そうか!」
「ハッハッハッ! まあ…見ているがいい」
【第一章 終】
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問:謎のゲームソフト「シンデレライフ」は一体どういうゲームなのか?
答:訳がわかりません。
今の所、話が動いてきたものの…謎だらけ!
このどう見ても宝条社長は一体何を企んでいるのか…!?
このゲームの凄い所は話の先が全く予想できないってのが良いですね。
とりあえず世界は救うらしいというのだけが頼り。
で、私の感想としては…
この感じでやってたら第150回くらいまでシンデレライフの記事で埋まるんじゃね?このブログ。
【▼その4】