第95回・結局「ドラゴンボール」のベジータは悟空を越えたのか?【後編】
【▼前回】
~前回のベジータまとめ~
セル編
プライド:Excellent
【ちがうな…オレは超ベジータ】
↓
セル編終了前
プライド:崩壊。
【戦士引退を決意のベジータ】
↓
ブウ編
プライド:息子に期待。
【息子の成長と悟空に再会が楽しいオジサンベジータ】
↓
プライド:MAX
☆魔人ベジータ
だが、ベジータがここに居るのは悟空と決闘の約束を守ってもらうためだった。
それを、魔人ブウ復活を目論む魔導士バビディに目を付けられてしまう。
「こいつは邪心に満ちてるよ!正義のためにここへきたわけじゃないんだ」と、破壊や殺戮を行わないだけでベジータの元々の本質を見抜く。
洗脳、開始。
「くおおお…!!」
「いいぞいいぞ!!(中略)ついでに秘めているパワーを限界を超えてひきだしてあげよう!!」と洗脳しされた+不意にパワーアップを果たすベジータ。
うわおおおお・・・!!
バビディによる洗脳が完了。
「さあオレと勝負しろカカロット…」とベジータの頭の中には以前のように悟空を倒すことしかなかった。
「おめえはオラに本気を出させるためにわざとバビディの術にかかり自制心をなくしあんなことをした…ちがうか?」と悟空はベジータに問いかける。
「こうでもせんときさまはオレと戦わん…たった1日できさまはにどとこの世からいなくなってしまうのにジャマがはいってしまったからな…」と悟空の言う事を認める。
悟空に出会ってから彼の「強さ」におけるプライドは傷つけられてばかりだった。
そして、敗北するだけならばまだしも戦いもせず自分の方が何度も実力が劣っていると感じた。
ベジータにとって悟空を越える事はもはや「生きる理由」だった。
だが、セルとの戦闘でその「生きる理由」は急に消えた。
戦う事をやめ、平和に暮らしていたベジータであったがもうないハズの「生きる理由」のために毎日訓練を怠らなかった。
その「生きる理由」が突然「生きてた証」に変わる日がやってきた。
それがこの、悟空の生き返る天下一武道会の当日だった。
ベジータはなんとしてでも戦わなくてはならなかった、例えそれが悪の力を借りようとも…。
悟空はベジータの要求を受け入れた。
「最高の力ではやく終わらせてもらうぞ」
「楽しみだ…あの世での修行の成果とやらをみせてもらおう」
そして、その勝負の結末は…
互角だった。
両者実力は互角、勝負はつかない。
「オラはあの世でそうとう授業をしたつもりだがな…まったくの互角なんてよ…」
「おめえはオラいじょうに修行してたんだな…」と、ベジータの強さに驚く悟空。
「たしかにきさまいじょうの特訓はしたとおもうがきさまはオレのさらに上をいく天才だ…いつまでたってもその差は変わらなかった…」と、更に悟空を天才だと褒めるベジータ。
そして、バビディの手下を倒した悟空を見てやはり自分は悟空より劣っていると気づいてしまったベジータはバビディに洗脳されたら今より強くなれるのではないか?と考え、あえて洗脳されたと言う。
「強くなりてえだけでプライドの高いおめえはあんなヤツに支配されたってのか…?」とサラっと言う悟空であるが、彼もベジータを意識して生きてきたのだろう。
かなり的を射た発言だと感じた。
そして、ベジータは言う。
「オ…オレは…オレは……」
「昔のオレにもどりたかったんだ!!!!」
「残忍で冷酷なサイヤ人のオレにもどってなにも気にせずきさまと徹底的に戦いたかったんだ!!!!」
ベジータは「生きる理由」と「生きた証」を守るため、悟空に叫んだ。
「気にいらなかった…知らないうちにきさまたちの影響をうけておだやかになっていく自分が…」「オレともあろうものが家族を持ち…わるくない気分だった…居心地のいい地球もスキになってきてしまっていたんだ…」
未来のトランクスが殺されて激昂した時、彼は今自分が言った「オレ」になり始めていた。
だが、生きた証を手に入れるためには邪魔な感情だとも感じていた。
「だからバビディに支配され…もとの悪人にもどる必要があったんだ…!」
ベジータは、悟空に全てを話した。そして…
「おかげで いまはいい気分だぜ…」
ベジータは悟空と戦うために今まで築き上げてものを全て捨てた。
悟空に想いを全て話したのも「過去の自分」の話だからできたのかもしれない。
今ここに居るのは悟空を越えるためだけに「残忍で冷酷」なべジータ。
決別が終わったかのように笑い、悟空を見る。
そのベジータの想いを聞いた悟空は問う。
「・・・・」
「ほんとにそうか?」
二人の戦いはまだ終わっていなかったが…
「とうとう出ちまったんだよ…!魔人ブウが…」とベジータを止める悟空。
「知ったことか…オレたちの勝負にはカンケイない…」と残忍で冷酷に戻れたベジータは言う。
「みんな殺されちまうぞ!!みんなだ!!ブルマもトランクスも!!」と魔人ブウ復活で自分らの戦い所ではないと気で感じた悟空はベジータを説得する。だが…
「だまれだまれ!!」「オレはそんな甘さを消すためにバビディに魂を売ったんだ!!!」「だれがどうなろうとかまうもんか!!!」
と、残忍で冷酷っつーよりなんかただのワガママっぽい気もしなくもない王子。
「うそだ…おめえはかんぜんに魂を売ったわけじゃねえ…」と悟空。
「…」
このベジータがどういう気持ちなのかは分からない。
だが…ここで意外。
「わかった…勝負はおあずけだ…どうやらきさまは魔人ブウが気になって集中できないようだからな…」と休戦に応じる。
セルやフリーザ以上の強敵を放っておく訳にはいかない。
悟空もベジータと協力して戦えばきっと勝てると思…
ああっ(;´Д`)
悟空、ベジータの不意打ちでKOされる。
ベジータ、今まで誰かに勝つためにズルなんてしない男だったのに…悪魔を越えてバビディに魂売っただけあるな!!
そしてきたねえ不意打ち野郎のベジータは言う(# ゚Д゚)、
!?
「オレが出してしまった魔人ブウはオレがかたづける」
「きさまとの決着はそのあとだ…」
「まだオレが生きていたらな…」
王子━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
悟空は見抜いていた、ベジータが言っていた事は全てウソだと。
←この表情は全ての想いをぶつけたにもかかわらず「うそだ」と見抜かれてしまったベジータのなんとも言えない顔だったようだ。
そして、魔人ブウを倒すため…
ベジータは悟空を置いて、ブウのもとへ行くのであった。。
悟空と戦った後ではあるが、仙豆を食べてコンディションは…
Good!
「その不細工なマヌケ面が魔人ブウか…」とセル編の超ベジータを思い出させてくれる暴言っぷり。
「おこっちゃたもーーーん!殺しちゃおーー!!」と立腹の魔人ブウ。
だが、魔人ブウは強かった。
ベジータが本気で殴る・蹴るを繰り返した所で…
「ちょっといたかったぞ」とか言うくらいだ。
今まで攻撃が通用しないと泣く・焦る・絶望するだけのベジータだったが、今回は違かった。
仲間や家族を守るために闘うベジータ。
「どうしたらこの化物をたおせるんだ…」と考える事はそれだけ。
だが…ブウは容赦なかった。
巻きつけられる。
ベジータ万事休す…!
やはり魔人ブウは強かった…!
息子トランクスがベジータを助ける。
ベジータの戦いを自分たちではレベルが違いすぎると隠れてみていたのだが、自分の親父がやられそうになり黙って見ていられなかった。(未来トランクスもそんなシーンあったなぁ…)
トランクスと悟天に救われたベジータ。
だが、まだ戦いは終わっていない。
悟天・トランクスは魔人ブウと戦う気でいるが、ベジータは違った。
上空に仲間のピッコロが居る事を確認し、言う。
「トランクス…ブルマを…ママを大切にしろよ…」
「おまえは赤ん坊の頃からいちども抱いてやったことがなかったな…」
「抱かせてくれ…」
「元気でな…トランクス」
「おじさん なにを…!!」と悟天にはなぜベジータがトランクスを殴り、気を失わせたのかが分かっていない。
だが、上空でその様子を見ていたピッコロにはベジータの考えが理解できていた。
ただトランクスは首にチョップで何で悟天だけ思いっきり腹パンなのかまでは多分ピッコロもよくわからないと思う。
とにかく子供達の気を失わせたベジータ。
「ふたりを連れてできるだけ遠くへはなれてくれいそいでな…」
「たのんだぞピッコロ…」
一緒に戦う事はあれど、一度も仲間と認め合った事のない二人。
だが、ベジータはそんなピッコロにまで「たのんだぞ」と言う。
ピッコロにはこの後のベジータの行動は分かっていた。
だが聞いた。
「きさま死ぬ気だな…」
「…」
思っている事を当てられると、何も言い返さない。
先ほどの悟空の質問に対してもそうだった。
そしてベジータも聞く。
「オレが死んだらあの世とやらでまたカカロットに会えるか?」
ベジータの生きる理由、それは悟空との再戦。
これから死ぬベジータはそれだけがどうしても気がかりだった。
もしかしたら、あの世で会えるのなら彼は別に死んでも良いのかもしれない。
「はっきりいおう…それはムリだ」
今でこそ地球のため仲間のために戦っているが彼はサイヤ人の王子だったころ、罪もない人々を殺しすぎた。
魂は浄化され、新たな生命体に生まれ変わるのだ、とか。
「そうか…残念だ…」
ベジータの願いは叶わない。
それが分かったベジータは再びブウに勝負を挑む。
「きさまのかたづけかたがわかったぜ…やっとな…」
「おい…ベジータのヤツどうするつもりなんだ!?殺されちまうだろ!?」とクリリン。
悟天とトランクスを抱え、ベジータの言う通り遠くへ向かうピッコロは言う。
「…あいつははじめて…自分以外のもののために戦おうとしているんだ…」
セルゲームで未来のトランクスが殺された時は「仇討ち」に近い感じだったセルに挑むベジータ。だが、今回は違う。「誰も殺させないため」に彼が闘うのだ。
「おのれの命をすてて…」
あの時分の強さとプライドのためにだけ戦ってきたベジータが誰かのために戦う。
悟空も言っていたが、これはいつも一緒戦ってきたピッコロからしても驚くべきベジータの変化であった。
その誰かのために戦うベジータを止める事も邪魔する事もピッコロにはできない。
「きさまを倒すにはにどと修復できないようこなごなに吹っとばすことだ…!!」
だが、もうベジータにはそうするしかなかった。
自分がどうなってしまうか分かっているベジータは心の中で別れを告げた。
「さらばだブルマ…トランクス…」
「そして…カカロット…」
あのベジータが
仲間と地球を守るため
散った。
☆ベジータは悟空を越えたのか?【1】
最終的に悟空・ベジータvs魔人ブウ(最終形態)の戦いとなる。
ジャンケンにより悟空から魔人ブウに挑むことに。
魔人ブウ(デブ)戦で自爆し、その後時間があまり経過していないのでとくにパワーアップなどしてないベジータは超サイヤ人3と変身した悟空とあのデブのブウより何倍も強い小さいブウの戦い、実力的に参加できる訳がなかった。
その実力差のある戦いを見て、ベジータは言う。
「カカロット…すごいヤツだよおまえは…」
「あの魔人ブウはオレにはとてもかなう相手じゃなかった…」
「あいつと戦えるのはおまえだけだ…」
ベジータが悟空の強さを笑いながら褒める。
そして、ベジータは続ける。
「なぜ天才であるはずのオレがおまえにかなわないのか…」
「守りたいものがあるからだと思っていた…」
「守りたいという強い心が得体の知れない力を生みだしているのだと…」
「たしかにそれもあるかもしれないがそれは今のオレもおなじことだ…」
「…オレはオレの思いどおりにするため楽しみのために…敵を殺すために…そしてプライドのために戦ってきた…」
「だが…あいつはちがう…勝つために戦うんじゃない ぜったい負けないために限界を極め続け戦うんだ…!だから相手の命を絶つことにこだわりはしない…」
「あいつはついにこのオレを殺しはしなかった…まるで今のオレがほんのすこしだけ人の心を持つようになるのがわかっていたかのように…」
「アタマにくるぜ…!戦いが大好きでやさしいサイヤ人なんてよ…!!」
下級戦士と見下していた悟空より強かったベジータ。
次第に大きさな差が生まれた。
その悟空を追いかけても追いかけてもすぐに差はひらく。
それはなぜなのか。
今まではそれが分からずどうする事もできなかったベジータだが、彼が自分で言ったように今は全てを理解している。
そうなるキッカケを作ったのは未来のトランクス。
そして、そう導いたのは今目の前で戦っている孫悟空。
その悟空にベジータは言った。
「がんばれカカロット…」
「おまえがナンバー1だ!!」
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本題に戻りまして…
「ベジータのヤツ、ついに悟空を越えおったんじゃないか!?」と言ってましたが、劇場版の「神と神」はこの魔人ブウ勝利後の話になるので絶対越えてなくないスか?と思うのです。
原作の最終巻でとか言ってる訳だから、ベジータ自身も悟空の次だと確信していると思われる感じだ。
確かに、悟空が全く話にならなかったビルス様に1発でも入れてるだけでも大したモンであるが、界王様以外誰も悟空vsビルスを見てないではないか。
しかも全然説得力がないと感じるのが…
発信源が亀仙人。
そう、亀仙人が言った事なのだ。
亀仙人と言えば「武天老師」として世界最強を謳っていたが、多分ソレは単行本5巻くらいまでの話だろう。
少なくともサイヤ人編から確実にプレーヤー側ではなくセコンド側の人間だったと思う。
人造人間編では…
「世界一の武天老師といわれた時代がなつかしいわい…」と無力な自分を恨んでいた。
チチも後ろで「あーあっただねえそんな事も。でもそれまだオラがビキニアーマーとか着てたころだっぺ?」みたいな悲しげな眼差しで亀仙人の背中を見つめている。(か、どうかは不明)
←「神と神」は原作魔人ブウ編の後、という事になるので「武天老師といわれた時代が懐かしいわい」発言から作中7~8年後の話になるので実力的にはマジで弱い方の部類に入ってしまうのである。
では、何を見て「悟空を越えた」と言ったのか?
そう、ソレだ。
ビルスを殴っているから「武術的なモノで越えた」とこちらが勝手に勘違いをしている可能性が十分にある。
そう、武術では悟空はもちろんベジータにかなう訳のない亀仙人ではあるが…
悟空の武道の師匠なのだ。
悟空のオレンジ色の胴着に(亀)のマークが入っている事を忘れてはいけない。
師匠だからと言っても武術では完全に悟空に負ける亀仙人だが、実はブルマの次に悟空と付き合いが長いのであった。
そう、武術家以外の悟空もよく知っているのだ。
その…例えば…
後の嫁さん、チチとの出会いもその場に居た。
なんならプロポーズの瞬間も見てた。
と、悟空のプライベートも色々知っているのだ。
そんなチチとの子供ももちろん紹介されたし…
同じ日に悟空は宇宙人であるという衝撃事実も一緒に受け止めた。
同じ日に悟空が死んだ時も一緒に居たし
後日悟空が死んだ事をチチに報告したのも亀仙人だ。
チチがどんな嫁さんなのかも悟空から聞いていたようで…
悟空が地球に戻らない理由を「ヨメがこわいんじゃ!イヤなんじゃ!!」と考察。
チチもチチでどっからか青竜刀を持ち出す。
武術ではとっくに抜かれているが、人生の先輩としては生きてる年数が違いすぎて色々と教えてもらっている可能性もある。
きっと、夫婦生活や家族についても亀仙人から学んでいるハズだ。(亀仙人も独身っぽいから相談になるかもわからんが)
ニートしてても何とか離婚しない方法とか。
結婚してから一銭も稼いだことはないらしい。
修行時代は道路工事と牛乳配達でバイトした事は一応あったのに。
何故この家族は離婚せずやっていけるの?と不思議であるが、きっと僕らに分からない「愛」がこの夫婦を支えているに違いない…
と思ったけど、悟空といえば嫁さん叩いてこんなにしちゃう人。
それでも「もういいだ」と許すチチは立派… 立派なDV旦那だよ…?
そして悟空が1日戻ってこれる日にチチと悟空も久々に再会。
「悟空さ…」と泣いて喜ぶチチ。
そんなチチを見て悟空は…
「あはーーけっこうかわっちまったかな…みんな でも元気だったか!?」と普通にチチをシカト。
しかもそれだけならまだ良い。
「悟天!おとうさんだぞ!!」と悟空が死ぬ前にチチに残した子、悟天を紹介するも…
仕込んだ事すら忘れていたらしい。
・・・
愛がない!
孫夫婦、旦那側に愛がない!!
と、いうのを亀仙人、昔から悟空を見てきているので色々知っているに違いない。というか愛がない夫婦生活だという事も。
だが、それで言ったらベジータも夫婦生活に愛がない気がします!
人造人間20号がブルマの乗る飛行機もろとも攻撃。
そんな時未来のトランクスは「かあさん!!」と助ける。
若い母親と赤ちゃんの自分を抱えるトランクス。
その頃ブルマの旦那であるベジータは何をしていたのか。
逃げた人造人間に夢中。
仕方がない。このころは本人も言う通り「超サイヤ人になれてウキウキ」のころだし。
だが、その後未来のトランクスと精神と時の部屋に入ってからベジータは変わる。
作中明確な夫婦関係のやりとりがある訳ではないが…
ちゃんと死の間際、ブルマの事を考えている。
この描写だけでブルマとベジータが日ごろどんな感じなのか、というのが想像つきますね。
孫家よりマシだろう、と。
そして、更に先の物語、ドラゴンボールの続編
「ドラゴンボール超」にて驚きの事実が発覚。
この話は魔人ブウ編以降の物語でちょうど「神と神」と同じくらいからスタートした物語。
え…鳥山明が書いてる訳じゃないんだ…と思った方…!
大丈夫!この「とよたろう」先生はドラゴンボールの一番のファンでいるためにドラゴンボールの絵を描いていたらドラゴンボールの漫画を連載する事になったという鳥山明も認める日本一ドラゴンボールファンの漫画家らしいですぞ!(って何かのインタビューで読んだ)
そして、アニメで放送されていた「超」のストーリーを結末は変えずにドラゴンボール原作ならこんな感じかも!?と思えるような愛溢れるストーリー変更?版を連載しつつアニメ版が終わった後もオリジナルストーリーで展開中!面白いよ!!
そんなドラゴンボール超の漫画版を楽しく読んでいると…
トランクスの妹、ブラのし出産日が近いベジータ。
「もうすぐ生まれるんだよ!ここを離れられるか!」
「おめえが産むわけじゃねえんだから別にいいじゃん」
何言ってんだこいつ。
ベジータもさぞ驚いたハズだ。なんかもうヤバすぎるだろと。
だが、なんだかんだ悟空と付き合いも長いベジータ、そこは彼に優しくでなくわかりやすく説明してあげちゃう。
「バカかそんなときに修行なんてしてたらずっと恨まれるぞ」
「かまうもんか!」
「オラなんて悟飯も悟天も生まれたことさえ知らなかったぞ」
悟天はしょうがない、仕込んだ事すら忘れて時期的に死んでた訳だし…ただ悟飯も知らなかったの!?っていうかあんた大丈夫か!?あんた大丈夫か!!??
それを真顔で発言する悟空に我々読者の気持ちを代弁して伝えてくれるベジータ。
「…キサマは悪いヤツじゃないかもしれんが…父親としては最低だな…」
「え?」
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問:亀仙人は何を見て「悟空を越えた」と言ったのか?
バタ・・・
「よくもオレのブルマをーーっ」
ドゴッ
答え:「ベジータのヤツ、(ブルマが叩かれたことに怒って勝てない相手に全力で殴りかかりに行くなんて…夫婦愛…いや…旦那として…!)ついに悟空を越えおったんじゃないか!?」
悟空はぼくの知らない間に「おめえが産むわけじゃねえんだから別にいいじゃん」とかいうちょっと…な人に。亀仙人はそこまできっと見抜いていた。
そして、ベジータは未来のトランクスが殺された時より強大な敵、ビルスにブルマが叩かれただけで負けと死を覚悟するも全力の特攻。
そんなにベジータを知らない亀仙人からしたらブルマが殴られたくらいでベジータがビルスに特攻する事がかなりの驚きなのだろう。
そして「(旦那として)悟空を越えたんじゃないのか!?」と発言。
もう、それしかない。
今まで地球を何度も救った孫悟空。
本人は全然救えない人でした。
彼を武術で越えるのは我々では不可能かもしれない。
そして、彼より残念な旦那になるのもまた -
我々には不可能かもしれない 。