第162回・身近なこれは…エヴァじゃないか?
碇シンジは、父親に呼び出された日から運命が変わった。
今まで将来に対し夢も希望も持たなかった14歳の少年は、その日から「エヴァンゲリオン」と呼ばれるロボットのようなものに乗ることとなり、世界を守る事となった。
「使徒」と呼ばれる怪物を倒すための「エヴァ」のパイロットとなる。
何が目的で攻め込んでくるのかもわからない「使徒」を倒すために戦うシンジ。
エヴァンゲリオンを操縦できるのは「選ばれた子供」だという事。
彼もその一人である。
だが、彼は思う。
「どうして…僕は…なんのために」
「誰のためにこんなことしなきゃならないんだ」
父親に「乗れ」と言われたからというだけでエヴァに乗るシンジ。
ただ言われた事に従い、その場を上手くやりすごす。
これでは、エヴァに乗る前と同じだった。
だが、
エヴァに乗り始めてから、彼は少しずつ変わっていく。
共に戦う仲間ができ、守るべき友人もできた。
エヴァに乗るまでは彼にはなかったもの。
シンジはエヴァに乗ってから、運命が変わった。
そして、また、運命が変わる。
「第一種戦闘配置!」
使徒だ。
今まで心を閉ざし、孤独と生きてきたシンジ。
だが、今は違う。
「なんのために」「誰のために」エヴァに乗っているのか今ならわかる。
だからこそ、使徒が来たら乗らなければならない。
だが、シンジが「使徒」と言われたソレは
「目標…」「目標ってこれなのか?」
エヴァンゲリオンだった。
「これは…エヴァじゃないか…!」
父、ゲンドウはそう言う。
この使徒との戦いで、シンジの運命は再び変わる。
彼は自分で積み上げてきた物を、自分で壊す事となる ー
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エヴァンゲリオンて、面白いですよね!!
昔、僕は「エヴァンゲリオン好きな人は超アニメオタク」なイメージが強くて避けていたのですが、中学生の時に唐突に離婚して離れて住んでいる父親に呼び出され…
「見なければ返せ」とVHSのエヴァンゲリオンを強制的に渡され「????」と思い全話見たのですが「思ってたロボットアニメと全然ちげぇー」とかなりハマった記憶があります!
今思うと親父も不意に見てハマり、誰かと共有したかったんだな!と思いますが、何か他にコミュニケーション取る方法ねえのかよこの親子と思う。自分がオッサンになった今。
親子でハマるほど一体何がそんなに面白いの?と聞かれたらアレですよ!
何回でも全話見ちゃうんですよ!
ストーリーが難解すぎて途中からよくわかんないから。
そう。とにかく意味が分からない。
意地でもハッピーエンドにしたくないならバッドエンドにすればいいんじゃない?なんでこんな事になっちゃったの?と素人ながらに思いますた!
更に言うなら総集編みたいな劇場版もまとめすぎちゃって全く理解できなかったし、その後のアニメ版の続編みたいな劇場版は途中で終わっちゃうし、そのあとに出た劇場版の完全版みたいなのはそれはソレで意味が全然わからないしでとにかく難解である。
で、外伝作品?というかゲーム版とかやってみたら少しは理解できるだろうか!と、遊んでみると…
ほのぼの。
ほのぼの。
ラブコメ。
連打ゲー
シンジがゲンドウを授業参観に呼ぶために麻雀するという意味不明さにこのゲームで一番麻雀強いの絶対リツコ(個人の感想)という謎ゲー
理解できない…!
そして、そんな難解なエヴァンゲリオン、記憶が正しければ2004年…
パチンコが登場して、テレビでCMやるくらい大ヒット…!
というか、2004年に一作目が出て、2024年の今…!
この前新作出るくらい今も人気シリーズ…ッ!
一体、何がそんなに人を惹きつけるのか…!
そして、そんなエヴァと言えばアニメの原作?を踏襲した「新訳エヴァ」と言ってもイイであろう新映画版が4作登場した。
「序」から最終作「シン」まで映画館で観ました!
きっと、この新シリーズを見たらやっと「エヴァ」を理解できるのだろう、と。
一作目、「序」はアニメ数話分を今の力で凄い綺麗な絵とCGでやったった!みたいな映画でした。
二作目、「破」はそこからアニメ版とは違う話に移行していきました。ワクワク
三作目、「Q」は最初から最後まで何がなんだかでした。
最終作、「シン」はよくわからないけど、気が付いたらエヴァンゲリオンという作品が終わりました。
そんな感じで私の中で「エヴァ」はよくわからないままアニメ版→ゲーム版など→漫画版→新劇場版と、たくさん見てきましたがやはり難解でよくわかりませんでした。
あと、凄く記憶にあるのはエヴァンゲリオンQの映画を見終え、スタッフロールが終わり、館内が明るくなった時に全く作品の内容を理解できず「???」となっていた私の横で同じく見終えたお兄さんなのかオジサンなのかみたいな男性が「くぅ~…ハイハイハイ…今回そう来ましたかぁ…庵野だなぁ~」とか言っててキモすぎて鳥肌立った事くらいです。くぅ~
そんな大人気な新世紀エヴァンゲリオン。
オタク迫害時期に学生をしていたものなので拙者隠れてビデオでエヴァを見ていたでゴザルよ…って感じだったに、あのアニメが2024年、ここまで市民権を得るとは思わなんだ。
当時、残酷な天使のテーゼはカラオケでよく歌われていたが「あたしエバ見た事ないンだよねー」という風な女子が多めだったが今歌っているであろう女子はみんな普通にアニメを知っているという不思議な事になっている訳だ…?!
そんな2024年、市民権を得たエヴァの影響は凄い。
とにかく世の中に影響を与えまくっている。
そして、反応してしまう私もきっと影響を受けまくっている。
そう、普通に日常生活を送っているだけ、だというのに感じる事がある。
これは…
エヴァじゃないか…!と。
と、いう訳で今回は普通に日常生活を送っているだけで「エヴァじゃないか…!」と感じたものを紹介する回にしていきたいと思います。
☆そ
も
そ
も新世紀エヴァンゲリオンとは?
1995年くらいに放送されたアニメ。
監督は庵野秀明という人らしい。そう来ましたかァ…クゥー
2000年代前半まではマジで「綾波レイ萌え」とか口にしようモンなら「うわーお前マジ超オタクじゃん!!」と迫害されるかもしれないアニオタが今の喫煙者の如く肩身狭い思いをする時期があったと記憶しています…!
その代表が、機動戦艦ナデシコや、サクラ大戦、エヴァンゲリオンなど…
ハイ!僕!全部大好きです!!!('ω')ノ
そしてエヴァンゲリオンとは、汎用人型決戦兵器、人造人間であり、ロボットではないらしい。
え?スパロボFの居たのにロボットじゃないの?!と思ったあなたは私のナカーマ。
エヴァンゲリオンというガンダムなどとはイメージが全然違う、なんというか、こう、、紫・黄・赤でメカメカしてない感じがとても印象的である。
印象的なのはエヴァという乗り物だけではない。
キャラクターもである。
お前アニメの主人公なんだからもっと元気よくやれよと言いたくなるリアルな中学生感を出す主人公の碇シンジ。
無口な少女というのが逆に印象強い綾波レイ。
と、思えば高飛車でよう喋る綾波とは対照的な惣流・アスカ・ラングレー
一話しか登場してないというのに全てが記憶に残る渚カヲル
キャラクターも魅力的なのだ。
で、誰もが首を傾げる物語の難しさ。
それがエヴァ…新世紀エヴァンゲリオン…!
見たことない人は見るべし…!
今は綾波萌ぇッ!と叫んでも迫害されないオタクに優しい時代なのだから…!!!
☆日
常
に潜むこれは…エヴァじゃないか…!
・【書店にて】
自己啓発系の本が欲しくて入った書店、が。いつもの癖で足は何の疑問もなく漫画のコーナーへ向かう。
自己啓発系の本を探すという目的を記憶から抹消されたであろう私はいつものように漫画の「新刊」のコーナーに目をやった。
そこで見つけたもの。
これは…
文字のフォントがエヴァじゃないか…!
本屋でそう思った事を忘れない…!
が…今もう一度見てると…
そうでもねーな。
・【靴店にて】
新しい靴でも買おうかな~、と、靴屋に入店。
いつもテキトーに選んでたけど、たまにはNIKEとかでも良いよね~
コラボでもなんでもないのにこのカラーは逆に凄いよね。
・【ボンバーマンで遊んでいたら】
スーパーボンバーマン2は同時対戦が4人までしかできねえ!
それに比べてスーパーボンバーマン3は最高だぜ!5人で遊べるぜ!!!
おい!俺にも火力よこせよ!!
あ!僕のパワーグローブ!!
つーかルーイズルいだろ!
おら!やられちまえ!!おらおら!!!
あはは!ボンバーマン楽しいぃぃ
十字に爆発ってボンバーマン以外であったのか、とエヴァを見て僕ぁ思いましたがね。。
・【KOF97で遊んでいたら】
ちょっとBGMがなくて寂しい気もするけどやっぱKOF97は面白いなぁー
さて、次はどのキャラクターは誰を使おうかな?!
・
・
・
思ったよりエヴァだった。
・【浦沢直樹の漫画を読んでいたら】
漫画家、浦沢直樹先生はYAWARAやHAPPY!などのスポーツ漫画も面白いが、やはり私が大ハマリしたのが「20世紀少年」と「MONSTER」だ。
どちらもミステリーなのか?サスペンスなのか?ジャンルなどは詳しくわからないが言える事は一つ。超面白い。
いつだったか部屋を片付けようとと押し入れにあった20世紀少年をパラパラとめくっていたら目に入ったページがコレ。
ああ、駄目だ。掃除しなきゃならないのに続きが気になる…!
前に読んだのに…!という魅力がたくさん詰まっているのだ。
同じノリで、MONSTERの単行本にも手が行ってしまう。
ああ、掃除しなきゃいけないのに…!ああ…!
浦沢漫画面白い…!
名前以外全然エヴァじゃない。
・【近所のテレビゲーム屋で】
どういう訳だか知らないが、セガサターンにはなぜか「新世紀エヴァンゲリオン」のゲームが何種類か発売されていた。
少数ではあるが、ニンテンドー64にもあるし、ワンダースワンにもあるし、ドリームキャストにもある。
そこで少年だった私はふと思う。プレイステーションにはないのか?と。
今でこそスマホでネット見りゃすぐにわかるんだろうが、当時は子供が携帯電話など持つ時代ではない。
そこで店員さんならきっと知っているだろうと私は聞いてみる。
「すみません、プレステに新世紀エヴァンゲリオンのゲームってありますか?」
すると店員さんは言う。
「あーごめんねー。
だったらあるんだけどねー」
?
ええ…?今なんつった?
しんせ…ヴァンゲ…?
「それ、どんなゲームか見せてもらって良いですか?」
これは…
エヴァじゃない。(断言)
・【東京都で】
そんな似て非なる東京に私は仕事で最低でも2週間に一度は車で行く。
首都高速を降りて、下道を走行。
埼玉方面へ向かう最中だ。
僕は2週に一度、思っていたことがある。
あれは・・・
EVAじゃないか…!!
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問:普通に日常生活を送っているだけで「エヴァじゃないか…!」と感じたものは…
答:そんなにないし、そこまでエヴァじゃなかった。
ねえよ…日常で「エヴァじゃないか…!」と思う事なんてねえよ…!!
と、思ったのだが、私の友人である
ガロ・よひだ氏。
彼もまた私が親父から勧められ、その後私からエヴァンゲリオンを勧められた第三の被害者(サード・散ルドレン)なのだ。
その彼ならば、きっと感じた事があるハズだ。
普通に日常でと。
とりあえず、ラインを送ってみる。
という、内容。
そして、即答だった。
呪術廻戦という漫画は全くと言っていいほど知らないのだが
そこまでハッキリ言えるという事は…?
よひだ君が見た映画は呪術廻戦じゃなくて…
エヴァだったんじゃないか?