インターネットどころか家にパソコンを導入している家は「お金持ち」か「パパがパソコン関係のお仕事」の人しか居なかった僕の少年時代。
そんな中、少年はどうやって【エロ】に対する欲求を満たしていたのだろうか。
できないのだ、今のようにこんな風に。
スマホなんてない。なんなら携帯電話は着メロは単音か3和音だ。
大人には「大人のお店」があった。だが子供にはそんなものない。
ならなにで【女性】の身体を見ればいいのだ。
僕は父が隠していたスーパーリアル麻雀で頑張って役を憶え裸を見た。
【▼これ】
だが、他の少年達は…!
お父さんのエロビデオ!(VHS)
現代風に言うなら「陰キャ」な少年も「うちのオヤジのAV、今日誰も居ないから見れるぜ」と言うだけで「陰キャ」→「陽キャ」飛ばして→教祖様だ。
そう、もはや教祖様。
今まで遊びも誘わなかったのに急に「きょ…今日…君んち…遊び行って良いかな…?」と隣のクラスのヤツまでそいつに話しかけてくる。
みんなはその親父のエロビデオが見れるというだけでそいつの信者になるのだ。
だってそう、女性の裸がどうしても見たいから。
そして、一度見てしまうと…
何度でも見たい。
だが、教祖様は毎日僕らにお父さんのAVなんて見せてくれない。
そう、これを毎日見たいと言うのは毎日修学旅行に行きたいと言っているようなものだ。それくらい一大イベントなのだ、女性の裸を拝むという事は。
どうすれば女性の裸を見れる…!?麻雀に勝たずして…!?
・
・・
・・・
「!」
ふと思い出す。
銭湯のある…
商店街…
に、入る小道に…。
エロ本が落ちてた記憶が…!
この間みんなで駄菓子屋行った時、自転車で通り過ぎただけだが…あれは確かにエロ本だったと思う…!
行くしかない…放課後…!!
友達から「今日遊ぼうぜ」と言われても忙しいと断り急いで帰宅。
そして自転車に乗り、とにかく急いでその場所へ向かう。
少年だった私は「誰かにあの本持っていかれるかも」と謎の心配で頭がいっぱいだった。
そして、エロ本は…
あった!!!
まだあった!よし、これでこの本はオレのモンだ!!
帰宅してからその本を見れば良い。
だが、僕は我慢ができなかった。
1秒でも早く女の人の裸が見たい。
でもここは外だ。
外でエロ本を広げる訳には…
いや…見たい。
なぜ家に帰るまで我慢ができなかったのかは分からない…。
僕は、その本を広げた。
そして、最高に性への興味と欲求が高まった僕の目に入ったものは…
名作映画
ではない何かの広告だった。
と、いう訳で今回は「パイパニック」のようなパロディAVや普通のAVのタイトルにはどういう訳か秀逸なものが多いのでその中でも僕が一周回って感心したモノを紹介する回にしたいと思います。
☆レベル1:パイパニック基準
・濡れる大捜査線
劇場版2作目の「レインボーブリッジを封鎖せよ」を思わせる「虹色大橋で挿入せよ」というのがポイント。
劇場版1作目での名言は「事件は会議室で起きているんじゃない、現場で起きているんだ!」との事だが
痴件はあっちこっちで起こっているそうだ。
・中出しを止めるな!
ヒドイ。というのが表紙を見た私の感想である。
先ほどの「濡れる」といい、とにかくパッケージの色さえ近ければOKなのか?と思わせる何かを業界から感じる事ができる。
ただ、この作品…
この一文でどんなAVなのかちょっと見てみたくなる。
パッケージの色だけでなく本家「カメ止め」の素晴らしい構成までもコピーしきった…という事なのだろうか…!?
・オッパイダーマン
表紙のクオリティだけで言ったらただの新作である。
モンデカミングの意味は全く持って不明であるが、一周回って興味が湧いてくる1作である。
あらすじは…
もちろん意味不明な訳だが「それはハメンジャーズ参加のテストであった」や多分ミステリオの魂を受け継いだ「コスッテリオ」、逆にストレートすぎる「パイオツウーマンことジェシカ」など色々気になるものがある。
「だがしかし、それはさらなる淫謀の始まりだった…。」が素敵なシメである。
オッパイダーマンがある…と、いう事は…?
・ハメンジャーズ
やっぱりあった。
パッと見の写真ではその辺のコスプレサークルの写真より気合が入っているようにも見える。
オパイディはハメンジャーズ参加テストに合格したようです。
☆レベル2:ふふ…ってなる。
・サワリーマン金太郎
パッケージの勢いで本家金太郎のアツさだけを表現。
サワリーマンという安易すぎるモジり…。そして「痴女軍団も経済ヤクザもエロエロまとめて面倒みるぜ!」という意味不明すぎるセリフもまた好ポイント。
本宮ひろ志先生の本家金太郎しか読んでいない私にはこの作品が一体どんな作品なのかは分からない…サワリーマンというくらいだから痴漢でもするのだろうか…?
だが、表紙からひとつだけ分かる事…
感謝されてる。
・世界の射精から
思春期の男子がテレビで本家を見て「一瞬」でも頭に思った事を形にしてくれるのがAV業界の素晴らしい所である。本家と同じくその国の電車に乗り素敵な風景の駅で降りて色々…とまで真似ているのかまで気になる一作である。
・お~い山田君!パンツ1枚持ってってくれ!!
「世界の射精から」で映画やドラマ以外にもパロっちゃうのアリなんだ…とは思っていたものの、まさかこんな国民的お笑い番組までもパロられてしまうとは。
しかもタイトルがモジり辛いからかもはや山田君が主役かのような扱いを受けている。
声優が歌って踊ってする現代…AV女優は大喜利やお笑いネタ見せなどできなくては生き残っては行けないらしいという現代の厳しさを伝えてくれる凄いAVだ。
そんな事より…
山田君仕事しすぎ。
・ジャパネットはだか
少しでも面白いと感じたら即行動。
AV業界のDVD制作にあたる企画担当の方には見習いたい部分がたくさんありますね。
このパッケージは100回記念SPで大人のおもちゃを作って実演販売する回らしいですが、通常版はやはりあの通販番組のようなモノに仕上がっているみたいです。
・不思議のクンニのアリス
制作企画担当の中に中学生混じってねえか?
・一吸さん
好き好き好き好き好きっ好きがなければ一体何なのか分からないクオリティの一吸さん。
だが、私はこのAVの存在を知ってから「AV業界には天才が隠れている」と感じ始めた。
そう、その天才的キャッチフレーズは…
とんちより
ポンチの好きな
一吸さん
サワリーマン川柳があったら間違いなく優勝である。
☆レベル3:天才作品集
・大きなクリの木下です!
こんなにインパクトのある自己紹介、あっただろうか。
「クリもでかいがムネもでかい8時間」と小さく書いてあるが収録時間が一番大きくね?と思わせないくらい衝撃的な自己紹介の木下さん。
もう逆に私のようなテレビの前でズボンをおろしあぐらをかいて観る事が限界であるような素人がコメントしていいものだとは思えない。
・愛・地球FUCK
本家「愛・地球博」は「自然の叡智(えいち)」がテーマ、というだけでこの愛・地球FUCKは自然のエッチがテーマだろうという事はどんなバカでもそのまま想像することが可能という誰でも考えられることを自分だけが上手い事言えたんだと少しだけ頭がよくなれた気になれる仕掛けまで搭載されたタイトルである。
す、凄いぞ…!愛・地球FUCK…!!
・FUCK TO THE FUTURE
コロナウイルスが猛威を振るう日本。
だが金曜ロードショーはそんな日本を明るくすべく名作映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」をパート1~3まで放映する事を決定!!これで知っている人は懐かしみ笑顔に!まだ知らない少年少女はマーティーとドクの再会から始まる物語に釘付けだぜっ!!
とは全く関係ないFUCK←TO THE FUTURE。
「FUCK←」じゃねえんだよ。「←」に何の意味があんだよどうせタイムスリップなんかしやしねえくせに。
ハメンジャーズと違い、似せる気も全くないがタイトルのインパクトとクオリティだけで勝負するファックトゥザフューチャー。きっとアメリカの思春期のボーイたちが想像したであろうことを形にしたであろう作品だという事までも伝わってくる。エロの想像力の程度などどの年代も国も関係なく同じだという事を我々に教えてくれる。
多分主演はマイケル・J・コックスとかそんなんであろう。
・FUCK トゥ・ザ・ティーチャー
やはりどの国もエロの想像力なんて同じようなモンと証明してしまった一作。
だが日本版は海外とは違うゾと見せつけるかのように「フューチャー」の部分が「ティーチャー」に。
私くらいの素人だとどっちでもよくね?と思うのだがやはり「←」の表現が大事らしい。
もう、「フューチャー」の部分がないのでタイムスリップは確実しないんだから「←」いらないじゃん?とも思ったのだが…
チ〇コを表現したようにも見えないくない。
この世に意味のないものなんて存在しない。
そんな事を私に教えてくれたティーチャーであった。
そして気になったのが…
ホラー作品なのか…?
・アーンイヤーンマン
オッパイダーマンもハメンジャーズも少しアーンイヤーンマンを見習うべきである。
この素晴らしいネーミングセンスは本家マーベルコミックスも許諾し共同で作品制作したのではないだろうか?と思えるレベルである。
だが、そんなアーンイヤーンマン…
見習ってほしいハメンジャーズの一員であった。
それより…多分「エイジ・オブ・ウルトロン」を…
「エーチチ・モム・ウルトロン」は面白すぎるだろ。
・床ジョーズ
アーンイヤーンマンのセンスを越えて来た。
本当にサメが出てくるか分からないが、これは中々のセンスで挑む床ジョーズ。
今もこっそり新作が出ている「ダブルヘッドジョーズ」や「ファイブヘッドジョーズ」より見たいことは確実である。
・ハーミデーター
勢いだけなら床ジョーズを越えたと私は思う。
本家のテーマ曲を誰しも「デデン・デン・デデン♪」と、あれだけ「デン」と言ってたのに「結果出たんだ」と思うと何だか切なくなってくるのは私だけだろうか。
そしてこの名言にしては申し訳ないのか、でも逆に入れないと申し訳ないのか…
小さく「アイルビー、ファック」とか書かれている。
・セックス・アンタ・ト・シテェ
本家「SEX AND THE CITY」の雰囲気を壊さず天才的なモジり、そして日本人にしか笑えないという最強のセンスを発揮。
タイトルに品性がない事はもちろんであるが、もはや納得と感服をするしかないという天才的パロっぷりである。
・エッチ・ミー・ウフン・ウー・イヤン
本家「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の雰囲気を壊さず天才的なモジり、そしてタイトルの半分以上がエロい女性から漏れる声という超センスを発揮。
一体どんな人生を送ったらこんなすげえタイトルが浮かぶんだ…!?
・DeSAW
本家「SAW」に一文字「デ」を付け加える事により雰囲気はそのまま、そしてタイトルの全てが「何が?」と問いたくなる極センスを発揮。
一体…一体何がDeSAWなんだ…!?ウッ…!(意味不明)
・君の縄。
とうとう本家から作品名の響きを一切変えずに勝負を挑む。
だが、やはりこれこそ日本の中学生でも浮かぶであろうと思ったのか…
構図で徹底的なパロディで勝負を挑む。
格好やポーズはもちろん山や木、天気から雲の雰囲気、謎の光まで完全再現。
こだわりはそこで終わらず…
↓
ちゃんと「君の縄。」の下には「your rope .」とそこまで徹底されている。
だが…
前 前 前 戯は誰でも浮かんでしまうかな…と。
☆レベルMAX:もはや芸術。
・鬼詰のオメコ
「キツメの」って読むのもそうですが…
「刃」の部分、ホント凄いよねぇ考えた人。
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と、いう訳でどういう訳か秀逸なものが多いのでその中でも僕が一周回って感心したモノを紹介する回でした。
色々なパロディやモジり作品がありますが
これより天才的発想はまだ見てないです。
これからもどんどん制作されるであろうパロディ作品…!
今後、エロクリエイターたちがどんな天才的センスを発揮させるか…楽しみです…!
最後に、僕が一番笑ったAVの表紙を紹介してお別れしたいと思います!
いやー…「鬼詰の」を紹介した後だとなぁ…
ちょっとシンプルすぎてつまんないかもなぁ…
「その生き様は伝説。」で有名な「ロビン・フッド」のパロディ…
「そのイキ様は伝説。」の…
ロビン・フットい
【▼続編】