【▼前回】
2022年、再びアニメ化が決定した「うる星やつら」
この作品が当時から今に至るまで根強い人気を誇っているのは「ギャグマンガと思って読んでたら急に恋愛漫画になる所」となる部分に老若男女問わずこの漫画の魅力にヤられてしまうのだと私は思う。
と、いう訳で僕の大好きなうる星やつらの新アニメ版で是非とも令和クオリティで観たいエピソードを紹介する回にする予定だったのですが、全然紹介できなかったので、その続きです。
☆「うる星やつら」とはどんな漫画なのか?【3】
ラムちゃんのあたるに対する愛はどんどん大きくなっていった。
あたるとラムが同じ年だとすると15~18歳な訳なのだが、それくらいの年齢の女子ってそんなに大胆だったっけ、とあのスケベなあたるすらも少し驚くくらいだ。
愛その1:いっしょに寝るっちゃ~!
布団の中にビキニを取って「いっしょに寝るっちゃ~」という僕ならルパン三世みたくジャンプで即パンイチになって空中を平泳ぎするような状況だと思われるのにあたるは「布団を敷くなーっ!」と取ったビキニにノータッチという奇跡のツッコミ。
愛その2:土曜の夜は子どもをつくるっちゃーっ!
ガールフレンドのしのぶとあたるの電話を阻止するためにラムちゃんが妨害。
ラムちゃんに全てを許されている所の話ではないあたる。僕があたるならこの発言のあとルパン三世式空中平泳ぎでそのままラムちゃんへ突撃したい所ではあるが、あたる的には「なにをいう!!」とツッコミ。
愛その3:うちのおなかの中にはダーリンの子どもがいるっちゃ~~っ!!
うる星やつらを読んでない方がこのラムちゃんの涙を流しながらの発言だけを見たら「あたるテメェ…」となるだろう。だがご安心。
「けけけ…たまげたか!?うちは妊娠してるっちゃ~~っ!!」と発言からわかるようにあたるのガールフレンドであるしのぶに対しての嫌がらせのみで発した狂言である。
一緒に寝るっちゃした後土曜の夜に作ったのか!?という訳ではない。
そんな誰が聞いてもわかるようなラムの嫌がらせのみで構成された嘘を聞いたしのぶは…
ダメージ大。
ラムちゃん…。(;´∀`)
とにかく加速しまくって止められないラムのあたるへの愛。
そんな中、あたるの教室に転校生がやってくる。
ラムちゃんにひっつくあたるに耐え切れなくなったしのぶはキレていた。
「落ちつけっ!しのぶ 落ちつくんだっ」と必死に説得を試みるあたる。そりゃあ机を振り回されたらとにかく説得するしかない。
投げたっ。
その机を投げた先には…
「机が飛んでくるとは、下層社会の文化はぼくの理解をこえているな」
「もしや きょう転校してきた…」
「そのとおり。面堂ですが、なにか?」と新キャラクターの超大金持ちの面堂君が登場。
その大金持ちっぷりは…
ヘリ通学をするレベルである。
うーん、流石はうる星やつら。何でもアリだなぁ。
「ごめんなさい…机を投げたのはわたしです。」と絵柄と台詞が合わない気もするが、とりあえず金持ちで顔が好みな面堂君にウルウルっとした顔で謝るしのぶ。
こんな感じで転校生の面堂と出会ったおかげであたるのガールフレンドだったしのぶは無事元カノという事になった。
が、この大金持ちの面堂君は話が進むにつれ…
「大金持ち」を抜くとあたると同等のアホで女好きという事が発覚。
が、それでもしのぶは…
「おまえ本気で面堂を好いとるのか?」
「そうよ。」と即答。
「ダーリンなにおこってるっちゃ。」
「うるせー空をとべるやつに地べたをはいずる人間の気持ちがわかるか!!」としのぶに即答でフラれたあたるはラムちゃんに八つ当たりである。
「さっぱりわからないっちゃ。」
「世俗を超越したぼくと違って…」とそこに居合わせた面堂君。
「凡人の彼は、普通の女の子が好きなんでしょうね。」と親が金持ちなだけなのに世俗を超越した気になる高校生、面堂君。
だが、そんな発言を聞いてラムちゃんは思う。
「普通の女の子?うちだってそうだっちゃ。」
と、逆に世俗を超越しているラムちゃんは普通だそうだ。
「ダーリンのいう普通の女の子って、どんなのかな?しのぶみたいなのかな、やっぱり。」と、あたるの気を引くために’’普通’’について意識し始めるラムちゃん。
ちなみに普通の女の子は机を投げないと思うゾ。
格好から’’普通’’になろうとするラムちゃん。制服を着る。
確かに虎柄ビキニは夏の阪神戦で甲子園球場に行っても中々見れない気もするぞ。
「しのぶにはツノがないっちゃ。」
気付く。普通の女子にはツノが生えていないという事に。
そこでラムちゃんが探したのが…
帽子とか髪飾りとかじゃなくてツノを柔らかくする薬だった。
というか、そんな薬あったのか。。興奮するとききめがなくなるそうだ。
ピタピタ…ペコッ「髪飾りみたい。」
そして、’’普通’’を目指したラムちゃんは…
大成功!
「ううっ美女じゃ~っ。こんなええ女めったにおらん。」とあたるに言わせる。
そのラムちゃんの美女っぷりに
しのぶも机より重たいと思われる教卓と鎖であたるに怒鳴る。
面堂君も’’普通’’なラムちゃんに興味津々である。
「きみにこんな美しい女をまかせたらたいへん危険だ。」
「おのれこそ金にものをいわせてさんざんもてあそんで捨てるくらいやりかねん。」
そんな自分を取り合うあたると面堂を見てラムちゃんは…
とても気分がよさそうだ。
ラムちゃんとは反対にしのぶの気分はあまりよくないみたいで
机を投げまくっていた。「わーん!!」て。(笑)
そして、美少女とは言え普通にラムちゃんなので…
あたるに優しい。
「こ…このおなご、おれにホレとるおれにホレとる。おれにおれにおれに…」と、嬉しそうなあたる。
そう、惚れているのだ。だってラムちゃんなんだから。
そんなあたるに妙に優しい美少女を見て面堂君は言う。
「君にはラムさんがいるだろ。浮気はいかん、浮気は。」
と、アホなくせに正論をあたるに諭す…と見せかけて目の前に居るのがラムちゃんだと気付かない辺りやはりアホなんだろうか。
そして’’普通’’に変身したラムちゃんを目の前にあたるは言う。
「おまえにやる。」
「やる。」
’’普通’’を目指し生まれ変わったラムちゃんはあたるに選ばれた。
空を飛び、電撃を発するラムちゃんは面堂にやる。と酷い扱いだが…
とりあえずあたるに好かれてよかったね、ラムちゃん!!
よくなかった。
ブチ切れ寸前のラムちゃんだが、堪える。興奮する事によりツノの薬の効果が切れてしまうからだ。
「残念だっ…です…」
「あなたにはラムさんという人がいたのですか。」
と、自分のイラつく感情から素の自分をあたるに好いてほしいという事がわかったラムちゃん。なので’’普通’’を目指し生まれた美少女はあたるからの好意を「ラムという女性がいるから」という理由で諦める、という事にした。
そんな’’普通’’の美少女にあたるは言う。
「へっへっへ そ、そのことはもうかたづきました。今、面堂にゆずったから・・・」とクズ発言キター
「いえ、あたしは身をひくっちゃ…です。ラムさんを大切にしてあげてほしいです。」と、美少女は言う。無理して作った自分より素の自分を愛してほしい。それがきっと乙女心なのだ。それを聞いたあたるは…
クズ。
ブチギレ寸前の’’普通’’のラムちゃんはあたるに問う。
「ではあたしと一生をそいとげる、誓いますか。」
「誓います」と即答のあたる。そして読者のみんなは思った。
ツノと制服以外どう見てもラムちゃんなのに何で気付かなかったんだよ。と。
☆見たい!令和版「君まてども…」
「久美子さん、この手紙たしかに…」
「うれしいわ面堂さん。」とラブレターのやりとりを教室でする面堂。
そんな状況にイライラするクラスメイトは面堂に怒鳴る。
「とぼけるな。目の前でラブレター渡しておきながら」
貰う側であった面堂。ええなぁ。
そう、いくらアホだと言っても顔も良く金持ちな面堂はモテた。
いやモテすぎやろ。
そんな面堂が羨ましく妬む男子達はトイレで相談をしていた。
「くそ~ひとあわふかせてやりてー。」
「やつのプライドを粉砕する方法はないかな。」などと話していると名案が生まれる。
「アホをもってアホを制すというのはどうだ?」
一体どんな作戦なのか。それは…
「諸星あたる様…」と手紙を書く彼ら。
そして…
「えーっ、おれにラブレター!?」
「そうだ。けさことづかったのをすっかり忘れておった。」と、今回も終わってる諸星あたる。
だが、本人はまだ自分が面堂のプライドを砕くための生贄だとは気づいていない。
なのであたる的にはただ単純にラブレターをもらっただけなのだ。
そんなラブレターにあたるは…
痙攣してた。
嬉しすぎて痙攣。「そうらな…」とうまく喋れなくなっていた。
そして、まさか自分がもらうと思っていなかったラブレターの内容は…
小学生レベルの字だった。
クラスメイト(男)が書いた手紙だ。仕方ない。
だが、この字のクオリティではあたるも流石に何かあるなと
疑うことは一切なく朗読。
繰り返し朗読。
「面堂なんかよりあなたのほうがすてきよ。面堂なんかよりあなたのほうがすてきよ。面堂なんかより…」と、きみはこわれたプレーヤーか!?と正しいツッコミを入れる面堂。
だが、そんな事はあたるにとってどうでも良い。
ドヤ顔で面堂にラブレターを見せる。
「おれは書いてあるとおり読んでるだけだぜ。ほれ。」と見せつけるがその汚すぎる字を見て面堂は「なんだこりゃ。」だった。
「なんという稚拙な字だ。文章にも知性がまったく感じられない。」とあたると同等のアホらしいのだが急にうん、そうですね、はい。ええ。としかこちらも言いようがない事を言うのも面堂君の良い所だ。
「このぶんじゃ顔の方も期待できないぜ。」
と、またもうん、そうですね、はい。ええ。としか言いようがない事言う面堂。
「かえせっ まだ途中なんだから。」と手紙を奪い返すあたる。
そう、字や顔なんてどうでも良いのだ。
あたるは自分を好いてくれた女子が居る、という事実が嬉しいのだ。
そんなラブレターをくれた人の名前が…
「組野おと子…」
と、自分で発しているのが、それがまだ同じ組の男だとはまだ気づかないでいた・・・。
そんな嬉しそうなあたるの所にラムちゃん登場。
「ダーリン、なにはしゃいでるんだ?」
「ラブレター!?」
「おれって女に不自由しない宿命なのよねー。」と悔しがるラムちゃんと浮かれるあたる。女に不自由しないらしいがその喜びようは女性は今まで本当にしのぶとラムちゃん以外相手にしてもらえなかったんだろうなぁと感じさせるものがあったぞ、うん。
そんな人として可哀想なあたると単純に可哀想なラムちゃんを見て面堂君は言う。
「ラムさん、いいかげん諸星に見切りをつけたらどうです。やつには差出人の、不細工にして無教養な人が似合いです。」と架空の人物とは言えボロカスに言われる組野おと子。まあ言われても仕方ないクオリティの字だったけど。
「おと子ちゃんは不細工ではない!!」と架空の組野おと子を庇うあたる。
「賭けるか!?」「賭けちゃる!!」と組野おと子の容姿を賭けた勝負が決まる。
その組野おと子の容姿で賭けの対象となったのが…
委員長の座と一万円。
全然釣り合わない感じもするのだが、とりあえず賭けは成立したようだ。
彼らの妬みから面堂のプライドを粉砕するためにあたるに架空のラブレターを書き、その内容を朗読させ面堂を貶す作戦は成功した…のだが、話はどんどん大きくなっていった。
とうとう架空の人物、組野おと子が可愛いか不細工かという話になってしまった。
ここまで来たら彼らも知らぬでは済まされないので…
彼らも彼らで替え玉の組野おと子を用意した。
「1時間3千円のバイト!?うわーやるやる!!」
「諸星あたるって人に、会いに行けばいいのね。」
「そう。きみは一時間だけ組野おと子になるのだ」
と、ここで彼らも面堂にひとあわ吹かせなくてはならないので、3000円と多少痛い出費ではあるが、美少女に組野おと子を演じてもらう事で作戦完了。
「きたーっ。あしたの4時、喫茶店ピグモンで会いましょうだとっ」
あたるが替え玉組野おと子と会う準備は完了。これで当日を迎えれば面堂から1万円が貰えると全てが整った。
が、その全てが完璧な計画を一人よしとしない人が居た。
「ふん!!バカみたいだっちゃ。」と浮かれるあたるの所へ登場。
「あーあ、うちほんとうに終太郎にのりかえようかなー。」とあたるを妬かせる作戦に出る。鬼だとか宇宙人だとか雷出したり空飛んだりしてもこの辺が普通の女の子ってのがラムちゃんのホント可愛い所ですよね。
クズすぎる。
そらそうだ。
そして、あたると組野おと子が会う日がきた。
「あーあ、いよいよきょうだっちゃ」と、前日大嫌い!と電撃を喰らわせるもやっぱりあたるが気になってしょうがないラムちゃん。可愛い。
「どんな女かなー。うちより美人かな…」
と、やはりあたるに寄ってくる女性がどんなかも気になる。
あたるがもしも本当にその子と付き合ったらー…と色々不安になってるラムちゃんの心境がとても伝わってくる。
「な、なにーっ、組野おと子の替え玉が?」
「けさ電話がかかってきて、腹をこわして寝てるということだ。」
←なんと、この子は当日だというのに体調が優れないらしい。
一体この子に何があったというのか…!
すげえ。
「バイト料の三千円でピザとラーメンとハンバーガーに肉マン、焼きイモ、お好み焼き、アイスクリームとおせんにキャラメル食ったのが原因らしい。」との事。人は見かけによらないという事と給料先払いだと飛ぶ子なんていっぱいいるよ~と言っていたショウ子ちゃんの正しさを改めて感じた。
【▼ショウ子ちゃん】
「そんなことより、ど、どうする。」
「ふーん なるほど。」
と、彼らの話を聞いて事の全てを理解したラムちゃん。
だが、そんな事とも再び組野おと子が架空の存在になってしまったとも知らない男がいた。
あたる。
「きょーうはデート。おと子ちゃんとデート。」とルンルンである。
クラスメイト達も打つ手なしなのでどうにかあたると止めようとする。
「あ、あのなー、あたる」
ああ、駄目だこりゃ。
「くっくっく…おまえら…面堂から一万円まきあげたらおごってやるぜ。」と上機嫌なあたる。そんな自信の塊となったあたるを目の前にすると…
「あかん…いいだせない。」
クラスメイトも言い出せなくなっていた。
それでも替え玉の組野おと子すら来ないデートの時間は迫ってきている。
そんな様子を見ていたラムちゃんは…
「今回は助けてやる気にならないっちゃ。」
「うんと恥かくといいっちゃ。」
ラムちゃんはあたるに怒っていた。
約束の時間 4時 ー
待ち合わせをした喫茶「ピグモン」には…
組野おと子は来なかった。
そう、来るハズがない。だって食いすぎで寝込んでるし。
でもあたるは待った。自分にラブレターをくれた女性を信じて。
だが、来なかった。約束の時間は15分を過ぎていた。
「気の毒に、ふられたようだな。」
「うるさい!!きっとくるわい!!」
「うんと恥かくといいっちゃ。」
あたるはラムちゃんの願い通り、来るハズのない組野おと子を惨めに面堂達と待っている所だった。恥をかくといい、そう言ったラムちゃんは…
「ダーリンいまごろ、バカにされてるっちゃ。」
「バカなダーリン。」
「でも…」
「諸星、あと15分だけ待ってやる。それでこなければ君の負けだ。」
4時を大きく過ぎていた。だが、あたるはラブレターの送り主を信じて待った。
表情から本人も来ないだろうなとわかっていますと言った顔だが。
「今回は助けてやる気にならないっちゃ。」
そう心に決めたラムちゃんは動かない。だが、ひとつ今回の事で改めて分かった事があった。
「でもうちは、やっぱりダーリンが好きだっちゃ。」
「ダーリンかわいそう・・・」
・
・
・
「時間切れだー。」
「おと子ちゃん…」ガク
面堂が「待ってやる」と言っていた15分が過ぎた。
来るハズのない組野おと子は当然現れなかった。
普段はあたるの自業自得だろ。と言えるような話の多いうる星やつらであったが、今回に関しては面堂を妬んだクラスメイトがあたるを利用した挙句フォローしきれなかったためにあたるが恥をかくこととなった冷静になると何だかあたるが可哀想な回であった。
だからと言ってラムちゃんに対する扱いがクズすぎる事にはなんら変わりねーけどな。
「おくれちゃったー。」
「組野おと子でーす。」
現れた。
「美…美人!!」
替え玉と比べ物にならない黒髪美人の組野おと子は時間を大幅過ぎてから登場。
「う~っ、おと子ちゃんのアホ~さんざんじらして~」
信じる者は救われる。キリスト聖書にはそんな言葉が載っている。
今回の件からあたるはいつでもキリスト教徒となっても良いくらい救われただろう。信じて。そして、手紙の字から不細工で教養もないと思っていた面堂も組野おと子の美人っぷりにはびっくり。
コーヒージョロジョロいっとる。
が、あたるだけは気がついた。
「は…」
「ラ…」
そう、突如現れた組野おと子が変装したラムちゃんだという事に。
←こっちは気づけなかったくせに。
「ラ、ラブレターうけとってくれてありがとう。」
と、あたるの「ラ…」をかき消すラムちゃん。
「ダーリン、みんなの前で恥かきたくなかったら芝居をつづけるっちゃ。」と小さな声で気の利くラムちゃん。
「ああっこの胸だかれる日を、何度夢みたことか」
「おと子ちゃん!!」と、ラムちゃんとあたるの名演技が炸裂。
名演技。。
「それえはみなさんごきげんよう。」
そう言い、そそくさとあたるとラムはその場から去った。
完全にあたるはラブレターでからかわれていただけだと思っていた面堂達。
約束の時間を1時間過ぎて現れた想像を絶する美人の「組野おと子」はあたるに「ラブレターをうけとってくれてありがとう」と言い、目の前で抱き合い二人でどこかに消えて行った。そらポカーンだ。
・
・
「くそーっ、そういうわけだったのか!!」
あたるはラムちゃんから今回の事の顛末を聞かされて怒っていた。
「あんちくしょうども、どうしてくれよう」と立腹のあたる。
そらそうだ、今回はただただ可哀想なだけだからな。
だがラムちゃん的には「ダーリンがのりすぎるからだっちゃ。うちがいなかったら今頃…」との事。これに関してはうん、そうですね、はい。ええ。としか言えないですね、私も。
いつもは勝手にダーリンと慕うラムをうっとおしがっているあたるであるが今回に関してはラムの優しさに救われた事を感じていた。
だが、あたるはその事に対して素直に「ありがとう」と言える人間でもなかった。
「くそ~ またラムに借りをつくっちまった。」
せっかく助けてもらったのに、そんな風に考えちゃうあたる。
だが、あたるは今回の件で気付いた事があった。
「ラムってこんなにかわいかったのか…」
急に地球を侵略しに来て、急に自分達は夫婦だと同居生活が始まった。
そんな急すぎる事から始まった二人であるがために、あたるがラムを拒んでいたのはちゃんと女性として見ていなかっただけなのかもしれない。
だが、そんな急な感情や気付きからかあたるはラムに素直に「ありがとう」も言えないままであった。
「うち、先に帰るっちゃ。」
「あっ!!」
あたる!!言え、ありがとうを!!
とりあえずギュッ
「ラム!!」
「もうちょっと」
「もうちょっと一緒に歩こうよ。」
「・・・・・・うん・・・」
「ありがとう」のひとつも言えないあたるだけど
少しいつもと様子の違うあたる。
ラムちゃん的にはこれで良いのかもしれない。
☆見たい!令和版「君去りし後」
あたるには意外な特技があった。
ヨーヨーが意外と上手い。
休み時間、ヨーヨーでクラスメイトとキャッキャしていた。
あたるがヨーヨーでキャッキャしていた時、ラムちゃんは…
裁縫。
「ラムさん、なにを作ってるんです?」と面堂。
「ダーリンにあげるもの。」と平常運転なラムちゃん。
「わーっ、ラムが裁縫やってる。」とクラスメイト。
そういや前にも赤ちゃんのクツ下編んでましたね、ラムちゃん。
あたるの特技がヨーヨー、ラムちゃんの趣味は裁縫。そんな二人の意外な所が分かった所で…
「みなの衆、ここでとっておきの技を見せてやろう。」とあたる。
そのとっておきの技とは…
秘技、スカートめくり!!
ラムちゃんが裁縫をやってると興味を持った女子、被害に遭う。
可哀想。だが大丈夫だ被害者の子、面堂君は女性の味方だ。
「諸星っ、いい年してなんてことするんだ。」
クズ。
「おれは今そういうことをしたい年頃なのだ。」と、彼も平常運転。謝れ。
「今にラムさんにも相手にされなくなるぞ。」と面堂。
流石は面堂君。うん、そうですね、はい。ええ。としか言いようがない。
だがクズは「結構なこっちゃ。」と相変わらず。
「ほんとうけ?」
と、ラムちゃんがそこに居る事に気付かず軽口を叩いてしまったあたる。
それを見ていたクラスメイト達は…
「出るか、電撃リンチ。」ゴク・・
もはやラムちゃんのあたるへの電撃は友引高校の名物と化していた。
怖いわあ…慣れって怖いわぁ。
そして名物電撃リンチ!
「うち…ダーリンが心配だっちゃ。」
は、なく、何でかあたるを心配するラムちゃん。
これにはクラスメイトも「?」だ。
「うちが見てないとダーリンアホなことばっかりやるっちゃ」とラムちゃん。
「なんじゃいだいぬけに。」とあたるが言うが、これには私も同意だ。
「ラムさんが見ててもアホなことやってるじゃないですか。」とうん、そうですね、はい。ええ。な面堂君。流石だ。
「そういえばそうだっちゃ。」とうん、そうですね、はい。ええ。なラムちゃん。
「ラムが怖くてアホがやれるか」となんかもう一週回ってるクズ。
そんな事をやってると、休み時間終わりのベルが鳴る。
クズ。
「おら、授業じゃでてってくれ。」シッシッ と、なぜそんな酷い事がサラリとできるんだお前はと問いたい所であるがそんな扱いをされてる当のラムちゃんが「もう!!」とそんだけ。慣れって怖いわぁ。
野良犬みたいにラムちゃんを追っ払うあたるであったが…
保護者。
「ダーリン」と呼んでいるが心の中ではあたるを「ベイビー」とでも呼んでいるんじゃないだろうかとも思える保護者っぷり。ボタンを直してあげちゃう。
「んじゃ。」
「あー、はよ行け。」とボタンを直してもらったのが結構恥ずかしかったらしいあたるはまたもラムちゃんに冷たく当たる。
「ダーリン…」
中々帰らないラムちゃんに「なんだっちゅんじゃ!!」とあたる。
そんな冷たいあたるにラムちゃんは改めて言う。
「バイバイ。」
「バイバイ…」
何だか普段と様子が違うな、とあたるも思った。
学校が終わり、あたるが自分の部屋に戻るとそこには休み時間にラムちゃんが裁縫していたと思われる物がが机の上に倒れていた。
そして、ラムちゃんの姿はそこにはなかった。
「バイバイ。」
いつもと違う目で自分に別れを告げたラム。
どうして急に自分を心配したのだろうか。
どうしてあんなに寂しそうな目で別れの挨拶をしたのだろうか。
もしかしてラムちゃんはもう戻ってこないのだろうか。
なぜだかそんな気がしたあたる。
あたる・・・まさか・・・
心当たりがないとか言いませんよね?
が、ラムちゃんは帰って来ないまま次の日となった。
「おい、あたる、秘技スカートめくりの極意を教えろ」と友達に言われるも…
「今日はそんな気分ではない。」
ラムちゃんが急にいなくなったのは何故なのか。そしてどこへ行ったのか。
とにかくラムちゃんは人形を残して消えてしまった。
そんなラムちゃんの人形を胸に窓の外を眺めて考えているが…
「あ!!ラムちゃんの人形!!」と元気ないあたるから奪うクラスメイト。
「ばか、返せ!!」と普段なら見せないであろう焦りを見せるあたる。
特技のヨーヨーが炸裂。
そんな様子のおかしいあたるを見た面堂が言う。
「さてはラムさんにふられたな。」
「ま、今まで捨てられなかったのが、不思議なくらいだからな。」
うん、そうですね、はい。ええ。(;´∀`)
冷静さが欠けたあたる、ラムちゃんは面堂がさらったとか言い始める。
謎の喧嘩が始まる。
「ラムを返せ、今返せ、すぐ返せ!!」
「ぼくがラムさんのいどころを知ってるわけないだろ!!」
そんな何かいつも以上におかしいあたるに面堂は気づく。
「ま、まて、ラムさんはいなくなったのか!?」と。
ここで「はいそうです」等と答えては先ほどの「ラムにふられたな」と面堂に言われた事を認めることになるあたる。彼のプライドは変に高い。
あの野良犬のようにシッシッとやっていたラムちゃんに逃げられたなんて知られたらこれこそ彼のメンツは丸つぶれだ。
他の女性に対して地べたを這うような高さのプライドの持ち主であるが、ラムちゃんにだけは異様に強気なあたるが面堂に出した答えが…
うん…いなくなった…(´・ω・`)だった。
超正直に答えた漢・諸星あたる。
今まで見せた事ないこの顔と正直さが事の重大さを教えてくれる。
「ばかーっ!!なんで最初にそれをいわんのだ!!」
ラムちゃんが行方不明となって寂しいのはあたるだけではない、みんなそうなのだ。
それを聞いて面堂だけではなく、みんなでラムちゃんを捜索する。
だが、ラムちゃんは見つからない。
「いないぜ…」
「あたるに見切りつけて、故郷の星にかえったんかなー。」
一緒に探してくれたクラスメイトもだんだんそう思ってきた。
あれだけあたるに尽くしているのにラムちゃんに酷い扱いをしているのを見てきているのだ。そう思ってもなんら不思議はない。
「そんなわけ… あるか…」
口ではそう言うが、あたるもだんだんそう思ってきたのか弱気に。
彼がどう思うも考えるもラムちゃんは居ない、事実はそれだけだった。
「うそだろ…」
「ラム…」
「とうちゃん、これで手続きは終わったっちゃね。」
「アホ、ここに印鑑押さなあかんやろ。」
「も~っ、めんどうくさいっちゃ~。」
「パスポートの書きかえせな、地球におれんやろが。」
ラムちゃんは地球に居るための手続きのために一旦自分の宇宙船に帰ってただけだった。
そう。この「なあんだ!」と言いたくなっちゃうオチこそうる星やつらよ。
とはいえ「ラム、どや、そろそろうちにかえってこんか?」と娘が心配なパパ。
「なにいってるっちゃ。うちはダーリンのそばにいるっちゃ。」とドコで誰と会話していても全くいつも通りなラムちゃん。
でも娘が心配なパパはラムちゃんに聞く。
「おまえら、ほんまにうまくいっとるんか?」と。
そう聞かれたラムちゃんは答える。
・
・
・
・
やはり見習いたい前向き思考である。
パパに聞かれて即答でこの返事。素晴らしいぞラムちゃん。
「ほんまかいな…」と流石はパパ。何かを感じ取りつつ手元にあったラジカセのボタンをカチカチ。するとラムちゃんが「あーっ、それにさわっちゃだめだっちゃ。」
謎の音が爆音で響く。
「わっ!なんやこれ!?」と驚くパパであるがラムちゃんは…
「・・・」
「うっ。 うっ。」
「こ…こんな人形ひとつ残して…」
「ラムのアホ…なにもいわんでかえることないじゃねえか・・・」
「うっ うっ う…」
謎の爆音の正体はあたるの泣き声だった。
「人形にマイク仕込んだ…?悪趣味なやっちゃなー。」と、パパ。
「うちがいない間が、心配だったっちゃ。」と言うが僕も悪趣味だと思うよラムちゃん…。
ラジカセから聞こえる音はずるっ うっうっう ぐずっ じゅるる ずひっなのでパパからすると
「小ぎたない音出すムコどのやな。茶がまずくなる、止めよ!!」とラムちゃんに言う。うん。確かに茶が不味くなりそうな音だ。
だが、ラムちゃんはそんな小汚いと言われる音から
自分があたるにとってどういう存在なんかを感じていた。
・
・
・
ラムちゃんは居ない。
きっと自分に愛想を尽かして故郷へ帰ってしまったのだろう。
そんな事を思いつつ通学しているのだろうと感じられる歩き方だ。
それでもラムちゃんが残してくれた人形を胸に入れつつ歩く。
そしてため息。はー。
とかいいつつ自分の上をピルルル飛んでるんじゃね?と見上げてみるも…
ですよね。
「ダーリン!!」
もう会えないかと思っていたラムちゃんに再び会えたあたる。
そんなラムちゃんにあたるは…
「な…なんだ…いたのか…そうか…」といつも通りを装おうとしているがなんだかそれも上手くできてない感じがあたるの心情がこちら側にも伝わる。
が。
早くも平常運転に戻る。
「いなくなってさっぱりしとったのに…もどってきたのか。残念じゃ。」とこのクズ男!!次は本当に逃げられちまうぞ!!と思う所ではあるのだが…
ラムちゃん的には胸に入れられた人形を見て満足なのでヨシ。
「これうちの人形だっちゃ。ずいぶんよごれてるっちゃね。」と全てお見通しなラムちゃんが逆に意地悪。「知らん知らん。」と、バレバレだけど何もないかのように振る舞うあたるであった。
よかったね、ラムちゃん!あたる!
ー---------------------------------
と、いう訳で僕の大好きなうる星やつらの新アニメ版で是非とも令和クオリティで観たいエピソードを紹介する回でした!
ただ、これから令和版うる星やつらが放送されるってのに
この最終話みたいな話をネタバレしやがって…!って感じたアナタ!大丈夫です!
むしろうる星やつら知らなさ過ぎて安心です!令和版もきっと楽しめますよ!!
だって、今回私が紹介したうる星やつらって…
全34巻中…
4巻までの内容しか書いてねーから。