中学生だった頃、部活帰りに寄る近所の駄菓子屋さんにあったのが
MVSだ。
俗に言う、100メガショックで有名な「NEOGEO」である。
ちなみに、「MVS」とはMulti Video Systemの略である。
では、そのマルチビデオシステム、とは何か?
上の青い筐体一台で
4本もゲームが楽しめちゃうのだよッッ!!!
なに…?
ゲームセンターではカードが対応で、店内に居ながらオンライン対戦可能で、もっとたくさん最新ゲームが1台で楽しめる筐体が存在している…?
…ソレ、2018年現在の話だろ?
こっちは2000年より前の話してンだよッ!!
ハァ・・・ハァ・・・・つい…アツくなってしまった…。
そう、このMVS、1台で4本のゲームが遊べちゃう上に、1クレジットが100円でなく、50円だったりと、ゲームが大好きな学生にはとにかく嬉しい筐体なのだ。
当時、駄菓子屋にあったMVSに入って居たゲームが…確か…
これがまた、ぷよぷよみたいなパズルゲームなんですが、同じ色を3つ以上揃えると消え、消してる途中に下のピエロを移動させ、他の色を消すと連鎖になったりで面白いのだ。
友達と遊びすぎで腕が磨かれ、相手を詰ませるのではなく、基本ノルマ達成で勝敗が付く、というくらいにまで。
キャラクターの名前がタロットカードにちなんでつけられているので、ジョジョを読んでない人でも「ワールド」だとか「エンペラー」だとか覚えられるぞ!
餓狼MOW
餓狼伝説シリーズの新章、そして最終作。
ラインもなくなり、コマンドもシンプルになったが、何だかオシャレな雰囲気が凄く魅力的だったのを覚えています。
何故かPS3でもXbox360でもPS4でも配信されているゲームですので、気になった方は是非遊んでみて下さい。
ショックトルーパーズ セカンドスカッド
上から見下ろすタイプのアクションゲーム。
ジャンプすると敵の弾丸を避けれた記憶があります。
そして、心に響かず。そんなにハマった記憶がないゲームです。
何かに取り憑かれたかの様にハマったゲーム。
友人である「吉田君」ととにかく二人プレイで繰り返し遊んだ。
何がそんなに面白かったのだろうか?
解らない、だが、とにかくハマった。
そして、「俺は今日お金ねーからいいや」とか吉田君が言っても
私は遊んだ。
気が付けば下手したら人生で一番一人で繰り返し遊んだ可能性のあるゲーム。
50円でどこまで進めるか?というのをテーマしプレイ。
気付いたらノーコンティニューどころか
ノーダメージでラスボスを撃破できる腕前になっていたゲーム。
気付いたら、当時発売されていたメタルスラッグをほぼプレイ。
そして、3作目と5作目以外は1コインでクリアできるようになっていた。
そして、10代後半。
実は私、夢の音楽家になるべく、作曲やら演奏やらしていた。
趣味でパソコンを駆使し、MIDIデータとかも打ち込んでいた。
たまには気分を変えて、耳コピでもしてみようかな?
当然、思い出のメタルスラッグのBGMを作ろうとした。
ゲーム自体ノーミスでクリアできるんだからBGMだってノーミスで耳コピだぜ!
と、意気込んで作業に取り掛かったのだが
1コインクリアの方が全然楽なくらい難しい音楽の集まりだったメタルスラッグシリーズのBGM。
今回は、そんな苦労して作ったものの誰にも聞かす事のないであろう耳コピBGMとメタルスラッグシリーズについて語りたいと思う。
☆Mission1:メタルスラッグシリーズ、魅力・1
タイトルにもなっている「メタルスラッグ」
メタルスラッグって何さ?と聞かれれば
この戦車である。
このゲームは、戦車に乗って敵をバリバリ倒してガンガン進む、という至って単純な内容なのだ。
ゲーム内容も単純明快で、やれば誰でもできちゃうアクションゲームだ。
この簡単なゲーム性も魅力だとは思うが、やはりファンからも魅力的だと言われるのが
このドット絵、なんだとか。
背景に妥協無し、ドット絵ファンからとにかく高評価である。
私はドット絵の事なんてよく解らないが、遊びすぎたせいもあってか
背景だけ見てメタスラって解る可能性も高い。
初代メタスラが発売された頃、バーチャ2だとか鉄拳だとかドット絵よりCGなゲーム業界だった記憶がありますが、メタスラはその後もドット絵を貫き通していた。
単純なゲームシステムもドット絵も、初代メタスラで完成していたのかもしれない。
2だとか3だとか発売されるも、言ってしまえば
「背景」と「BGM」と「敵」が違うだけ、だったと思えるくらいだ。
1作目でファンの心を掴んだメタルスラッグシリーズ。
その奥には美麗なドット絵の存在は大きかったのかもしれない…。
☆Mission2:メタルスラッグシリーズ、魅力・2
BGMの存在も大きいのではないだろうか?
SNKのゲーム全般に言える魅力の一つは「BGM」
メタルスラッグもそれは否定できないと思う。
初代メタルスラッグの時点で完成されていたのはドット絵だけでなく、BGMもじゃないだろうか、と感じるのは私だけではないハズ。
画像で申し訳ないくらいなのですが、初代メタスラの最初のステージ。
このステージの「テンッ テレレレテッレー テレテッテー テレテッテー テー♪」
みたいなメロディ⁽文字じゃ全然伝えられねぇーッ₎は後のステージ、後のシリーズでも用いられ、メタルスラッグを象徴するような形で違う曲にも表れる。
ついでに難しすぎて耳コピは不可能でした。
SNKのゲーム、実はサントラが発売されると、だいたい2種類発売されるのだ。
「オリジナル版」と「アレンジ版」である。
「オリジナル版」はNEOGEOで遊んでいる時に聴いたBGMをそのまま収録。
更にはCDによっては「SE」や「ボイス集」なんかも収録。
「アレンジ版」はゲームのBGMを「新世界雑技団」というバンド⁽?⁾がゲーム音源でなく、生音で収録。
な、だけなら「へぇ~」程度なのですが、T-スクエア的なフュージョンバンドの曲かの様なアレンジ、アドリブプレイ、一曲4分程ととにかく聴きごたえがある。
SNK格闘ゲーム好きならば、是非!聞いて頂きたいくらいです!
で、NEOGEOのROM版以外のSNKゲーム移植作には基本的にこの
「アレンジ版のオリジナル版風」なBGMが収録されている。
じゃあ、メタスラもただでさえカッコイイ音楽なのに移植版にはオリジナル風のアレンジ版BGMが!?と思っていたのですが…
メタスラシリーズに限って、移植版でもBGMそのまま。
という、よく解らない現象が起きているのです。
NEOGEOCD版なんか「え?こんなにロード時間長いのにBGMいつも通りなの?」とキレたくなる気持ちもあった。
だが、大人になった今、逆を考えたら…?
アレンジ版なんて必要ないくらい質の高いBGMだった…
という事では…?とも思えるくらいだ。
♪MetalSlug ADVANCE:ステージ4
いきなり外伝かよと突っ込んできたアナタは相当メタスラ通ですよ。
パッケージで解る通り「誰だよお前ら」な二人が主人公です。
しかも1度ダメージを受けたら即死で有名なメタスラにおいて3回とか4回くらい攻撃されても平気かつ回復までできちゃう「ライフ制」なメタルスラッグ。
そんなんメタスラじゃねぇーッと言いたくなる気持ちもよく解ります。
ですが侮るなかれ。
ちゃんとメタスラしてますから・・・。⁽意味不明⁾
そして、BGMは4と5を担当した「田中敬一」氏。
4と5で証明されるカッコイイBGMはそのままに、ボス戦などは歴代のBGMを使う、「解ってるなぁ」と偉そうに言いたくなる選曲なのです。
私がコピーしたのは「ステージ4」のBGM。
当時サントラとか出てなかったから⁽今はあるのかは不明だが₎ゲームボーイとパソコンをAUX的な線で繋いで録音した記憶があります。
うーん、愛ですかねぇ。
♪MetalSlug 4:ステージ1「Let's run through!」
SNKが倒産し、KOF2001は発売されてとりあえずKOFは何とかなったかー
なんて思っていた頃にしれっと登場したメタスラ4。
初代から登場していたキャラクター「ターマ」と2から参戦「エリ」を使用キャラから外し新キャラ2名を追加。そして3より劣ると言われる難易度、詳しい事情は知らないがパっと見で解る背景の使いまわしっぷりも重なりとにかく不評なメタスラ4。
ですが個人的にはそこまで嫌いじゃないのがメタスラ4。
そこにはやはり「田中敬一」氏のBGMの存在が大きかった。
いつも戦争を感じさせる重たいテーマなBGM多めなメタスラBGMなのに「ただ単純にカッコよすぎてテンション上がる曲」をぶち込んできたのがこのゲームの凄い所だと思う。
上手く耳コピれてるかは解らないが、愛情なら負けないぜ!!!
そうそう、メタスラといえばこの操作説明画面なんですが…
よく見るとレバーやボタンの後ろ、「METAL SLUG」とうっすら書いてあるのご存じですか?
で、更に、メタスラ4の操作説明画面の「METAL SLUG」の文字をよーく見ると…
なんか「3」て文字が見える気がするんですが…気のせいですよね…?
♪MetalSlug 2:ステージ2BOSS「First Contact」
なんとなくメタルスラッグやった事あるよ~って人も知っているんじゃないかな?
と思うBGMがコチラです。
こんな感じの遺跡?でミイラやコウモリを退治しながら進むステージ2。
BGMは遺跡に似合う「ピョロリ~」みたいな笛っぽいBGM。
新しい乗り物「スラグノイド」に乗り、ピョーンと上を目指してると…
何か滅茶苦茶デカイ機械みたいなのが襲い掛かってきます。
で、初代メタスラから相変わらず変拍子なボス戦のテーマ曲が用意されているのにも関わらず、ここで突如流れる「First Contact」なのである。
緊迫した空気、みたいなのが伝わって来ます。今でこそ慣れているが、所見でかなりビビった記憶があります。
BGMも文句無しの完成度、最終ステージで再び聞けますヨ。
♪MetalSlug :ステージ3「assault theme」
初代メタスラのステージ3で流れるBGM。
とにかくカッコイイのですが、これは3面で流れて良いBGMなのか?!と思うくらいカッコイイのである。
どちらかと言うとシリーズ通して登場する中ボス「アレン」のBGMなのかな?と感じるくらいである。
そういえば2の最終面・3最終面でもアレン登場と共に流れるBGMだった様な。
「assault theme」ある所にアレンあり。という事だろうか。
ちなみに初代メタルスラッグのラスボス戦のBGMもこのテーマである。
やはり3面何かで使って良いBGMではなかったのだ。
そしてこの曲とにかく苦労して耳コピした記憶のある曲でした。
馴染みのある音楽の殆どは「4拍子」というモノなのである。
好きな曲・知っている曲に合わせて「1・2・3・4」と繰り返しながら手を叩き、リズムを刻んでみると、その曲が4拍子か確認ができるものなのです。
ついでに3拍子の場合は「1・2・3」です。
で、この曲に手を叩いてノッて見ようとするとアラ不思議。
全然ノれない。
が、更に不思議で途中から「1・2・3・4」と刻んで
ノれる。
細かい音をコピーするのにも苦労した記憶もありますが、何拍子なんだよこの曲と、完成させた今でも解けない謎が残っているという記憶が一番濃いです。
そして苦労の末完成させた割には「音がショボイ」という残念な一曲です。
すみません…メタスラのBGM担当の方…。
♪MetalSlug5 :FinalBoss「FINAL ATACCK」
メタルスラッグ4で作曲を担当された田中敬一氏はラスボスの曲も新規BGMを作ってくれた訳なのですが、メタスラファン的にはやはり歴代最終ステージで使われる「FINAL ATACCK」を使って欲しかったと思う。
と、思ったら、敵は兵隊じゃない、ラスボスは人間ですらない。
新システムはスライディングで使い道不明な上、高確率でそこじゃないタイミングで誤爆し、敵の銃弾に突っ込み死亡する事件が多発しまくった事が記憶に焼き付くメタスラ5で「FINAL ATACCK」が復活。
もちろんラスボス戦で。
この無数のビーム⁽?⁾をスライディングでかわしている時に流れる「FINAL ATACCK」はとにかく緊張感、緊迫感、そしてBGMのカッコよさもあり興奮する。
別にオリジナルのままでも相当ラスボス感が出ているBGMで十分すぎるくらいなのに、田中敬一氏のアレンジはこの「FINAL ATACCK」×「ギター」という最強すぎるアレンジをぶち込んできた。
やはり、本物の音源に比べたら私の耳コピ等足元にも及ばないデキではございますが…
愛です。
愛で勝負しました。
良かったら聴いて下さい!!
で、結局メタスラ5のラスボスって
何だったンすかね…?
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という訳で狂ったかの様にハマったメタスラシリーズのBGMを耳コピMP3を披露しつつ思い出も書く、という誰得なのかよく解らない回でした。
ちなみに私、こんだけ好きです好きです言ってても
「6」と「7」と「XX」は未プレイです。
なんというか、メタルスラッグは時代は変われど「NEOGEO」で表現する「ドット絵」と「BGM」で当時出ているゲームから表現的に後れを取っている、と見せかけてゲームとして一番の魅力をギュッと詰め込んでいる感じが好きだったのかなぁ?なんて思ったりもします。
特にメタスラ5何かそんな感じです。
確か2003年に発売されたのですが、世の中はPS2やXboxやらで「CGが凄い」とか「オンライン対戦がアツイ」等とそんな感じだった気がするのですが
2003年当時で10年前「100メガショック」がウリだったゲーム機で発売されてるって言うのがとにかく最高でした。
そう、それで「最高のBGM」と「至高のドット絵」なのだ。
これからもMVS筐体を発見したら私は100円やら50円を投入し、メタルスラッグで遊ぶだろう。
今でもそう思えるゲームなのだ。
さあ、これを読んで懐かしい気持ちになった皆さま。
これを読んでもしメタルスラッグに興味をもったアナタ。
100円を握り締め
行こう、MVS筐体の置いてある駄菓子屋さんに。
MetalSlugが1996年に発売。
22年後…
時は2018年…
駄菓子屋なんてドコにもなくね?