第69回・「ハイスコアガールの大野さん」カワイソウ(´・ω・`)部【前編】
結論から言うと寸借詐欺にあいました。
何故か私の周りには逮捕される人が多いのですが、その1人目の逮捕者は職場の年下の先輩でした。
急に出勤しなくなったのでどうしたもんなんでしょうか?と後々解った事は彼は犯罪を犯し現行犯で逮捕されていまったため、出勤できなくなってしまったんだとか。
当然彼は退職の扱いになり、その後の行方は不明。
だが、この間、彼に会ったのだ。バッタリと。
「あれ?あれれ!?お久しぶり!元気!?」と私。
一生会う事のないだろうと思っていた人間に再会すると、意外とテンションは上がるものである。
で、話を聞いていると今は頑張って生きているとの事。
逮捕された人間ではあるが、被害にあってない僕は別に彼は嫌いではなかった。
むしろ明るく、面白く、しかもイケメンで、男として見習いたい所か嫉妬するくらいの人間だ。
で、彼はどうしても今お金がなくて困っているらしい。
1200円しか持っていなく、生活ができないならまだしも職場に向かう交通費すらままならない、との事。
給料日には返すから1万円を貸してほしい、と言う。
彼の出所後の話を聞いていると可哀想に感じた私は「じゃあそっちの給料日に返してね」と普通に渡した。
彼と別れた後、「機会があったら飲みに行こうよ」とラインでメッセージを送るものの何時間ならまだしも、何日も既読にすらならない。
そこで私は2つの事を思い出した。
何で金に困ってるって言ってた人間とパチンコ屋でバッタリ会ったんだ?
そういえばアイツが逮捕されたのって、詐欺の現行犯だったよね?という事。
そんな感じでスタートした新時代「令和」である。
僕は、この哀しみをどうすれば良いのか悩んだ…。
そして相談した…。
風俗嬢であるショウ子⁽仮名⁾ちゃんに。
度々このブログに登場するショウ子ちゃんは素敵な友人である。
そんな彼女に「この悲しい気持ちはどうしたら良いのか」という相談をした所、彼女は私に2つの悲しい心の埋め方を教えてくれた。それは…
顔射とスキップだそうだ。
←この女イカれてんのか?と本気で思ったものの、理由を聞くまでその判断はまだ早い。で、まずその…何で顔射なの?と聞くと…
「お客さん凄い楽しそうだったから男はみんなアレやったら気分晴れるもんじゃないの?」
あ、やっぱりイッてんだなコイツ、と思ったがそこは口に出さないのが私の優しさ。
で、スキップは何で?と聞くと
「大人になったらさ、子供の頃やってた事って忘れるし思い出してもあえてやらないじゃん?子供の頃にできた事って、今やってみると意外と上手くできないのよ。あれ?昔あんなに上手くできたのに!って何か熱くなっちゃうの。で、上手くスキップができた頃には疲れちゃって、嫌な事なんてどうでも良くなっちゃうのよ。だからスキップじゃなくても良いから「最近やってない事」を全力で取り組むと良いよ?ほんと、嫌な事忘れちゃうから。」
い、いきなり良い事言うなよ…(;´Д`)
ショウ子ちゃん…良い事言うなぁ。
そうだよ、嫌な事があったらそれを機会に「最近やってない事」をやれば良い。
そう、人間どんどん記憶から消えるものがある訳なんだから、これを機に、少しずつ思い出せばいいんだよ。
私の最近忘れていたもの…
それは…!
ブログの更新。
と、いう訳で今回は最近人生があまり上手く行ってない私が更に人生上手く過ごせてないなぁと感じる…
ハイスコアガールのヒロイン「大野晶」がどれだけカワイソウ(´・ω・`)かを紹介する回にしたいと思います。
【▼その1小学生編】
【▼その2中学生編】
【▼その3日高さん編】
【▼その4続・日高さん編】
1-CREDIT:「なんだかご満悦の様子でございますな」
大野晶【おおのあきら】
彼女はちょっと口数の少ない女の子だった。
大野さんの家は俗に言う「お金持ち」だ。
小学校の登下校は車。じいやの運転する車だ。
これだけで想像できるお嬢様ぷり。
その車内の風景で一つ、気になる場所があった。
ゲームセンター。
「大野財閥」の娘である大野さんは勉強しかする事を知らない。
彼女に無縁な世界、ゲームセンターが気になっていた。
運転手のじいや、ゲームセンターについて大野さんに教える。
「ご興味がおありの様子ですが近づいてはなりません」
「あそこは不良の巣窟でございます」
「低俗な人間同士が些細な事で小競り合い、卑猥で暴力的なゲームの数々が並んでいるのです…」
じいや…正解。
大野さんとゲームセンターは無縁な世界、改めてじいやはそう教える。
大野さんの自宅、そこに戻ると…
変なメガネの人と頭悪そうな人が追いかけっこしてた。
こちら変なメガネの人は「萌美先生」
大野家専属の家庭教師みたいな人で、学校以外で大野さんに勉強教えているのもこの人。
大野財閥の娘を預かっている、という事もありとにかく勉強を詰め込む。
ゲームやらの遊びに一切の関心はなしのスパルタである。
この恐ろしく頭が悪そうな人は大野さんの姉「大野真」
姉妹なので顔も似ているし、髪型もお揃いの妹と仲良しの姉。
だが、発言・言動は小学生のソレであり、萌美先生から逃げつつ「あぺぺぺぺ♡」が彼女を表現していると私は感じる。
「大野財閥の令嬢である自覚を放棄するおつもり!?」
「ただ あたしゃ大野財閥の方針なんかに振り回されたくないって言ってんの!!」
「私は私で好きにやらせてもらうんだかんね」
大野真は、とにかく自由気ままであった。
妹の大野晶とはまったく異なる性格の持ち主であった。
「よお我が妹よ!」
「私は大野家長女としての使命を投げ出す事にした!」
「って事であとは頼んだぞ!大野家希望の星よ…!!」
姉の気ままな発言、この時から大野さんの人生は厳しいものとなった。
姉の真がダメだとなったら萌美先生も大野さんに標的を定める。
この日から大野さんはとにかく大変。
とにかくお稽古だ。
【お茶】
【琴】
【空手】
【バイオリン】
【ピアノ】
【乗馬】
ハードすぎやしませんかね。
毎日毎日こんな感じでお稽古だ。
大野さんも学校→お稽古→布団にバフッな生活でお疲れのようだ。
俺ならグレちゃうね、こんな毎日( ´ー`)y-~~
だが、成果はちゃんと現れていた。
学校のテストでは大野さん一人だけ100点満点。
これは萌美先生のスパルタ教育の成果としか言いようがない。
萌美先生に喜んでもらえるかな?喜んでもらいすぎちゃってお稽古がお休みになっちゃったりして…?
そんな事を考えながらテストの結果を萌美先生に報告。
嫌だわぁ、こんな大人・・・。
喜んでもらう所か「当然の結果すぎて逆に腹立たしい」とか言われてしまった大野さん。お稽古がお休みどころか「間髪入れずに授業の時間ですね」とか言われてしまう。
そんな萌美先生との毎日に大野さんは…
キレた。
大野さん、我慢の限界で家を飛び出してしまう。
そんな大野さんが向かった場所は…
ゲームセンター。
前々から興味があったゲームセンター。
大野さんが入ったゲームセンター、そこは彼女にとってそこは「異世界」に近い場所であった。
大野さん、興味津々。
初めてのゲームセンターは彼女に衝撃を与えた…
中でも衝撃的だったのが…
これが彼女と「スト2」の出会いだった。
テレビ画面を動き回るファイター達にとにかく興味津々の彼女。
他のゲーマーの話声が聞こえた。
「俺はやっぱリュウだな」
「タメ系のブランカかなァ」
「ザンギエフは…ありえんな… 見た目とか…」
「レバー1回転P投げってありえんだろう…」
そんなザンギエフ否定な話も聞こえた。
その時、大野さんには見えた。
ザンギカワイソウ(´・ω・`)
矢口君はガイル少佐と会話ができるのだが、大野さんはザンギエフと会話ができるらしい。
興味津々のスト2、当然遊ぶとなったら大野さんは…
ザンギ!(`・ω・´)
とはいえ、ゲームセンターどころかゲームすら初めて遊ぶ大野さん。
すすり泣くザンギが見えたからとりあえずザンギでプレイするものの…
天才だった。
生まれて初めてのビデオゲーム、初めてのスト2、初めてのザンギエフ。
そして1コインでラスボスのベガを撃破。
これを天才と言わずしてなんと言うのか。
そんなスト2で天才的な実力を発揮した大野さんだが…!
じいやに見つかってしまう。
じいやに強制連行された大野さんではあったが…
「なんだかご満悦の様子でございますな」
「あの盛り場がお気に召されましたか…?」
この日、大野さんにとって忘れられない素敵な出会いの日となった。
それから大野さんはゲームセンターに通うようになった。
このゲームセンターで
もうひとつ
新しい
出会いがあった。
【▼小学生編】
2-CREDIT:「大野と会いてぇーなぁ…」
【▼中学生編】
【▼中学生編の続き】
大野さんは高校生になっていた。
そう、矢口君と一緒に受験した「上蘭高校」に通っていた。
だが、矢口君は受験に失敗してしまったため、大野さん一人で通う。
それどころか、高校生になってから矢口君の方から合わせる顔がない、と避けられている。
大野さんカワイソウ(´・ω・`)
それでも矢口君に会えるかもとゲームセンターに足を運んでみると…
中学の同級生であり、恋敵の日高さんと遭遇。
「上蘭高校に落ちてから 矢口君…引け目を感じてるみたいなの」
とか中々矢口君に会えない理由を日高さんから聞かされた上
「もし大野さんが矢口君に関心がなく…何も感じてなければ…」
「私が矢口君に・・・」
とか恋の宣戦布告をされるし…
家に帰ると萌美先生に高校生になってもゲームかと怒られ
「恋愛なんてもってのほか」とか言われ
「決められた男性との結婚が控えられているのです」
「それがアナタのお父様とお母様の御意志なのです」
こう…なんて言えば良いんでしょうかね…?
大野さんカワイソウ(´・ω・`)
そんな1日が終わり、大野さんは布団に入っていた。
そして、頭をよぎる -
「大野家令嬢としての使命をまっとうする事…」
「受け入れるのです…!!」
萌美先生の言葉が頭に響く
そして…
「大野さんの本当の気持ちを教えて…」
ゲーセンで会った恋敵、日高さんの言葉も響く。
家でもゲーセンでも居心地の悪い大野さん…。
大野さんカワイソウ(´;ω;`)
そんな悲しい大野さんから1週間後・・・
じいやが矢口君の前に現れる。
じいやはもう、矢口君を頼るしかなかった。
「え… 大野が家出…?」
小学生の時、お稽古に耐えられなくなった大野さんも家出した。
今回も規模は違えど動機は同じだった。
俺ならグレちゃうね、こんな毎日( ´ー`)y-~~
とにかく大野さんが心配なじいや。
「家でするんじゃないかな~?嫌だな嫌だなヤバイな~怖いな~って…」
と、心配のしすぎかまだ余裕があるのか稲川淳二みたいに話すじいや。
「朝から忽然と行方知れずになりもう今は夕方近く…手には何も持たず恐らく所持金もわずか・・・」
「心配で心配でおかしくなりそうです」
あの稲川淳二な話し方は心配のしすぎでおかしくなったせいという事が明らかになったじいや。
そんな話を聞いたら黙って居られる訳もない矢口君。
自分から避けていた大野さんを探す事に。
探せど探せど、大野さんは居ない。
「やめだやめ…!!初めから無謀だったんだよ…!!」
じいやの「家出した」 その言葉だけを頼りに大野さんを探しに出た矢口君。
見つかる訳がない。心当たりのあるゲーセン等を探し回ったが情報が少なすぎる。
グダグダ言ってねえでさっさと見つけろクズと言いたい所だが、確かに無謀だ。
矢口君もそう思った。
無謀だ、と。
だが、それと同時にこうも思った。
大野と会いてーなぁ… とも。
ハルオもカワイソウ(´・ω・`)
そんな時だった。
矢口君を呼ぶ声が聞こえた。
「ハルオッ」
ガイル少佐たち。
矢口君が困った時、どうしたら良いのか。
ガイル少佐は彼をいつも導いてくれる。
ガイル少佐の指さす方向には…
ガイル少佐の教えてくれたゲーセン。
そこに大野さんは居た。
矢口君、大野さんを発見。
大野さん、ゲームをしていたものの、残りの所持金は50円だったようだ。
「帰りの電車賃どーするつもりだったんだよ」と矢口君に言われるものの、それでも夜遅くまでゲームをしている辺り、本当に帰りたくなかったんだな、というのが伝わってくる。
こんな形で久しぶりに再会した矢口君と大野さん。
この目をそらし、震える大野さんは今、一体どんな気持ちなのだろうか。
怖いのだろうか。
苦しいのだろうか。
あの優しい矢口君に心配かけてしまった事に対し申し訳なくなっているのだろうか。
矢口君の…
この一言で、久々に会った矢口君はやっぱり優しかったと大野さんは安心したんじゃないだろうか、と私は思う。
3-CREDIT:「俺が何かできればなぁ…」
ファミレスにて大野さん、このなんとも言えぬ表情。
「なんだよその顔…家で何があったかよくわかんねーけど帰りたくねーってかい…」
矢口君、表情だけで大野さんの気持ちを理解。
初ザンギでワンコインクリアより大野さんの内心を感じ取る方が私は凄いと思うゾ・・・!
大野さんヨカッタネ(o^―^o)
久々に会った矢口君と大野さん。
二人は時間を忘れ、夜の街で再会を楽しむ。
時間忘れすぎ(`・ω・´)
高校生だぞ!補導されちゃうぞ!!
大人になった今、高校生の夜遊びがどれだけ家族を不安にさせるか理解できるようになりました。お母さんゴメン・・・、高校生の時いつも夜中フラフラしてて…。
だがそこは紳士な矢口君、もちろん大野さんを連れてそんな危ない事はしない。
とりあえずお母さんに電話。
流石だぜ、母は頼りにしてる所が男の子って感じだぜ!
ここでこのブログでは全く紹介しなかった矢口君のママを紹介しちゃうぜ
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★PickupCHARACTER:矢口君のママ
「矢口なみえ」というのが矢口君ママの名前。
初登場は1巻であり、矢口君が風邪をひいた時、大野さんがお見舞いに来てくれたエピソードにて初登場である。
ちなみに、矢口君が中学生の時、日高さんもハルオママに会った事がある。
その時の感想は…
「若くて可愛いお母さんだなァ」との事。
若くて可愛い母、それだけで外身は素敵と伝わる。
では、中身の方はどうだろうか。
【大野さんがお見舞いに来た時のママ】
とにかくゲームばかりな矢口君。
母としては女の子の友達が家に来た事が嬉しいようだ。
【おもてなしをするママ】
「ハルオママ特製「マンガで出てくるホットケーキ」」だ。
これをモガーと美味しそうに食べる大野さん、喜ぶママ。
【謎に気を利かすママ】
「んじゃ☆ちょっとお母さんお買いものしてくっから
エロい事しちゃだめよ♡」
そう言い残し、買い物に出かける。
【エロい事するんじゃないかと興味津々のママ】
扉からソーっと覗くも矢口君にマッハでバレる。
【エロい事するんじゃないかと興味津々のママ】
普通に覗いたらバレたので、扉の下の方からソーっと覗く。
だがバレる。
【エロい事するんじゃないかと興味津々のママ】
下の方から覗いたらバレたので、上の方から覗くもバレる。
というか、どうやってんだコレというのが読者と矢口君の疑問。
【エロい事したと勘違いしたママ】
大野さんと矢口君がゲームのコントローラーを取り合ってる時だった。
買い物から帰って来たママ、聞こえた声は「やらせろや~!もう辛抱たまらん~」と叫ぶ矢口君の声。
矢口君の部屋へ乱入し、病人である矢口君を粉砕。
こんな感じの矢口君ママ。
矢口君はどう思っているのだろうか。
ヨシヨシされたいくらい好きみたいだ。
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大野さんは帰りたくない、と抵抗していたら終電をなくしてしまった。
生まれて初めて終電を無くした時の絶望感ったらハンパじゃないですもんね。
矢口君一人ならまだしも女の子である大野さんも一緒だ。
これは自分一人ではどうにもできない。
矢口ママを頼るしかない。
「5分後にもっかいかけ直せってよ…おふくろが何かしてくれるらしいぜ」
流石ママ!(`・ω・´)
なんて頼りになるんだ!こういう時こそママ!
そう、子供ってのはとにかく想いだけで行動しちゃう生き物だ!
しかも、こんな感じのどうしようもない状況での男女ってのは気持ちが盛り上がってしまう!大野さん…!大野さんの貞操が危ない…!!
矢口君とはいえ、男だ!その最悪の状況を回避させるママの力!
さすが…さすがだぜママ!ヨシヨシしてくれよぉ~~!
マ・・・ママ・・・?(´ω`)
ちょっと保護者として普通にアウトな気もするのだが、とにかく終電を逃した矢口君と大野さんはビジネスホテルにて泊まる事となる。
「この安堵はセーブポイントに辿り着いた時とよく似ているぜ」
紳士な矢口君は大野さんを不安にさせない。
いやぁ、ホント紳士。
この状況でそんな事が言えるなんて本当見習いたい。
やっぱワケわかんなくなっちゃうよネ(´ω`)
久々に再会した大野さんを目の前にしても、思うように言葉は出ないそうだ。
空港まで追いかけて餓狼伝説がウンタラとか言っちゃうくらいだ。
男なんてきっと、そんなモンなんですよね、えぇ。
お風呂にも入り終わった二人、後は寝るだけだ。
だが、寝るもしない、喋りもしない。
この二人はいつ次に会えるのかも解らないのだ。
寝るだなんて勿体ない。
だが、無言だ。
きっと、お互いそれで良いのだ。
思い返したらこの二人は両想いだ。
言葉なんていらない、ただ同じ空間に二人で居れれば言葉なんて -
単純に二人して何だか気まずかっただけだった。
矢口君、閃く。
「ニューファミコンの出番だぜ!!」
そう、ご飯を食べ終わったあと、家にあったファミコンが壊れたみたいで安かったニューファミコンを購入していたらしい。
それを今、ここで開封。
「こんな深夜にお前とゲームに興じるなんてな」
「なんだか不思議だよ」
矢口君、大野さんと一緒にゲームをして笑顔。
ニューファミコンと一緒に購入したソフトは…
海賊版のゲームみたいだが。
大野さん、矢口君と一緒に深夜のゲームを興じる。
その感想は…
海賊版ゲームのせいでこの表情。
「大野に次世代機のとてつもなさを見せてやりてーよ」
矢口くん、とても楽しそうに最近のゲーム事情を大野さんに話す。
そう、この二人の間にはいつもゲームがある。
受験前、大野さんの息抜き役を買って出た頃の矢口君。
今、久々にその時のような楽しさを彼から感じる。
「いつになったらお前ん家の堅っ苦しい躾ってヤツが終わるんだ…?」
「んなもんなけりゃ気がねなくゲームが楽しめるのに…」
「俺が何か出来ればなぁ…」
大野さんと一緒に居ると矢口君は楽しいみたいだ。
今まで避けて来た時間がきっと彼には勿体なく感じたのだろう。
大野さんは家の事や矢口君に会えない事でとても悩んでいた。
だが、その悩みが原因で家を飛び出した事により、矢口君に会えた。
そして、矢口君が言った言葉
「俺が何かできればなぁ…」
その言葉にきっと
大野さんは矢口君の優しさを改めて感じたと思う。
4-CREDIT:「単刀直入に申し上げます」
朝になった。
「言い忘れちまったが俺これから朝のバイトに行かなきゃいかんのよ…」
そう、こんな状況ではあったが、矢口君はバイトの時間であった。
ちなみに、バーチャルボーイ購入するためにバイトをしてるんだとか。
「まだ寝てていいぞ 12時前にはまた俺ここに帰ってくるからよ…」
歯を磨く二人。どうでも良いけど歯を磨く時目を閉じちゃうのって僕だけかと思っていたんですが、矢口君と大野さんもそうらしいので安心しました。
大野さんを部屋に置いて、バイトに行く矢口君。
「じゃあ 行ってくるな…」
大野さん…カワイイ(`・ω・´)
何か仕事に行く旦那を見送る新婚さんみたいな感じが(・∀・)イイ!!
そんなカワ(・∀・)イイ!!大野さんを見て矢口君は思う。
「…大野のやつ 今日家に帰ったらこっぴどく怒られるんだろうな…」
そうだ、忘れていた。
家出した上にこんな男と朝チュンしてたんだった。
それに関して女子高生である訳だし、心配もかけているし怒られても仕方がないとは思うのだが、大野さんは家に帰ったらまた【俺ならグレちゃうね、こんな毎日( ´ー`)y-~~】な毎日に戻ってしまうのである。
大野さんカワイソウ(´・ω・`)
矢口君は何かに気付く。
窓から手を振る大野さんカワイイ(`・ω・´)
中学生の時…矢口君は大野さんに思っている事があった。
「俺は 大野と一緒に居てぇと思っているんだ」
それは偽りのない気持ちだった。
だからこそ無謀にも一緒の高校を受験した。
それは失敗に終わり、この日その受験の時以来再会した。
そしてこう思った。
「…大野の…支えになってやりてぇな…」
バイトが終わった矢口君、大野さんと帰宅していた。
大野さんも落ち着いたみたいで、家に戻る事を決意。
「まぁ…また家の事でイヤになったらウチにこいや」
「矢口家がいつでも匿ってやるぜ」
今の矢口君が大野さんにできる事はこれくらい。
「…あんまり耐えてばかりだと毒だぜ大野…」
その優しさが大野さんの心の支えになっている事に彼はまだ気が付いていない様子ではあるが、それが彼、矢口君の良い所だ。
だが、足は一歩ずつ確実にこの二人の再会の終わりへ向かっている。
そう、大野さんの家出も矢口君の捜索もお終い。
二人とも、いつも通りの毎日へと足が向かっている。
大野さんはまだ終わりたくなかった。
「え 撮りてーのか・・・!?」
大野さん、まさかのプリクラ。
矢口君の腕を掴み指さす方向には写真を撮ってシールにする事で有名なゲーム機、プリクラがあった。
矢口君みたいな格ゲーマーでも流石に知っているくらい有名な社会現象ゲーム機、プリクラ。矢口君もまさか大野さんがコレに興味をもつなんて思いもしなかったであろう。
「照れくせぇ・・・」と困った表情の矢口君。
誘ったくせに照れてる大野さんカワイイ(`・ω・´)
矢口君、照れた結果変顔で撮影を決意。
気持ちは解らなくないが、大野さんの希望には添えてないみたいだぞ!
でも、「あ!テメェこの野郎…ッ!」みたいな顔の大野さんカワイイ(`・ω・´)
矢口君は変顔、大野さんはてめぇこの野郎顔でプリクラを撮影。
ではなく、頭突きの瞬間を収める事となった。
こうして、矢口君と大野さんの再会は終わった。
最後に思い出のプリクラは
こんな感じで撮影したものの…
なんだかんだ大野さんはとても気に入っている様子だ。
あの朝帰りから数日。
大野さんは家出前と全く変わらない毎日を過ごしていた。
学校へ行き、家に帰ればお稽古。
そして…
ゲーセンにも行けない毎日。
大野さんカワイソウ(´・ω・`)
じいやも悲しんでいる。
毎日大野さんの送り迎えをしているじいや、きっと矢口君の次くらいに大野さんの気持ちが解る人なんだと思われる。
家に帰ると家庭教師の萌美先生…
ではなく、大野姉が大野さんにどーんであった。
最初に紹介した時はセーラー服で萌美先生の授業を放棄した女子高生だったのだが、今どーんしている大野姉は女子大生である。
そう、よく考えたらこの大野姉のせいで大野さんがこんな厳しい生活を強制されているのではないか。大野財閥の長女が受けるべき教育を拒んだせいでその長女の教育を次女の大野さんが受ける事になってしまった。
どーんしてる場合じゃねえぞこの女。何がどーんだ、何が。
だからお前のせいだってんだろが。
「朝チュン事件にはホントびっくりこかされたわ」
「まさか晶に先を越されるなんてね…」
大野姉、遊んでいるように見せてそうでもないらしい(`・ω・´)
大野さん、姉にとにかくイジられる。⁽主に顔⁾
「アナタが夢中になってるていうゲーム…そんなにおもしろいの?」
大野姉も実はゲームに興味があったようだ。さすが姉妹。
エロゲーだった。
もう、こんなうざったい姉が居て大野さんカワイソウ(´・ω・`)
じいや、萌美先生が居ない事に気付く。
「萌美さんの御姿が見えませんが…」
「ちょっと出掛けるって…」
「悪い虫に会いにいくとかなんとか…」
「ただいまー」
矢口君が「闘神伝」でもやるかと考えつつ帰宅。
「ちょうど今大野さんのところの郷田先生が見えてるのよ」
家に帰ると母と萌美先生がお茶を飲んでいた。
「前の あの事件…晶ちゃんの事でお礼にいらしたんですって」
大野さんの家出の件でお礼に来たらしい、萌美先生。
「春雄さん…先日の件…ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした…」
萌美先生、無表情すぎてその言葉に感情がないようにも見えますが…
「何かと痛ましいニュースが頻発する昨今…」
「世も一際物騒になっております…」
「その中で知人である春雄さんが晶さんを保護したと聞いた時は胸を撫で下ろしました」
まともである。
ちょっとテンションのおかしい姉、無口な大野さん、稲川淳二みたいに喋るじいや。
大野家にいる人はみんな何か変な人なのかなと思ったのだが、至極普通。
それが萌美先生。いくらスパルタとは言え礼はキチンとする。
「悪い虫に会いに行く」発言は姉が聞き間違えたんじゃねーのか?と思えるくらいだ。
雨さえ降ってこなければ満点だ。
この雨が、漫画的には何か嫌な空気を出す。
洗濯ものが干してあったそうだ。
急いで洗濯物を取り込むハルオママ。
「ひぇ~」とか言いながら洗濯物を取り込む可愛いママが僕も欲しかった…ッ!
ハルオママがその場から居なくなった時を萌美先生は待っていた。
「今日私がここにきたのはただお礼にきたわけではありません…」
萌美先生は、ハルオに用があって来たらしい。
「単刀直入に申し上げます」
ハルオは驚いた。
大野さんの先生が自分に用があると言うのだから。
そして、間髪入れずにこう言う。
「晶さんとの交友関係を」
「今日限りで断ち切って頂きたいのです…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
うー・・・ん。
大野さんカワイソウ(´・ω・`)
【▼続き】