SNK代表を務めてもおかしくない男。
草薙 京だ。
見て解る通り、イケメンである。
彼は何故、SNKの「顔」的存在になれたのだろうか。
私が考えるに…
「炎」という戦闘スタイル。
格闘ゲームに居そうで居なかった「炎使い」
ヨガファイヤーのダルシムか、烈火の炎の花菱烈火くらいしか浮かばない炎で闘う人。
やはり最初にイメージできるキャラクターは「草薙京」なのかもしれないというインパクト。
ていうか、カッコイイよね。
ライバル、「八神庵」の存在。
草薙京とは遥か昔から因縁がある、という設定。
「太陽」を背負う草薙、「月」を背負う八神。
そして八神庵の戦闘スタイルも炎。
しかも青い炎。
これがまたライバルっぽいですね。
そして…
とってもリア充。
彼の日常は学校の屋上で昼寝をし、彼女に怒られて起こされる、といった
逆に最近の漫画じゃ見なくなった気もするような日常であった。
Wikipediaによると…
そんな何か残念なキャラクター設定こそがSNKの生み出すキャラクターの魅力なのではないだろうか?
こう、愛着が沸くとか応援したくなっちゃう、とか。
そこで今回は、僕が特に残念だなぁと感じたSNKキャラクターを紹介したいと思います。
「花諷院 骸羅」君です。
「かふういん がいら」 です、読み方。
彼はサムライスピリッツシリーズの三作目
斬紅郎無双剣にて登場。
彼は1作前の「真・サムライスピリッツ」に登場する
主人公「覇王丸」の師匠でもある男…
花諷院和狆の孫であるのだ。
ちなみに読み方は「かふういん にこちん」です。読めねぇよ。
孫の骸羅の何が残念なのか?
それは…Wikipediaによると
花諷院和狆の孫という設定を次回作から無かった事にされいる。
色々な漫画やアニメなどを見てきましたが…
実は兄が居ただの弟が居ただのという後付け的な設定は腐る程見てきたが孫をクビになったヤツはどんなに探しても他に居ないと思う。
今回はそんな花諷院骸羅が何故、孫という設定を取り消されたのかを考えて行く回にしたいと思います。
☆花諷院骸羅とはどんな人なのか。1
覇王丸の師匠、「花諷院和狆⁽かふういん にこちん⁾」の居る寺、「枯華院⁽こかいん⁾」で和狆と暮らし、修行をしてる坊主のようだ。
性格は「自己中心的・短気・わがまま」で趣味は「喧嘩」
嫌いなものは「我慢と怒られる事」である、らしいです。
うん、クズ野郎だった。
と、プロフィールだけで人を判断するなんていうのは良くない。
これは、彼のデビュー作、「斬紅郎無双剣」での勝利画面である。
この爽やかな笑顔よ。
そして勝利メッセージに人柄が現れます。
自主規制レベルの発言をするらしい。
人が真っ二つになってもOKなSNKに規制をさせるとは…。
とにかく性格・発言などに問題があるらしい彼、骸羅。
性格に問題がありすぎて祖父の和狆から嫌われてしまったのだろうか?
少し、作品での骸羅を振り返ってみようかと思う。
☆【真】花諷院骸羅とはどんな人なのか。2
「彼は和狆と喧嘩をし、寺を飛び出した。
骸羅が途中の山道で目撃したもの。
鬼。
鬼が人を斬っている所だった。
鬼の正体は、「斬紅郎無双剣」のラスボスでもある「壬無月 斬紅郎」だ。
斬紅郎が人を惨殺する場面を目撃した骸羅。
恐怖した。
恐怖したが…
やがて自分でも理由の分からない怒りに駆られ、「鬼」を成敗するべく旅立つ。」
デビュー作、斬紅郎無双剣での彼の物語はこんな感じである。
骸羅、恐怖した鬼・斬紅郎に…
勝利する。
死闘は終わった。
花諷院 骸羅は鬼の亡骸を見おろし
ながら呟いた。
「断末の瞬間に己の中の敵を倒す
とは・・・・・・まさしく鬼だな。」
「俺の弔いが聞こえるかどうか
分からんが、迷わず成仏してくれ。」
骸羅が去った後、斬紅郎の墓は
「鬼塚」と呼ばれ、村に長く奉ら
れる事となった。
骸羅いいやつじゃね?
格ゲーでラスボス倒した後、弔った後お墓まで作ってあげた人って骸羅以外いなくね?
逆に、良い人なだけの坊主だと面白みに欠けるからってだけで性格を悪くしたのではないだろうか?と感じるくらいだ。
「斬紅郎無双剣」の次回作、「天草降臨」での骸羅はどうなのだろうか?
まず、斬紅郎の墓、「鬼塚」が破壊されていたらしい。
せっかく作ったお墓が壊されて腹が立つまでは理解しよう。
背景の城が関係あると決めつけるのは流石に早すぎると思うぞ。
すると…
前作「斬紅郎無双剣」で一緒にデビューした同期
生霊の「首切り破沙羅⁽ばさら⁾」がやってくる。
ヤバめなクスリをキメてるとしか思えない発言…。
そして…
どっか行った。
骸羅の同期、「破沙羅」はヤバい奴だった。
斬紅郎の墓「鬼塚」が壊されてイラついているハズの骸羅。
「破沙羅てめぇ、××が×××るぞ!!」とかなりかねない。
ヤバそうな感じには一切ツッコミはなしだった。
「フヒヒ…悪夢だ…」とか言う同期を普通に受け入れていた骸羅。
やはり良い人なのでは…?
骸羅の壊された鬼塚と城の関係を探る度が始まる。
⁽勝利台詞より₎
出会う敵を倒し、骸羅は進む。
そして骸羅、目的の城へ到着。
そこで待っていたもの…
初代サムライスピリッツよりラスボスを務めた男【天草】だった。
「我こそ新しき世の理なり。」
「そして嘆き悲しむ事が人の定めなり!」
「我に逆らう愚昧の徒よ。
何時に死と恐怖の罰を与えようぞ」
骸羅を越える自己中心的な思想のせいだろうか。
天草、敗れる。
「まだぞ……汚れきった塵世を浄化するまでは……我は……」
天草、何者かに斬られ
真っ二つに。
斬ったのは、骸羅ではない。
では誰なのか?
「敗れてなお強がるなど見苦しい! 強者は語るに言葉使わず! 己の技にて志をあらわせい!!」
生きていた斬紅郎。
厳密には「生きていた」のではなく天草によって「召喚」された。
召喚された斬紅郎は天草には手に負えない強さだったらしく、召喚してから封印された。
天草が←こうなった時にその封印も解けたらしく
天草は←こうなったという事みたいだ。
その「召喚」のせいで斬紅郎の眠る「鬼塚」が壊されていたというならば納得だ。
破沙羅の言う「悪夢」は斬紅郎復活の事だったのだろうか?
どうあれ、化けて出てきた。
というかこの推理力、骸羅一少年の事件簿としか言いようがない名推理だった。
ちなみに、ジッチャンの和狆からはこの「天草降臨」から孫をクビにされている。
天草を倒し、斬紅郎を倒した骸羅。
天草を倒した影響か。城が崩れる。
骸羅、斬紅郎を連れ、脱出。
壊れた「鬼塚」真相。
そして城。残すは後一つ。
「南無阿弥陀仏」
骸羅、二度目の供養。
何故か斬紅郎に優しい骸羅。
これにて帰宅、とそんな時であった。
ジッチャン登場。
和狆の問に骸羅・・・
自信満々に返事。
そう、骸羅は今回仕事しまくりなのだ。
生霊の同期、破沙羅も祓う予定だったらしい。
忘れていたらしい。
喧嘩になる。
黒子が審判の基、骸羅がジッチャンに襲い掛かった所で
終わった。
破沙羅の供養は忘れていたみたいだが、斬紅郎に対する謎の優しさ…
骸羅いいやつじゃね?
☆【斬】花諷院骸羅とはどんな人なのか。3
ぶっちゃけ孫をクビになる程悪い人ではないのではないか?
と、いう風に感じます。
「斬紅郎無双剣」と「天草降臨」ではむしろ主人公を務めた「静丸」と「火月」よりもラスボス「斬紅郎」と関係が深いくらいに感じます。
この2作だと、骸羅は「何か斬紅郎に優しいヤツ」くらいになってしまう。
1995年発売の「斬紅郎」、1996年発売の「天草降臨」
実はその天草降臨から7年後に発売された
「サムライスピリッツ零」だ。
この「初代サムライスピリッツ」よりも前を描く物語にも骸羅は居た。
骸羅はどんな感じだったのであろうか。
「こわいよー!うわーん!食べられるー!」
子供がそう怯える所から話は始まる。
サムスピ零の新キャラには
「妖怪 腐れ外道」というキャラクターが居る。
このキャラクター、見て解る通り、人間ではない。妖怪だ。
人を食べる事により、こんな姿になってしまった妖怪だ。
リムルルを見て「このおなご、ずげえ、うまぞう・・・」と、
逆に性的な発言の方が安心できるくらいの怖さを秘めたキャラクターなのだ。
とは関係なく、単純に骸羅に怯えていただけだった子供。
「短気である」というのは子供相手でも関係なかった様だ。
キレすぎてどの村の人からも怖がられているらしい。
骸羅、旅に出る事を決意。
何か見習いたいくらいプラス思考だった。
そして、旅に出てはサムライ達と闘い…
目的地は超適当に決め…
たまに反省をし…
熱血教師みたいな進行方向…
最終的には「月」だった。
時は同じくして、サムスピ零のラスボスを務める「兇國日輪守我旺」⁽通称:我旺⁾は徳川幕府に反旗を翻すべく、我旺に仕える「夢路」に強いサムライのスカウトをさせていた。
骸羅、スカウトされる。
骸羅一少年、またも名推理。
そう、我旺は「闇キ皇⁽くらきすめらぎ」という闇の力に憑りつかれている。
骸羅、やはり良い人。
己を見つめなおす旅で月を目指していたものの、やはり鬼だとか憑りつかれている人だとかは見過ごせないらしい。
そう、斬紅郎を「南無阿弥陀仏」と一言で成仏させた骸羅。
きっと同じような方法で「闇キ皇」もなんとかできるのであろう。
殴り殺す予定だった。
我旺に仕える「夢路」を倒した骸羅。
我旺に説教しようとする。
何か我が強い二人で会話になっていない。
そんな我旺、骸羅を強いと認める。
人を捨てる覚悟を決めた我旺、「闇キ皇」に身を捧げる。
骸羅、やはり芯は変わらず良い人。
形は変われど、成仏させてやろうという心でいっぱいだ。
やはり殴り殺す予定だった。
そして我旺を倒した骸羅。
暴れまわってただけだった事に気付く。
とにかく自分の愚かさに腹が立つ骸羅。
どこからか喝を入れられる。
ジッチャンの声だった。
2D・3D版と合わせて七作目のサムライスピリッツ零。
そういえばジッチャンである和狆は2作目に一度出演したきりだ。
ジッチャンの後ろにはそんな続編に声が掛からない奴らが集まっていた。
か…髪ですか…?
髪を捨てよ、未熟者!とまで言われている。
今じゃ!と取り押さえられる骸羅。
骸羅、髪を全て失う。
こんなに落ち込んでいる⁽元⁾孫に
「めでたしめでたしじゃ!」と鬼畜な一言を入れる和狆。
サムスピ零の骸羅の物語は、ここで幕を閉じる。
骸羅かわいそうじゃね?
☆【天】花諷院骸羅は何故孫をクビになったのか。1
結局、斬紅郎無双剣、天草降臨、零と骸羅を振り返るも
何で孫で都合悪いのかが見当たらない気がするのです。
斬紅郎の墓、「鬼塚」を立てた所もむしろ坊主らしい行いに感じる。
そんな「鬼塚」から復活した斬紅郎もちゃんと成仏させている。
出番のないハゲ共の嫉妬による斬髪もキレず暴れず受け止めている。
絶縁されるほど仲が悪いのか?
となれば、わざわざこの二人が会話をする事もないだろう。と思う。
では、何故孫をクビになったのだ?
そんな事を思い、ふと思い出した事があった。
それは、サムライスピリッツ零の続編
「零スペシャル」で追加されたシステム「絶命奥義」だ。
全キャラクターが共通で、相手のライフゲージが青くなった時に使用可能の一撃必殺技である。
相手を必ず殺す。
という設定のためか、少々グロテスクな表現があったりする「絶命奥義」
その絶命奥義、もちろん骸羅にも搭載されている。
「カァツ!」と一言で相手を石に。
我旺に言った通り数珠で成仏させるかの如く殴る殴る。
そして両手を合わせると…
石の化け物に変身。
砕で相手はこの世を去る事に。
子供が食べられてしまうと怖がられてた骸羅。
それはこんな人間には見えない姿だったのではないだろうか。
鬼、斬紅郎にお墓まで作ってあげて異様に優しかった骸羅。
それは自分も人間ではなく化け物だから親近感が沸いたのではないだろうか?
そんな時、サムライスピリッツの公式サイトにて目に入ったものがある。
そもそも血の繋がった孫が居るハズがなかった。
☆【零】花諷院骸羅は何故孫をクビになったのか。2
Wikipediaによると天草降臨から、養子に設定されたようだ。
実はジッチャンである和狆。
「若い頃は魔性の者を退治することを生業としていた」という事が書かれている。
そう、そんなゴーストバスターズの様な仕事をしていた和狆。
人間に近い化け物の子、なんかを引き取り面倒を見ていた、という可能性はゼロではないような気がするのです。
引き取り、孫という事になっている石の化け物である骸羅。
自分のため、骸羅のため。
「妖怪である」事を絶対に隠し通さなくてはならない、という約束でもしたのではないかと思われる。
おジャ魔女ドレミも、ヒミツのアッコちゃんも、キューティーハニーも自分の正体を隠している。
やはり親心ある和狆、骸羅に人間らしく振舞って欲しかったのだろう。
「もし正体、人間でない事がバレたらお前は孫ではない」
きっとそんな条件を出したのだと思う。
そして、バレたのではないかと思われる。
その人間でない事がバレたと思われるのが骸羅のデビュー作
「斬紅郎無双剣」だ。
人間の指の数じゃなかった。
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それは、花諷院骸羅が孫どころか人間じゃなかったから。
と、いう答えで締めたいと思います。
このSNKが自主規制を行った発言は
「この××⁽ゆび⁾が
×××⁽6本あ⁾るぞ」
という怖すぎる内容なのではないか、と思われますね。