ああっ、子供な大人部

私のアニメや漫画、ゲームへの「愛」を表現するブログです。よろしくお願いします。

第102回・読書感想文には『あのはな』を。【3:龍勢花火準備編】

【▲前回】

~主な超平和バスターズ

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【じんたん】引きこもりニート。通称クズ。めんまが見える。

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めんま】死んでしまったがじんたんにだけ見える。かわいい。

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【あなる】ギャル。本名「安城鳴子」であなる。前回出番ほぼなし。

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【ゆきあつ】じんたんと仲直り。趣味は女装(めんまコス)

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【つるこ】じんたんとゆきあつを仲直りさせた。名探偵。

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【モブ】みんなからは「ぽっぽ」と呼ばれている。

 

~前回までのあらすじ~

「もうひとりのめんま」はゆきあつだった。

その件も含め、つるこのおかげで仲の悪かったゆきあつとも仲直りした。

これからめんまの本当の願いを叶えるため、超平和バスターズは頑張る。

 



 

☆「そうだ!神様にお手紙送ろうよ!」

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めんまはね…カクレンボしてるの」

前にめんまがそう言った事があった。

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「…カクレンボ?」

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「おうちに帰ったらね…ママがめんまの仏壇に」

「カレーお供えしてくれてたの」

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「ママね めんまの頭悪いからお家帰ってくるかもって思ってるの」

「そういうのがね パパもねサー君もねきっとみんな悲しくって…」

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「たぶんね めんまはね」

めんまはちゃんと死んじゃったねーってちゃんと天国にいるねってみんなに思われてたほうがいいの」

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(そうだ…こいつはいつもこうだった…)

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「だってみんなには見えないんだもん だったらかくれたままでいたほうが きっといいの」

(阿保な物言い ズレた行動 でもその裏でいるも周りのことばかり気にしてた…)

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めんまはね めんまがいなくなっても ずぅっとみんなが仲良しでいてくれたらなって」

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「それだけっ」

 

めんまは現れてから一度、自分の家族の元へ行った。

だが、そこにはゆきあつとは違う、めんまに囚われた【母】の姿があった。

 

 

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めんまんちに行けば何かお願いのヒントが掴めるかもしれないだろ?」

そう言ったのはぽっぽだった。

早速超平和バスターズに「めんまの家に行こう」と連絡するも…

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ゆきあつ、つるこ不参加。

定期テスト前 今日は遅くなるから無理。鶴見も同じく。」とのこと。

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じんたん・ぽっぽ・あなるの三人で向かう事に。

進学校も大変なんだよ…」とあなるが言うが

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「それに…あんなことあった後だしやっぱ来にくいんじゃない?」

f:id:catherine_yanagi:20200720230855p:plain←あんなこと

 

 

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じんたんは行く事になったものの、どうしてもめんまの家に行く事に抵抗があった。

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「俺達が行って めんまのおふくろさんどんな顔するのか…」

そればかりが気になっていた。

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「信じられないみんなが来てくれるなんて」

芽衣子も喜んでくれるわ」

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「入って入って」

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「ねぇ 芽衣子に挨拶してくれるかしら?」

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仏壇の前でめんまに挨拶する3人。

だが、じんたんは…

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少し動揺していた。

やはりめんまの母が今どんな気持ちなのかが気になっている。

そして…

f:id:catherine_yanagi:20200720232749p:plainチラ…

 

 

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めんまの家 行かなくてよかったの?」

学業で忙しいつることゆきあつ。

めんまの家にじんたん達がいる頃、二人は電車に乗っていた。

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「お前だけでも行ってくればよかったろ」

「ゆきあつ君を一人にしておけないから」

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「…正直助かる…」

「あら 素直になったのね」

この前の一件から、少しゆきあつも変わった。

つるこ曰く素直になったらしい。

こうしてみんなが【あの頃】に少しずつ戻っていく。

 

そして、ふと思い出す。

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「”あの日”俺達はめんまに電話で呼び出されたよな?」

ゆきあつがふと思い出してつるこに言う。

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「えぇ…たしか…」

「あの時 何か相談があるって言ってなかったか!?」

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「―――ッ!そういえばめんまが相談したいことがあるからって――」

 

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日記を借りる事に成功した。

このめんまの日記を見れば叶えてほしい”お願い”が何かわかるかもしれない…!

 秘密基地に戻った3人は借りためんまの日記から「お願い」を探る。

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「じゃあ いくぞ」

気合入れて日記をめくる。

そこには…

 

 

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2月12日 今日はみんなとあそびました。おもしろかったです。

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2月14日 今日はみんなとあそびました。たのしかったです。

 

 

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僕が小学生の時、夏休みの宿題の日記でマジでこんな感じの文章で提出して先生に怒られたのを思い出すのとほぼ一緒の内容の日記だった。

わかる。わかるよめんま。大丈夫だぞ。夏休みの日記はそんな感じだったけど急に趣味で1記事1万文字越えのアニメ・マンガの考察ブログとか書き始めちゃう人もいるくらいだから世の中は。ウンウン。

f:id:catherine_yanagi:20200720234827p:plain「これちょっと違うじゃん」

「たのしかったです」「おもしろかったです」以外の何かをみつけたあなる。

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3月21日 今日はみんなとあそんでいるときころびました いたかったです

おんなじじゃん。

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「ここも違うぜ!”今日はみんなでじんたんのお母さんのおみまいにいきました”―――」

 

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「お見舞い…か…」「そういやよく行ったよな みんなでぞろぞろよ」

 

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身体が弱く、入院していたじんたんの母のお見舞いによく行っていた小学生のころの超平和バスターズ

めんまはじんたんの母が気になっていた。

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「じんたんのお母さんずーっと病院だね…」

「そうだ!神様にお手紙送ろうよ!じんたんのお母さん早く元気にしてくださいって!」

と、超可愛い意見を提案するめんま。

だが…

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「どうやって?」

 

そりゃそうだ。ここでこの話はお終い!かと思いきや…

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「じんたん あれ!」と指さすモブ。

かなり自信ありげだが、一体その先には何が…?

 

 

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じんたんは思い出した。

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「”みんなで花火をつくろうってきめました”」

「”むずかしいとおもいました”」

「”でもがんばります”」

「あ!思い出した!ロケット花火に手紙入れてよ!神様に届けようって」

母親のお見舞いの時に神様に手紙を届けようと言っためんまを思い出したじんたん。

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「おい!これじゃねーかお願いって」

「そうだよきっとそう!あの時作ろうとして結局駄目だったじゃん」

と、めんまの言う”お願い”が日記から見えてきたことに喜ぶあなるとぽっぽ。

もちろんじんたんも喜んでいるに違いない!と思ったが…

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「俺の…母さんのため…?」

 

 

 

 

☆「そんなことしたらママ…」

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遅れてつることゆきあつが秘密基地にやってきた。

そして、めんまの願いが花火じゃないか?と話すが…

 

「ないな」

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「”花火の火薬取り扱いは火薬類取締法において18歳以上で国家資格を持ってないと行えない”」と、ゆきあつの調べた結果分かった。

するとぽっぽが…

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「そういや昨日掃除してた時出てきたんだけど」

 

 

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超平和バスターズ製花火の設計図。

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「”花火をたくさんあつめてかやくをバラバラにしてからいっこにまとめる”」という安易すぎる考えにゆきあつも驚き。

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「”トイレットペーパーのしんに入れる燃えるからダメ!!”」という子供でも考えればわかる事を自信満々に設計図に書いている事に「あ…あたりまえじゃん…」とあなるもツッコむ。(ここが卑猥に聞こえたアナタは幼稚園からやり直しましょう。僕はさっき入園手続きを済ませました。

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「こえぇ!ガキこえぇぇ!」とぽっぽもビビる。おじさんとしては15~18くらいのガキの方が常識・行動力など総合的に怖いよと彼らに伝えたい。

 

「でも」

 

 

 

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「昔はこれでいけると思ってたんだよな…」

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「祭りで見るよりすげーの飛ばせるって思ってた…」

 

 

 

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花火作成は国家資格が必要とわかったみんな。

とりあえず帰宅することに。

花火はムリっぽいのでつるこがめんまにもお願いは分からないか聞いてみると…

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「本人も忘れてるみたいで…」

「でも作ってみて違いましたじゃ徒労だろ」と厳しめなゆきあつ。

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「わ わかった!帰ってちゃんと聞いてみる!」とじんたん。

そう、花火は高校生たちには難しい。

もしかしたら違う何かかもしれない、ことに賭けたい。

 

 

じんたんがいなくなった後、ゆきあつは言った。

 

「相談って本当に花火のことだったのか?」

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「わからないけど…たしかにやり残したし」

電車でも話した「めんまからの相談」の話の続きだった。

「なぁ なんであの日あそこに宿海がいたんだろうな」

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「宿海には内緒にしえ集まろうって めんまが ――」

 

 

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「え?」

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「いや…だからなんつーか流れでさ」

「お前のかーちゃんに会って…それで ―」

今日あった事を夕飯を食べながら話すじんたん。

まだ”お願い”は聞けてないが、とりあえず報告するも意外な反応が…

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まさかのボッシュート4連発。

世界ふしぎ発見でも紹介されない幽霊からひとし君人形ではなく晩飯をボッシュート

本来机からひとしくん人形が沈む様を「ボッシュート」だった記憶があるのだが「ぼっしゅーと」はめんまが飯を取り上げる様を言うらしい。

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これには何も不正解してないのにボッシュートされたじんたんもびっくり。

だが、めんまはふざけていない。

 

「…どうして!そんなことするの…?」

 

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「そんなことしたらママ…めんまのこと思い出しちゃうじゃない」

 

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めんまママにすっごくすっごく寂しい思いさせてる…」

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「これ以上ママのこと寂しくさせたくないの…!」

 

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めんまが見た”今”の家族たち。

自分の死が原因で何かがおかしくなっていた事を感じためんま

それは母の自分に対する想いだった。

母に少しでも自分を忘れてもらい、前に進んでほしいと願うめんまなりの気遣いだった。

 

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「もうめんまのこと…思い出させたくない…」

「思い出させたくないって…そんなの無理だろ だって――」

「無理でも!」

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「お前みんなの前で花火したじゃねえか…忘れないでいてくれたらうれしいって言ってたじゃねぇか…!」

 

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じんたんもめんまがみんなに忘れられたくないと言った事を憶えている。

そして、めんまを忘れられないみんなが今、お願いを叶えようとしているのもまた事実。

めんまは母に対してだけ逆の事を言う。

 

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「でもママは ――」

「いい加減にしろよ!」

 

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「お前はいつもそうやって人のことばっか気にして!」

「もっと自分のこと考えろよ!」

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「イライラすんだよそういう態度!」

「自分が傷ついてんのにヘラヘラ笑ってさ…!!」

 

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「泣くときは人のことばっかで ――」

 

じんたんは何で自分がこんなにめんまに怒鳴っているのかが分からなかった。

人の事ばかり気にするめんまの何かが気に入らなかった。

じんたんには自分の気持ちを隠し人前で何でもないフリをする事の気持ちが分かるから。

だからこそ、自分でも分からないイラつきが彼を襲う。

 

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「――ッ じんたん…」

めんまはじんたんを呼ぶが、彼にめんまの言葉は届かない。

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「俺は…!」

「じんたん!」

 

 

 

 

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なんやねんコイツ。

 

 

 

 

☆「生きてるってカンジするよ!」

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「花火?作れる人知ってるよ」

紹介が遅れました。このいきなり出てきて無理だと諦めるしかないと思っていた花火をたった1コマで解決してくれるおじさん

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じんたんの親父です。

「うちの現場にいるおじさんが祭りのときは花火師になるんだって」

「なーに?仁太君花火作りたいの?」

理由を聞かれるものの、さすがにめんまの願いを叶えるためにとは言えないじんたん。

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「あ…いや ぽっぽ達と」とたじたじな言い回し。嘘ではない。

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「そっか じゃあ頼んであげよっか」と、何だか話はすんなり進む。

クスりと笑ったのはきっと、不登校だった息子の中で「何か」が変わり始めているのを感じたからだろう。

その「花火」でまた変われるなら父は手助けくらいはしちゃうのだ。

 

…('ω')

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この美人を嫁にする…

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このオッサンは何者なんだ…(`・ω・´)

 

 

 

そして、花火について話を聞きに行くじんたんが言われたのは…

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「20万!?」

簡単な花火でもそれくらいかかるとじんたんパパに紹介してもらった花火師に言われてしまった。

決して安くはない金額である。特に高校生くらいだと。

どうでも良いけど今私が通勤用にと最近購入したが早くも違うのにしとけばよかった…と後悔している台湾だか中国産の変なスクーターがそれくらいの金額である。

f:id:catherine_yanagi:20200722000705p:plainコレ。CUXI100。アドレスにしとけばよかった。。

 

 

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「おおぉい!そんな金額見たことねーよ…」

と、驚くぽっぽ。でも君が乗ってたカブも中古で10万越え、もし新車なら20万超えるから見た事ないは言い過ぎでは…?じんたんも「だよなぁ…」だ。

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「いや!ダイジョーブ!きっとなんとかなる!」

と、閃いたかのように強気になるぽっぽ。彼の考えた策は…!?

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「俺とあなるが死ぬ気でバイトすりゃーな!」

と、間違っちゃないけど安易な策だった。

「ちょっともう勝手に決めないでくれる!?」とあなる。

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「20万ってかなりの金額よ!?」と言われるとそういえば私が高校生の時は部活が終わってから19時から22時までとか週4・5くらいで働いて4~5万円のお給料だったなぁ…('ω') なんて事を思い出す。確かに20万ってかなり大きな金額だ。

「へーきへーき」と簡単に言うぽっぽはバイトとはいえ今の僕くらい月に稼いでいるのだろうか。

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「二人で週7で働けばいけるって!」とぽっぽ。彼の瞳に冗談が混じっているようには見えない。

「ちょ…さすがに無理でしょッ!」とあなる。

そう。体力的に厳しいのだ。あなるのあなるを使ったバイトとかなら5日もあれば20万くらいパパパ~ンとイケると知り合いの風俗嬢「ショウ子ちゃん」が言ってた気がするが…そもそも女子高生不可ですね。反省。

【▲ショウ子ちゃん】

 

 

 

 

 

「…俺もやる」

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「俺もやる! バイト!」

 

 

 

 

 

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と、いう訳であなるがバイトをしているゲーム屋でバイトをする事となったじんたん。

あなるに指導を受けるものの…

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結構憶えがいいらしいじんたん。

教育係のあなるが1ヵ月かけて覚えた作業をサラっと会得。

だが…

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「いらっしゃいませ~」「…らっしゃいませ…」

と、そういえばこの前まで引きこもりだったんだよね、君。というのを思い出させてくれるじんたんの「…らっしゃいませ…」

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「こっちは全然駄目だね」とニヤニヤするあなる。

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ど…どうだ…( *• ̀ω•́ )b

 

 

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頑張って声を張るじんたん。評価は〇か×でなく「負けず嫌いなとこ全然変わってない」だそうです。

 

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「なんかこうしてると あの頃と変わらない」

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「ついこないだまで 魂抜けた感じだったくせに ――」

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「…ああ そうだ 私 やっぱり」

 

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「今でもじんたんが好きなんだ ――」

 

 

魂が抜けたようだったじんたんを見てきたあなる。

そして、そのじんたんが”あの頃”のように戻ってきているとも気付くあなる。

前に抱いていた気持ちが、今回の件を通して思い出していた。

 

 

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じんたんの変化に気付いたのはあなるだけじゃない、めんまもだ。

f:id:catherine_yanagi:20200722004658p:plain「夜はすぐ寝ちゃうし」

f:id:catherine_yanagi:20200722004719p:plain「朝はすぐいっちゃうし」

と、引きこもりだったじんたんが活発になってきたのを怪しむめんま

じんたん、引きこもってるより今の方が100倍良いからソッとしとてあげて

 

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じんたんパパもじんたんが早寝早起きしていても何をしているかまでは知らなかった。

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回覧板を持ってきたおばちゃんから仕入れた情報だったらしい。

不登校で朝からバイトしている所を目撃したらしいので、学校を退学したものなのか?と心配でじんたんパパに聞いてみたらしい。

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バイトを始めたと聞いためんま

 

あの引きこもりだったじんたんがバイト。

超平和バスターズが再び集まるようになったのはめんまのおかげ。

そして、その中でも引きこもりだったじんたんが外に出て何かに打ち込めるようになったのもめんまのおかげ。

彼女はじんたんも含め、【あの頃】と変わってしまった人たちを何人も元に戻しているのだ。

今度はじんたん。

 

そんなじんたんの変化を聞いためんまは…

 

f:id:catherine_yanagi:20200722005458p:plainいくない!

f:id:catherine_yanagi:20200722005520p:plainいくない!!!

f:id:catherine_yanagi:20200722005547p:plainいくなぁぁぁぁあい

 

ただただ可愛かった。

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20200722012843p:plain

いくなぁぁぁぁあい と外を走り始めるめんま

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f:id:catherine_yanagi:20200722012943p:plain秘密基地に到着。

そして、秘密基地の中をのぞいてみると…

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別に彼女らにはめんまの姿は見えないのに何か隠れちゃうめんまかわいい。

あなるとつるこが秘密基地に居た。

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「これ 少ないけど私と松雪から」

フリーマーケットでいらないもの売ってみたの ごめんなさいねバイトできなくて」

「ううん!ありがと!」

つることゆきあつは学業が忙しく、バイトができない。

だが、花火の力になりたいと少ないがとお金を用意していた。

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じんたんは今もゲーム屋でバイトをしている。

そして、夜になるとぽっぽの紹介で工事現場で働いているらしい。

「稼ぐには土木関係が一番なんだって」

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「しっかしロケット花火ってお金も飛んでくんだねぇ」

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花火 ―――

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お願い… めんまの…

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めんまが…自分のこと考えてない間…」

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「ずっと…じんたんがめんまのこと考えてくれたんだ…」

 

どうしてじんたんがそんなに頑張って働いているのか。

めんまにとっての謎は解決した。

それは【めんまのため】だという事。

 

 

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「かっけぇんすよ じんたんは…!」

ぽっぽも、めんまのために頑張れるじんたんを今も昔も同じ気持ちで憧れた。

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f:id:catherine_yanagi:20200722015013p:plain

「かっけぇんす…!」

 

 

 

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「ねぇじんたん 学校大変?」

バイトしてる事を知っているめんまだが、知らないフリしてじんたんに聞く。

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あ、そういえば毎日学校行ってることになってんだっけ?と思い出したかのように「あぁ…うん」と返事。

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「…でも 楽しいかも」

「楽しい?」

学校とバイトを重ねて考えるじんたんはそう返事した。

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「家にずっといるより楽っていうか…こう生きてるって感じがするっていうか」

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今までは家に一人、何をする訳でもなく何かのせいにして生きていた。

今はめんまのお願いを叶えるため、毎日必死に働いている。

それは今までじんたんが感じた事のない”生きてる”と思える気持ちになれた。

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「…生きてる」

「あ!いやッ えっと…実際にどうって話じゃなくて…」

「その…こう てか今までの俺が ―」

つい、「生きてる」と口にしてしまったじんたん。

めんまに生き死にの話をしたかった訳ではないだろうが、つい本音を喋ってしまった。

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「…めんまも めんまもね!」

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「生きてるってカンジするじんたん見てると」

「生きてるってカンジするよ!」

 

 

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「とりあえず前金持ってきました!」

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「まだ全然足りないけどこれでとりあえず作り始めていくれないでしょうか?」

「お願いします!」

 

じんたん達は、貯めたお金を持っていき花火師にお願いする。

めんまのためにと集めたお金を差し出すも…

 

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「悪いけど駄目になったんよ」

「え!?」

 

意外な答えが返ってきた。

 

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「祭りの役員さんについ話しちまったんよ」

「したら高校生に手貸すなんてって怒られちまったんだよな」

「ほんっと!悪いな!」

 

花火師から理由を話される。だが…

「そんなの…!こんだけがんばったんすよ!」

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「誰ですかその役員って 俺 直接話して…!」

納得できるハズがなかった。

めんまの願い、そして自分たちの想いはもうすぐ叶うハズだった。

それを「駄目になった」の一言で終わらせる訳にはいかなかった。

 

花火師のおじさんは言う

 

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「それが…本間さんとこの…」

 

 

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めんまんちの ―――――?

 

 

 

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「お姉ちゃん」

 

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「仁太君達があなたのために色々がんばってくれてるみたいよ…」

 

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「ふざけてるわね」

 

 

 

 【▼続編】

第101回・読書感想文には『あのはな』を。【2:もう1人のめんま編】

【▲前回】

 

~主な超平和バスターズ

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【じんたん】引きこもりニート。通称クズ。めんまが見える。

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めんま】死んでしまったがじんたんにだけ見える。かわいい。

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【あなる】ギャル。本名「安城鳴子」であなる。

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【ゆきあつ】自称めんまが見える人。じんたんを敵視。

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【つるこ】ダッ┌(৹˃ᗝ˂৹)┘<少女時代と変わってしまった!

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【モブ】みんなからは「ぽっぽ」と呼ばれている。

 

~前回までのあらすじ~

小学生のころに集まっていた仲良しグループ「超平和バスターズ」はめんまの死をきっかけに自然消滅した。

高校生になったじんたんの前に、死んだハズのめんまが現れる。

”みんな”に「お願い」を叶えてほしいと言うめんまのためにじんたんは再び「超平和バスターズ」を集結させるが…。

 

 

☆「偽りの平和をバスターしに行くの」

「またじんたんめんま泣かせたー!」

「いっ 今のは俺じゃねーだろ!」 「びぇぇえ」

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クズ、てめーめんまに何しやがった(# ゚Д゚)

「また」泣かせたとあなるが言う辺り日常茶飯事らしい。クズッ!

めんまを泣かせたじんたんをクズ!と怒っているのは私だけではないらしく…

f:id:catherine_yanagi:20200715013320p:plain「じんたん めんまにごめんなさいして?」

と、めんまを慰め解決に導こうとするのは少女つるこ。

だが、じんたんは…?

f:id:catherine_yanagi:20200715013425p:plainあっ!この野郎!

 

 

f:id:catherine_yanagi:20200715013528p:plain圧。

 

f:id:catherine_yanagi:20200715013603p:plain

つるこの圧に負け、じんたんごめんなさいする。

そんなめんまに謝るじんたんを見てつるこは…

f:id:catherine_yanagi:20200715013704p:plainにっこり。

「みんながずっと仲良し」でいてほしいのはめんまだけではない。

つるこもだった。だから小さな揉め事も彼女は解決する。

そうやって彼女は彼女なりに「超平和バスターズ」を守ってきた。

 

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つるこは、そんな事を思い出していた。

「ねぇ つるこ」

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めんまホントにいたのかな…あそこに…」

 

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手持ち花火が勝手に動き、火をつけ、その花火で無限大を描いた。

そんな有り得ない状況を見たあなるとつるこ、ぽっぽは話す。

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めんまがいるんだったらよ 全部謝れるんじゃねえのか」

謝る―― 執拗にめんまに会いたがるぽっぽはめんまに謝りたかった。

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「そう…だよね 謝れる… うん」

”信じてもいい”と言っていたあなる。それもめんまに謝りたいからだった。

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「謝るってなにを?」

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めんまが死んだのはあなたのせいなんだ?」

つるこは容赦なくそう言う。その問いにあなるは…

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「そうよ!あたしがあの日あんなこと言い出さなければ…!」

秘密基地で言った「めんまのこと好きなんでしょ」という発言のせいでめんまは死んでしまうような事故に繋がったと気にしていた。

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「待てよつるこ!あなるのせいとかわけわかんねーぞ!」

止めに入るぽっぽだが…

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あなるにそう言うと、つるこは帰ってしまう。

 

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「今は私が安城さんを」「松雪は宿海君を」「それとも宿海君が松雪を?」

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「誰が誰にどれだけの」「ごめんなさいをすればいいの?」

 

 

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あの頃のように どうしたらみんな仲直りできるのか ―

 

 

 

あなるが自分を責め、つるこが悩む。

同じ時 ― じんたんは ―

 

 

 

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「あぁ」とか言ってゴロゴロしてた。

 

 

 

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そんな事があった次の日。

じんたんは学校へ行く。

 

f:id:catherine_yanagi:20200715020441p:plainフリをして秘密基地へ。

そう、思いだしてみると前にあなるの友達ギャルにバカにされまだ学校へ行けない残念なクズ。その年で不登校は絶対直した方がいいゾ!

ぽっぽもバイトで秘密基地にはおらず、どうしたら良いもんかと悩んでいると…

f:id:catherine_yanagi:20200715020724p:plainつるこ。

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「お前…学校は?」「あぁ 文化祭の準備なの」と、てめーと一緒にすんなクズ言葉の奥に秘めつつも(嘘)つるこはじんたんに用があり、秘密基地に来れば会えると思い立ち寄った。

そして…

 

f:id:catherine_yanagi:20200715021209p:plain圧。

 

f:id:catherine_yanagi:20200715021244p:plain逸ッ

じんたんは昔からつるこの「この目」が苦手だった。

せっかく秘密基地で現実逃避をしているというのに結果学校生活からもつるこの視線からも逃げる残念なじんたんであった。

 

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「お前がオレに用って…やっぱ昨日のことだよな…」

圧。にビビったじんたんだがよく考えたらまだ話は始まってすらいない。

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めんまのこと まだ…しっかりとは信じることができない」

つるこは無限大の花火を見たがまだ姿形が見えないめんまを信じられない。

じんたんもまだめんまを受け入れられないつるこには納得する。

だが…

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「でも それでもこれは宿海君にしか変えられないと思う」

つるこはじんたんい付いて来るよう言い、秘密基地を出る。

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「私たち 超平和バスターズでしょ?」

つるこはじんたんにそう確認すると、言う。

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「偽りの平和を バスターしに行くの」

 

昨日の花火を見てから、つるこには考えがあった。

 

 

 

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f:id:catherine_yanagi:20200715023009p:plainゆきあつ。

ジョギング中のゆきあつの目に入ったのは…

f:id:catherine_yanagi:20200715023054p:plainじんたん。

「よ…よぉ!」と話しかけるも…

f:id:catherine_yanagi:20200715023124p:plainシカト。

ゆきあつにシカトかまされるじんたん。

だが、諦めずに話しかける。

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「なぁ!ゆきあ「2学期始まってるけどそんなぶらぶら出歩いてていいのか?」

と、心配なのか皮肉なのか引きこもりのじんたんに外に居て平気なのかを聞く。

まあ、確実に心配ではないだろう。

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「なぁゆきあつ…お前が見ためんまってどんなだった?」

ゆきあつの見るめんまについて話を振るが信号が変わると…

f:id:catherine_yanagi:20200715023544p:plainシカトして走る。

 

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「俺のめんまがさ」

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「―っと間違い…俺んちにいるめんまがさ―」

本物のめんまの話をされるとゆきあつの足は止まった。

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「お前が見ためんまのこと偽物だって言ってるんだけど」

「これから皆で秘密基地行くんだ」

「その…めんまも連れて よかったらお前も一緒に…」

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「何調子のってんだ」

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「気安く話しかけんな 負け犬」

 

 

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そう言うと、ゆきあつは走って行った。

 

 

そして、その光景をつるこは見ていた。

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これから「偽りの平和」をバスターする。

 

 

 

☆「めんまは現れた」

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「何調子のってんだ」

「気安く話しかけんな 負け犬」

ゆきあつは「俺のめんまが…」と言ったじんたんにそう言い去った。

だが、その後ゆきあつは…

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「ざけんな!!」

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「…信じない 俺は信じない…」と”じんたんにめんまが見える”事実を自分の中で否定するために気が荒くなっていた。

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「あいつに”だけ”見えるなんてことが―― あっていいはずがない」

あいつに”だけ” ゆきあつ本人がそう言う。

f:id:catherine_yanagi:20200714013044p:plainバーベキューの時に「めんまならいたぞ」とゆきあつが見たという「めんま」は一体なんだと言うのか。

 

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めんまは… ここにいる ――

めんま…でてこいよ」

 

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「あいつに…お前のこと みせてやろうぜ」

 

ゆきあつは”めんま”にそう言った。

 

 

 

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ぽっぽがバイトから戻ると

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ゆきあつを除くみんなが、秘密基地に居た。

ぽっぽにも今日、一体何があって、何故集まったのかを説明する。

「偽物のめんまを探すためにみんなで山を探す」

そうゆきあつにも伝えた。そして冷たく見下された。

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「じ…じんたんさ…ッ」

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「今…めんまいんの…?」

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「あ…あぁ…」

「な…なんか言ってたりすんのか!?」

 

じんたん以外が「めんま」の存在をまだ感じ取ることができていない。

昨日あったことも今日あったことも冷静に考えると訳わからない話なのだ。

とにかくじんたんの見える「めんま」の存在を確認したいぽっぽ達。

そしてじんたんは言う。

f:id:catherine_yanagi:20200717002345p:plain「このコーヒーメーカーうちにもあるって」

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「ぽこたんって言うんだとさ 出来上がる時」

 

 

 

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「なんかそれ めんま言いそう」

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「そーだ!これめんまにも飲ませてやろうぜっ!」

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「…めんま 苦いのだめでしょ」

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「だね 牛乳いっぱい入れてあげないと」

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めんま言ってるんだろ?”みんなが集まってくれたらうれしい”って」

「”忘れられたくない”って…忘れられる訳ないのにな」

めんまは心配性だからなぁ!」

 

ここにいるみんなが今、”めんま”を感じた。

「”忘れられたくない”って…忘れられる訳ないのにな」

つるこもあなるもぽっぽも、みんなめんまを忘れていなかった。

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めんまは嬉しくて泣いた。

【あの頃】と何も変わっていないみんなを感じて、泣いた。

f:id:catherine_yanagi:20200717003323p:plainモブに抱きっ

嬉しくなっためんま、とりあえずぽっぽ抱きっ

見えないめんまだが、見えないだけで物理的感触はあるらしくぽっぽも「あっあれ…なんだ!?」と何かが自分腹部に居る事を感じ取る。

めんまがお前にしがみついてる」と説明するじんたん。

f:id:catherine_yanagi:20200717003505p:plainめんま、モブと連れション。

こんな素敵な場面でも「しょんべんしたくなっちゃう」とか言ってる辺りがモブ。

ヒロインへの道はまだまだ遠い。

 

ぽっぽとめんまがトイレに行った。

そしてつるこは言う。

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めんまを忘れられなくていつまでもめんまに囚われて 情けないなお前…」

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「松雪の言ってたあれ…」

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「全部自分のことよ」

つるこはじんたんにそう言う。

だが、じんたんには何のことか分からなかった。

 

 

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めんまだ!!」「だよぅ!!」

めんま!モブから離れて僕んとこ来なさい!!はやく!!ぽっぽとめんまは見た。

ゆきあつの言っていた「めんま

ぽっぽが以前に見たと言った「めんま

だが、本物のめんまは今ぽっぽの背中にいる。てめーモブ離れろコラ

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その「めんま」を追うため外に出た一同。

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「あれ!じんたん!」

めんまめんまを発見。めんまめんまを指さす(ややこしいなぁ)

 

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「本当にめんまだったの?」

 

 

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「あぁ じんたんも見たよな!?」

「白のワンピース着て胸にリボンもつけてさ!」

「俺にも見えたんだって!」

そうぽっぽは説明するもつるこは言う…

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「人間の目って曖昧なものでね」

「一瞬見ただけじゃ服とか髪とかそういう部分的な印象さえあっていれば後の曖昧な部分は自分の都合のいいようにイメージを当てはめてしまうものよ」

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「たとえそれが 似ても似つかないものだったとしても」

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「え…」

「おい!早く追いかけようぜ!」

さっきからつるこの言っている意味がわからないじんたん。

そして、早くめんまに会いたいぽっぽ。

 

 

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探すも、「めんま」のような何かは見つからない。

「じんたんそっちは!?」「さっきまでこの辺にいたはずなんだけど…」

と、どこかへ行ってしまった「めんま

見つかる気配もないので一旦秘密基地に戻ろうかと思った時…

 

つるこがいきなり大声をあげた。

 

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「あーあ!そんなにでかいガタイしていくらすね毛剃ってもそーとー無理があるわよ!」

彼女は一体何を言っているのだろうか。

つるこも暑さでやられてしまったのだろうか?

めんまが見え始めた頃のじんたんの様に。

いくら僕のヒロインとは言え、発言が意味不明すぎていただけな…

f:id:catherine_yanagi:20200717010209p:plain!?

「松雪 集!!」

この名前を大声で呼び、ギラっと睨みつける辺りもはや犯人を当てる時の金田一少年の事件簿である。

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そう、この場に居ないからと言って彼は今、名探偵つるこに犯人かのように指名される。

本来の金田一少年の事件簿だったら犯人が「!?」と一瞬驚くものの、すぐ犯行を認めないのだ。

逆ギレして暴れたり、逃げたりなんてのは「自分が犯人です」と言ってるも同然。

なので金田一の犯人的には…「確かに…私に犯行時刻のアリバイはない…だがね…それだけで犯人にしてもらっちゃたまったモンじゃないんだよ!?ええ!?証拠はあるのか!?証拠は!!?」と強気に出てからの名探偵金田一、そのセリフを待ってましたかのように「あるんだよ…証拠ならここにな!」と犯人を証拠・理屈・犯行トリックの再現で完全に認めさせるのだ。

 

松雪集…ゆきあつほどの人間ならば逆にこの場に現れて「その時のオレにはアリバイが…」とか…!

 

f:id:catherine_yanagi:20200717010254p:plainあ、逃げやがった。

 

 

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確かにめんまとは似ても似つかないでかいガタイである。

f:id:catherine_yanagi:20200717011503p:plain

逃げる。逃げるめんま。追うじんたん。

だが何がつるこの言う松雪集!」なのだろうか。

f:id:catherine_yanagi:20200717001128p:plainめんま…でてこいよ」とか言ってる辺り「MENMA・WORLD」とかそんな感じのゆきあつの操るスタンドとかじゃないだろうか。

f:id:catherine_yanagi:20200715024022p:plainこのゆきあつがf:id:catherine_yanagi:20200717011503p:plain←コレと一体何の関係があるのか。名探偵つるこの言い方だと彼が女装でもしているかのような言い方だ。

f:id:catherine_yanagi:20200715024022p:plainスタンドは冗談にしろ…このゆきあつが女装?

そんな事はありえるのだろうか。そもそもコスプレイヤーですらイベントや撮影会など”そういう場”でしかコスプレは披露しないという風に聞いている。

それがマナー違反を犯してまでこの山の中でするか?

…もしゆきあつの趣味が女装だとしよう。

だとして似ても似つかない「めんま」を選ぶだろうか?

もっとこう、彼くらいイケメンならその…

f:id:catherine_yanagi:20200717175047p:plainクラウドとかf:id:catherine_yanagi:20200717013337p:plain草薙京とか…その…

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20200717012355p:plainあっ!

f:id:catherine_yanagi:20200717012452p:plainズルッ

f:id:catherine_yanagi:20200717012430p:plainああっ。

 

 

 

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く…(+;・`ω・´) じゃねえよ。

f:id:catherine_yanagi:20200715024022p:plain何してんだお前。

めんまだと思ってたソレは名探偵つるこの言う通り、ゆきあつでした。

 f:id:catherine_yanagi:20200717175354p:plain

マジでメインヒロイン狙ってくるとは思わなんだ。

 ついでにつるこも僕のヒロインから名探偵へと昇格した。

 f:id:catherine_yanagi:20200717010209p:plain

 

 

「何調子のってんだ」

「気安く話しかけんな 負け犬」

じんたんに夕方、そう言ったゆきあつ。

だがゆきあつは今、白いワンピースを着てめんまの真似をしているだけならまだしも、カツラが取れ…転び…と散々だった。そして…

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はじめて自分の前に現れためんまを見た時より不思議そうな顔をしているじんたん。

そらそうだ、数時間前まで自分を最高にバカにしていた男が今は意味不明なんだから。

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本物のめんま(幽霊)を見ているじんたん、偽物のめんま(女装)などよく考えたらたいした事ないのだ。現実味のないイカレっぷりで言ったら。

そこはもう慣れ優しさ状況整理が追い付かないのでどう考えても大丈夫じゃないヤツにとりあえず「大丈夫か…?」と聞く。

 

そう、大丈夫じゃない。どう見ても。

ゆきあつは答える。じんたんのシャツを掴みながら。

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「大丈夫に…見えるか?」

見えないッス。(; ・`д・´)

 

 

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キレた。「ほら!よく見ろよ!」とじんたんに馬乗りになり攻撃。

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「なんかヤバくねぇか」と止めに入ろうとするぽっぽを止めるつるこの手。

ちなみに「なんか」というか普通にヤバいだろ。ゆきあつが。

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「お願い…あのまま…」

「チャンスなのよ これ逃しちゃったらきっと…もう…」

 

 

f:id:catherine_yanagi:20200715021925p:plain「それでも宿海君にしか変えられないと思う」

つるこは知っていた。

ゆきあつが一番めんまに囚われていた事を。

少年時代の「あの日」の告白がきっかけでめんまが死んでしまったのかもしれないと今の今までずっと心に傷をおってしまったことも。

そして、このめんまの姿を誰かに見せて「めんま」を思い出させる異常としか言えない行動に出ていたことも。

だが、それはもうつるこだけで解決できる話ではなくなっていた。

めんまが見えると言うじんたん、そして超平和バスターズが再び集まっているこの時 -

つるこはゆきあつを何とかするには、今しかないと思った。

 

 

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「なぁ!めんまに見えるか?」

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「あの日…めんまが死んだのは…俺のせいなんだ!」

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「俺がめんまにあんなこと言わなければ…!めんまは死ななかった…!!」

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めんまが現れるとしたら俺の前なんだ…」

「化けてでも呪ってでも俺の…」

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「俺の前に…!!!」

 

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「でも…めんまは出てこなかった 俺の前には…」

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「どこにも!!いないんだよ!!」

 

ゆきあつは自分の心情のすべてを吐露した。

その「めんまは自分の前には現れなかった」という発言には「どうしてももう一度会いたい自分」と「じんたんの前に現れた事が気に入らない自分」の二つが居た。

そしてまとめて「あの日の後悔を抱えていた自分」がいた。

どんなに叫んでも願ってもめんまには会えない。なのに嘘か本当かじんたんはめんまが見えるという。

複雑な思いと感情が一気に爆発するゆきあつ。

 

 

 

ゆきあつの言葉を聞いていためんま

じんたんにゆきあつへの言葉を託した。

 

 

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めんまが…ゆきあつに」

 

 

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「バッチンありがと ごめんね って…」

 

 

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その言葉を聞いて、ゆきあつも本物のめんまを感じた。

そう、じんたんにはバッチンが何のことかは分からない。

それはゆきあつとめんましか知らない事だから。

 

 

 

 

 

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ゆきあつの後ろには今回の仕掛け人、つるこが居た。

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「いつから気付いてた…」

「ずっと前からよ…」

「気付いてほしかったんじゃないの?」

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「いもしない彼女にプレゼント買うふりして…めんまに似合いそうなもの集めて」

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「でも それももう終わらせなきゃ」

つるこはめんまに囚われてどこかおかしくなっていくゆきあつを見ていられなかった。

だから、今回じんたんの協力もあり、ひとつ終わらすことができた。

f:id:catherine_yanagi:20200717022848p:plainお前こそ何がしたかったんだよ。

「何がしたいんだよお前」とまだ小さきながらも虚勢を張るゆきあつ。

つるこは続ける。

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「あの頃友達はずっと一緒なんだって思ってた 喧嘩したって…どんなに深い溝が出来たって私なら埋められるって」

「でも一人かけただけでバラバラになった めんまがいない溝を私が埋めることなんてできるはずなかったのよ」

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「私後悔したわ あの日どこかで止めることが出来たはずだったの」

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「そのチャンスは沢山あった 私にはそれができたはずだった」

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「そうすればめんまも死ななかったかもしれない みんなもバラバラにならなかったかもしれない でもその傷を忘れなければいいと思った あなたと一緒にずっとずっと自分を傷つけ合っていけばめんまを忘れることはない そうしてめんまを刻みつけていけばきっと彼女も浮かばれる そう思ってた…でも」

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めんまは現れた」

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「何の力かはわからない 何の意思かもわからないけど」

「このままじゃだめなんだって言ってるんだと思う」

 

ゆきあつもつるこの言っている事はよくわかる。

だからこそ、分からない事があった。

 

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「俺は…どうしたらいい…」

「どうしたら許してくれる…めんま…」

 

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つるこはどうしたら良いか、知っていた。

それは、少年時代も今も同じである。

あの時と同じように、つるこはゆきあつに言う。

 

 

 

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「またじんたんと喧嘩したの?」

 

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「後でお互いにごめんなさいしようね?」

 

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「友達だもんね?」

 

 

ゆきあつの返事も【あの頃】と同じだった。

 

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☆「これでいいかな めんま

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秘密基地。そこにはがみんなが集まっていた。

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「ちょっと 押さないでよぽっぽ」

「わりぃ もうちょい――――」

 

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f:id:catherine_yanagi:20200717180820p:plainめんまかわいい。

そんな事は大事だが、今はそれ所ではない。

あなる、ぽっぽ、めんまは一体何をコソコソと見ているのだろうか。

 

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気まずそうなじんたんとゆきあつ、そして

f:id:catherine_yanagi:20200719005739p:plain金田一つるこ。

 

 

 

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「いつまでそうやって向かい合ってるつもり?」

つるこは二人にそう言った。多分長い事こんな状況だったのだろう。

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めんま お願いがあって出てきたんでしょ?」

「あぁ…」

「私たち皆じゃなきゃ叶えられないんでしょ?」

「あ…あぁ…」

名探偵つるこは状況を整理した。

そして、その解決策を提案する。

 

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「だったら…一回ちゃんと”ごめんなさい”して」

「一緒にがんばりましょう?」

 

つるこは一番溝のあったじんたんとゆきあつの仲を修復しようとした。

みんな仲良くしてほしいのはめんまだけではなく、つるこもだった。

めんまの死”から始まった今の状態の修復はかなり複雑。

だが、ここでめんまが現れた事により、元に戻る可能性もつるこは見出した。

そして、それが今。

 

超平和バスターズが元に戻るには、後はこの二人の仲直りで全てが修復できる。

 

そんなつるこの提案に、じんたんは ――

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20200719012200p:plainクズ発言キター

「なんで俺も謝らなきゃ…」空気読めよクズと思ったのだが…

よく思い返してみると…

 

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f:id:catherine_yanagi:20200717020014p:plainじんたんずっと被害者だし。

「なんで俺も謝らなきゃ…」という発言も納得。

じんたんが、というかまずはゆきあつが謝るべきでは…?

 

 

f:id:catherine_yanagi:20200719012914p:plain圧。

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20200719013115p:plainつるこの圧。強し。

二人ともつるこの圧に「う…」「たじ…」だった。

逆を言えばつるこの本気で聞いて欲しい話はこの目で重要さを伝えるのかも…わからない。(-。-;)

 

だが、つるこの願いと想いは伝わった。

 

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「色々ひどいこと言ったな…」

「わ…悪かった…すまん…」

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「俺も…自分のことばっか考えてたっつーか…」

「わりぃ…」

 

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二人の”その”言葉が聞けたつるこ

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「私も無茶なやり方して二人を傷つけたと思う」

「ごめんなさい」

 

つるこも”ごめんなさい”をした。

これで今回の件、そして今までの件はつるこがお終いにした。

そして、つるこの言葉を聞いた二人は

f:id:catherine_yanagi:20200719014320p:plainつるこの圧から逃れて一安心だった。

 

 

 

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「なんか懐かしいな この光景」

隅で見ていたぽっぽはそう言う。

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「いっつもつるこが間に入って仲裁してね」

「あの二人素直じゃないから」

あなるも見ていてぽっぽと同じ気持ちだった。

 

だが、【あの頃】と同じ方法で二人の仲は直った。

超平和バスターズは、みんな【あの頃】と変わっていなかった。

 

 

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「まだまだ不完全だけど

   少しずつ

     少しずつ ――― 」

 

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「これでいいかな

     めんま ―――」

 

 

 

 

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「もう一人のめんま」の件は終わった。

超平和バスターズは”めんま”を通じて元通りになってきている。

そしてみんなが”めんまのお願い”を叶えようとする。

 

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めんまはじんたんの母の仏壇に手を合わせていた。

じんたんの母は体が弱く、めんまが事故で亡くなった後に亡くなってしまった。

「この写真よりずっとおばさん綺麗だったよ」

めんまの写真もね あんまり好きくない写真だったの」

と、じんたんの母に話しかける。

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「でもめんま いっつも写真撮る時ピースしちゃうから」

「ピースしてない写真あんまりなかったのかもしれないね」

そんな風に死んだ人にしか分からない仏壇の写真あるあるで話しかけた。

じんたんの母に話しかけるめんまは、何かをふと思い出す。

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「お願い… …なんだっけ」

 

 

 【▼続編】