ああっ、子供な大人部

私のアニメや漫画、ゲームへの「愛」を表現するブログです。よろしくお願いします。

第41回・ギルティギアのミリアは禁呪「アングラ」で何を失ったのか。

学生時代、NEOGEO大好きな私が思いのほかハマった格闘ゲーム

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ギルティギアでした。

一撃一撃に重みがありつつ、それをどう連続技に組み込もうかと考えるのがNEOGEO代表、「KOF」シリーズの面白さであるならば…

ギルティギアはペチペチペチペチ攻撃をたくさん当てるも

「え?あんなに頑張ったのにこんだけしかダメージ与えてないの?」と思うようないわゆるコンボゲーでした。

が、これがまた結構奥深く、新しい格闘ゲームの面白みを感じたのを覚えてます。

 

また、ギルティギアの魅力はコンボだけにあらず。

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アニメかのような綺麗なグラフィック、そして「魔法が理論化に成功した」というファンタジー?な世界観、キャラクター。そして魅力的なロックのようなメタルのようなBGM。

剣からビームや炎を出すのは当たり前、そして「ギア」と呼ばれる生物兵器を主軸に描かれるストーリー。

もう何が何やら。と思いたくもなるが、何となく理解できるようなできないようなシナリオもまたファンを魅了したのではないでしょうか。

PS2で発売された家庭用の移植版はアーケード版を忠実に移植しつつ、キャラクター一人一人に焦点を当てたストーリーモードもまたお得な気分に。

というかコレがないと何が何やら全く理解できない、というのも販売的戦略なのでしょうか。

記憶が正しければ2001年くらいから毎年毎年スト2かの如くマイナーチェンジ版が発売され、楽しく友達と遊んでいたのですが、いきなりパッタリ新作が出なくなる。

そして、ギルティギアの開発元のアークシステムワークス

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何か新しいシリーズのゲームを発売。

ギルティギアファンも新作が出ないので似たようなゲーム、このブレイブルーに流れる。

が、私は難しくてついて行けず、脱落。

おい、ギルティギア出せよ!全然話に終わりが見えない所で開発するの辞めるなよ!!

おい!聞いてるのか!アークシステム!

 

 

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とか思ってたら知らない間に出てました。

ちょっとゲームセンターで触って見るものの、結局ついて行けず脱落しましたが、新作が出ていた様で嬉しいです。

 

ギルティギアの中で話に焦点が当てられるのが

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主人公のソル。そら主人公ですから当たり前ですね。

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そして、主人公のライバルのカイ。

ギルティギアのストーリーは彼ら二人と生物兵器「ギア」を中心に展開される訳なのですが、もう二人に焦点を当てられたサイドストーリーがあります。

 

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ザトー=ONE【ザトーワン】

彼は剣や魔法で闘う訳ではない。

禁断の秘術⁽以後:禁呪₎「卑・泥獄墜法第五法・触精影陣」により意思を持つ影「エディ」と契約。そのエディから得た影を操る能力で元々はチンピラだったらしいのだが、暗殺組織「アサシン」にて影の能力を駆使し、なんと首領にまでのし上がる。

が、この禁呪もタダで契約できる訳ではない。

彼のイラストを見ると「目隠しした変態」にも見えない事はないが、代償とし、視力を失うのであった。

その後、彼の末路はヒドイ物で意思のある影「エディ」に意識を乗っ取られる。

ザトー氏は…衰弱して、死亡

 

 

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そして、彼女。【ミリア=レイジ】だ。

彼女も暗殺組織「アサシン」に所属。

アサシンに所属するだけでなく、孤児だった彼女を拾ったのが先程紹介した「ザトー」であった。

ザトーはミリアに暗殺術を教えるだけでもなく「禁呪」も施されていた。

「卑・泥獄墜法第6法による禁呪「アングラ」」を髪に宿す。

よって彼女の戦闘スタイルは髪の毛。

師弟関係を越え、実は恋人関係にあったザトーにトドメを刺す。

 

【禁呪による得た力とその後のリスク】

ザトー:【能力】影を操る・・・【リスク】視力を失う。影に意志を乗っ取られる。

ミリア:【能力】髪を操る・・・【リスク】とくになし。

 

ミリアすげぇ。

い、いや、そんなバカな!

ザトーは目が見えなくなったり死んだりしてるだぞ!?

と、思ったら、新作のギルティギアは一作前の5年後の世界らしい。

5年…もしかしたらミリアも何か異変が起きている可能性だって…!?

 

 

 

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イメチェンしてた。

 

今回はミリアの禁呪「アングラ」により流石に何も代償がないまま新作に出るのはおかしいだろお前という訳で、過去作を振り返り、異変を発見しよう。と思います。

 

 

☆振り返り1:初代「ギルティギア

 

生物兵器「ギア」と人間の戦い。それは戦争にまで至った。

その戦争でミリアは孤児となっていた。

そんなミリアを拾ったのが、暗殺組織「アサシン」の首領

ザトーだった。

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先程も紹介したザトー、視力を失い、影の力「エディ」を得る。

そのザトーはミリアに暗殺術を叩きこむ。

そして、師弟関係を越え彼氏彼女の関係にまで。うーむ、禁断

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このアサシン所属時代、彼氏のザトーに禁呪「アングラ」まで施される。

ヤンチャなカップルが二人で刺青でも入れてみた。なノリなんだろうか。

そしてミリアの髪は変化自在、簡単に言うなら

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ジョジョの山岸由香子である。プッツンだ。

そして禁呪「アングラ」の力もあってかミリアは暗殺組織「アサシン」のNo.2にまでなっていた。

ミリアが任されていた組織の運命を左右する任務。

ミリアが取った行動、それは・・・

彼氏ザトーに重傷を負わせ、警察に突き出す。という裏切り。

 

アサシンに所属し、罪のない人を殺すという事に疑問を感じていたミリア。

その疑問に決着をつけるために取った行動がソレであった。

ミリアはアサシンの首領ザトーの逮捕貢献に付き過去の罪は全て放免。

これからミリアは人間らしく生きる道を選ぶのであった。

 

 

が。

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ザトー氏からしたら孤児から救い、恋人関係にまでなったミリアのいきなりすぎる裏切りに驚き。とにかく恨みまくるのであった。

 

 

振り返り:理由あれど、ちょっとヒドイ。

 

☆振り返り2:「ギルティギアゼクス

 

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「暗殺者とは心のない人形。」

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「結局、私は人形ではなかった。

それが私を育てたあの人の甘さ。」

 

そんなイントロから始まるミリアのストーリー。

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なんと、捕まったザトーは逃げ出したようだ。

きっと、ミリアを恨み、復讐のために・・・。

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ミリア選手も殺る気満々であった。

ミリアは「賞金首」として狙われるザトーを狙う奴らをボコボコにし阻止。

そして警察機構であるカイのお願いも「断るわ」である。

 

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ミリア、ザトーを発見。だが…

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ザトーは影のエディに乗っ取られていた。

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ザトー、辛うじて意識がある様だ。

助けを求めていた。復讐などではなく、影に支配される恐怖だ。

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「お前は私の過去だ…

今、断ち切ってやる!」

 

ミリア、鬼だった。

弱り切ったザトーをボコボコにしたミリア、ザトーは…

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「コノ身体モ潮時カ。サラバダ。」

中二病の方々歓喜しそうな一言を残し、エディは消える。

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「ミリア…おまえなんだな。」

ザトー、支配から解放されるも自分の最期を感じたのか、とても穏やかそうだった。

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「何だその顔は!

なぜ怯えない!

命乞いをしてみせろ!」

 

もしかしてギルティギアにはミリア以上の悪人は居ないのではないだろうか?と勘違いされても仕方がない様なフレーズである。

 

「ミリア…私はお前に…」

ザトー、瀕死の体ではあるが、言葉を振り絞る…。

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「ゆるして……くれ……」

 

懺悔であった。

孤児として育て、禁呪アングラを授け、暗殺組織に所属させ

「普通」というものを奪った、事に関しての懺悔だろうか。

その答え、本心はザトーにしか解らない。

 

ミリア、そのザトーに対し、返事は…

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おめーがトドメ刺したんだよ。

振り返り:ミリア、因縁のザトーを倒す。やはり理由あれど、ヒドイ。

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一応お墓は作ってあげたみたいです。

 

☆振り返り3:「ギルティギアイグゼクス

 

思いっきりトドメを刺したハズのザトーが生きている?

そんな情報を聞きつけたが…

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「これが…私の追ってたもの…?」

 

姿こそはザトーであったが、

ギャーとかウーしか喋れない意志を持つ影、「エディ」であった。

衰弱しきっている様であった。

「もう、死にかけてるじゃない…哀れなモノね…。」

「安心して…痛くはしないから…」

 

ミリア、再びトドメを刺す。

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ザトーの墓に、自分の髪をバッサリとし、分ける。

「アサシンのミリアは、常にアナタと共にあるわ…」

ミリア、何か吹っ切れたようだった。

ザトー⁽エディ⁾の事も決着がつき、心も体も身軽になった様だ。

 

だが、そんな彼女を心配する一人の男が居た。

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ミリアやザトーの所属していた暗殺組織「アサシン」の先代首領。

スレイヤー氏だ。

 

「君の髪の事が気になっただけだ。」

ふと言われ、驚くミリア。

その髪の禁呪、完全に解き放たれるまで…あまり間は…あるまい。

 

ここに来て、やっと「アングラ」について話が展開する。

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「お待ちなさい!その髪の力、それ以上使ってはいけません!!」

医者であるファウスト氏も彼女の髪を心配する。

禁呪にも何か対抗策があるかも…と調べたものの、とくに結果が出る訳でもなかった。

そしてとうとう、禁呪アングラはミリアの意志とは関係なく発動。

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禁呪は、ただナンパしてきたアクセル氏を意志とは関係なくボコボコにする。

ナンパしただけでボコられるアクセル氏も少し可哀想だ。

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「赤い楽師のお姉さんを見ませんでしたか?」

ブリジット氏にそう尋ねられ「知らない」と答え会話が終わったかに思えたが

「コロセ…コロセ…」

エディは影に意識を乗っ取られたかの様に、ミリアも髪に意識を乗っ取られそうになったのだろうか。

自分の意志とは関係なく、「コロセ…」と髪がミリアに語り掛け

ブリジット氏を半殺しにする。

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ボコられたブリジット氏を見て青くなるミリア。

「え…?これは…私がやったの…?そんなつもりは…」

髪に意識を奪われた事をまだ理解できていないミリア。

すると

ドスリと鈍い音がする。

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こんな全然誰かも解らない男に刺されたのだ。

話を聞くにミリアのストーカーらしい。

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「これで、満足?」

ミリアは、禁呪により支配されて死ぬのではなく

「自分のままで死ねる」事に喜んでいた。

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かつてザトーが、エディに支配されたのを見たからであろう。

「こういう幕切れも…良いかなって。」

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そしてミリアは、髪に支配される前に、謎のストーカーにより、急に命を落とすのであった。

 

振り返り:ミリア、かまいたちの夜のバッドエンドみたいな最後だった。

 

 

 

 

 

 

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いやちょっと待て、死んでない。

彼女は新しいギルティギアに居る。

 

 

 

☆結局「アングラ」で何を失ったのか。

この新しいギルティギアについて実は私はほとんど知らないのだ。

そこでギルティギアの新シリーズをプレイする友人にミリアについて聞いてみたのだ。

 

Q.1:ミリアは死んだ様な気がするけど、何か生き返った設定でもあるの?

A.:いや、別にないけど?

 

Q.2:ミリアは前作で髪に意識奪われそうだけど、今回そんな設定はあるの?

A.:いや、別にないけど?

 

との返答であった。

ザトーやらエディやら「あの男」やら聖騎士団やらゴチャゴチャした設定の多いギルティギアであったが、ミリアだけは何だかなあなあな感じであった。

かと言って、多分アークシステム的にもミリアに愛が無い訳でもなさそうだ。

 

実は一番「デザインが変更されているキャラ」かもしれないのだ!

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初代ギルティギアでは、変な前髪だなぁくらいであったが

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二作目、ゼクスでまだ髪型が気になるがだいぶ綺麗なお姉さんに

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イグゼクスか何かのイラストで「え?可愛すぎじゃね?」までアップデート。

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そしてイグゼクスシリーズ最終作のアクセントコアでも美貌を保つ。

新シリーズでは

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もう誰だか解らないレベルに。

まあ、何だ、全身白系から黄色系にイメチェン。

そしてロシア人ぽくコサック帽。

きっと若さで許されていたヘアバンドを卒業しナンバープレートに…

 

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何でナンバー頭につけてんのこの人。

ちょっとオシャレの領域越えてませんかこれ?

誰か変だよソレって言ってあげれば良いのに…。

 

 

 

Σ(゚□゚;)

 

ま…まさか…!

 

 

 

 

 

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ミリアが禁呪「アングラ」で失ったもの

:それは「美的センス」だった。

 

 

うむ、女子的にこのリスクはデカイ。

でも平気で頭にナンバープレートつけて歩けるなんて普通の人には無理だしね。

ウン。多分コレだ。

 

 

 

というオチは嫌なので、アークシステムさん、早くミリアと「アングラ」にも決着をつけて下さい、マジで。

 

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第40回・志々雄真実に何故「牙突零式」は当たらなかったのか。

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学生時代、るろうに剣心というアニメが流行った。

幕末、人斬り抜刀斎と呼ばれる維新志士「緋村剣心」が明治に入り、「不殺⁽ころさず⁾」を誓い殺傷能力の低い「逆刃刀」で流派「飛天御剣流」を駆使し、悪い人達をボコボコにしていく、と言った話だ。⁽はしょりすぎですね₎

 

その、るろ剣最大の盛り上がりを見せたエピソードが

「京都編」ではないか、と思われる。⁽個人的感想です。₎

 

京都編、簡単に説明するならば、幕末、長州派維新志士であった主人公「剣心」が「不殺⁽ころさず₎」を誓い、人斬り抜刀斎を辞めた後を引き継いだ「人斬り」・・・

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志々雄真実⁽ししお まこと⁾を成敗する、という話だ。

彼も後任の人斬りとして活躍をしていた様ではあるが、彼の底知れぬ野心を恐れた長州派維新志士に焼かれ、撃たれ、と殺された -

ハズだったのだが、生き延び、明治政府への復讐などという事にとどまらず、日本征服という活動をする。

 

それを主人公の「剣心」が阻止する、といった話だ。

 

 

京都編の始まり、それがまた盛り上がる。

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幕末時代、新選組三番隊組長 斎藤一

人斬り抜刀斎時代、決着が付かなかった男。

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明治の世では、警官として登場。

そして、再び剣心の前に現れる。

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急にやってきた斎藤一緋村剣心は闘う所から、京都編は始まる。

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その闘いはるろうにと警官の勝負ではなかった。

幕末の続き、人斬り抜刀斎と壬生の狼の戦いであった。

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斎藤一は強かった。結論を言うとまたもこの勝負の決着はつかなった。

この戦いの真の目的、それは斎藤が剣心と決着をつけるためでなく…。

志々雄真実の野望を阻止を願う前に、抜刀斎時代から実力が衰えていないか、その確認を斎藤に頼んだ

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大久保利通の仕掛けた事であった。

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「それってつまり剣心に 志々雄真実を暗殺しろって事ですか」

話の内容は薫の言う通り、だが事は重大。

人斬りを辞めた剣心は悩む。

が、志々雄一派「宗次郎」に殺害される。

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大久保利通の死を知った剣心。

彼は志々雄を倒すため、京都に向かう事を決める。

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これが志々雄真実との闘いの始まりであった。

作中無敗であった、剣心。

斎藤一登場により、無敗はなくなった。

そう、斎藤は強い。

そんな京都編、その剣心と引き分けた斎藤…。

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志々雄成敗のため、タッグを組んでいるのだ!!

こ、これは心強い…っ!!

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あ、佐之助も居たでござる。

 

 

が、共闘しているとはいえ、斎藤は剣心の仲間になったつもりはない。

また剣心と闘い、そして勝つつもりでいるのだ。

斎藤には、剣心の「飛天御剣流」と違い、1つの技を磨いていた。

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牙突

言ってしまえば左片手一本突きである。

が、この一本突きを極め、必殺技にまで昇華させる事により…

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こうなる。

凄いぞ牙突

そして、先程説明した、剣心の実力を測る闘いにて使わなかった「牙突」が存在した。

それが、牙突「零式」である。

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通常・・・

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この様な感じで飛びかかるように突く「牙突

それを間合いのない密着状態から上半身のバネのみで繰り出すのが「零式」なんだとか。

通常の牙突でも威力は凄まじいの一言に尽きるのだが、この「零式」の威力は

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見てお解りだろうか。

上半身は壁まで飛び、刀で突きささり宙ぶらりん。

下半身は元に居た場所であり、簡単に言えば「分離」である。

斎藤曰く、「いずれ抜刀斎決着をつける時のとっておきだ。」との事である。

 見事な牙突の喰らいっぷり、宇水。あっぱれ。

斎藤…恐ろしい男だ。

 

 

そして、斎藤が宇水⁽分離してしまった彼⁾牙突零式を披露し終わった頃…。

先に志々雄の所に向かった剣心は

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志々雄との決戦が始まっていた。

だが、志々雄真実、強し。

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ノコギリの様な剣、「無限刃」で火を起こし

手甲に仕込んだ火薬を爆発させる必殺技「紅蓮腕」でアッサリ敗北。

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「ちっ!もの足りねェ!!」と剣心がアッサリ倒れたのに不満げ。

そんな時であった。

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扉の奥から斎藤一の声が。

「手負い一人片付けた程度で油断するその甘さが

                今も昔も貴様の命取りだ。」

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斎藤一オイシすぎる登場。

本人もオイシイと感じたのか。テンション上がり過ぎてか…?

セリフが吹き出しを余裕で飛び出している。

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直撃!

が。

昔、不意打ちを額に受けた過去から鉢金を装備していた志々雄様。

牙突が直撃するも無事。

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とは言えよく首がもげなかったなぁと言う感想も出ない速度で斎藤にカウンター。

宇水⁽分離⁾に足を斬られたのによくもまあそんな牙突を。と褒めはしたが、容赦なく斎藤を斬ろうとした志々雄様。

「言ったそばからまた油断か?」

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こ…この構えは…!!

あの宇水を真っ二つにする破壊力をもち…

足を斬られていようが関係ない…!上半身のバネのみで繰り出す…!

いずれ抜刀斎決着をつける時のとっておき…ッ!!

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牙突 零式!!!

 

 

 

と、もう

【第40回・志々雄真実に何故「牙突零式」は当たらなかったのか。】

いうタイトルなので、解らない人も居ないと思うのですが。

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当たらなかったのです。

 

今回は、何故この牙突零式は当たらなかったのか。

それを考えていく回にしたいと思います。

 

 

☆そもそも「零式」はそんなに強くなかった?

志々雄様にアッサリかわされてしまう牙突零式。

実はアニメ版るろうに剣心だと「牙突零式」どころか斎藤一の活躍はこの京都編までであり、零式の出番はなくなる。

⁽京都編→人誅編→完結の原作に対し、京都編→アニメオリジナル編→打ち切りのアニメ版₎

漫画版では最終巻まで登場する斎藤。

志々雄以外に牙突零式を放ったのは1度。

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彼、八ツ目無名異を相手にしている時だ。

人斬り時代の剣心に恨みを持っていたが、相手は斎藤が担当。

斎藤に化け物と罵られ剣心からターゲットを斎藤に変更した彼。

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彼も宇水氏同様、零式の餌食に。

では、彼も分離してしまったのだろうか?

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手から肘にかけて突き刺さる日本刀。

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そして吹っ飛ぶ。

これは痛そうだ。

 

・・・

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記憶が正しければ、盾で防いだのにも関わらず分離した宇水氏だった気がするが、八ツ目氏は腕が痛いくらいで済んだ模様。

あれ?宇水氏→志々雄様→八ツ目で徐々に弱くなってきてる?

と、いう結果を出すには少々軽薄すぎる考えであろう。

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不殺を貫く剣心の前で殺しは後々気まずくなる、と斎藤氏は空気を読んだのだろう。

そういえば宇水氏と闘う前に剣心・佐之助を先に行かせ、タイマンに持ち込んだ時に彼は

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「未だ「不殺」を引きずっているあいつがいると はっきりいって邪魔なんだよ

    お前を 殺すにはな」

 

という事を言っていたので、やはり剣心の前だから空気を読んだ説は間違っていないと思われる。

ただ・・・

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「肩から先が吹き飛ばなかっただけでも有難く思え」

と八ツ目氏に言う辺り、力の調節はかなり難しいのであろう。

 

が、やはり、何故これだけ強い技が所見である志々雄にかわされたのか。

それだけが気がかりである。

 

☆他の人の技は志々雄に当たったか?

零式が弱い説、は空気を読んだと思われる斎藤により消えた。

では、他の志々雄様に挑んだ人達の「必殺技」はどの様な結果に終わっただろうか。

 

・飛天御剣流 龍昇閃の場合。

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結果:片手でキャッチされる。

理由:「一度見た技はこの俺には効かねェ」から。⁽本人談⁾

聖闘士と同じ理由である。

 

・相楽佐之助 二重の極みの場合。

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結果:当たったが、ノーダメージ。むしろ一発返す。

理由:実力の差が如何ともし難かったから

牙突を額に喰らっても余裕な志々雄様。それは例え二重の極みでもだった。

 

・四乃森蒼紫 回天剣舞六連の場合。

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結果:剣を使うことなく肘鉄で封じる。

理由:「遅ェッ!!!」から。⁽本人談⁾

喰らわない理由を一つ一つ解説してくれる志々雄様って素敵ですよね。

 

・飛天御剣流 龍槌→昇閃→龍巻閃「凩」→「旋」→「嵐」の場合。

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結果:太鼓の達人で言うならフルコンボ

理由:紅蓮腕発動失敗により自爆した際の隙を狙われる。

今まで無敵の志々雄様に主人公剣心が反撃。だが…

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全然効いてない。強すぎる志々雄。

 

・飛天御剣流 九頭龍閃の場合。

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結果:完全に当たる。そしてキレる。

理由:剣心に包帯を掴まれて身動き取れなかったから。

もう当たっても解説をしなくなった志々雄様。

多分、本気になったら口数が少なくなるのだ。

 

・飛天御剣流奥義 天駆龍閃の場合。

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結果:捌き、自身の奥義「火産霊神」を発動するも敗れる。

理由:

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志々雄様、大ピンチの最中だと言うのに全て解説。

流石です。

 

 

で、ここで気付いた事が。

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解説らしい解説がないのだ。

牙突零式に関しては「余裕」の一言で片づけている。

一番気になるのは、何故牙突零式を回避時のポーズが

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エド・はるみさんのポーズなのだ…?

 

 

☆アニメ版で振り返る牙突零式

今、解った事。

それは、「牙突零式は決して弱くはない」事。

そして、「志々雄様はエド・はるみのコォォーで牙突を避けた」事。

実際、漫画だとあっという間に終わってしまう斎藤のオイシイ牙突からの零式不発。

アニメは尺の問題もあってか、3倍くらい長いのだ。

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牙突の奇襲が失敗に終わる所までは同じ流れ。

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 「一体何のために闘っている?」

志々雄の問に答える斎藤。

「俺が闘う目的は…昔も今もただ一つ俺自身の正義のためだ。」

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「悪・即・斬」

そして再び、牙突で挑むも

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「この俺に一度見せた技は二度と通用しねぇよ」

やはり聖闘士である志々雄には牙突は通用しない。

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「その程度の平突き、お前が傷ついてなくともどうという事はない」

と漫画版より更に余裕を見せる志々雄様。

牙突は効かない」と言われるが…斎藤…。

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牙突の構え。

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「それがお前の…新選組の戦い方という訳か…」

「来い。」

 

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空中からの牙突「二式」

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志々雄、空に舞う。牙突二式、外れる。

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そして、空に居る志々雄目掛け対空用牙突「三式」を放つ。

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両者着地。

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が、志々雄様の攻撃、斎藤の胸を斬っていた。

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「いわゆるバカの一つ覚えというヤツか。」

「だがそれももう種切れらしいな」

余裕の志々雄様。だが、胸を斬られた斎藤は…

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「言ったそばからまた油断…」

f:id:catherine_yanagi:20171126005725p:plaino0⁽・・・?⁾

「馬鹿は死ななきゃ治らない…」

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牙 突 零 式ィィィィィ!!!!!

 

 

「油断?」

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「何のことかな?」

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「これは余裕と」

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「言うもんだ」

 

 

結局は漫画と同じこの流れ。

アニメ版を振り返り解った事は3つ。

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1:零式が来る前の志々雄様のこの表情である。

この表情は流石に牙突零式が来るなんて思っていなかったと思う。

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2:表現の問題かと思ったら斎藤が大声で「牙突零式ィィ」と声に出していた。

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3:アニメで動くと凄い表情だった。

 

 

☆自分が志々雄様の気持ちになってみよう。

この今までの事をまとめますと。

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技が不発に終わるとわざわざ解説してくれる志々雄様。

→零式は解説できなかった→そんな余裕がなかった。

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だが志々雄真実、京都編のラスボス故弱さを見せられない

飛天御剣流の五連撃を受けても「どうした!?それで終いか!?」

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佐之助の二重の極みを喰らっても楽勝。むしろそれ以上で殴り返す。

→剣術も凄いが、素手でも強すぎる。

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牙突零式は決して弱い技ではないと志々雄の解説無しが物語る。

→凄い表情ですごい大声で「零式ィィ」

 

 

ここでラスボスだから仕方ないで片づけず、

自分⁽志々雄になったつもり⁾対斎藤一だったら、どんな気持ちになるだろうか。

そこから答えを導き出して行きたい。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20171126005451p:plaino0⁽牙突…なんて技だ…怖い怖い₎

「それも種切れのようだな…⁽余裕ぶった感じで⁾」

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「言ったそばからまた油断…馬鹿は死ななきゃ治らない…」

f:id:catherine_yanagi:20171126005725p:plaino0⁽え?え…??な、なに…?え…?

牙突零式ィィィィィイイイ

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うわああああああああああああああああああああああああああ

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急に怖い顔して無口キャラなクセに大声出すなよ!

ビックリしてエド・はるみみたいなポーズ取っちゃったじゃねーか!

 

 

ドスッ

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ああ!佐之助一撃でぶっ飛ばせるくらい強いのに急に前ならえみたいな手しちゃったから刺さっちゃ…

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え?牙突出してたの?

 

い、イカン!俺は志々雄真実!

ビビッている場合ではない!

f:id:catherine_yanagi:20171126010637p:plaino0⁽流石に避けれた理由言えねーわコレ₎

「油断?なんのことかな?」⁽キリッ

 

 

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という事で自分が振り返った事を忘れずに志々雄真実になった気持ちで考えた結果…。

 

・志々雄真実に何故「牙突零式」は当たらなかったのか。

:要は斎藤が大声で技名を言ったから。

 

ではないだろうか。

少年漫画的に技名を大声で言うのは間違えではないと思うのだが、やはりそれ故に敵に策がバレてしまうんだとか、そんな感じ。

でないとあの強すぎる牙突零式が回避されるなんて考えられません。

にしてもあの斎藤一すら手も出せないキャラ、志々雄真実。彼は凄い。

そのせいで京都編の後に出て来る敵は「こいつらみんな志々雄より弱そうだから全然勝てるだろコレ」とどんな敵が出てきても主人公サイドが負ける気がしなかった記憶があります。

 

自分が志々雄真実になったつもりで牙突零式が来たらビックリする。とか書いたけど…

 

ここ最近の和月先生が一番ビックリな私でした。

るろうに剣心北海道編…打ち切りとかなっちゃうのかなぁ。

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