ああっ、子供な大人部

私のアニメや漫画、ゲームへの「愛」を表現するブログです。よろしくお願いします。

第77回・僕の大好き「ゴールデンカムイ」を読んでほしい部

今更ですが…

f:id:catherine_yanagi:20190824213328p:plain

ゴールデンカムイ、面白い!

深夜に蒼天の拳のアニメ見てたら放映されるCMにてレニーハートがゴォ~~~デ~~~ン カ~ム~イ~~~ィィンと番組の宣伝をしているのを聞いて「なんだCR蒼天の拳か。」と全くアニメ版に興味を示さなかった訳なんですが、原作漫画をなんとなく読んでみると…

 

超面白い!

 

こればかりは自信をもってオススメできる!面白い!

f:id:catherine_yanagi:20190824214557p:plain

 

ゴールデンカムイとはどんな漫画なのか?

日露戦争に参加した兵隊

f:id:catherine_yanagi:20190824215100p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190824215131p:plain

杉元佐一【スギモト サイチ】

彼は日露戦争を生き延びた。

どんな状況でも死なない彼には「不死身の杉元」という異名までついた。

そんな杉元は、日露戦争後…

f:id:catherine_yanagi:20190824215418p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190824215439p:plain

とにかくお金が欲しかった。

一攫千金を狙うため、彼は東京から遥々北海道の山奥へ。

砂金・金粒・金塊、それを求めてやってきた。

頑張ってありもしない金塊を探す杉元。

それを見物している酒飲みのオジサン。

f:id:catherine_yanagi:20190824215914p:plain

そんな二人からゴールデンカムイは始まる。

f:id:catherine_yanagi:20190824220050p:plain

オジサンはえらく杉元を気に入る。

そんなお気に入りの杉元に

f:id:catherine_yanagi:20190824220157p:plain

「なあ 面白い話してやろうか?」とある話をする。

f:id:catherine_yanagi:20190824220516p:plain

北海道は昔、川で大きな砂金が毎日取れたらしい。

その砂金などはアイヌの民族が隠して貯めこんでいた。

f:id:catherine_yanagi:20190824220724p:plain

だが、ある男がそのアイヌ達を皆殺しにし、金塊を盗んだ。

f:id:catherine_yanagi:20190824220834p:plain

その男は捕まり、死刑囚として「網走監獄」に入れられる。

男は外に仲間がいるらしく、金塊のありかを何とか伝えようとした。

だが、手紙は書かない。看守すらもその埋蔵金が欲しいから。

日本一厳重な監獄から外の人間に伝える方法…

男の取った行動は…

f:id:catherine_yanagi:20190824221231p:plain

「入れ墨を彫ったのさ、同房になった死刑囚たちの体に」

埋蔵金のありかをしるした暗号をな」

f:id:catherine_yanagi:20190824221346p:plain

「ここから脱獄しろ」

「成功した奴には金塊を半分やる」

 

f:id:catherine_yanagi:20190824221544p:plain

「うーん変な話だな…」

「入れ墨なんて目立つマネを…」

話を聞いていた杉元も少しおかしな話だなと思った。

f:id:catherine_yanagi:20190824221651p:plain

「囚人たちの入れ墨は全員でひとつの暗号になっているらしい」

と、いう事だそうだ。

そして、死刑囚の入れ墨の噂を聞いた屯田兵達は…

f:id:catherine_yanagi:20190824221809p:plain

死刑囚たちを移送すると言って連れ出した。

そう、死刑囚たちを集め、暗号を解こうとしたのだ。

f:id:catherine_yanagi:20190824221955p:plain

だが、その兵隊たちは囚人達に殺されてしまった。

そして、囚人たちは森の中へ消えて行った…。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824222233p:plain

「…それで?」

「あ?なにが?」

と、話はそこまでだった。

f:id:catherine_yanagi:20190824222306p:plain

そんな話をするだけして、寝ちゃうオジサン。

「またいつものホラ話だろ」と全然信用しない杉元。

 

 

杉元のお金が欲しい理由

f:id:catherine_yanagi:20190824222623p:plain

梅子という女性。

彼女は杉元の親友「寅次」の奥さん。

彼女は目が見えなくなった。

それをアメリカで治療させるためのお金が欲しかった。

f:id:catherine_yanagi:20190824222741p:plain

「佐一…梅子を頼んだぞ」

親友の虎次の言葉。

それを守るために、杉元は埋蔵金を探す。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824222928p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190824222953p:plain

梅子と虎次の夢を見ていた杉元。

f:id:catherine_yanagi:20190824223044p:plain

の、後ろで銃を構えるおじさん。

f:id:catherine_yanagi:20190824223122p:plain

「しゃべりすぎた」

f:id:catherine_yanagi:20190824223251p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190824223307p:plain

銃を向けられた杉元であったが、オジサンから銃を奪い石で殴る。

そして逃げるオジサン。

杉元は思った…

f:id:catherine_yanagi:20190824223409p:plain

「なんだよ…さっきの与太話が急に現実味を帯びてきたじゃねえか」

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824223518p:plain

「放っておけばまた俺を殺しに戻ってくるかもしれねえな」

いくら彼が「不死身の杉元」だとしても、普通の人間だ。

とくに寝込みなんかを襲われたらシャレにならんと逃げたオジサンを探す。

f:id:catherine_yanagi:20190824223640p:plain

杉元、何かに気付く。

そこには…

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824223751p:plain

埋まっているオジサン。

f:id:catherine_yanagi:20190824223821p:plain

「なんであんた埋まってるんだ?」と疑問に思う杉元。

オジサンを引っ張り出すと、ハラワタがない

f:id:catherine_yanagi:20190824224036p:plain

そしてこの足跡。

f:id:catherine_yanagi:20190824224101p:plain

「ヒグマだ」と、オジサンが何故埋まっていたのかがわかる。

ヒグマには食いきれない獲物を土でかぶす、という習性がある。

「ヒグマに出くわすなんてツイてないなあんたも」と哀れんでいると…

f:id:catherine_yanagi:20190824224359p:plain

杉元が見たもの…

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824224426p:plain

入れ墨の暗号。

f:id:catherine_yanagi:20190824224812p:plain

「マジかよ」

「これが金塊の在り処をしるした入れ墨だってのか!!」

オジサンの話は半信半疑だった。

だが、それを聞かされた事により命を狙われた杉元。

そして存在した入れ墨の暗号。

梅子の目を治す事ができるかもしれないと思った杉元…!

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824225231p:plain

オジサンを殺したヒグマが現れる。

f:id:catherine_yanagi:20190824225335p:plain

せっかく金塊の希望を見つけた杉元。

目の前に現れたのはヒグマ。

「食われる…」と本人も諦めかけた時…

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824225435p:plain

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824225458p:plain

急に矢が刺さり悲鳴をあげるヒグマ。

一体何が起きたのか分からない杉元。

矢の飛んできた方向を見ると…

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824225615p:plain

女の子がいた。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824225929p:plain

このヒグマを毒矢で顔色一つ変えずに射貫く少女。

彼女は「アイヌの戦士」なのだ。

f:id:catherine_yanagi:20190824230210p:plain

杉元はどうしてもこのオジサンの死体をヒグマに食われる訳にはいかなかった。

これは探しても探しても金塊にありつけなかった杉元からすれば大きなチャンス。

そこで、杉元は少女に「ちからを貸してくれ」と頼む。

何故このオジサンの死体を守らなくてはならないのか。

杉元は少女に金塊の話をする…

f:id:catherine_yanagi:20190824230346p:plain

「信じる」

f:id:catherine_yanagi:20190824230453p:plain

「なぜなら殺されたアイヌたちのなかには私の父親もいたから」

こうして、金塊を探す杉元アイヌの少女「アシリパの旅が始まる…。

 

 

 

 

 

 

って、こんな面白そうな1話目の漫画あるのか!?

と、とにかく衝撃を受けた「ゴールデンカムイ

前回が最高に暗い1話目だったのに対し、今回はとても面白そうな1話目。

【▼前回】(暗いけど、面白いからねこの漫画!)

 

今回はそんな面白そうなゴールデンカムイはどんな漫画か?を伝える回にしたいと思います。

f:id:catherine_yanagi:20190824231149p:plain

 

 

 

 

ゴールデンカムイはどんな漫画なのか?【1】

f:id:catherine_yanagi:20190825221117p:plain

ちょっと前に紹介した通り、入れ墨の暗号を頼りに金塊を探す「杉元」入れ墨に関係する父を探す少女、「アシリパ」が旅をする漫画だ。

旅をするうちにそのアイヌの金塊を狙う軍人が現れたり、アシリパさんの父の過去を知る占い師が登場したり、新選組の生き残りが出てきたり…とにかく面白い。

f:id:catherine_yanagi:20190825222840p:plain

その金塊を探す旅についてゴチャゴチャしている部分は面白い事を保証するので割愛させていただく(!?)が、このゴールデンカムイには他にも魅力があるので紹介しようと思う。

 

 

アイヌ語を何だか知った気になれる

f:id:catherine_yanagi:20190825223300p:plain

今まで【アイヌ】というものについて全く考えず生きていた私たち。

まず、アイヌとは「北海道を主な居住圏とした先住民」であり、「少数民族で、独自の文化を有する」そして「母語は【アイヌ語】であり「日本語」とは全く異なる」んだそうです。

今まで【アイヌ】という単語はみんなナコルル以外で聞いた事なかったと思う(偏見)のだが、このゴールデンカムイにはそんなアイヌ文化とアイヌ語がふんだんに盛り込まれている。

f:id:catherine_yanagi:20190825224259p:plain

例えばこの言葉。

 

・ニプ フ

f:id:catherine_yanagi:20190825225044p:plain

「ニプ フだ」と普通に言われても意味が全く分からない。

ナコルルのアンヌムツベも多分何かしら意味があるのだろうが、我々の認識では刀を構えてこっちにぶっ飛んでくるくらいという事くらいだ。

f:id:catherine_yanagi:20190825225551p:plain

「ニプ フ」は…

f:id:catherine_yanagi:20190825225635p:plain

「木が裂ける音」の意味らしいです。

なかなか日常生活では使えないですね。

ちなみにアンヌムツベは「勝利・刃」という意味らしいですよ。

 f:id:catherine_yanagi:20190825225551p:plain

 

 

 

・ヒンナ

f:id:catherine_yanagi:20190825230150p:plain

アシㇼパさんがモグモグしながら言う「ヒンナ」

アイヌ語初心者の杉元も意味が気になったようだ。

f:id:catherine_yanagi:20190825230317p:plain

「食事に感謝する言葉」

「私たちは食べながら言うんだ」

ヒンナは私たちで言う所の「ぅ…うめぇー!」なのだろう。

食事に感謝する時に使う「ヒンナ」これは覚えやすい。というかゴールデンカムイを読んでいたら勝手に頭に入ってくる言葉である。

f:id:catherine_yanagi:20190825231148p:plainヒンナヒンナ…('ω')

 

 

 

オソマ

f:id:catherine_yanagi:20190825233159p:plain

オソマと言われても「?」だ。

そんな「オソマ」の意味を知るのはアシリパさんと杉元が食事しているシーンからであった。

アシリパさん このままでも十分美味いんだが 味噌入れたら絶対合うんじゃないのコレ?」

「ミソってなんだ?」

おっと、アイヌ出身のアシリパさん。味噌を知らない。

f:id:catherine_yanagi:20190825234423p:plain

日本の食の魂と言われる味噌、それを知らない。(食の魂かは私も知らない。

こんなに美味しいものを食べたことがないなんて可哀想な子だ。

どれくらい可哀想かと言えば…

f:id:catherine_yanagi:20190825231148p:plainこのヒンナヒンナな胸を見て

f:id:catherine_yanagi:20190825234541p:plain

高橋しょう子だと分からない人くらい可哀想だ。

f:id:catherine_yanagi:20190825234721p:plain

「試しに入れてみようぜ」

「うわッ」

携帯していた味噌を開けてみるとアシリパさんは「うわッ」だ。

何故「うわッ」なのか?

「杉元それ…オソマじゃないか」

オソマ?」

f:id:catherine_yanagi:20190825234904p:plain

「うんこ!!

初めて見た味噌はウンコにしか見えなかったアシリパさん。

f:id:catherine_yanagi:20190825235134p:plain

「私にうんこ食わせる気か!絶対食べないぞ」

「うんこじゃねえよ」

アシㇼパさんはとにかく見た目で味噌を嫌う。

f:id:catherine_yanagi:20190825235234p:plain

「うわぁウンコ食べて喜んでるよこの男」

小学生のソレである。アシリパさん。

だが、鍋料理に味噌が合う事は事実。美味しく食べる杉元。

f:id:catherine_yanagi:20190825235328p:plain

「ヒンナヒンナ」

「だまれ」

 

 

 

ゴールデンカムイはどんな漫画なのか?【2】

 

アイヌの食文化を何だか知った気になれる

f:id:catherine_yanagi:20190825235559p:plain

旅をする杉元とアシリパさん。二人はお腹が減る。

「こんな状況でもハラは減るな」と杉元。

「生きてるんだから当たり前だ」とアシリパさん。

どうでもいいけどお腹の音が「ギュルルン」なのは当たり前なんだろうか。

f:id:catherine_yanagi:20190825235910p:plain

「罠で獲れたリスを食べよう」

と、言う訳でリスを食べることに。

その食べ方は…?

f:id:catherine_yanagi:20190826000106p:plainチタタにする。

それは一体どんな料理なのだろうか。

f:id:catherine_yanagi:20190826000332p:plain☆まずリスの皮を剥く

f:id:catherine_yanagi:20190826000403p:plain☆内臓は内容物をしごきだして綺麗に洗う

f:id:catherine_yanagi:20190826000503p:plain☆とりあえず脳みそ食って良し

 

f:id:catherine_yanagi:20190826000720p:plain

僕らと同じ反応をしてくれる杉元に感謝。

こんな笑顔で「脳みそ食っていいぞ」って言われたらどんな気持ちなんだろうか。

驚く杉元。だがアシリパさんは…

 

f:id:catherine_yanagi:20190826000928p:plain

「私たちの食べ方に文句でもあるのか?」

「あ…いやそういうつもりじゃないだって俺そういうの食べ慣れてないし」

と、ムッとするアシリパさん。驚いた事に申し訳なさを感じる杉元。

そこでアシリパさんが提案したのが…

f:id:catherine_yanagi:20190826001206p:plain

じゃあ脳みそ食べろと差し出される杉元。

不死身の男、杉元がとった行動は…

f:id:catherine_yanagi:20190826001318p:plain

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826001400p:plain

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826001413p:plain

よく頑張った。

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826001538p:plain

「リスは小さいから骨から肉を外すのが面倒なので丸ごと頭からタシロ(山刀)でたたいてチタタプにする」「チタタプにすれば食べづらい部分も余すことなくいただくことが出来る」

と、アシリパさんが言うようにチタタはとは山刀で叩くことみたいだ。

f:id:catherine_yanagi:20190826001843p:plain「チタタプは我々が(チ)刻む(タタ)もの(プ)という意味だ」

と、チタタプの意味を杉元と読者に教えてくれる。

「交代しながら叩くから「我々」なんだ」という事で杉元がチタタプする事に。

f:id:catherine_yanagi:20190826002107p:plain

「チタタプって言いながら叩け」

「チタタプチタタプ」「チタタプチタタプ」

そんなルールまで存在するらしい。チタタプチタタプ。。

f:id:catherine_yanagi:20190825231148p:plainチチタプチチタプ…。

 

f:id:catherine_yanagi:20190826002509p:plain

そして、チタタプしたリスの肉はつみれ汁に。

f:id:catherine_yanagi:20190826002630p:plain

「ん…!!うまい…ッ!!」

こうして人間に共通する「食」を通して杉元はアイヌの文化へ触れていく。

 

 

アイヌの食文化を何だか知った気になれる【2】

f:id:catherine_yanagi:20190826004219p:plain

「ウサギを食べよう」

とにかくこの漫画は油断していると飯の話になる。

しかも我々が普段絶対に食べないものを

f:id:catherine_yanagi:20190826004406p:plain

「チタタプにする」「出た!チタタプ」

と、杉元も最初は驚いたチタタプにも慣れ始める。

笑顔でメリメリとウサギの皮を剥ぐアシリパさんにも慣れた

f:id:catherine_yanagi:20190826004656p:plainどうかは微妙な表情だが。



 

f:id:catherine_yanagi:20190826004755p:plain

今回は脳みそでなく目玉。

「ウサギの目玉食べてもいいぞ」とニッコリのアシリパさん。

アイヌ文化に文句をつける訳にもいかない杉元。

f:id:catherine_yanagi:20190826004954p:plain

「何だその顔」

「目玉はその獲物を捕った男だけが食べていいものなんだぞ」

と、杉元の考えはアシリパさんにお見通しかつ、我々にアイヌな文化を教えてくれる。

だが、脳みそなり目玉なり食べ慣れない杉元。

彼が取った行動は…

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826005250p:plain

ちょっと遠慮してみる。が…。

 

f:id:catherine_yanagi:20190826005411p:plain

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826005436p:plain「あう…オエッ」

頑張りきれなかった。

 

f:id:catherine_yanagi:20190826005544p:plain

「うまいか?ヒンナか?」

「ヒンナ」

 

よく頑張った。

杉元えらい!ウサギの目玉をちゃんとヒンナしました!

これでおっきくなれますね!よく頑張りました!

 

 

「ヒンナ」

f:id:catherine_yanagi:20190826005738p:plain「よしよしもう一個あるぞ」

頑張れ。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826005932p:plain

で、ウサギは「エゾマツタケ」と「オシロイシメジ」、それとにんにくを肉に混ぜて鍋に。そのお味は…?

f:id:catherine_yanagi:20190826010054p:plain

「う…うまいっ リスより脂っこくなくてあっさりしてるな」との事。

アイヌの料理はまだまだある。

 

 

アイヌの食文化を何だか知った気になれる【3】

f:id:catherine_yanagi:20190826010518p:plain

「さぁ捌いて食べよう」と今回はカワウソ。

そんなカワウソの美味しい食べ方は…

f:id:catherine_yanagi:20190826010715p:plain

「頭の後ろの骨が薄いのでここを割って脳みそをほじくり出して食べる」

「塩をかけて食うとうまいんだ」

「ハイハイ脳ミソね~」との事だ。

f:id:catherine_yanagi:20190826011022p:plain

この顔はまたきっと脳みそを食べるのは自分なんだと気づいている男の顔だ。

そう、覚悟ができている杉元。前回の「あう…オエッ」のような失態はもう犯さないぞ、という覚悟が伝わってくる。 …かは読者次第

だが…

f:id:catherine_yanagi:20190826011233p:plain

「でもな杉元 毒矢で獲った獲物は加熱しないと毒が弱くならない」

「このカワウソもトリカブトの毒矢で獲ったものだから脳みそも目玉も生で食べられない」

「残念だったな杉元」

と、今回カワウソを仕留めるのに毒矢を使った事で杉元に食べさせる目玉も脳みそも無いとの事。

「よかった!」とも言えないが「残念だ!」は嘘な杉元。

そこで今回杉元が取った行動は…?

 

f:id:catherine_yanagi:20190826011654p:plain

心なく残念がってみせた。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826011800p:plain

カワウソの肉、干したにんにく、大やゴボウを入れた鍋。

f:id:catherine_yanagi:20190826011926p:plain

「うんうんたしかにクセがあるが行者にんにくのおかげでそんなに気にならない」

「やわらかいしなにより脂身がトロトロでうまい!」

「しつこさが無くて上品な味だな」

と、だんだんと食レポが上手になってきている杉元。

だが、連続して普段食べない動物を食べてきているせいか

f:id:catherine_yanagi:20190826012146p:plainはじめてリスを食べた時のような心から「うまい」がどこかへ行ってしまったようにも見える。

それは仕方がない事なのだろうか。

アシㇼパさんも私と同じ事を思ったのだろうか。

f:id:catherine_yanagi:20190826012340p:plain

「もっと美味しい部分があるぞ」

冷静に食レポをする杉元を見てアシリパさんはそう言う。

流石アシリパさん。杉元の事をよくわかってらっしゃる。

そう言ったアシリパさんが出したものが…

f:id:catherine_yanagi:20190826012523p:plain

カワウソの頭の丸ごと煮

なんか凄いのが出てきたアシリパさんは「杉元食べていいぞ」といつものパターン。

f:id:catherine_yanagi:20190826012654p:plain

「あ…」「は…」

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826012806p:plain

「どうやって食えばいいのコレ」

「肉をカジり取れ」

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826012911p:plain

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826012929p:plain

 

 

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826012950p:plain

怒られた。

 

 

 

ゴールデンカムイはどんな漫画なのか?【3】

f:id:catherine_yanagi:20190826010054p:plainメシ漫画ではない。

ハズなのだが読んでるこっち側としても何漫画かたまにわからなくなる。

漫画の内容内訳で言ったらシリアス:7 メシ:1かもしれないと思わせるゴールデンカムイ

その7割を占めるシリアスな部分がとにかく面白い事は間違いない。

そして、1割占めるご飯の紹介もまた楽しく読んでいる事も間違いない。

 

 

…なに?

じゃああと2割は何だって…?

f:id:catherine_yanagi:20190826015200p:plain

アシㇼパさんだ。

この漫画の2割はアシリパちゃんでできている。

アイヌの文化や言葉を教えてくれるのもアシリパちゃん。

そして話が進めば進むほど重要人物となるアシㇼパさん。

そんなこのゴールデンカムイの中心となっている美少女のアシリパちゃん
f:id:catherine_yanagi:20190826015200p:plain【before】

f:id:catherine_yanagi:20190826015249p:plain【after】

の、良い顔。
そう、この漫画は油断していると飯よりアシリパちゃんの良い顔の方が登場する。

上の画像を比べてもらえばお分かりのとおり、同一人物でこの差である。

基本的にオデコの広さが違う。

シリアス:7 メシ:1 アシㇼパ:2ゴールデンカムイ

ここで、そんなアイヌの美少女アシㇼパさんアイヌ少女アシㇼパさんになっている所を紹介したいと思う。

 

 

 

 

【▼通常のアシㇼパさん】

f:id:catherine_yanagi:20190826020116p:plain

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826020202p:plain

・男同士が焚火して温まっている時に片方靴下間違えて履いた人を見る顔

全ては、この顔から始まったのかもしれない。

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826025437p:plain

・杉元と仲直りするために食べる鍋に味噌が入っていた事に気が付いた顔【序】

色々あって杉元とモメたアシㇼパさん。

「うまい鍋でも食って仲直りしようぜッ」という事で食べる事となった鍋、口にする直前に「味噌が入っている」という情報をキャッチ。

ピタっと止まるアシㇼパさん。表情は「無」、広がるオデコ。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826025952p:plain

・杉元と仲直りするために食べる鍋に味噌が入っていた事に気が付いた顔【破】

「杉元ぉ?いまの本当か?これオソマが入っているのか?」と問うアシㇼパさん。

味噌を否定している訳ではない。ウンコだと思っているだけだ。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826030245p:plain

・杉元と仲直りするために食べる鍋に味噌が入っていた事に気が付いた顔【急】

仲直りのための鍋。杉元はアシㇼパさんに言う。

「桜鍋には味噌は欠かせないんだよ!」と。その声は彼女に届いているのだろうか。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826030631p:plain

・杉元と仲直りするために味噌を食べる事を決意した時の顔

アシㇼパさんは決意した。オソマ【うんこ】(味噌)を口にする事を。

確かにウンコだと思うとかなりの決意が必要だ。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826030908p:plain

・杉元と仲直りするために食べた味噌が美味しかった時の顔

すごくいい顔である。パァァァ…である。

だが発言は「うんこおいしい」である。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826031220p:plain

・フプチャを苦いと言う杉元を見下すも自分も苦かった時の顔

「野性味溢れる山の味はお上品なシサムの口には合わんかもな」と上から目線でフプチャという葉っぱを食べるも別にアイヌの人の口にもそんなに合ってなさそうですが、と思わせる顔。

そんなアシリパさんを見て「苦いんじゃん苦いんじゃん」と煽ってくる杉元、苦くて喉が渇いたから水をくれとアシㇼパさんに頼むが…

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826031944p:plain

・ムカつく杉元に水をあげない時の顔

苦いので喉が渇いたのはアシㇼパさんも同じ。という事で水をがぶ飲み。

もちろん杉元も喉が渇いているのだが、この顔を見れば絶対に分けてやらないという執念を読者は読み取ることができるはずだ。

ちなみに水が入っていた入れ物は「クヨイと言って鹿の…ゲプッ 膀胱で作った水袋なんだぞ」との事。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826032559p:plain

・ムカつく杉元に水をあげない時の顔

喉が渇くも水はアシㇼパさんががぶ飲みしたからもうない。

仕方ないから雪でも食うかと思った時「サルナシの蔓」を発見。

その蔓を切る事によって大量の樹液が出てきて水の代わりになる。

が、それすらも杉元にあげたくないアシㇼパさんだった。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826033126p:plain

・チタタプする時にチタタプ言わない人が居た時の顔

そう、チタタプする時に「チタタプ」言わないと怒られる。

そのチタタプと言う大事さをヒロインなのに歯を剥き出しにし、ヨダレを垂らしながら我々に教えてくれる。

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826033701p:plain

・杉元に「もし俺が死んだらアシㇼパさんだけは俺を忘れないでいてくれるかい?」と言われた時の顔

ヒンッ!!」「死ぬな杉元ッ!!」と、早くも悲しんでくれるアシㇼパさん。

「死ぬな杉元ッ!」と言われた杉元の返事は…?

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826034035p:plain

・杉元の返事を聞く時の顔

ヒンッ!!」「死ぬな杉元ッ!!

俺は不死身だ!!「ヒンッ!!」

 

なんだコイツら。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826034449p:plain

・「ヒンッ」の最中だけどチタタプ食べちゃう時の顔

まむまむまむまむというのがチタタプを食べる時のそしゃく音らしい。

泣きながら食べるチタタプのお味はいかがだろうか。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826034809p:plain

・泣きながらチタタプ食べた後の顔

ヒンナだったようです。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

f:id:catherine_yanagi:20190826020116p:plain

と、いう訳で私のおススメしたい漫画第一位のゴールデンカムイでした。

面白すぎるストーリーには、あえて触れません。だって読んでほしいから!

単行本読み始めちゃうと止まらなくなっちゃうんですよ、マジで!

 

何か漫画の賞を受賞するだけの事あるな!と思える漫画です!

もし今、気になってるけど読んでないだとか、何か漫画読みたいと思ってる人には是非お勧めです!

 

ただまあぁ…

 

ゴールデンカムイを全く知らない人がこの記事を読んだとしたら…

 

伝わったと思うんですよねぇ…。

なんだかんだ言ってこの漫画が…

 

アイヌの文化に触れつつ金塊を探す旅に出た変顔する女のメシ漫画」

だという事は…。

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190826011022p:plain

第76回・読書感想文には「スパイダーマン【作:池上遼一】」を。

f:id:catherine_yanagi:20190810232633p:plain

ナムコ格闘ゲーム

ソウルキャリバーの最新作、6には追加キャラクターで「カサンドラ」という女性が登場したらしい。

私の周りには何故かソウルキャリバー好きがたくさん居る。

そして、そのソウルキャリバー好きはみんなカサンドラ追加で盛り上がっている。

カサンドラ!ああカサンドラ!うおおカサンドラと。

 

 

 

そんな中申し訳ないのが、私は別にソウルキャリバーのファンではない。

 

その昔、ドリキャスで発売された初代ソウルキャリバーはクエストモードだったかミッションモードかもあやふやだが一人用のモードを頭がおかしくなるくらいプレイしたのは確かなのだが、それでも全然記憶にない。

f:id:catherine_yanagi:20190810234032p:plain

ギリギリ覚えているとしても…

シャンファという女性を使っていたような…

この「カサンドラ」と同じような剣と盾もった金髪の女性が居たのもなんとなく記憶にあるのだが、間違いでなければソフィーティアじゃなかったっけ?

 

うーん…カサンドラ…?

 

ソウルキャリバーファンの方には申し訳ないのだが、どうもカサンドラという単語からは獄長というワードしか私からは出てこない。

f:id:catherine_yanagi:20190810234356p:plain

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190810232633p:plain

話は戻してカサンドラ

そんなにゲーマーではないと自分では思っているのだが、周囲の目線は少し違うらしく…知り合いからは「もちろんソウルキャリバーも好きですよね?」みたいな目で見られる。

「いや別に。」とは言えない空気の中、頑張って初代ソウルキャリバーの記憶を頭の奥からひねり出し、頑張って話を合わせる。

するとやはりソウルキャリバー好きと無事勘違いされ、知り合いは私に言う。

 

「知ってる?」

f:id:catherine_yanagi:20190811000222p:plain

カサンドラは16歳!」と。そして…

f:id:catherine_yanagi:20190811000303p:plain

「16歳でこの胸!もう一度言う、16歳でこの胸!」

 

 

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190811000834j:plain

せっかくカサンドラという子が追加されたというのに提供してくれる豆知識、ソレ!?と心の底から思った。

カサンドラソウルキャリバーが悪い訳ではい。だが私は思った。

 

そんなくだらねえ情報はいらねえからお前も少しはタメになる小学生が自由研究で使いたくなるような豆知識とか出せよ!?と。

そう、世間の小学生は夏休み。

f:id:catherine_yanagi:20180802233358p:plain

夏休みと言えば宿題だ。(去年もそんな話書いたような…

宿題と言ったら【自由研究】だ。

カサンドラの胸とか言ってる場合ではない。

昆虫にまつわる豆知識とかを出しなさい(`・ω・´)

 

 

え?何?お前は昆虫にまつわる豆知識とかあるのかって?

ふぅ…これだから昆虫素人は困ってしまいますネ。

では、今このブログを読んでいる小学生の諸君、是非この情報で自由研究を完成させちゃってくれ!!

 

 

・昆虫豆知識1:空を飛ぶゴキブリは一度死線を潜り抜けている。

f:id:catherine_yanagi:20190811002512p:plain

聞いた話だと、好かれない虫で不動のナンバー1ゴキブリさんは羽がついていて空を飛べる生き物だというのに、言われてみれば高速で地面や壁を移動している所しか見ない。

それは何故なのか?

ゴキブリは自分が飛べる事を知らないんだそうだ。

で、その飛べる事に気付く時というのが「死」を感じた時なんだとか。

イメージするに…

f:id:catherine_yanagi:20190811004253p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190811004314p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190811004332p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190811004346p:plain

という事だろうか。

 

 

え?何?ゴキブリじゃ気持ち悪いから違う虫?

仕方ないなぁ…特別ですよ…?

 

 

・昆虫豆知識2:地面に落ちているセミの生死判別方法がある。

f:id:catherine_yanagi:20190811004612p:plain

夏の虫といえばセミ

とにかくセミ。ミーンミンミン、セミ

このセミという虫はご存じ木や柱などにひっついて大音量で鳴いているだけのゴキブリと違い、特に害のない虫ではあるのだが…

f:id:catherine_yanagi:20190811005552p:plain

道の真ん中に物凄い存在感で裏返るセミ

彼だ。彼が厄介なのだ。

そう、何が厄介って…

f:id:catherine_yanagi:20190811005552p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190811010218p:plain

死んでると見せかけて何故かこちらに攻め込んできやがる。

そう、アレびっくりする。っつーか怖い。

そんなセミの最後の特攻、小学生からの知り合いである吉田君はセミボム」と呼んでいる。何がボムだと昔は思っていたのではあるのだが、実際セミに特攻された事のある人はボムと呼ばれるに相応しい破壊力だと思う事間違いなしだろう。

で、そんなセミボムかセミの死体なのかわからない道端に転がっているセミ

これが実は判別できるのだ。

 

まず、地面に転がっているセミは二種類。

f:id:catherine_yanagi:20190811011521p:plainf:id:catherine_yanagi:20190811011536p:plain

【足を広げ元気満々なセミ

もしくは

【足を閉じ、スヤァ…セミ

この二種類なのだ。

足を広げているセミまだ生きているので近づくとセミボム発動なのである。

では、足を閉じているセミは…?

 

f:id:catherine_yanagi:20190811011536p:plain

スヤァ…と見せかけて…

 

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190811011801p:plain

実は死んでる。

そう、実は死んでいるのである。永遠にスヤァである。

よって、足を広げているセミにさえ気を付ければ夏の道端の恐怖、セミボムを回避することができるのだ。

この知識を得てから私は道端に落ちているセミを発見すると、足がどういう状態か気になってしょうがなくなり、近づいて覗き込むも見事セミボムを喰らうというゲーム脳っぷりを発揮。

 

 

 

そんな事は置いといて、これで夏休みの自由研究は大丈夫ですね!

 

 

え?イラストと解説入れた所で短いからあと一つくらい教えろって…?

カサンドラのおっぱいくらいワガママですねぇ、君は…。

それでは最後に…

 

 

昆虫豆知識その3:今から49年前にクモを題材にした名作

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190811012630p:plain

日本人高校生が主人公のスパイダーマンという漫画がある。

と、いう事で今回は海外のヒーローで有名な「スパイダーマン」をハードボイルドアクション漫画家である池上遼一先生の描いたの日本版スパイダーマンを紹介する回にしたいと思います。

 

 

スパイダーマン池上遼一先生とは?

f:id:catherine_yanagi:20190812222020p:plain

スパイダーマンと言えばコレだ。

むしろスパイダーマンと聞いてコレ以外出てくる人は居るのだろうか?と思うぐらい有名人のスパイダーマン

アメコミで有名な「マーベルコミックス」のヒーローだ。

f:id:catherine_yanagi:20190812222809p:plain

僕は流行った実写映画版はあまり見ていないので、CAPCOMとクロスオーバーした「マーブルvs」シリーズでの方が馴染みがある。

だが、初めて見たスパイダーマンCAPCOM社の作るマーブルヒーロー作品ではなく、この「池上遼一」先生版スパイダーマンを古本屋で立ち読みした方だった。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190812223201p:plain

僕が読んだ池上遼一先生の漫画はスパイダーマンのみなので、詳しいことは知らないので申し訳ないのだが、池上先生と言えばこの「HEAT-灼熱ー」という漫画がとても有名なんだとか。

聞いた話だと、「ハードボイルド」「熱さ」「劇画」など大人の男が好きそうなものを詰め込みまくっている漫画でとても面白いのだとか。

いつか全巻イッキに読みたいと思っている漫画の一つである。

同じく「劇画」で「熱さ」をウリにしていると思われる【北斗の拳】ファンの私としても…

f:id:catherine_yanagi:20190812223807p:plain

武論尊という原作者の名前を見てしまうと更に気になってしょうがない漫画である。

 

で、今回はそんな「ハードボイルド」「熱さ」「劇画」×【スパイダーマンという最強としか思えない融合作品が49年前に既に存在していたという。

それは一体どんな漫画なのか?紹介していきたいと思う(`・ω・´)

 

 

 

☆「くも(スパイダー)のように」

f:id:catherine_yanagi:20190812224709p:plain

話は夜の学校から始まる。

その夜の学校を先生が歩いていると…

f:id:catherine_yanagi:20190812224837p:plain

 男の子が何かをしていた。

f:id:catherine_yanagi:20190812224910p:plain

「なんだ小森か…まだやってたのか…」

そんなに嫌そうな顔せんでも。と思いましたが、高校生とは言え子供だ。学校には「完全下校」みたいなのがあったような気もするので、その時間を越えたというのに生徒に居残られても迷惑なんだろう。きっと。

 

f:id:catherine_yanagi:20190812225323p:plain

あんたもそんなに嫌そうな顔せんでも。

この嫌な顔をされ、嫌な顔をした彼が「小森くん」だ。

初めて見た時の印象は、黒と白の髪の毛がブラックジャック先生みたいだなぁ だ。

f:id:catherine_yanagi:20190812225524p:plain【←ブラックジャック先生】

その小森君は…

 

f:id:catherine_yanagi:20190812225658p:plain

先生にめっちゃウザがられる。

主人公である小森君の初台詞「すみません…」だ。

だが、彼はこれからスパイダーマンになる男。

きっと蜘蛛か何かの研究でもしていたのだろう。先生にウザがられた所で「ふぅ…行ったかセンコー…危ねぇ、この実験を部外者に見られたらヤバかったぜー( ´Д`)」くらい言ってくれるはずだ。

 

f:id:catherine_yanagi:20190812230057p:plain

なんか暗い人だなぁ( ´Д`)

セリフは一言、顔が映ったのも1コマ、比べて後頭部は3コマ。

この数ページで暗い人だというのがよくわかる小森君。

じゃあ、彼は一体何をしていたのだろうか?

f:id:catherine_yanagi:20190812230353p:plain

「いまにみてろ…おれは意地でも勉強しておれをばかにしたやつらをみかえしてやるんだ!」

暗い。( ´Д`)

 

f:id:catherine_yanagi:20190812231324p:plain

で、早く帰れと言われてるのにカリカリと勉強する小森君。

すると、彼の左手に…

f:id:catherine_yanagi:20190812231412p:plain蜘蛛。

f:id:catherine_yanagi:20190812231445p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190812231516p:plain

痛かったのだろう。「かまれた…」だ。

学校で友人を見返すために居残りで勉強し、先生に早く帰れとウザがられ、いきなり手を蜘蛛に噛まれる。

なんだか暗い彼とはいえ、少し可哀想になってきた。

だが、災難はまだ終わらない。

 

f:id:catherine_yanagi:20190812231742p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190812231802p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190812231830p:plain

本当に可哀想だなぁ。(´・ω・`)

 

 

そんな可哀想な小森君。

翌日…

f:id:catherine_yanagi:20190812232034p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190812232048p:plain

「なに 気分がわるい?」

小森君の体調不良はまだ続いていた。

f:id:catherine_yanagi:20190812232129p:plain

「しかたがないね はやく帰ってやすみなさい」

「すみません…」


小森君は蜘蛛に噛まれた影響か、体調が優れず早退する事となった。

後頭部は三回、「すみません」は二回目の小森君は席を立つ。

そんな小森君を心配してくれる友人

f:id:catherine_yanagi:20190812232449p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190812232506p:plain

 は、一人も居ない上にウザがられる。

 流石に可哀想だ。スパイダーマンヴィラン(悪党)を蜘蛛の能力でやっつける話だと思っていたのだが、日本版スパイダーマンはイジメや孤独がテーマの物語なんだろうかと考えてしまうくらいだ。

f:id:catherine_yanagi:20190812232953p:plain

明らかに自分がウザがられてる事を耳にした小森君。

彼は今、どんな気持ちで何を思うのだろうか。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190812233107p:plain

そんなのどうでも良いくらい体調が悪かった。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190812233324p:plain

帰宅する小森君。

f:id:catherine_yanagi:20190812233411p:plain

とにかく自分の体調が悪いのが気になってしょうがないのだが、ある事に気が付く。

f:id:catherine_yanagi:20190812233401p:plain

「からだじゅうになんだか…」

「すごいエネルギーがはいっている…そんな感じだ!」

そう、彼は蜘蛛に噛まれてから「からだがおかしい」という事は言っているが、めまいがするだの吐き気がするだの頭痛がとは言っていない。

「すごいエネルギーがはいってる」感じ。

我々一般人には全く想像できない感覚に彼は陥っているのだ。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190812233718p:plain

とか考えてたら、通行人にぶつかる。

f:id:catherine_yanagi:20190812233754p:plain

更新される「すみません」の数。

f:id:catherine_yanagi:20190812233821p:plain

謝ったのにめっちゃキレられる。

f:id:catherine_yanagi:20190812233930p:plain

謝ったのにも関わらず殴られそうになる。

「うわ」と言いつつパンチをかわした小森君ではあるが…可哀想すぎる。

更に先ほどまでブラックジャック先生風だった小森君

f:id:catherine_yanagi:20190812234405p:plainなんか009っぽくなる。

小森君の災難はまだ続く。

キレるオジサンのパンチをかわした際、その手は…

f:id:catherine_yanagi:20190812234550p:plain

鉄骨めがけて拳が行く。

痛い!考えただけで痛い!!

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190812234521p:plain

小森君、鉄骨を破壊。

キレるオジサンのパンチをかわし、その際にたまたま鉄骨を殴るようになってしまった小森君の拳は、鉄骨を破壊するほどの力があった。

f:id:catherine_yanagi:20190812234917p:plainオジサン達もビビッて逃げる。

f:id:catherine_yanagi:20190812234940p:plain

「どうなってるんだ!?」

「相手のこぶしをよけようとしてさしだした腕が…お おさえるまもなく…鉄骨を…!?」

小森君も訳が分かっていない。

だが、その鉄骨を殴ってしまった影響で…!?

 

f:id:catherine_yanagi:20190812235102p:plain

小森君の頭上に落ちてくる他の鉄骨

f:id:catherine_yanagi:20190812235203p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190812235225p:plain

無意識に飛び、壁に張り付き回避。

f:id:catherine_yanagi:20190812235337p:plain

「お おれは気がくるったのか!?」

「壁に登っている…それも手の指だけでくっついてからだをささえてる!」

 

「まるで…」

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190812235507p:plain

「くも(スパイダー)のように…!」

 

 

 

 ☆「おれの名は電気人間エレクトロ」

f:id:catherine_yanagi:20190812235507p:plain

小森君は自分にとても不思議な能力がある事に気が付いた。

自分でも信じられないくらいの腕力と跳躍力。

そして、足や手から壁をはうことができるくらいの粘着力。

それが夜、学校で蜘蛛に噛まれた日からだという事にも気が付く。

f:id:catherine_yanagi:20190814192005p:plain

あの暗かった小森君もウッキウキだ。

いや、それはそうか。自分の体に超人的な力が急に宿ったのだ。

僕だってウキウキだ、多分。

 

ただ、その昔「トリビアの泉」で見た情報によると蜘蛛はコーヒーなどに入っているカフェインを摂取する事により酔っぱらうらしいので、小森君がコーヒーとか飲もうもんなら少し心配だ。

 

f:id:catherine_yanagi:20190814192207p:plain

そして、何かを思い出した小森君は部屋にあるビーカーやフラスコを使い(なんでそんなもんが部屋にあんだよ)何かを作り始めた。

 

f:id:catherine_yanagi:20190814192706p:plain

完成品がコレ。

腕につけ、手のひらにボタンのようなものがついている。

そのボタンを押すと…

f:id:catherine_yanagi:20190814192712p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190814192852p:plain

人工蜘蛛の糸を発射。
不意に蜘蛛のような能力を手に入れた小森君はとにかくウキウキ

自分の力の限界はどこまでなのだろうか?

そんな事を追い求め、毎日蜘蛛の研究をし、よりパワーアップした人工蜘蛛の糸を制作…

その結果…

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190814193516p:plain

スパイダーマン 登場。

小森君は蜘蛛糸発射機を制作したあと、蜘蛛人間の衣装も制作。

そして、全てが完成した今、とりあえず自室の屋根にひっついた。

f:id:catherine_yanagi:20190814193656p:plain

「ふふふ…われながらこのマスクのデザインはよくできたと思う…」

小森君、自画自賛

2019年現在で通用するそのマスクを考えたスタン・リー先生に感謝である。

 

f:id:catherine_yanagi:20190814194006p:plain

「でもこの超能力…おれにとってすばらしいことにはまちがいないだろうけど…」

蜘蛛の能力に合わせ衣装や機械を作りとりあえず自室の屋根にひっついてみた小森君はこの超能力について考える。

勉強やら機会を作ったりやらは好奇心でスラスラと動けたものの、実際完成すると「その後」の事を考える。

f:id:catherine_yanagi:20190814194315p:plain

「いったいなににつかったらいいんだろう…」

誰がどう見てもスパイダーマンなんだから悪モン倒せよと思うだろうが、彼は内気ですぐに謝り教室全体からウザがられているただの高校生なのだ。

とくに悪者がいるわけでもない、ただの日本だ。

 

f:id:catherine_yanagi:20190814194546p:plain

実は「おばさん」と呼ばれる親戚の家で生活している小森君。

その辺りも原作のスパイダーマンを尊重してるんだなぁとアメコミの原作ファンを納得させるものの、日本人的に冷静に考えた場合変態以外何者でもない格好をしている小森君。

焦って着替えるものの、おばさんは容赦なく戸を開ける。

f:id:catherine_yanagi:20190814195107p:plain

 「あなたに手紙よ」

「いつものペンフレンドから…」

f:id:catherine_yanagi:20190814195140p:plain

小森君は「白石ルミ子」という女性とペンフレンドのようだ。

今の高校生とかに言っても「は?」なペンフレンドだ。

そう、あれ、あれだ。メル友と一緒だ。

顔も知らない誰かとメールアドレスだけ交換して、メールするだけの友達。

「では、今度良かったら会ってみませんか?」という流れになって素敵な恋人が見つかるか事件に巻き込まれるかはあなた次第って感じの、あれ。

 

え、なに?

メル友も古い?

 

f:id:catherine_yanagi:20190814195607p:plain

小森君はルミちゃんからの手紙で生きる喜びを得ているらしい。

まあ、友達とかあんまり居なさそうだしね( ´ー`)

 

f:id:catherine_yanagi:20190814195721p:plain

「ルミちゃんが東京へでてくるって!?」

20日上野駅でおあいしたときに…」

 

f:id:catherine_yanagi:20190814195830p:plain

小森君、ウッキウキ。

ペンフレンドだったルミちゃんと会う約束ができた小森君。

さっきまで悩んでいた「力の使い道」の事はもう頭にはなさそうだ

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190818003002p:plain

ルミちゃんが東京にやってくる当日。

f:id:catherine_yanagi:20190818003035p:plain

小森君はウキウキで登場。

「はやめにいって待っていよう」のあたりがどれくらい楽しみなのかが伝わる。

だが…

 

f:id:catherine_yanagi:20190818003148p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190818003205p:plain

小森君の目の前にはサイレンを鳴らしたパトカー

パトカーから降りた警察は銀行に突入。

f:id:catherine_yanagi:20190818003405p:plain

「待てーーっ」

「止まらんとうつぞ!!」

警察が銃を向けている相手。

それは銀行強盗…

f:id:catherine_yanagi:20190818003527p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190818003546p:plain

ではなく、小森君と似たセンスを持った新手の変態。

という冗談はさておき、スパイダーマンファンならみんなお分かりであろう「エレクトロ」だ。

f:id:catherine_yanagi:20190818003921p:plain

小森君がピーターパーカーと同じくおばさんの家に住んでいるならば、ヴィラン【悪役】もちゃんと原作を尊重している。

流石だぜ、池上遼一先生。

f:id:catherine_yanagi:20190818004123p:plain

「どんな金庫でもおれの手にかかったらかたなしさ」

「おれの名は電気人間エレクトロ」

そう言いエレクトロは…

f:id:catherine_yanagi:20190818004407p:plain指先から電撃を放ち、警察を攻撃。

f:id:catherine_yanagi:20190818004454p:plain金庫を破壊。

f:id:catherine_yanagi:20190818004525p:plain金を持ち、逃走。

f:id:catherine_yanagi:20190818004925p:plain共犯者の車に乗り込み

f:id:catherine_yanagi:20190818005032p:plain去る。

手際良すぎませんかね。(`・ω・´)

見習いたい手際の良さ。

きっと彼はエレクトロをやる前はとても仕事のできる人だったと想像できる。

f:id:catherine_yanagi:20190818005357p:plain

パトカーも破壊され、警察も呆然。

一般市民は大混乱。

そんな中、小森君は…

f:id:catherine_yanagi:20190818005557p:plain

「今までのおれだったら実際にそんな怪物みたいな人間が存在していようとはおもわなかったろうけど」

「でも今のおれは…」

「なんだかいるような気がする…」

f:id:catherine_yanagi:20190818005751p:plain

「げんにおれのような超能力者がいるんだからな…」

小森君は逃げ去るエレクトロを見て考えた…

そして思う…。

f:id:catherine_yanagi:20190818005843p:plain

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190818005911p:plain

はやくいかなきゃルミちゃんが…と。( ´ー`)y-~~

 

 

 

☆「兄をさがしてほしいのよ…」

f:id:catherine_yanagi:20190818010238p:plain

ルミちゃんと会う小森君。

f:id:catherine_yanagi:20190818010323p:plain

「ルミちゃん写真よりずっときれいなんでびっくりしちゃったなあ おれ」

「まあ ユウちゃんたら…」

小森君の名前は「ユウ」というらしい。

そんな情報をわざわざ北海道から東京まで来て僕らに教えてくれたルミちゃん、感謝です。

ルミちゃんが東京に来た理由は小森君の名前を教えてくれるためではない。

f:id:catherine_yanagi:20190818010801p:plain

そう、ルミちゃんが東京へ来た理由は兄を探してほしいから。

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190823223956p:plain

結果、小森君は事件に巻き込まれた。

f:id:catherine_yanagi:20190818010843p:plain

半年前に川崎で務めていた会社を辞めたという連絡がルミちゃんに届き、その後兄が一体どこに居るのかが全く分からないのだという。

「どうしても兄に知らせなければならないことがおこって…」とのことだ。

f:id:catherine_yanagi:20190818011103p:plain

「なにいってんだい おれはルミちゃんのためだったらどんなことだって力になるぜ!」と男らしい小森君。

f:id:catherine_yanagi:20190818011226p:plainf:id:catherine_yanagi:20190818011240p:plain

ちょっとだけ嫌そうな顔に見えなくもない気もするが。

 

 

【情報1】川崎の工場

f:id:catherine_yanagi:20190818011444p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190818011501p:plain

レーサーになるため富士スピードウェイに。

【情報2】富士スピードウェイ

f:id:catherine_yanagi:20190818011705p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190818011725p:plain

ボクサーになるため辞めた。

 

【情報3】ボクシングジム

f:id:catherine_yanagi:20190818011952p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190818012014p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190818012030p:plain

ジャズ喫茶にいるらしい。

 

【情報4】ジャズ喫茶

f:id:catherine_yanagi:20190818012337p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190818012354p:plain

ジャズ喫茶の半年分の売り上げを持ち逃げした。

 

川崎の工場を辞めたという情報を頼りに色々と移動し兄について調べた二人。

だが、結果は転職しまくったあげく長くも続かなく、店の金をかっぱらい逃走。

ルミちゃんのお兄ちゃんは世間一般ではクズとしか言いようのない男になっていた。

そんな兄にルミちゃんは…

f:id:catherine_yanagi:20190818012839p:plainわぁ~~~っ だ。

そら「わぁ~~っ」なるわな( ´ー`)y-~~

ルミちゃんがそんなダメダメな兄を探していた理由は…

f:id:catherine_yanagi:20190818013013p:plain

「母がこの間心臓病で入院したの…」

その事を兄に伝えたかった…そして…

f:id:catherine_yanagi:20190818013111p:plain

そのお金の事を相談したかったようだ。

クズの兄貴は失踪、母は病気で入院。

なんて悲しい子なんだ、ルミちゃん。

そんなルミちゃんに小森君は…

f:id:catherine_yanagi:20190818013220p:plain

「いったいいくらなんだいその入院費」

漢・小森君。会ったその日の女の子の親の入院費を何とかすると申し出る。

凄い。凄すぎるぜ小森君…!

f:id:catherine_yanagi:20190818013436p:plain

が、百万円と聞いてなんか情けない顔になってしまった漢・小森。

f:id:catherine_yanagi:20190818013533p:plain

「ありがとうユウちゃん…でも母の入院費などはどうにでもなるの…」

「それより兄のほうが…」

f:id:catherine_yanagi:20190818013807p:plain

「おれになんとかできればなあその金…」

「なんとかして百万円…」

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190818013847p:plain

ルミちゃんは小森君の家に泊まっていた。

小森君のおばさんとルミちゃんの二人は、銀行強盗エレクトロについて報道さんれているニュース番組を見ていた。

そして、小森君は…

f:id:catherine_yanagi:20190818014040p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190818014056p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190818014115p:plain

自分の超能力を使う時が、ついに来る。

 

 

 

 

☆「スパイダーマンだ!」

f:id:catherine_yanagi:20190818014603p:plain

エレクトロに勝てば賞金1千万円。

そんな記事が新聞に出てすぐ、エレクトロは銀行強盗しに現れた。

f:id:catherine_yanagi:20190818014724p:plain

現金輸送車を狙うエレクトロ。

「さあおとなしく銀金をわたすんだ」

f:id:catherine_yanagi:20190818014943p:plain「ちょっとどいてください!」

f:id:catherine_yanagi:20190818015005p:plainダダッ

f:id:catherine_yanagi:20190818015100p:plain

「なんだおまえは?」

f:id:catherine_yanagi:20190818015215p:plain

「お…おれは…」

「く くも人間…いや…」

f:id:catherine_yanagi:20190818015255p:plain

スパイダーマンだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190818015403p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190818015422p:plain

ねずみ男だ!

スパイダーマンが登場する前!「ちょっとどいてください!」とか言ってるコマの右下に居るの、誰がどう見てもゲゲゲの鬼太郎に出てくるねずみ男だ!

なんだこの漫画、スパイダーマンねずみ男が共演してる!?

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190818015706p:plainf:id:catherine_yanagi:20190818015722p:plain

と、みんなが思っている中で開始されるエレクトロvsスパイダーマン

f:id:catherine_yanagi:20190818020026p:plain

先攻、エレクトロ。

電気でスパイダーマンを攻撃。

f:id:catherine_yanagi:20190818020116p:plain

それを華麗にかわすスパイダーマンファ~

f:id:catherine_yanagi:20190818020200p:plain

そして、壁に張り付く。

エレクトロの電気攻撃的なのはないが、これはスパイダーマンにしかできない芸当だ。

f:id:catherine_yanagi:20190818020335p:plain

と、思ったのだが手足の先が電磁石になっているらしく、エレクトロにもできる技だった。仕組みは違うけど。

f:id:catherine_yanagi:20190818020522p:plain

ここで、小森君が熱心に開発した蜘蛛の糸を発射する装置を使用。

これでエレクトロの両手をふさぎ、電気攻撃も封じる。

スパイダーマン優勢か!?と思ったのもつかの間。

f:id:catherine_yanagi:20190818020641p:plain共に建物の壁から落下。

f:id:catherine_yanagi:20190818020802p:plain

しかも電気攻撃を受ける。

f:id:catherine_yanagi:20190818021015p:plain

電気攻撃を受けて動けないスパイダーマン

f:id:catherine_yanagi:20190818021049p:plain

エレクトロは金を奪い…

f:id:catherine_yanagi:20190818021124p:plain

またも共犯者の車に乗り込み、逃げ去っていく。

f:id:catherine_yanagi:20190818021153p:plain

スパイダーマンvsエレクトロ

デビュー戦であるスパイダーマンは敗北し、エレクトロに逃げられる。

f:id:catherine_yanagi:20190818021317p:plain

「金だ金だ~~っ ぜんぶおれのものだ~~っ」とはしゃぐエレクトロ。

うん、僕もこんな大金あったらはしゃぐ。「おれのものだ~~っ」てはしゃぐ。

f:id:catherine_yanagi:20190818021429p:plain「・・・・」

運転する共犯者は、なんだか浮かない顔をしていた。

 

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190823224336p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190823224356p:plain

研究室。

この研究室がエレクトロと共犯者のアジトだった。

そして、共犯者はエレクトロを見つめ、言う。

f:id:catherine_yanagi:20190823224636p:plain

「やめよう…」

共犯者は言う。

「もうここらでこんなことはやめようじゃないか。」

f:id:catherine_yanagi:20190823225005p:plain

もうこんなことはやめようと言う共犯者。

銀行強盗をやめる気はない、とエレクトロ。

この共犯者は一体何者なのか?

f:id:catherine_yanagi:20190823225236p:plain

「おれはあんたに電気人間にされたときから心にちかったことがあるんだ」

f:id:catherine_yanagi:20190823225338p:plain

エレクトロの言うように「あんたに電気人間にされた」との事なので、共犯者は科学者だったという事が判明。

だが、「これ以上人は殺せない」という発言から人の心は持ち合わせているみたいだ。

f:id:catherine_yanagi:20190823225700p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190823225617p:plain

欲しいものは金。

そのための人殺しなどなんとも思わない。

 

f:id:catherine_yanagi:20190823225814p:plain

「わしはおそろしいものをつくってしまった」

反省するも、もう遅かった。

既にこの科学者でさえもエレクトロを止められないでいた。

 

 

 

 

エレクトロと戦うも負けてしまったスパイダーマン

スパイダーマンの正体は小森君。

そんな小森君は次の日、学校にて…。

 

f:id:catherine_yanagi:20190823230351p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190823230408p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190823230425p:plain

 

いつも通りだった。

 

 

 

☆「ず~~っとひとりぼっちじゃないか…

f:id:catherine_yanagi:20190823230722p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190823230739p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190823230753p:plain

エレクトロと科学者が強盗に向かっていた。

「もうだめだ!どの銀行も百人の武装警官がかためている」

「ふふん 金のあるところは銀行だけとはかぎらないさ」

科学者は全然乗り気じゃないが、エレクトロを止められない。

そんなエレクトロを乗せ、銀行以外の場所に向かう。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190823231246p:plain

小森君はルミちゃんとデパートで買い物。

兄はダメダメプーで行方不明、母は入院費100万円。

もう、小森君にできる事はマフラーをプレゼントするくらいだった。

 

f:id:catherine_yanagi:20190823231524p:plain

そんなデパートをデート中の小森君とルミちゃん。

「きゃー」だの「うわー」だの悲鳴が聞こえる。

その悲鳴の原因は…

f:id:catherine_yanagi:20190823231619p:plain

 

f:id:catherine_yanagi:20190823231637p:plain

「ふふん 金のあるところは銀行だけとはかぎらないさ」

彼が狙ったのはデパートの売上金だった。

f:id:catherine_yanagi:20190823231729p:plain

「エ…エレクトロ…!」

エレクトロが襲ったデパートには小森君も居た。

以前敗北してしまったあのエレクトロ。

 

ルミちゃんへの賞金のため、人々の安全のため…!

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190823232012p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190823232050p:plain

再びスパイダーマンとなりエレクトロに立ち向かう!

f:id:catherine_yanagi:20190823232239p:plain

だが、場所はデパートの中。

小森君が考えるのは怪我人をこれ以上出さぬため外におびき寄せる事だった。

f:id:catherine_yanagi:20190823232437p:plain

僕らの知ってるスパイディっぽい動きで外に出る小森君。

そして、電撃攻撃をするも空振りなエレクトロ。

f:id:catherine_yanagi:20190823232534p:plain

エレクトロの攻撃はすさまじい。

その電撃を喰らった車は爆発。

ちなみに、前回の反省を生かし今回のスパイダーマンはゴム製の手袋と靴を装備。

これでエレクトロの電撃攻撃も大丈夫という事らしい。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190823232759p:plain

爆発した車の中には共犯者の科学者がいた。

f:id:catherine_yanagi:20190823233008p:plain

「わしが死んだらお前は…」

「永久に…もとの人間にはもどれぬ…」

f:id:catherine_yanagi:20190823233056p:plain

「おまえの…からだの中の帯電装置はわし以外にだれもとりはずすことはできない…」

f:id:catherine_yanagi:20190823233137p:plain

「お前はもう死ぬまで電気人間だ…おまえのからだにふれたものは…」

「すべて感電死する」

 

 

これは大変な事になった。

いくらお金持ちになったところで、誰かに触れたら感電死させてしまうだなんてそんな人生になんの意味があるのだろうか。

f:id:catherine_yanagi:20190818021317p:plain

生きていながらの孤独。

お金をどれだけ持っていても、触れたものは感電。

一度科学者に「やめよう」と言われた時にやめていれば…。

「殺しはよくない」という話をもっとちゃんと聞けていれば…。

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190823234033p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190823234046p:plain

全然話聞かねえなぁ、エレクトロ。

だが、科学者を感電させて事でやっと理解する。

 

f:id:catherine_yanagi:20190823234244p:plain

「おれのからだにふれるものはすべて…」

「すると…」

「おれはだれとも…手をにぎることもできないのか…」

 

f:id:catherine_yanagi:20190823234331p:plain

「それじゃあどんなに金があってもおれは…」

「ず~~っとひとりぼっちじゃないか…」

f:id:catherine_yanagi:20190823234450p:plain

「そんなのいやだあっ」

エレクトロが人の心を取り戻したのは、もう普通の人間に戻れなくなってからであった。

 

 

だが、もう遅い。

軽々しく人を殺した事、銀行強盗を働いた事。

そして、忠告してくれた科学者の言葉に耳を貸さなかった事。

これは全て自分の行いのせいなのだ。

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190823234838p:plain

スパイダーマンのせいにした。

f:id:catherine_yanagi:20190823234917p:plain

思いっきり逆ギレのエレクトロ…

vs

電気攻撃一発かわしたら大変な事になったスパイダーマン

f:id:catherine_yanagi:20190823235215p:plain

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190823235135p:plain

デパートの屋上にて、最後の戦いが始まる。

f:id:catherine_yanagi:20190823235509p:plain

先攻はスパイダーマンこそ小森君。

「シュッ」と効果音が付いているが「それ効果音自分の口から出してるじゃねえのか?」と思えるくらいのショボいパンチ。

ダサい。

ダサすぎるぞ、小森君のパンチ…!!!

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190823235717p:plainf:id:catherine_yanagi:20190823235735p:plain

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824000019p:plain

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824000045p:plain

 

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824000102p:plain

そういえば鉄骨を破壊する威力のあるパンチ。

それをもろに受けたエレクトロは敗北する。

f:id:catherine_yanagi:20190824000311p:plain

小森君はエレクトロのマスクを剥ぐ。

そこに居たのは…

f:id:catherine_yanagi:20190824000348p:plain

「ル ルミちゃんのにいさん!?」

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824000532p:plain

ルミちゃんの兄は、川崎の自動車会社で務めている時に、子供をはねてしまった。

そしてそのはねられた子供は身体障害者になってしまった。

その補償金を少ない給料から支払っているうちに何かが狂ってしまったようだ。

f:id:catherine_yanagi:20190824000832p:plain

「おれは金がほしかった!」

それで少しでもお金になるかもというレーサーやらボクサーやらに手を出しては辞めていたらしい。

f:id:catherine_yanagi:20190824000929p:plain

身体障害者にした子供の父親が…高電圧放射工学を研究している博士だった…」

「やつは絶望しているおれのよわみにつけこみおれを電気人間の実験材料につかったんだ」

 

f:id:catherine_yanagi:20190824001104p:plain

「それで…」

「すべてがうまくいくはずだたったんだ…」

「あんたさえ…あらわれなきゃ…」

 

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824001249p:plain

こうしてエレクトロの強盗事件は終わった。

スパイダーマン(小森君)は一千万円を手に入れた。

そして、それをルミちゃんのお母さんの入院費へと渡す。

 

f:id:catherine_yanagi:20190824001552p:plain

兄の行方も分かり、母の入院費もなんとかなったルミちゃんは帰ることに。

f:id:catherine_yanagi:20190824001631p:plain

泣いて感謝するルミちゃん。

「いつかえせるかわかんないけどきっとわたし…」

小森君はお金の事より気になることがあった。

 

「ルミちゃん きみのにいさん…」

f:id:catherine_yanagi:20190824001724p:plain

「ユウちゃん スパイダーマンに殺された兄のこと もういわないで…」

「兄は不幸な青年だったのよ…」

 

そう言い、ルミちゃんを乗せた電車は行く。

f:id:catherine_yanagi:20190824001854p:plain

 

超能力を使う銀行強盗エレクトロ。

彼のやっていた事はまさしく悪。

エレクトロの正体はルミちゃんの探していた兄。

「あんたさえあらわれなけりゃ」というエレクトロの言葉。

スパイダーマンに殺された兄のことはもう言わないで」というルミちゃんの言葉。

小森君がやった事は、一体何だったのだろうか。

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190824001959p:plain

「ぼくの…ぼくのこの超能力は」

「いったいぼくにとってすばらしいものなのか…!?」

 

一体誰が良くて誰が悪いのか。

自分のしたことは正しいのか。

 

そんな事を考えながら小森君は、帰宅する。

f:id:catherine_yanagi:20190824002600p:plain

 

          スパイダーマン第一話 終

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

問:「ハードボイルド」「熱さ」「劇画」×【スパイダーマン】=?

答:暗い。(´・ω・`)

 

 

とにかく暗い。

暗くて読書感想文になんか書けたモンじゃなかった。

この後も色々な話があるのだが、再び登場するルミちゃんも悲惨な事になっているし、小森君もだんだんスパイダーマンで居る事に鬱っぽくなっちゃうし、だんだんとスパイダーマンにすらならない回とか増えてくるし、最初はエレクトロやミステリオなど原作の敵の日本版と戦うも最終話の敵は虎だし。

とにかく暗い…!

 

のだが、これがまた、結構考えさせられる話も多い。

その考えさせられる話というのも単純な「悪」ではなく、人間らしい「欲望」や「願望」などをふいに力を手にいれてしまった人が暴走し敵となることが多い。

そんな「人間らしい部分」がこの漫画「スパイダーマン」の魅力なのではないだろうか?

ただ、暗い。

 

では、最後にそんな暗い小森君の「スパイダーマン」とその作「池上遼一先生」のその後を紹介し、お別れしたいと思います。

 

☆その後の池上遼一スパイダーマンは?

f:id:catherine_yanagi:20190824004116p:plain

スパイダーバースには居ないっぽい。

小森君、色々なスパイダーマンが登場するスパイダーバースには参加できず。

という事は…最終話で虎に…食べられ…?

 

 

 

☆その後の池上遼一先生(75歳)は?

f:id:catherine_yanagi:20190824004800p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190824004842p:plain

f:id:catherine_yanagi:20190824004907p:plain

ガルパンおじさんを越えたガルパン爺さんになってた。

 

 

 

 

 

f:id:catherine_yanagi:20190818012839p:plain