るろうに剣心「京都編」
人斬り抜刀斎として幕末を生きた緋村剣心。
陰の人斬りとして暗躍した志々雄真実。
これは人斬り同士のただの勝負ではない。
明治時代がどうなるかの大勝負であった。
志々雄の強さに一度は倒れた剣心だったが、負ける訳にはいかない。
そして、この勝負は最終局面を迎える事となる。
「…久々に愉しい闘いだったぜ」
「こんなに愉しいのは幕末以来だがこの先国盗り控えているんでな」
「これ以上遊んでやる時間はねえ・・・」
「…愉しくはないがお主の力量には正直 感服した」
「だが志々雄 時間を言うのならもうお主や拙者のような「人斬り」の時間はとうの昔に終わっているんだ…」
「終わりはしねえさ」
「俺がこの無限刃を手にしている限り!」
「終わっているんだ」
「拙者がこの逆刃刀を手にした時に…」
最終決戦。剣心の繰り出す技。
それは飛天御剣流最終奥義
天 翔 龍 閃
対する志々雄
終の秘剣 火産霊神で勝負。
その結末は…
天翔龍閃の勝利。
だが…
志々雄は強かった。それでもまだ負けていない。
「最後まで生き残った方がこの闘いの勝者だ!!」
傷、体への負担、体力も限界の二人。
それでも、二人の勝負はまだ終わらない。
「死ねない!死ぬわけにはいかない!!」
「俺にはまだ俺の帰りを待ってる人がいるんだ!!」
「生きる意志は何よりも…何よりも強い!!」
生きる意志は何よりも強い。
そう言い立ち上がる事のできた剣心。
だが、そう思わないもの立ち上がれた。
「… 違う」
「何より強いのはこの俺!!」
「所詮この世は弱肉強食」
「強ければ生き 弱ければ死ぬ!!」
「生きるべき者はこの俺だ!!!」
同じ幕末を生きた二人の人斬り
だが、生きる事に対しての理由は全く異なった。
それは誰が正しいのか。どちらが正しいのか。
どちらの言う事も間違いであり、どちらの言う事もまた正しい。
「生きる」の理由に正解などないのだ。
だが、時代が選んだ勝者は…
「人体…発火…」
「「限界を超えて」…異常体熱が自分の脂と燐分を燃やした…」
志々雄真実は燃えた。
元々15分以上闘っては全身の火傷の後遺症で異常な体温となり危険になると言われていたが、本人すらも自分が燃えてしまうとは思わなかった。
そして…
「フ…フフフ…フハハハハハハ」
自らが発する炎の中で、志々雄は笑った。
なぜ志々雄は笑ったのか。
それは誰にも分からない。
だが、もしかしたら…
同じ人斬りとして幕末を生きた剣心だけには理解できたのかもしれない。
志々雄真実は燃え尽きた。
志々雄が限界を超え、勝つ事を信じていた側近の佐渡島方治は叫ぶ。
「認めぬ!!私は認めぬ!!」
「この勝負 志々雄様は勝っていた!!」
彼の言う事はどうあれ、志々雄はもうこの世には居ない。
そこで斎藤一は言う。
「違うな」
「この勝負 生き残った方の勝ちだ」
「強ければ生き 弱ければ死ぬ」
「奴自身が言っているコトだ ーー・・・」
そして蒼紫も続けて言う。
「過去から現在へとつながる時間の流れが…」
「志々雄真実に勝利を許さず抜刀斎に味方をした…」
「時代が…」
「生きるべき者を 選んだんだ…」
・
・
・
・
「生き残った方が勝ち」というこの志々雄理論。
この理論を使えば…!
これ…!!もしかして…?!!
サチにもワンチャンあんじゃね!?
と、いう訳で今回はあしたのジョーのサチが葉子よりも紀ちゃんよりも最後まで登場していればジョーが選んだ女性はサチなんではないか!?というのを考える回にしたいと思います。
【▼紀子編】
【▼葉子前編】
【▼葉子後編】
~ピ ピピピ ピ~♪ と、口笛を吹く男が東京のドヤ街に現れる。
その口笛を邪魔するかのように女の子の叫び声が聞こえてくる。
「ねえ!離してよ!ねえお願い!離してよ!」
そんな少女の声を無視する男の声で「わめくんじゃねえよ」と言う。
「あたいが一体何をしたって言うんだよ!?」と訴える少女。
「やかましい!ネタはあがってるんだい!」と少女に怒るどう見てもソッチ系の人。
「ああ!サチがやられてるぞ!」と少年達。
少女の名前は「サチ」そして彼らはそのサチの友人のようだ。
そんな光景を目の当たりにした口笛の少年。
どう見てもソッチ系の人に拉致されているサチを見たジョーは…
<ピピピィ~ピィ~♪
シカトで口笛の続きを吹き、歩く。
と、見せかけて口笛を吹きながら歩いた先にはサチを連れた怖い人。
そして怖い人は言う。
「どきなあんちゃん。ちょいと邪魔だよ」
そう言われたジョーは言う。
「どきな、とは何だい」
「へっ、銀座の大通りじゃねえんだ。」
「てめえらみたいに横に連なって歩いたんじゃ通れるモンも通れねえ」
怖い方々は動きを止める。
そしてジョーは続けて言う。
「てめえ達はドブん中でも這って行きな」
いくら邪魔でも言い過ぎである。年長者に対して。
「お兄ちゃん!やめた方が良いよ!」とサチ。
「こいつらはね、この辺りで酷い事ばっかしている鬼姫会のやつらだよ!」と言う。
少女にそこまで言われて黙っていられる鬼姫会ではなかった。
「この盗人が!」と言いサチの胸ぐら掴む鬼姫会の人は言う。
「盗人じゃないよ!おでんを一串もらっただけだい!」と主張するサチ。
それを世間では盗人と言う。残念、サチ。
そしてそんなおでん泥棒のサチに鬼姫会の人は言う。
「嘘つけぃ!」
「おでんと一緒に屋台の売り上げをかっぱらいやがったクセに!」
と、サチ、想像以上に盗人だった。
「ウソだよう…おでんだけだよう…」と泣くもやっぱり盗人のサチ。
「…と、まあ。そういう訳でなぁ。」
「これからコイツのオヤジん所にねじ込もうって訳だ。」
そんな話を聞いたジョーは…
ニッコリ。
一体何に対しニッコリしたのだろうか。謎である。
サチのおでん一串と見せかけて屋台の売り上げかっぱらいの話がそんなに面白かったのだろうか?いや、実際ルパン三世くらい派手かっぱらいである。
捕まるか捕まらないかは大きな差ではあるが。
そしてニッコリなジョーは鬼姫会のダンナに言う。
「フ…」
「俺はコイツを…」
!?
「ねじ込みてえんだよ!!!」
鬼姫会の男、KO
鬼姫会の男にパンチを入れ、ぶっ飛ばすジョー。
キレる若者世代より前のキレる若者代表である。
そして、仲間が襲われた鬼姫会も黙っていられる訳もなくジョーに襲い掛かるが…
ドゴッ!
バキッ!
連打!連打!
鬼姫会は全員、ジョーに倒されてしまう。
サチの仲間であった友達はジョーの元へ駆け寄り強すぎたジョーに見惚れる。
「うわあ…」「すっげえ…」「かっこいいや…」
そしてどういう訳か助けてもらったサチも声をかける。
「あんちゃん…!」
「あの…これ…」
そう言い、ジョーの荷物を渡す。
「……」
「ありがとよ」
ジョーはサチにそう言う。
助けてもらったサチも「ウフフフ」と嬉しそうである。
そしてサチは、彼に一番聞きたかった事を尋ねる。
「ねえお兄ちゃん」
「名前はなんて言うの?」
「…俺かい?」
「名乗るほどのモンじゃあねえが…」
「ジョー」
「矢吹 丈」
と、このサチとジョーの出会いからあしたのジョー(劇場版)という作品はスタートする。どんだけ面白そうなスタートやねんと今でも思う。
で、この「サチ」という女の子は何者なのか?
それはこのドヤ街に住む女の子であり
おでん屋の売り上げ泥棒。
助けてもらったこの時からジョーにゾッコンである。
が、おでんの売り上げをかっぱらう子はちゃんと裁かれるべきだと思うのだが銀座の大通りでもないのに横に連なって歩いていた鬼姫会がやたら気にいらなかったジョーの気まぐれで助かる事となる。
そんなサチはこの後に強敵である
紀ちゃんや葉子が現れようと自分のジョーへ感じた愛を信じ突き進むのであった。
今回はそんなジョーはサチに対してどんな感じの対応なのか?というのを調べつつ、この二人の結末を1巻から最終巻まで追って行きたいと思う。
☆ジョーとサチ…その1
【1巻】
原作の1巻1話でも同じような流れでジョーはきまぐれで鬼姫会を撃退し、サチを救う。
だが、原作のジョーはアニメ版と比べると明るいというか子供っぽいというかなので…
「おでんどろぼうのじょうちゃん まだそんなところにいたのかい」…と、あおい輝彦の激シブボイスで「俺かい…名乗るほどのモンじゃあねえが…ジョー、矢吹丈」とか言う感じではないで、サチを「おでんどろぼうのじょうちゃん」とか言う。
しかもしつこい。
【2巻】
ジョーは詐欺で逮捕される。
そんなジョーの裁判が行われるため、保護者の段平にサチとチビ連中たちが同伴。
裁判中、おとなしくしてろよと子供達に言う段平、そこで一人物分かりの良いサチ。
「あたいたちがさわがしくしたらジョーに不利な判決がくだるかもしんないもんね」と。
「ほほう ようわかっとるなサチは…おりこうだな」と頭を撫でる段平。
ジョーのためなら頑張れる乙女サチも「へへへ…」と喜ぶが
ゴシゴシと頭を撫でるのにあまり見た事のない効果音なので結構強く頭を撫でられていたと思われる。が、それでも嬉しいサチなのだ。
「一月や二月ですむわけがないでしょう」
「最低でも一年一か月はまちがいなわ」という言う声。
それを言ったのは詐欺の被害者である白木葉子。
そして後のサチの恋敵でもある葉子。
この時、既に何かを感じたであろうサチ。
「あんただれよ!?」と新たなる女の影に強気だった。
【2巻】
裁判の結果、特等少年院行きへとなったジョー。
だが、打倒力石に燃えるジョーからボクシングのハガキの通信教育の催促をされた段平。そこで段平は子供達を連れてジョーへ会いに行く事にする。
「そ…そんじゃあおおいそぎで着がえてくるよ」
「まっててくれる?」とサチ。
久々にジョーに会うサチ。いつもの格好では会えないと本気を出す。
が、すぐに着替えて来いと怒られた。
【3巻】
少年院で無事にジョーと会えたサチ。
そして力石とジョーの勝負の時だ。
ジョーのヘッドギアやパンツのサイズが全然合わなかった事で少年院の収容生は爆笑。段平ですら「こ・・・こりゃあひでえ・・・」となっている中、サチは一人…
「なにがおかしいんだよっ わらうなっ」と言い返している。
愛である。どう見てもおかしいのにこの状況で言い返せるサチ。愛。
【3巻】
「あしたのために その3」クロスカウンターが決まったジョー。
力石との勝敗は引き分けた。
そして、このジョーがボクシングへの情熱を向けたこと、力石と引き分けたこと、色々な事に感動した段平は泣いた。
段平は倒れたジョーを抱え、リングから降ろす。
そんな気を失っているジョーを見守るサチ達。
何かサチも泣いてる。
【3巻】
少年院でジョーと会えたサチ。
「て てえへんだ てえへんだ」と改めて彼女が東京生まれ東京育ちである事を教えてくれた大事なワンシーンである。
【5巻】
少年院を出所したジョー。
そこにはあの子供たちが出迎えてくれた。
そうしてもらったジョーの感想は…
「おめえら大きくなったなあ・・・」だった。
そして…
「どれよサチ」
「あ…あれーっ」
まず最初にサチを抱っこしたジョー。
「やめて」「はずかしー」と言うサチだが…
めっちゃ嬉しそう。
よかったね、サチ!
【7巻】
少年院を出所したジョーは力石とボクシングの決着をリングでつけるため、プロボクサーとなった。
だが、その前に倒さなきゃならない相手が打倒矢吹に燃える「ウルフ金串」だった。
ウルフ金串にはジョーの得意技「クロスカウンター」封じを編み出す。
それに対する丹下ジムは…
ウルフの作戦が分からないため、打つ手なしだった。
記者たちも丹下ジムへ来るも作戦の一つもなけりゃあ記事にならんとこんな感じだった。
「このようすじゃ野性のけんか屋矢吹丈もウルフの軍門にくだる公算大と出たね・・・」と記者が言いながら丹下ジムを出ると何かが跳んでくる。
「こんのやろー!えんぎでもねえころぬかしやがって」
「ジョー兄いがウルフにやられるだとー!」と立腹のサチ。
愛するジョーの悪口は許さないのだ。サチ、熱いぜ。
「ぶっ殺したれーっ」は言い過ぎ。
【7巻】
「いいからだまってついてこい」
「ところでおめえら電車賃くらいもってるだろうな」
とチビ達のリーダー、太郎が言う。
太郎はウルフ金串の所属するジムへ行き、クロスカウンター破りの作戦が何なのか?を調べに行くためにチビ達を連れて行こうとしていた。
「電車賃…?じょうだんいうない 金っ気のものなんざヒャーもねえや」と、キノコ。
「あたいもスカンピンだよ」とサチ。
そして「へへ…」と笑うトン吉。
「オーチンチンならありまっせ」ズルン
「この露出狂!ここに花もはじらうおとめがいると知ってのハレンチか!」とキレるサチ。サチが乙女であるという事を再確認する大事なワンシーンである。
【7巻】
ウルフの秘密特訓の覗きに失敗したチビ達はクロスカウンター封じの実験台としてウルフにボコボコに殴られてしまう。そして車でドヤ街まで放り投げられる。
だがサチは…
最初に心配された。よかったね!…な訳ねーか。
【8巻】
ウルフ金串を破ったジョー。
とうとう因縁の力石との対決、の当日。
会場で紙飛行機を飛ばして遊んでた。
「こらあっ なんだってこんなところでさわいでるんだ!」
「ここは選手が出入りする通路だぞ」段平。正しい。もっと怒れ。
そしてサチは…
「ジョーこんどはあたいの番だよ!」と紙飛行機を作るように言う。
今までのジョーに対する愛あってか、ジョーから意外な返事出る。
「よしよしサチにはかっこいいの作ってやるぜっ」
よかったね!サチ!
が、揃って段平にキレられた。当然か。
【9巻】
サチと同じくジョーが好きな紀ちゃん。
「じゃあ矢吹くん またね」と声をかけるも…
冷たい。
そんな妙に紀ちゃんに冷たいジョーを見たチビのキノコが…
「ジョー兄い ちょっと…」と声をかける。
「紀子さんにもうちょっとやさしいことばかけてやったらどうなんだよまったく…」と紀ちゃんに冷たいジョーに一言。なぜだかは謎だがあしたのジョーという作品通して紀ちゃんに冷たく、葉子に厳しいジョー。
そんな紀ちゃんに「優しくしろ」と伝えたキノコは…
サチにゲタでぶん殴られる。
「ガキのくせしてよけいなおせっかいやくんじゃないよっ」との事。
そう、サチ的には困るのだ。なんてったって紀ちゃんも恋敵なんだから。
ジョーが紀ちゃんに優しくする事を妨害しつつも…!
女の眼差しでジョーにアタック。
そんな花もはじらう乙女のサチのアタックは…
効いた。
よかったね、サチ!
☆ジョーとサチ…その2
【12巻】
カーロス・リベラ戦当日、ジョーは試合前…
チビ達と遊園地にいた。
そこで注目してもらいたいのが…
ジェットコースターでジョーに抱き着くサチ。
階段をジョーにおんぶされながら降りるサチ。
肩車されるサチ。
ジョーの横に座るサチ。
ジョーにひっつくサチ。
ジョーの上に座りアイスを食べるサチ。
もはや彼女である。よかったね、サチ!
そしてそんな遊び呆けるジョーを探していた…
「まあ矢吹くんったらどこへいってたの!」
「段平さんが控え室でオロオロしてるわよっ」と紀ちゃん。
そんな紀ちゃんにジョーは…
やはりどこか冷たい。
読者になんとなく伝わる紀ちゃん<サチの図。
とりあえず恋敵紀ちゃんには勝利しているサチであった。
【13巻】
カーロスが急にドヤ街に現れた。
それは丹下ジムに行きたかったためである。
急にいなくなったカーロスを追って、葉子とマネージャーのロバートも一緒にドヤ街に来たが…
「えへへへ…きれいなねえちゃんだな おらとチュチュしねえかい」
「うひょひょひょ・・・逃げるなってばよ」と白木葉子人生最大のピンチ。
それに気づいたジョーに一喝。
「おい!へんなマネするんじゃねえっ」
ジョーに怒鳴られたら冷静になるチュチュの二人。
「ひっ…」「わ…わかったよ…」
当ブログではこのころ葉子の恋心は既にジョーにあったという予測。
そんなジョーに守ってもらえて嬉しいやら恥ずかしいやらな葉子。
そして、女子としてかなりピンチの葉子を目の当たりにしたサチは…
恋敵のピンチに興味は一切なしだった。
【13巻】
ピンチを乗り越えて丹下ジムへやって来た葉子。
その葉子が見たものは恋敵である紀ちゃんがジムで洗濯をしている所。
そして更に恋敵であるサチは葉子を見て言う。
「ちょっとちょっと…あの葉子の目をごらんよ」
「紀ちゃんのことキッとにらんじゃってさ」
睨んでるか?コレ。
だが、サチもジョーに恋する乙女。恋に疎い野郎共とはワケが違う。
「ありゃまちがいなくジョーにホの字だね」
「シットの目だよあの目は」
「あたいは女だからわかるんだ」とサチ。
嫉妬の目なのか…コレ。
勉強になります、サチ先生。
太郎に「恋」というものを伝授するサチ。
これはジョーを愛したものにしかわからない「何か」なのだろう。
そしてサチから「恋」を伝授された太郎は聞く。
「じゃあおめえのその目はなんだよ」と。
葉子に嫉妬されるサ紀子、そしてその葉子を睨むサチの目は隠せなかった。
【15巻】
「最近あんまり丹下ジムへあそびにこなくなったな」
ランニング中のジョーはチビ達を発見し声をかける。
「あたらしいジムはガラーンとだだっぴろくなっちまって…なんとなくさむざむしいし…それに新顔のわかいれんじゅうがうろうろしてるんだもん」
「なあ」と子供達。
「はははは ばかだなあ」
「そんなの気にすることあるか みんなおまえらのいい兄貴分になってくれるさ」とジョーは言う。
ジョーは強くなり、東洋の5位になっていた。
その強くなり、ジムすらも大きくなった理由は「このままでは廃人となったカーロスリベラに対して申し訳ない」とのことだ。
とにかくジョーはカーロスを廃人にしたバンタム世界チャンピオンのホセと戦うために自分が強くなるため、日々努力をしていた。
だが、そんな出会った頃と変わったジョーの変化にいち早く気付いたのが、サチ。
「それに…最近のジョー兄い なんだかこわいや」
「こんどあそびにいくよ」
「がんばってなジョー兄い!」
「おうっ」
サチに言われた「怖い」と言われた自分の変化にジョー本人も気付いていた。
【17巻】
東洋チャンピオンとなったジョーはホセに会いにハワイまで行っていた。
空港でジョーを迎えてくれたのは今まで世話になったドヤ街の人々。
だけではなかった。
テレビ局の人間や記者なども。
この頃、ジョーは日本中の注目を浴びるボクサーとなっていた。
帰国しすぐにインタビューの嵐。
少年院に居た頃の「ジョー兄ぃ」ではなくなっていた。
だが…
会見を抜け出す。
空港で出迎えに来てくれたドヤ街のみんなにお土産を配っていた。
サチ、アロハワンピをジョーから貰う。
それだけではなかった。
普段、ボクサーとして「ホセ」の姿を追う事だけを考えていたジョーであったが、ドヤ街の人たちと居るとそんな事すらも忘れられた。
ひさしぶりに、心の奥底から笑えたジョー。
そんなジョーの笑顔の中に…
そこにはサチの姿があった。
よかったね、サチ…!
それを嫉妬の目で見つめる葉子がまだ空港に居た。
【17巻】
有名人矢吹丈、テレビ番組に出演。
それを電気屋のテレビで眺めるチビ達。
「えらくなったもんだなあ ジョー兄いも・・・」
「雲の上の人だぜまや…うれしいような さびしいような」
同じ場所で一緒に居たハズの自分達と住む世界が違う、そう感じたのはサチも同じだった。
テレビ出演を果たすジョーを見ても騒ぐ事もせず、ポカンである。
【18巻】
空港で野生児ボクサー、ハリマオに倒されたジョー。
それを知ったチビ達は黙っていられなかった。
「いっぱつ強烈なきめ技をかけてやって…」
「そうそうキンタマの玉を二コともつぶしてやって…」
「表現が下品なんだよおまえは!」とキレるサチ。
最初から最後までサチはレディーであるという大事なワンシーンである。
【19巻】
恋敵であった紀ちゃんと西の結婚式である。
紀ちゃんがどんな想いでジョー諦め、西と結婚したかは誰にも分からない。
とにかく元恋敵でもあった紀ちゃんの綺麗な花嫁姿にウキウキなサチであった。
【19巻】
偉大なるチャンピオン、ホセに挑むジョー。
だが、彼は「パンチドランカー症状」に蝕まれていた。
その事を伝えるため、葉子は毎日丹下ジムへ行くもジョー達に無視をされていた。
そしてそんな葉子を見つめるチビ達。
「ようどうだい…きょうもきているぜ」とチビ達。
そこで注目いただきたいのがサチだ。
この葉子なんてどうでも良い感じの凄さ。
前まで「シットの目よ」とイチャモンつけ放題だったサチがこの様子である。
きっとこれは、時間が経ちサチも少し大人なったのだ。
そんな中、キノコが言う。
「ジョー兄いもへるわけじゃなしちょいと口ぐらいきいてやりゃあいいのによう」
無視される葉子が可哀想に思えて来たキノコ。
そんなキノコの発言を聞いたサチは言う。
あれ?
「なあにほっときゃいいのよあんなツッケンドン女!」と全く成長していなかった。
追い打ち。
「いいきみだわ」い~いっ と、追い打ちのサチ。
紀ちゃんは西との結婚でジョー争奪戦を離脱したものの、葉子とはまだライバル同士だったようだ。
そして、そんなサチを見て笑うチビ達
に、立腹のサチ。
「なによう…いまなに話してたのよてめえら!」
「い…いや その…」
「こんなところでボンヤリしていたらカゼひいちまわあ」
「おう いこうぜっ」
「横丁のだるま屋へうどん食いにいこう うどん!」
と、チビ達は泪橋を後にする。
サチだけ一人葉子に威嚇していた。
そして、このビエ~~ッなサチ…。
原作最後の登場コマであった。
☆ジョーとサチ…その3
「最後まで生き残った方が勝者」な志々雄理論。
それで言うならば全20巻中19巻で出番を終えたサチは葉子に勝てなかった。
最終出番巻のページ数で言うならば…
紀ちゃん
19巻:180ページ
サチ
19巻:186ページ
葉子
20巻:257ページ
なのだ。
やはり、作中でも唯一「愛の告白」を行った葉子は強い。
そしてフッたフラれたな印象もある紀ちゃんもイメージは強い。
やはりただのおでん泥棒なのか、サチ。
20巻まで振り返ってみたものの、確かに一番ジョーから優しくはされていた女性かも知れないが、それは多分子供だからだの一言で終わる。
今回、そんな分かりきっていた勝負にサチを勝たせる手段はやはり
志々雄理論しかない。
では、19巻で脱落したサチを最終巻まで登場した葉子に勝たすにはどうしたら良いのか?
漫画以外のジャンルで勝負!!
例えば、原作終了後のゲームとか!
サチのおでん泥棒がフルカラー+フルボイスで再現!!
凄いゲームだぜ!原作読まなくてもこのゲームだけで「あしたのジョー」が理解できる凄さだ!!進め方によっちゃあホセ戦の後に力石と…!?なIFストーリーまで!?
とにかく再現度が凄いのだ、このゲーム。
全13章で成り立つ「あしたのジョー」のストーリー。
色付き声付きでテンション上がるというのに
名シーンは更に豪華なムービーで再現。
「真っ白な灰」は第10章で登場。
だが、ゲーム故、紀ちゃんの出番はここで終了。
西と結婚する話は丸々カットである。
最終章である第13章ではもちろん…
「あんたにもらってほしいんだ」のシーン。
こちらもムービーで再現。原作通りの絵にフルカラーである。感動ッ
ここでサチだ。このゲームの再現度とファンサービスっぷりでお分かりだろう。
第一章で出番終了。
(あかん…。)
な、ならば…!
2011年の山P主演の実写版あしたのジョーだ!
ここにサチは…!
雰囲気◎の女の子が演じる!
ちなみに紀ちゃんは映画未出演。
これは最後まで生き残ったサチの勝ちか…!?
白木葉子、まさかの香里奈氏が演じ軽く原作を越える美人で登場。
もしも白木葉子が香里奈くらい美人だったら…チュチュしてぇ~ッ。
・
・
・
あと比較的最新のあしたのジョーって何だ?
あしたのジョーって、よく考えたら1967年から73年に連載されてた漫画だべ?
アニメにしたって1970年の1作目と1980年の2作目だべ?
今、2021年だろ?
2011年の実写版も相当新しくねーかこれ?
なんだこれ、改めて凄すぎじゃねーか?あしたのジョーって?
と、そんな事を感じつつも何となくYouTubeで「あしたのジョー」と調べた。
すると衝撃的な動画を発見した。
あしたのジョーを描く
マジか!
ちば先生…!マジか!!
去年て、マジか!
凄いなあしたのジョーって…2020年でも【新しい何か】が生まれているのか…!
しかもちばてつや先生の手で…!
と、いう訳でこの素敵な動画を早速拝見!
「ジョーを描き始めたのはね…私が漫画家になって20年くらいかな…」
「月刊誌から週刊誌になって…」など、矢吹丈を描きながら当時の事を話すちば先生。
なんだこの動画…すげえ…!
「週刊誌になったらね、描いて原稿渡したらすぐ次の原稿を…」と苦労話をしている内に
令和の矢吹ジョー完成。
最高だよ…!最高ですよ…!
ん?
ジョーの隣に誰かを描き始めるちば先生。
あっ…
この髪型は…?!
ま…まさか…!?
問:あしたのジョーのサチが葉子よりも紀ちゃんよりも最後まで登場していればジョーが選んだ女性はサチなんではないか!?
答:ジョーがどうのこうのより2020年、作者のちばてつや先生が選んだ女性キャラクターはサチだった。
つーかこの記事を書こうと思ったおかげで素敵な動画に出会えました!
#家で一緒にやってみようは無茶があるような気がしますが、とにかく素敵な新作「あしたのジョー」をありがとうございました!
あんたが優勝!おめでとう!!
よかったね、サチ!!
【▼紀子の表情真相解明編】