荒木飛呂彦先生、といえば…
ジョジョだッ!!
ジョジョは面白い。
ドラゴンボールが「気」で北斗の拳「秘孔」と少年漫画独特の「能力」が…
→
「波紋」→「スタンド」と2つと言うよりシフトした。
図だけみたら結局ボコボコに殴ってるだけにしか見えない気もするのだが、そんなんじゃあーないッ!
人間を越えた吸血鬼となった「DIO」
この二人の戦いの結末は ー ・・・ !
って、漫画が第8部とかって2021年現在も続くとは誰も思わなんだ。
とにかく面白いよ、ジョジョ。
独特な絵柄で判断せず中身を読んでみてから面白いかつまらないか判断してみても損はないと思いますよ!
で、そんな荒木先生の漫画を「ジョジョ」から入って楽しく読んでいると思うのが…
ジョジョ以外の漫画、描いてないんじゃあーねえーのかーッ!?という事だ。
長い漫画家生活だ。んな訳はない。
ただ、ジョジョ95%他5%と甘デジの16R比率くらいなのは間違いないだろう。(個人的な感想です)
そんな私がふと目に入り立ち読みしたジョジョ以外の荒木先生の漫画で印象に残っているのが…
この「死刑執行中脱獄進行中」という漫画だ。
これは荒木先生の「短編集」となっている本。
その中で目に入ったのが…
【ドルチ ~ダイ・ハード・ザ・キャット~】という漫画だ。
主人公はこの「ドルチ」という名前の猫だ。
そんな猫が乗った船が事故に遭い、ドルチの飼い主、溺れ死んだ飼い主の彼女、ドルチの2人と1匹が船の上で救助を待つ話だ。
食料が尽きていた。
ドルチの飼い主はとにかく餓えていた。
そこで気付いた。
死んだ彼女すらも「食える」
そしてそこに居る猫のドルチですら「食べれる」と。
荒木先生が描く「餓えが生んだ狂気と猫」の物語である。
そんな私がこの「ドルチ」を読んで思ったのが…
僕、勝手に荒木先生っててっきり犬派かとばっかり…。
95%がジョジョな甘デジのショボラウンド振り分けくらい荒木先生の漫画と言えば「ジョジョ」だと感じる訳なんですが、その「ジョジョ」で動物と言えばやはり犬の「イギー」の印象が強い。
亀(鍵付き・不良に投げられる)鳥(スタンド使い・ウミネコ)宇宙人(学ラン着用)とかも居た気がするけど、やはり吸血鬼を除く人間以外の生き物だとイギーのおかげで犬が強い。
だが、主役を務めたのはドルチである。
ジョジョシリーズ以外で主役を務めた「猫」のドルチ。
と、いう訳で今回はそんな荒木先生を代表する犬の印象が強かった95%を占めるジョジョの中で「猫」はどのような活躍をしているのか?を考えて行きたいと思います。
☆「ジョジョ」と「猫」その1
第三部
イギー、アブドゥル、花京院は敗れた。
特に花京院に関しては謎だったDIOのスタンド能力をジョセフに伝えた。
「見破ったのは花京院だ 花京院の死は無駄にはしない」
「だからどうだというのだ?理解したからどうするというのだ?」
DIOのスタンド能力を見破った所でジョセフにはどうすることもできなかった。
ジョセフのスタンド、ハーミット・パープルで応戦するも…
ジョセフはどうすることもできず、吹っ飛ばされる。
そこでジョセフが吹っ飛ばされた場所は…
エジプトのカイロ市街。
血まみれになり「う…うぐぐ」と辛そうなジョセフだが
「おい見ろよ…」
「おいなんだ?こいつはよォ~~~~」
「ブッたまげぇ!空からじじいが降ってきやがったぜ」
「サンタさんよサンタ」
「おいじいさん!屋根の上で何してた?女でものぞいてたのかよ」
と、現地の方々。そう、屋根の上でDIO対ジョジョ達の人類の存亡を賭けた闘いをしている事など誰も知る訳がなかった。
ギャハハハハと笑っている現地の方々。
じじいが降って来たら笑うのがエジプト式なのか?!とジョセフも驚いている場合ではない。彼が振り向いた先には…
トドメを刺しに来るDIO
と、孫の承太郎の姿が。
「さがってろッ!わしの方へ来るんじゃあないッ!」
だが、DIOにそんな事は関係なかった。
まずはジョセフを殺そうと迫るDIO
その衝撃的なスタンド能力をジョセフから伝えられる承太郎
飛んできたDIOにビックリする野良猫。
ここでジョジョ×猫である。あまりにも緊迫感溢れる中スマートな登場すぎて俺じゃあきゃあ見逃してたぜ…ッ!
DIOのスタンド「ザ・ワールド」をの力を発揮。
その場に居るDIO以外の「時間」が止まる。
ジョセフは承太郎にDIOの能力を伝えている最中。
そして、承太郎はその能力を聞いて驚いている最中。
街の人々は戦っている事すらも知らない。
外でご飯を食べたりタバコを吸ったりジュースを飲んだりだ。
だが、時は止まっている。そして…
猫も驚いてる最中に時が止まっていた。
そして、時を止めたDIOはジョセフにトドメを刺そうと近寄る。
ね…ッ…猫…ッ!?
驚き跳ねている猫などDIOにはどうでも良かった。
彼は今、限られた静止した時の中で因縁のジョナサン・ジョースターの孫であるジョセフを殺しに行く事しか考えていない。
そんなジョセフへの進路を阻む猫は…!
猫ーーーーーーッ!!
ボゴオン!である。可哀想。
だが、そんな猫の悲劇はまだ終わらなかった。
ステーキと入れ替わる体。
ジュースに添えられる足。
ハンバーガーになる顔。
食事をしていた彼らからナイフを取ったDIO
止まった時の中でジョセフにそのナイフを投げる。
「ジョナサンの孫…ジョセフ これで貴様は死んだ!」
「1秒前……ゼロ」
そう、カウントダウンをするDIO。すると…
承太郎にDIOのスタンド能力を伝えている最中だったハズのジョセフは急に胸元にナイフが刺さる。いくら時を止める能力だと理解していた所で一体自分に何が起きたのかまでは分からなかった。
「次は承太郎!きさまだ」
「………野郎 DIO……」
今、承太郎vsDIOの最終決戦が始まる。
の、横で自分の飯と猫の破片が入れ替わった事に全く気付かず普通に食事を続ける現地の方々だった。
☆「ジョジョ」と「猫」その2
第四部
一度は仗助達に追い詰められ、絶体絶命となった殺人鬼、吉良吉影は逃げ切った。
彼は妻と子供の居る男「川尻浩作」という人間を殺し、自分をその男の姿形を変え、街に潜んでいた。
いつも通り会社へ行こうとすると…
きゃああああああああああああああーッ!
ガシャンドシャンガシャングァシャンドンドン
と、超騒がしかった。
「あなたッ!あなたッ!地下室にッ!」と騒ぐ妻。
一体何があったのか。地下室に。大量のゴキブリとかだろうか。
「部屋の隅のジャガイモ袋の上に見知らぬ一匹の猫がいるのよ」
「じっとうずくまっているの…」
「「猫」……?」と穏やかな吉良吉影も猫で←コレはビビりすぎじゃね?俺これから仕事なんですが?みたいな感じだ。
ミネラルウォーターを切らした妻は地下室に取りに行くと見知らぬ猫がジャガイモ袋の上を陣取っていたんだと言う。
そして奥さん、実は猫が大好きらしいので…
「どっから入って来たの?ネコちゃん…」と近寄るも
タシッ
「カワイコちゃんねーっあたしやさしいのよ~ちっとも怖くないわよ~っ」と、自分が敵じゃない事をアピールしてみるものの
シュキィィーン
と、何でか威嚇されるので…
「あっそうだ!この猫に敵じゃあないって教えればいいんだわ…」
「「降伏のボディーランゲージ」で「降参」したって安心させればいいのだわ!」と、浮かぶ。
「ほ~~~らあお向けは「降伏のポーズ」よォ~~ッ」
「安心でしょう?お友達になりましょうねェーーーッ」
そして猫は…
「・・・・・・」
ジャキィーン
何をしても警戒する猫。そして奥さんは気づいた。
「あたし…何やってるのかしら あの猫「ここは自分ん家だぞっ出てきな」って態度をとってるのよ… 何であたし猫の機嫌とらなくちゃあいけないの?」と冷静になっていた。
そしてだんだん懐かないわ我物顔で自宅を占拠する猫に腹が立ってきた奥さんは…
出てタワシをぶつける作戦に出た。
投げたッ!
尻尾で弾いたッ!
キレたッ!
奥さん、投げたタワシを弾かれてキレた!
そして持っていたホウキで襲い掛かろうとすると…!
浮いた。
天井にひっついた。
喉に穴空いてた。
穴からニャアアァァって鳴いた。
無我夢中でホウキ振り回した。
うんうん…。
そうか…。
そらこうなるわ。
そりゃあ猫が地下室に居ただけでこうなるわな。
そら助けを求めますわ。大量のゴキブリの方がマシっすわ。
そして、その話を聞いて地下室を見に行った吉良吉影は…
奥様が必死に振り回したホウキで荒れた地下室。
そこでこの猫はどうなったのだろうか。
「ねえ?もういない?逃げちゃった?」と奥さん。
「死んでるよ」
突如現れた猫の生存率がとにかく低い「ジョジョの奇妙な冒険」であった。
☆「ジョジョ」と「猫」その3
第五部
「ボスの娘を護衛しろ」
ジョルノ達の所属する組織「パッショーネ」で一番の謎とされる「ボス」
その任務を遂行すればそのボスから得れる信頼は大きい。
そしてそのボスの娘は…
ジョルノ達を自分のパシリに使っていた。
ボスの娘の行方を捜すものも居た。
彼の名はパッショーネの暗殺チーム「ホルマジオ」
幹部「ポルポ」の死、そしてポルポの隠し財産。
ボスの娘の護衛は死んでしまったポルポではない…
同じ組織のブチャラチィが怪しいと見たホルマジオ。
彼はそのブチャラティに詳細を聞くため、ブチャラティのチームにコンタクトを取ろうとする。
そんなことより飼ってる猫が懐いて無さすぎ。
暴れすぎ。
「てっきりポルポかと思ったんだがよ…」
「探さなきゃ…」
そう言い、ホルマジオは腰を上げ、ブチャラティ達を捜索に行く。
そして、懐いてなかったホルマジオの猫は…。
猫ーーーーーーッ!!
瓶詰めにされてしまった猫。
これがホルマジオのスタンド能力である。猫ーーーッ!
ブチャラティチームのナランチャはボスの娘のパシリで買い物をするため、街へと車で来ていた。
「尾行されねーで帰ってくりゃあいいんだろーッ」
そう言い街へ出るも…。
あっさりホルマジオに見つかるナランチャ。
ホルマジオはボスの娘の居所などブチャラティに聞きたい事があったので、ブチャラティの居所を吐かせるためナランチャに襲い掛かる。
「しゃべってもらうぜナランチャ!尾行すんのが不可能ならよナランチャいろんな事をオメーにしゃべってもらうぜッ!」と、凄むホルマジオ
キレたナランチャ。
プラモくらいの大きさの戦闘機が襲い掛かる。
対するホルマジオのスタンド能力は…
「このナイフがでかいんじゃあなくて…」
「おれの方が小さくなったのかァーッ 野郎のスタンドのせいでッ!」
そう、ホルマジオのスタンド能力はスタンドで切りつけた相手を小さくする+自分は好きに小さくなれるという効果だった。
だが、そんな能力の相手だがナランチャは…
ホルマジオを追い詰める。
あと一歩の所だったが…
自身が小さくなりすぎて、スタンドの攻撃力が落ち仕留め損なう。
ホルマジオのスタンド能力によりただでさえ小さいナランチャの身長は「13.0cm」まで縮んでいた。
転がっている靴が26cmだとしたら半分である。
小さくなったナランチャは隠れようとする。
瓶が大量にある隙間を発見。
瓶に向かって猛ダッシュ。
が、中々到着しない。
大した距離ではないのだが、身長10センチくらいのナランチャには歩幅が狭すぎてまあまあ遠い。
そしてもう少しで瓶の所へ到着する頃…!
猫ちゃん登場。
自分より小さい全力疾走してくる生き物(ナランチャ)を睨みつけ…
ギャンオアァーーッ
吉良吉影家に現れた突如浮く猫とイタリアで自分より弱そうなナランチャ相手に凄む猫、どちらが怖いかと言われたら多分自分が殺されるかもしれないギャンオアァーな猫だろう。
突如襲い掛かってきた猫にナランチャは…!
「どけえェェェーーーーーッ」
「じゃまだコラァーーーーッ」
ナランチャ、ホルマジオと戦ってる最中だがエアロスミスを召喚しEXTRAROUND:vs猫戦突入。
その結末は…!!
猫ーーーーーーッ!!
イタリア猫、唯一生き残る。
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問:荒木先生を代表する犬の印象が強かった95%を占めるジョジョの中で「猫」はどのような活躍をしているのか?
エジプト猫
吉良吉影家地下猫
:奥さんと激闘の末事故で再起不能。(後、草となり復活)
ホルマジオ飼い猫
:後ホルマジオ死亡で多分ずっとこのままだから再起不能。
ナランチャに遭遇猫
:顔を撃たれるまくるも生存。
答:猫の活躍とか犬派かどうかは別として、荒木先生は多分猫がすごく嫌いなんじゃないでしょうか。
誰だってそー思う。俺だってそー思う。
荒木先生の好きなモノは「洋楽」嫌いなモノは「猫」
ジョジョを読んでいると多分だがそうだろうと思う。
ジョジョ内の猫だけで「死刑執行中」じゃねーかと感じる。
ただ…そう考えると不思議なのが…
ドルチだ。
かなり猫が嫌いだと思われる荒木先生の漫画で短編とはいえよく主役を張れたなぁ…とは思う。
と、思ったけどよく考えたらこの「ドルチ」も猫好きな人が考えるストーリーじゃあないッよなぁ…と思いました。(=^・^=)
タシッ