ああっ、子供な大人部

私のアニメや漫画、ゲームへの「愛」を表現するブログです。よろしくお願いします。

第104回・読書感想文には『あのはな』を。【5:カクレンボ編】 2021.08.02修正

【▲前回】

 

 

 

~主な超平和バスターズ

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【じんたん】めんまに謝罪をし、想いを告白した。

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めんま】じんたんの涙を見て、願い事を思い出す。

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【あなる】めんまのために頑張るじんたんが好きだと気付く。

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【つるこ】つるこのおかげでみんな仲良しだとめんまに言われる。

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【ゆきあつ】とうとうめんまへの想いを絶つ。女装セットを捨てた。

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【ぽっぽ】言われて気付いたのだが、前回紹介し忘れた。

 

~前回までのあらすじ~

 

色々な思い、そして苦労を乗り越えて花火は完成した。

その花火をきっかけに、超平和バスターズは元通りになった。

そして、みんなの想いが込められた花火は打ちあがる。

だが、めんまはまだそこにいた。

 

 

 

☆「芽衣子 ―――

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「ねぇめんまちゃん」

「生まれ変わり…って知ってる?」

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「うまれかわり?」

めんまは知らなかった。

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「もし命が終わってもね」

「また赤ちゃんになってこの世に生まれてこれるのよ」

めんまに”生まれ変わり”の説明をしているのはじんたんの母だった。

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「人間の赤ちゃんじゃなくて」

「猫の赤ちゃんだったり」

「お花の赤ちゃんだったりするかも」

めんまもじんたんの母もまだ亡くなる前のこと…

めんまはじんたんの母が入院している病院へお見舞いへ来ていた。

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「だからね 全然寂しくないの」

自分の死を悟ったのかめんまに”生まれ変わり”について話す。

命が終わった後は”生まれ変わり”があるから寂しくない。

そう言って、めんまに自分が死んで所で何も寂しくないよと伝える。

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「へえぇぇぇ すごぉい!」

さすがめんま。じんたんママの求めるリアクションと笑顔である。

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「ただね…」

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「一つだけ…」

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「一つだけ ――――・・・・」

 

じんたんの母には、このまま自分が死んでしまったら

ひとつだけ心残りな事があった。

 

 

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「仁太は 泣かないの」

 

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「多分我慢強い子だから」

「ずっと気を張ってるんだと思う…」

 

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「生まれ変わりは楽しみだけど…それだけが気がかりで…」

 

じんたんは泣かない。

ゆきあつと喧嘩した時も木から落ちた時も泣かない。

母が入院した時も泣かない。

 

 

だが、母はそれが気がかりだった。

 

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めんま約束するッ!!」

 

 

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めんまがじんたんぜっ……たいに泣かす!!」

 

悲しそうに空を見るじんたんの母と約束をした。

”じんたんを絶対に泣かす”

そう言うめんまにじんたんの母は…

 

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「…うん ありがとうめんまちゃん」

 

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「じゃあ お願いしちゃおっかな?」

 

 

その後”そんな事”になるとは誰も知らない時

 

めんまはじんたんの母と、二人の約束をした。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

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「いっただっきまーす!」

カレー。

いただきますをこんなに楽しそうに言えるのは…

f:id:catherine_yanagi:20200731000905p:plainやはりめんま

て…、よく見たら左に居るのがまだ小さい頃のサー君じゃないか。

ということは…

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このめっちゃ美味そうに食べてるめんまも小学生低学年くいらいだろうか。

今のめんまと何が違うのか見分けるのが難しいくらいだが。

とにかくめんまの好物はカレー。それ以外にない。

でもきっと、カレーでもシチューでもおなじような顔して食べてくれるのだろう。

毎度そんなに美味しそうに食べてくれたらきっと料理を作るママも嬉しいに違いない。

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「ゆっくり食べなさい」とパパは呆れてるように言うが、ママはそうでもない。

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美味しそうにカレーを食べるめんまを見て

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ママはとても嬉しそうだった。

 

そんな楽しい家族生活が

 

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いつまでも続くハズだった。

 

 

 

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楽しい家族生活は、急に終わりを告げた。

娘の芽衣子は、夏のある日にいつも集まる仲良しの友達と遊んでいた。

だが、川への転落事故で帰らぬ人となってしまった。

 

 

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それから何年かの月日が経った。

 

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芽衣子の父はいつも通り仕事を終え、新聞を読む。

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弟の聡史も大きくなり、中学生くらいに。

そして、この日の夕食もカレー。

 

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夕飯がカレーの日は、娘の仏壇にカレーを供える母。

娘が美味しそうに食べていたカレーを忘れられない。

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「やめろよいつまでも」

弟の聡志は死んだ姉の死を未だに引きずっている母がどうも好きじゃなかった。

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「だってお姉ちゃんの大好物だから」

「死んだら飯なんか食わないだろ」

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「そんなこといわないの」

「お姉ちゃん抜けたとこあるから 自分が死んだこと気づいてないかもしれないじゃない?」

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娘の死を忘れろという訳ではない。

だが、引きずられすぎている。

どうしても弟の聡史はそれが気に入らなかった。

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そして、父。

母と聡史の会話が聞こえていないハズがない。

父親ならば聡史に注意するなどしても良い気もするのだが、無言。

 

娘の死を引きずっている母とは正反対の父。

娘の死と向き合わない。

父の取った行動は、芽衣子の死から目を逸らす事であった。

 

 

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芽衣子の死から、この家族は何かがズレてしまった。

 

 

 

そんな毎日から、変化がやってきた。

 

 

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芽衣子が事故にあった時一緒に遊んでいた子達が家を訪ねてきた。

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「ねぇ 芽衣子に挨拶してくれるかしら?」

娘の仏壇に手を合わせるその子達を見て思った。

 

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――どうして…

 

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この子達は…こんなに大きくなってるっていうのに…

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どうして どうして

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どうして芽衣子は… どうして芽衣子だけが ―――

 

 

 

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悔しいなのか、悲しいなのか。

どんな感情かは分からないがこの子らが来たことにより、今まで以上に芽衣子に対する感情が抑えられなくなってきた事は確かであった。

 

彼らが家に来た後に聞いた話だと、娘の芽衣子のために花火を上げるためにお金を貯め、花火師に花火作成をお願いしようとしているという話を聞く。

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「仁太君達があなたのために色々頑張ってくれてるみたいよ…」

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「ふざけてるわね」

 

自分の娘は死んでしまい、そこから母の時は止まっていた。

だが、一緒に居た友達らは今も大きくなり高校生に。

そして、自分の娘のためと言いみんなで花火を作ると楽しもうとしている。

そんな風にしか感じられなかった。

 

芽衣子の母は祭りの役員である芽衣子の父に花火製作を止めさせた。

 

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すると今度はあの時芽衣子と一緒に居た全員が家にやってきた。

要件は分かっている。

”花火”についてだ。

 

「ロケット花火…だったかしら?」

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「おもしろいこと考えるのね?小さい頃と変わらない ―」

「あぁ そうなんす!ガキの頃めんまと作ろうって言ってたんすよ!」

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「花火上げたら…芽衣子さんも…その…喜ぶかなと思うんで…」

 

我慢の限界だった。

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芽衣子が喜ぶなんて言って…結局…自分達が楽しんでるのよね…!」

芽衣子をだしにして…!」

 

芽衣子はもう居ない。

芽衣子の友達は今も成長し、大きくなっている。

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それだけでも母からしたら気にいらない。

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なのに、娘をだしにして楽しんでいる。

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そんなもの、我慢できる訳がない。

馬鹿にしている。

彼女にはそうとしか考えられなかった。

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芽衣子の母は許せなかった。

花火の製作など許可する訳もなく、帰らせた。

 

 

芽衣子の死により時が止まってしまった母。

そして、芽衣子の死から目を逸らし生きて来た父。

芽衣子の父は、目を逸らせない状況となる。

 

 

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娘の友達、松雪が直接自分の所へ来て花火を上げさせてくれと土下座をした。

「娘を好きだった」「何かがしたい」「”あの時”みたいに何もできないのは嫌だ」

自分が娘の死から目を逸らして来たのとは逆で、彼らは真剣に向かい合っていた。

「何かがしたい」という強い意志が”花火”であったと理解した。

そして、それは娘をだしに使って楽しもうとしている人間のできる発言と行動ではないとも分かった。

そんな彼らの「本気」に祭りの役員である芽衣子の父は花火製作の許可を出した。

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「花火…出来上がったみたいだな…」

芽衣子の父は母にそう言う。

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「見に行くのか…?」

「…行くわけないでしょ」

子供たちが花火を作りたいと言ってる事にも理解ができないのに、それに許可を出した父にも理解ができなかった。

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「あの子達 どこまで私を馬鹿にするのかしら…どこまで…!」

とにかく腹が立つ。彼らの考えが上手く行ってることも気に入らない。

 

「俺 見に行くよ」

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そう言ったのは、さー君だった。

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「9日に花火上げるんだって」

さー君はじんたんと夜に話をした時、打ち上げ予定日を聞いていた。

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「どうして…!?どうしてなの聡史君!!」

とうとう自分の息子まで理解できなくなってしまった母。

肩を揺らす母にさー君は質問した。

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「かーちゃんさ 俺の身長何センチか知ってる?」

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「すげーのびたんだ この一年で」

母は息子の身長が伸びた事に全く気付いていなかった。

あんなに気にしていた娘は死んでいる。

だが、生きている息子の事を何も分かっていなかった。

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「それに言ってたよ ねーちゃんのために花火を上げるんだって」

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「あの頃からの 約束だって ―――」

さー君のその言葉に母は気付かされた。

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自分だけ、”あの頃”から時が止まっている事に。

彼らが花火を作りたいと言ったのも、父が花火製作を許可したのも、さー君がその花火を見に行くのも、全て囚われた過去に別れを告げ、乗り越えようとしている事。

芽衣子の母は、生きているさー君の言葉にそう気づかされた。

 

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芽衣子を忘れられるはずなんてない それでいいんだ」

「ただ…一緒に寂しいと思おう」

娘の死に目を逸らせていた芽衣子の父は、その寂しさを一人で感じていた母と共有しようと言う。

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「お前と 聡史と 俺と 3人で一緒に ―――」

 

家族で、一緒に。

 

 

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花火打ち上げ当日、芽衣子の父と母も来ていた。

だが、それは彼らより少し離れた場所で。

父は言う。

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「花火には20万円ほどかかるらしい」

「高校生が遊びで出せる金額じゃない」

娘の友達の土下座を見た父は、彼らの本気を見た。

金額的にも遊びでやれるような事ではないと改めて伝える。

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「彼らも芽衣子の死で多く悩み…前へ進もうと努力しているんだろう…」

芽衣子の父は彼らの花火にかける想いも母へ説く。

この花火は彼らの満足のためでなく、このズレた一家が修正できるかもしれないものに変わってきているのだ。

 

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声が聞こえた。

その声は彼らだった。

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彼らは花火に向かって娘に対し感謝を伝えていた。

「ありがとな!いろいろと!」「ありがとー!」

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それを見て、母も彼らの本気の思いが伝わってきた。

娘と自分を馬鹿にしていると思っていたが、違かった。

彼らは、娘のために「何か」がしたかったのだ、と。

 

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花火師が導火線に火をつけようと近づく。

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しゃがみ込む。

娘のためだけを思って作られた花火がもう打ちあがる。

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気が付いたら花火を見るために車から降りていた。

 

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そして、打ちあがる花火を見ながら母も娘に話しかける。

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こんな私を見たら…あなたはどう思うのかしら…

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あの子達は前に進もうとしてるのに…いつまでもこのままの私を ―――

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芽衣子…

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芽衣子…

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芽衣子 ―――

 

 

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花火を作るという事も、その製作の許可する事も、見に行くことも全てが理解できなかった。

その何も理解できなかった花火を見た芽衣子の母は

 

 

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泣いていた。

 

 

 

☆「誰か一人でも欠けたら

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「めん…ま…」

後ろを向くと、めんまは居た。

「すごーい」「きれー」と喜んでいた。

じんたんの言っためんまの名をみんな聞き逃さなかった。

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「…いるのか?」「なぁ!まだいるのか!?じんたん!」

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「そん…な…」」

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「じゃあ…」「お願いが…違…ッ」

 

花火を上げた結果、めんまはまだそこに居た。

それは、みんなにとって良い結果なのか悪い結果なのかは分からない。

ただ、事実めんまはまだそこに居る。

お願いは”花火”ではなかった、という事になる。

 

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そこにまだ残っているめんまは「えへへ…」と笑う事しかできなかった。

 

 

 

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「花火 マジですごかったです」

これで消えるはずのめんまが消えずに困惑している中、さー君が言った。

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「誘ってくれてありがとうございました」

「あ…いや――――」

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「あと…姉ちゃんのためにがんばってくれてありがとうございました」

今回の花火の件で、さー君は感謝した。

姉のために頑張ってくれた事はもちろん、この事で家族みんながめんまの死を乗り越えて一歩前進できたと感じられたからだろう。

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だが、超平和バスターズはあまり浮かない顔をしていた。

一歩進めたさー君と違い、自分らは振出しに戻ったからだ。

一体めんまのお願いとは何だったのか。

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そしてじんたん達の前に現れたのは ――

 

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めんまの母。

じんたんがさー君に打ち上げの日を伝えていたので来ても不思議ではないのだが…

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芽衣子をだしにして自分らが楽しんでいる」と言われたのが最後だった。

そんなめんまの母がこの花火を打ち上げ終わった後に何を言われるかなんてじんたん達に想像もつかなかった。

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更にめんまが最後に母を見たのはカレーを仏壇に供えている時。

最後に見た自分の母は「自分を思い出すとつらい思いをする」と感じさせられた。

その自分のために打ち上げた花火を見た母が何を言うか、それはめんまにも想像つかない。

 

 

 

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「また ―――――」

 

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「また… 芽衣子に…会いにきてあげてね ――――」

 

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今回の花火の一件で、母は辛い過去を乗り越えた。

それはめんまの父も、弟のさー君もめんま本人も感じた。

きっともうこの家族は自分が居なくても大丈夫。

そう思うと涙が溢れてくるめんまだった。

 

 

 

 

 

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「…めんまは消えなかった」

花火を打ち上げ終わり、もう夜になっていた。

言った通り、めんまは消えなかった。

 

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「お願いが違ったのか…」

考えるじんたん。

日記を見る限りでは自分の母のために打ち上げ花火を作りたかったというのが”お願い”だと思った。そしてみんなの協力もあり、頑張って打ち上げまでした。

だが、結果としてめんまはまだ居る。

そうなると、お願いが違かったと考えるのが自然だが…

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「それとも…俺が ――」

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花火が打ちあがらなければめんまは消えない。

打ち上げる直前までその事ばかり考えていた事もまた事実。

そして、火がついたと同時に声に出してみたものの、間に合わなかった。

成仏してほしい気持ちもあるが、ここにきてじんたんはめんまと一緒にいたい気持ちの方が大きかった。

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「ごめんめんま 俺…思っちゃったんだ」

「消えなくて…よかったって ――――」

”消えなくてよかった” そう思った事に罪悪感はあった。

罪悪感があった所でめんまは居る。

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「そうだよ」

「よかったんじゃねえか…」

めんまは居る。それだけが今残った事実。

お願いが違くたって、めんまはまだそこに居る。

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「みんなが見えなくたって」

「きっとうまくやっていける」

自分に見えて、みんなに見えない”めんま”との共存。

じんたんはめんまの”お願い”よりそっちを考えていた。

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「だって 俺達6人で超平和バスターズなんだから ―――」

「俺達6人で…」

 

 

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もう、何がなんだか。

そして、これからどうして良いか。

何も分からない。

ただ、”俺達6人で超平和バスターズなんだから”と思うと何とかなる気もしてきた。

答えが見つからないじんたんは、そのまま寝てしまった。

 

 

 

 

 

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部屋の明かりがついた。

 

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めんま

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めんまが向かった先は…

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じんたんの母の仏壇の前で座り込むめんま

そして話しかける。

「…おばさん」

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めんま達 なれたと思うよ…!」

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「本当の… 本当の ―――」

それは、話しかけるというより報告だった。

今回の花火で超平和バスターズは元通りになった。

じんたんの前に現れてからのみんなの変化などを伝えたかったのだろう。

 

「本当の… 本当の ―――」

 

 

 

 

 

 

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座りながら寝てしまったじんたん、目が覚める。

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「これから… どうしたら ―――」

寝る前も寝た後も同じことを考えるじんたん。

そして、ふと周りを見ると気が付く。

 

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めんま…?」

 

めんまが部屋に居なかった。

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めんま…!?」

 

嫌な予感がした。

その予感が外れてる事を祈り、めんまを探した。

 

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だって

 

俺達6人で超平和バスターズなんだから ―――

 

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誰か一人でも欠けたら ――――

 

 

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それは… もう ―――

 

 

 

 

 

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「なぁ!めんま!!」

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「どうしたんだよ! なんでこんな…!」

 

花火が打ちあがっても、消える事なく存在しためんま

だが、今は違う。

彼女の身体には力が入らないかのように横たわっていた。

何があったかを聞くとその返事は思いがけないものだった。

 

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めんまのお願い…」

「もう叶っちゃってたんだ…」

 

 

 

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”もう叶っちゃってた”

”花火”ではない事が分かっているだけにじんたんにとってその言葉は意外だった。

一体その願いは何なのか。そしていつ叶ったというのか。

じんたんにはそれが全く分からなかった。

 

 

 

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めんま…思い出したの…」

 

 

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「じんたんのおばさんと お約束したこと ―――――」

 

 

 

 

☆「本当の… 本当の ―――――

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「か…母さんと…?」

 

めんまが叶えたかった”お願い”

それは”じんたんを泣かすこと”だった。

じんたんの母は"自分に素直になり、涙を流せるじんたん"を見ないままこの世を去ってしまった。

 

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「けどね…すっごく考えたんだけど」

めんまどうしていいかぜんぜんわかんなくって…」

「だからね…みんなにもお願いしようと思って」

 

めんまが… ここに戻って来てまで…

 

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「ゆきあつとかに意地悪じゃない泣かせかた教えてもらおうと思って…」

「あ みんなでいじめて泣かそうとか思ってたんじゃないよ?」

めんまあたまよくないから お電話して集まろうって…」

「あの日 ―――」

 

叶えたかった願いは ――――

 

 

 

”あの日”

めんまはじんたんの母のためにじんたんを泣かそうと考えた。

だが、それはめんまでは方法が分からず超平和バスターズの”じんたん”を抜いたメンバーたちを電話で呼び、相談しようとした。

 

だが、じんたんが好きなあなるはつるこに相談した結果、じんたん抜きで集まるハズの”あの日”にめんまが相談があるとも思わなかったつるこはじんたんも呼んだ。

 

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そして、めんまはじんたんを泣かす所か相談すらもできず、事故にあって死んでしまった。

 

だが、めんまのお願いは叶った。

 

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そんな全てがめんまの思い通りにいかなかった”あの日”があったからじんたんは泣いた。

じんたんがめんまに謝り、涙した時、めんまは全てを思い出した。

 

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「でも やっぱり」

 

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「うまくいかなかった…」

「じんたんに内緒にしてたバチがあたったのかなぁ…」

 

「バチ…なんかじゃ…!」

 

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「えへへ…じんたんまた泣いた…」

 

 

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「でもね…めんま本当は じんたんの笑った顔が好き…」

 

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「そろそろ バイバイの時間…かなぁ…?」

 

既にお願いは叶っていた。

めんまがここに居る理由はもうない。

 

じんたんの髪を触っていた手は、力なく落ちようとする。

 

 

 

 

 

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「待って…まだダメだ!待ってくれ!!」

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「俺だけじゃ…!ダメなんだ!!」

 

落ちようとする手を強く掴むじんたん。

そして、別れる時はめんまに会いたかったみんなと  ―

突然訪れた別れの時、じんたんはめんまに会いたいみんなともお別れさせてやらなくてはいけない。

 

そう思った。

 

 

 

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「――――めんまが!?」

じんたんはぽっぽに連絡をした。

そして、秘密基地に集まるよう他のメンバーへの伝達も頼んだ。

 

 

「俺…会いたかった」

 

「お前に謝りたかった…!」

 

 

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「ずっとお前に会いたかった!お前の名前呼びたかった!」

めんまを背負うじんたん。

いつ消えてしまってもおかしくないめんまに正直な気持ちを打ち明けた。

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「好きだって言いたかった!!」

「でも!みんな同じだった!」

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「みんなお前が好きだった!!」

「みんなお前に会いたかった!!」

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「みんながお前を待ってるんだ!」

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「あの…ッ 俺達の場所で!!」

 

「俺だけじゃダメなんだ」と言い待ってくれと頼むじんたん。

それがじんたんのめんまにする最後の”お願い”だった。

それは「みんなめんまが好きだから」という理由。

じんたんはめんまを背負い、秘密基地まで走る。

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じんたんの背中に居るめんまはじんたんの母との会話を思い出した。

めんまがじんたんを泣かせられる自信がないとじんたんの母に話した時…

 

 

 

 

 

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「みんなのリーダーだから」

「私にも…みんなにも心配かけないように強くあろうとしてるんだと思うの」

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「でもね…リーダーってそういうことだけじゃないと思うの」

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「本当につらい時 泣きたい時に」

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「”みんな”を頼ってあげられることが本当の ―――――」

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「心配なの 誰にも涙”よわさ”を見せずになにもかも自分の中に抱え込んでいたら」

「いつか自分の心”なか”に閉じこもって出てこなくなっちゃうんじゃないかって ――」

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「じんたんお部屋から出てこなくなっちゃうの!?」

「え!? うーん…そうならないといいんだけど…」

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「じんたん出てこなくなっちゃったらめんまがひっぱりだすよ!」

「いつだってどこにいたって めんまじんたんとこ行くよ!」

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「よろしくね めんまちゃん」

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「仁太がみんなの前で泣く事が出来た時…」

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「自分の気持ちに素直になる事が出来た時…」

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「その時本当の」

 

 

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「本当の… 本当の ―――――」

 

 

 

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本当の 友達に ――――

 

 

 

 

 

 

 

 

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秘密基地に到着したじんたんとめんま

扉を強く開ける。

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「じんたん!!」「じんたんめんまは…!?」

秘密基地にはぽっぽとあなるが居た。

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「め…めんまが…!!」

とにかく全速力でめんまを背負い走ったじんたん。

一体何から説明したら良いのか。

 

そんな事を悩む間もなくじんたんは気付いた。

 

 

 

 

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めんまがいない。

 

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めんま!?」

「めッ めんま…!?」

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「どうしたの!?」

「まさかもう…ッ!?」

 

めんまが見えないあなるとぽっぽだが、じんたんの落ち着きのなさで何が起きているのか気付く。

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遅れてゆきあつとつるこが秘密基地に到着する。

急すぎるめんまとの別れに急いで来たが…

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そこには落ち着きなくめんまを探すじんたんが居る。

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「どこいったんだよ!」

「おい!どうしたんだ!」

ゆきあつとつるこもじんたんのその様子を見て、嫌な予感がする。

 

必死に辺りをさがすじんたん。

めんまの姿は見えない。

 

だが、めんまは…

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すぐそばに居る。

必死にめんまを探すじんたん。

とうとうじんたんにもめんまが見えなくなってしまった。

 

それはめんまにもどういう事か理解できた。

徐々に近づく本当の別れ。

 

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姿が見えないじんたんに届くかは分からない。

それでも、めんまは言った。

 

 

 

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「カクレンボってなんだよ…」

じんたんにめんまの声は届いた。

だが、突然何を言っているのかが理解できない。

 

そういえば、前にも言っていた。

 

 

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めんまはね…カクレンボしてるの」

「だってみんなには見えないんだもん」

「だったら…かくれたままでいたほうが きっといいの」

 

それは、めんまなりの気の使い方。

家族を自分の事で悲しませないようにした時に言った事と一緒。

急すぎる別れだが、めんまなりにみんなを悲しませないようにと思いついた言葉。

 

 

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「カクレンボ…?」

めんま…」

「カクレンボしてんのか…?」

 

誰もがじんたんの言った「カクレンボ」の意味が分からない。

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「何だよめんま…」

こんなに近くに居てもめんまが見えない。

だがカクレンボでこのまま終わって良いハズがない。

 

「このままお別れなんて…」

「そんなのあるかよ…!」

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もう一度…

 

もう一度だけ ――――

 

 

 

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「みんな頼む!!めんまを見つけてくれ!!」

 

 

「本当につらい時 泣きたい時に」

「”みんな”を頼ってあげられることが本当の ―――――」

 

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気が付いたら夜が終わっていた。

朝日が昇り始めている。

 

だが、めんまは見つからなかった。

 

 

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「カクレンボだよ」

それがじんたんが最後に聞いためんまの声だった。

 

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「じんたん…」

「やっぱり…もう…めんまは…」

最初から姿の見えないめんまを”探してくれ”と言われても進んで探してくれたつることゆきあつだったが、これだけ探しても見えないので”もしかして…”と考えてしまう。

 

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それは、じんたんも同じだった。

願い事が叶っているのなら、もういつ消えてもおかしくない。

だが、せめて”みんな”とお別れをと思い走ったがそれもダメだった。

 

「カクレンボだよ」

 

それがめんまの最後に聞いた声。

めんまは消えてしまった。

 

みんなとちゃんとお別れさせてあげられないまま ―――

 

 

 

そんな時、あなるが気付く。

 

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「なに… あれ…」

 

彼女の目線の先にあったもの

 

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それは ―――

 

 

 

 

☆「そうだ 俺達はいつまでも

 

 

 

【▼頑張って動画作ったけどYouTube消されちゃったんでこの続きはこちらで】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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めんまは やっぱり笑った ―――】

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「親父」

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「今まで心配かけてごめんな」

「もう…大丈夫だからさッ」

 

じんたんは登校前に、父に礼を言う。

今まで不登校だった自分にとくに何か言う訳でもなく見守ってくれた父に。

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「いってきます」

じんたんはそう言って、学校へ向かう。

 

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【俺達は大人になっていく】

 

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【どんどん通り過ぎる季節に】

 

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【道端に咲く花も うつり変わっていく ――】

 

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【あの季節に咲いた花はなんて名前だったんだろう】

【小さく揺れて触れればちくりと痛くて…】

【鼻を近づければわずかに青い日向の香りがした】

 

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【次第にあの香は薄れていく】

 

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【俺達は…大人になっていく】

 

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【だけど…あの花はきっとどこかに咲き続けてる】

 

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【あの花の願いを叶え続けてく ―――】

 

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【そうだ】

【俺達はいつまでも】

 

 

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

問:”あのはな”はオチがわかってるのに」何なのか?

 

答:泣ける。๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐

 

 

凄い!このアニメっつーか漫画っつーか!凄い!!

10年くらい前に見たアニメと漫画だけど…凄い!今見ても泣けるッッ!!

f:id:catherine_yanagi:20200730235407p:plainめんまが可愛いッ!

 

 

更にすげーなと思ったのが…、去年ッ!

 

 

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パチンコ化したことにとにかく驚いた。

パチンコのリーチなんてだいたい敵をやっつけたら大当たりとか連チャン!的な感じでしょ…?じゃあめんまが死んだら当たりなの?とマジで内容が気になりました。

更にビックリしたのが…

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パチスロにもなってた。

えーっと何だ、その、パチスロはよく知らないんだが…

ART機でめんまが走って女装してるゆきあつ(三体)とかぶっとばしてベルやスイカを揃えてメダルをジャラジャラ出す感じなんだろうか?

 

あのはな×パチンコって、とにかくビックリ!気になりすぎて

もちろん打ちに行ったよね。

しかもリーチ中の主題歌とリバースフラワー演出の効果でパチンコ屋で打ちながら泣いちゃったよね。

f:id:catherine_yanagi:20200806040540p:plain←リバフラ。発生のタイミング神すぎて泣くで!

 

 

・・

 

・・・

 

 

…何?

このブログで「あのはな」を見たけど泣けなかった…?

 

あのねえ。。君ねぇ。

 

 

 

 

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んなのあたりめーだろ!俺の文章力で泣ける訳あるか!

そんなこのブログで「あのはな」を知った気になった残念な君は今すぐ「あのはな」のブルーレイをゲットで全話視聴だ!

な…泣けるでぇ~~~~!!!

 

 

 

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