色々と考えてはみたものの…
「鳳翼天翔はどういう技なのか?」と聞かれた場合、私は
こんな技としか言えない。
ある時は「涼風にすぎん」と言われ、ある時は「その程度では余の命はおろかカスリ傷も負わせぬぞ」とか言われ、またある時は「この大馬鹿者が 死ね!!」とか言われてしまった鳳翼天翔。
そこまで言われる鳳翼天翔ではあるが、フェニックスの一輝的には
「星も砕け散るフェニックスの羽ばたきを!!」と、とても自信満々な技。
そんなフェニックス一輝の「鳳翼天翔」のイメージは人によって違う。
先輩は「吹っ飛ばす技」上司は「炎を飛ばす技」そして私は「パンチ」
これが「鳳翼天翔」という一つの技から生み出されるイメージ。
だが実際はコレ。
どのイメージもちょっと違う気もするが…正直言ってどのイメージもそんなに間違いなのか?とも思う所が私にはある。
何故だろうか。
前回の記事で「鳳翼天翔」を原作で使用した所全てを抜き出し、振り返ったハズなのに。
何故、まだ鳳翼天翔のイメージが固まらないのだろうか…?
アニメだ…!
聖闘士星矢と言えばアニメ版のイメージが強いんだ…!!
【←原作】
【←アニメ】
そう、原作とアニメ版ではまずキャラクターの配色が異なる。
星矢は聖衣の下は赤色のシャツとズボンを着用、そして原作は上下白。
車田先生によって描かれる聖闘士星矢のイラストも、アニメとイメージが同じで見れるのも紫龍と氷河くらいだ。
→
→
一輝の弟、瞬とアテナこと沙織お嬢様に関しては…
→
→
髪の色まで大胆にチェンジだ。
そしてフェニックスの一輝は…
↓
色が違うとかのレベルじゃなかった。
だが、私のイメージは車田正美先生の一輝よりアニメ版の一輝だ。
きっと動きのある鳳翼天翔こそが私のイメージにあった鳳翼天翔。
今回は「漫画以外での鳳翼天翔はどんな技だったか?」を考える回にしたいと思う。
だが、漫画と違い資料が…
流石にアニメ版の聖闘士星矢の資料は…
あった。
中国版聖闘士星矢劇場版DVD‐BOXが我が家にはあった。
☆邪心エリス「鳳翼天翔」の巻!
琴座⁽ライラ⁾のオルフェウスはアテナの命を狙うエリスの僕でゴースト聖闘士だった。
綺麗な音色を奏でる彼の事は、楽器というより武器であった。
琴を武器にするお約束のイケメンキャラは、アンドロメダ瞬と闘う。
瞬、オルフェウスの琴の弦により締め付けられる。
弦で首を絞められ絶体絶命の瞬。
「ぜやぁッッ」⁽cv:堀秀行⁾
何者かが瞬を縛り付ける弦を切り裂く。
その「何者」は誰がどう考えても…
漫画版の必殺仕事人みたいな登場シーンよりカッコよく登場劇場版。
弟の瞬のピンチに駆けつける一輝、渋すぎるぜ。
「大丈夫か!?瞬…!?」
瞬、大丈夫じゃなさそう(´・ω・`)
「兄さん…やっぱり来てくれたんだね…」と虫の息だ。
「兄弟か…愚かな事を…。余計な手出しをしなければ、弟を楽に死なせてやれたものを…」と一輝に言うオルフェウス。ここから一輝vsオルフェウス戦が始まる。
「死ぬのはどっちか幻魔拳を受けてからほざけええぇぇぇぇえ」と瞬をやられてキレ気味の一輝。
幻魔拳を受け、地獄の幻覚を見るオルフェウス。
「どうだ…?地獄を見た感想は…?」と先程までのキレっぷりはどこかへ行き、余裕へと姿を変える。
「この男の全神経はズタズタ・・・」と鳳凰幻魔拳て何?と知らない人でもどんな技か解るように説明までしてくれちゃう親切な一輝。
クルッ
「フェニックスとやら、このオルフェウス…地獄ならとっくに見てきたわ!」
「我らゴースト聖闘士にとって、いわば地獄は第二の故郷!」
鳳凰幻魔拳が効かなかったのは地獄が第二の故郷だからだった。
オルフェウスは琴に指をかけ…
その弦が一輝に襲いかかる!
「兄さん…ッ!」
意外と大丈夫だった瞬、自分もやられたその技に一輝の心配をする…!
オルフェウスの攻撃に、一輝は…!!
「馬鹿め!」
「聖闘士には一度見た技は」
「二度と通用しないのだ!!」
ピギャァァァァァアアアーッ
一輝、オルフェウスの弦攻撃をジャンプで華麗にかわしつつ、同じ技は二度通用しない聖闘士の常識を教え、手をバサバサ上下に振りつつ鳳凰を召喚。
画像にして4コマで詰め込みすぎである。
「う…うわぁッ」とオルフェウスも詰め込み過ぎの一輝に驚く。
そしてここで劇場版初登場「鳳翼天翔」の出番である。
ググ…ッ
「鳳~~」
手を上にグイー
「翼ッ」
手を肩に持っていき…
「天ッ」
鳳凰を発射。
「翔ーーーーーーーッ!!」
鳳翼天翔は、炎の鳳凰を発射する技だった。
原作での鳳翼天翔からは想像もできない技であった。
鳳凰が通過して敵を吹っ飛ばしていたのかと思ったが、違かった。
この劇場版鳳翼天翔、威力の程はどうだろうか?
オルフェウスにも涼風とか言われてしまうのだろうか。
「うわああぁぁぁぁああぁああ」
めっちゃ効いてる。今までで一番強そうな鳳翼天翔。
更に一輝はその炎に包まれたオルフェウスに向かってもう一度…
そして一輝はオルフェウスに言う。
「魂は聖闘士にとって小宇宙⁽コスモ⁾だ!けがれた小宇宙で…俺達は倒せんッ!!」⁽cv:堀秀行⁾
声優、堀秀行さんの演技力の高さもあって、めちゃくちゃカッコイイ一輝。
ただ、聖闘士星矢を全巻読んだ私としても「魂は聖闘士にとってコスモってどういう意味?」と思うくらいなので、冷静になると全然意味が解らないのではあるのだが、とにかくその響き渡る堀秀行氏ボイスに男女問わずやられてしまう事間違いなしだろう。
鳳翼天翔、パンチだった。
☆神々の熱き戦い「鳳翼天翔」の巻!
ドルバルの魔手により異次元へ封印されてしまうアテナこと城戸沙織。
それを救出すべく向かう聖闘士の前にアスガルドの戦士・神闘士たちが立ち塞がる。
神闘士⁽ゴッドウォリアー⁾のウル、彼の炎の剣は何でも切り裂く。
その剣でアテナの聖闘士を窮地に追い込む。
やっぱりアンドロメダ瞬だった。
「所詮…お前の力では、アテナを守る事などできなかったのだ…」
「勝利の味もまた虚しいものだな…」
そう言い、ウルは瞬に襲い掛かる。
瞬、ウルの斬撃をかわす。
だが、その表情に余裕は一切ない。
瞬、絶対絶命。
余裕のウルは追い詰めた瞬に言う。
「これで虚しさをたち「鳳翼ッ
天ッ
翔ーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーッ」
ボウッ
「ぎゃぁぁぁぁああああぁぁぁあああ」
瞬にトドメを刺そうとしたウル、急に燃える。
「な…ッ 何が起こったんだぁ…!??」
ウルは何故自分が燃えているの理解できていなかった。
多分、瞬も理解してない。
「鳳翼天翔」と聞こえなかったのか。瞬もこの表情である。
そんな鳳翼天翔で急に相手が燃えた事を理解していない瞬と我々のために一輝はみんなに解るようにと紳士っぷりを発揮する。
「この世に邪悪がある限り…」
「必ずや現れるフェニックスの聖闘士…」
ウルを持ちながら必殺仕事人みたいに登場。
だが一輝、そんなウルが邪魔だったようで…
ポイ
捨てた。
「一輝がはるばる弟に代わって…邪悪を根こそぎ退治にやってきた…!」
一輝、弟の瞬がピンチになると登場。
劇場版での彼の仕事は瞬を守る事なのだろう。
…思いっきり不意打ちだったけど。
そして、鳳翼天翔は何かPKファイアっぽくなっていた。
そんなPKファイアっぽい鳳翼天翔を受け、捨てられたウルはどうなったのだろうか。
・
・
・
多分死んだ。
☆深紅の少年伝説「鳳翼天翔」の巻!
アテナには太陽神アベルという兄が居た。
地上世界を神々の手に委ねるため、大洪水を起こして人類を粛清することを目論む。
アベルは言う、「地上が滅ぶのも時間の問題、私の神殿に来るが良い」と。
すると、アテナは「はい」とアベルの手を取る。
「沙織さん…!?」
星矢達は驚いた。まさかあのアテナがそんな事に加担するなどと。
コロナの聖闘士と呼ばれる男達が現れる。
「今日よりアベル様と共に、アテナは我らが守護する。」
そう、星矢達を不要だと言う。
更に、コロナの聖闘士は言った。
「そして、この者達もな…」
死んだハズの黄金聖闘士。
アベルは地上を洪水で人類を消し、アテナはアベルと暮らすと言う。
更にお払い箱となった星矢たち聖闘士。
この映画の話は、そんな所から始まる。
星矢ら聖闘士を捨て、兄アベルと暮らす事にしたアテナ。
彼女の真の狙いは
兄を殺す事だった。
アテナの兄を殺す計画は失敗に終わり、逆にアテナはアベルに死の国へと堕とされてしまう。
「沙織さんの小宇宙が…僕たちに別れを…!?」
異変に気付いた星矢達は真実を確かめるべく、アベルの神殿へと向かう。
コロナの聖闘士、そして蘇った黄金聖闘士たちが相手の今回。
星矢達は最も強大な敵との戦いが待っていた。
もちろん星矢たちとアベルの神殿に向かった瞬。
彼は歩いていると薔薇で攻撃を仕掛けられる。
「忘れたのかね?アンドロメダ…薔薇の脅威を…?」
瞬に攻撃してきた男…
十二宮で瞬と闘い、敗北した男。
彼の攻撃は薔薇。
以前十二宮での闘いでは白い薔薇を胸に刺され、それが赤くなった時に刺された者は命を落とすと言われる必殺技、ブラッディーローズ。
復活したアフロディーテ、瞬に薔薇を刺し勝利。
と、思われたが、瞬は倒れなかった。
「一輪では足りぬようだな…ではもっとくれてやろう…」と情けの無いアフロディーテ。
一輪刺さっただけでもかなりヤバいのに大量のブラッディーローズ。
「う、うわああああああ」と瞬もさすがにビビりまくる。
何者かが襲い掛かってくる薔薇から瞬を救う。
「…ッ!誰だ…!!」
瞬の胸に刺さった薔薇が赤くなる前に抜く。
必殺仕事人でも「ぜやぁッ」でもない登場。
彼は一体誰なんだろうか。
「フェニックス・・・一輝・・・」
ですよね。( ´ー`)y-~~
「兄さん!やっぱり来てくれたんだね!」ともう瞬本人もピンチになったら駆けつけてくれるの知ってるんじゃないのか?と言わんばかりのこの表情。
原作では愛も友情も捨てたと言う一輝。「やっぱり来てくれた」等と言ったら彼も「は?」とか言いそうな気もするのだが…
にこっ
「もちろんだ。」とそんなに悪い気してなかったっぽい。
「よかろう、兄弟共々あの世に送ってやる」
「貴様にこの俺が倒せるとでも言うのか?」
一輝vsアフロディーテという原作では見れなかった夢のバトル⁽別に誰も望んでいない対戦カード⁾が劇場版で繰り広げられる。
Round1:口喧嘩
「美しいのは外面ばかり。心の中は血に飢えた醜い野獣。」
「よく見るが良い、貴様の本当の姿を!」
と、年齢も実力も格上であるハズの先輩、黄金聖闘士をボロカスに言う。
そんな一輝の挑発に先輩聖闘士のアフロディーテはどう出るだろうか。
聖闘士の中でも最も美しいと言われるアフロディーテの反応は…
「黙れ!!」と完敗。苛立ちで一輝に薔薇を投げる。
Round2:幻魔拳
裸で水を浴びるアフロディーテ。
水に映る自分にウットリ。そう、彼は俗に言うナルシスト。
「美しい…薔薇も…この私も…」とウットリ。
「!?」
水に映る自分に違和感を感じた。
「こ…これが私の姿・・・!?」
「うおおぉぉおーッ」
・
・
・
「ハッ」
「この私をここまで侮辱するとは!許さんぞフェニックス!!」
実は薔薇を一輝に投げた時、一輝は相手に地獄を見せる技「鳳凰幻魔拳」で応戦していたのだがアフロディーテの見たコレは地獄なのか?という訳で全然精神的なダメージは無しという事でアフロディーテに一本。
Final Round:鳳翼天翔vsブラッディーローズ
「私の持つ白薔薇、全てを打ち込んでやる!!」
幻魔拳のダメージはほぼ無しにしろかなり立腹気味のアフロディーテ。
1本刺さって瞬は瀕死、そんな薔薇が無数に投げられたらどうなるのだろうか。
「生憎だが俺には薔薇は似合わん…。」
一輝のアメリカンジョークみたいな返事はもはやシカトでアフロディーテは大量の白薔薇で「ブラディーローズ!!」
対抗する一輝は…!
「くらえ!鳳翼天翔ーーーッ!!」
劇場版1作目と同じ鳳翼天翔で応戦。
その結果は…!?
パンチ。
やはり鳳翼天翔はパンチだった…!?
炎的なものも、鳳凰的なものも見当たらない。
一輝はアフロディーテにパンチをしていた。
更に、この鳳翼天翔はただのパンチではなかった。
遅れて効果発動。
殴られたアフロディーテは光を放ち、その長い髪が上を向き…!
真上に飛んでいく。
そして、上空に舞う白い薔薇と
落下。
Extra Round:決着
「兄さん…アテナが!」「よし、行こう・・・!」
どういう仕組みでパンチしたらアフロディーテが真上にぶっ飛んだのかは何度考えても意味が解らないのだがとにかくアフロディーテに軽く勝利した一輝。
だが…
「ま…待て…フェニックス…まだ勝負は…!」
立ち上がるアフロディーテ。
さすがは黄金聖闘士。こんな事くらいでは…!
「!?」
「その白薔薇を自らの血で染めて、あの世への葬列に加えると良い…」
一輝…
完 全 勝 利 。
原作では作中最強キャラとばかり闘っていたせいであまり見事な勝利を収めた印象のない一輝ではあったが、劇場版にて「黄金聖闘士」の「アフロディーテ」に軽く勝利。
やはりか一輝は強いんだと改めて感じる事のできる闘いであった。
☆天界編「鳳翼天翔」の巻!
【聖闘士星矢 天界編 序奏〜overture〜】
この映画は少し他の聖闘士星矢の映画とは違う。
ドラゴンボールやスラムダンクなどのアニメを作っている「東映動画」の作る映画は、「原作のイメージを壊さないオリジナル作品」というのが漫画原作の映画版に多かった。
とにかく「聖闘士星矢ってこんな感じ」と何となくしか知らない人が見ても面白いのが東映動画の作る聖闘士星矢の映画版、といったイメージだったのだが、この【天界編】は少し違った。
調べた所によると…
【アニメ】ポセイドン編で終了
【原 作】ポセイドン編の次、ハーデス編まで
【天界編】ハーデス編の続きを映画で
と、いった感じらしい。
逆を言えば、ハーデス編の続き+映画という事は…
一番原作者想いの詰まったアニメ版という事になるのだろうか?
という事は…
この映画の鳳翼天翔が一番車田正美先生の考えに近い「鳳翼天翔」なのだろうか…?
そんなアニメ版スタッフと車田正美先生が一番融合して作られたハズと勝手に想像する【天界編】の鳳翼天翔はどんなものなのだろうか?
今回の敵は彼、アルテミスに使える戦士の「テセウス」
彼と闘うのは…
瞬と一輝のタッグ。
今までの敵とは比べものにならない強さのテセウス。
瞬の攻撃は
アッサリと避けられ…
テセウスは瞬に攻撃しようとする。
そこまでが計算通りであった。
瞬の後ろには…
一輝。
そして彼は言う。
「鳳翼…ッ」
「…!?」
このテセウスに動く車田先生のイメージに一番近いと思われる「鳳翼天翔」が決まる。
それは一体どんな「鳳翼天翔」なのだろうか…!?
ボッ
「天翔ーーーーッ!!!」
カッ
ドゴォオオオォォォッ
一番よくわかんない技だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Q:【鳳翼天翔】は一体どういう技なのか?
A:だいたいコレであってた。
と、いう訳で「鳳翼天翔」のイメージにあったのはアニメ版だった、という事が今回わかりました。
これだけ同じ技で違う技というよく解らない日本語が入力できてしまうくらい百花繚乱な鳳翼天翔。
私は映画版で改めて鳳翼天翔の凄みを感じたのだが…ある事に気付いた。
鳳翼天翔ーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーーー!!!
星矢超すげぇ。