ああっ、子供な大人部

私のアニメや漫画、ゲームへの「愛」を表現するブログです。よろしくお願いします。

第41回・ギルティギアのミリアは禁呪「アングラ」で何を失ったのか。

学生時代、NEOGEO大好きな私が思いのほかハマった格闘ゲーム

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ギルティギアでした。

一撃一撃に重みがありつつ、それをどう連続技に組み込もうかと考えるのがNEOGEO代表、「KOF」シリーズの面白さであるならば…

ギルティギアはペチペチペチペチ攻撃をたくさん当てるも

「え?あんなに頑張ったのにこんだけしかダメージ与えてないの?」と思うようないわゆるコンボゲーでした。

が、これがまた結構奥深く、新しい格闘ゲームの面白みを感じたのを覚えてます。

 

また、ギルティギアの魅力はコンボだけにあらず。

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アニメかのような綺麗なグラフィック、そして「魔法が理論化に成功した」というファンタジー?な世界観、キャラクター。そして魅力的なロックのようなメタルのようなBGM。

剣からビームや炎を出すのは当たり前、そして「ギア」と呼ばれる生物兵器を主軸に描かれるストーリー。

もう何が何やら。と思いたくもなるが、何となく理解できるようなできないようなシナリオもまたファンを魅了したのではないでしょうか。

PS2で発売された家庭用の移植版はアーケード版を忠実に移植しつつ、キャラクター一人一人に焦点を当てたストーリーモードもまたお得な気分に。

というかコレがないと何が何やら全く理解できない、というのも販売的戦略なのでしょうか。

記憶が正しければ2001年くらいから毎年毎年スト2かの如くマイナーチェンジ版が発売され、楽しく友達と遊んでいたのですが、いきなりパッタリ新作が出なくなる。

そして、ギルティギアの開発元のアークシステムワークス

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何か新しいシリーズのゲームを発売。

ギルティギアファンも新作が出ないので似たようなゲーム、このブレイブルーに流れる。

が、私は難しくてついて行けず、脱落。

おい、ギルティギア出せよ!全然話に終わりが見えない所で開発するの辞めるなよ!!

おい!聞いてるのか!アークシステム!

 

 

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とか思ってたら知らない間に出てました。

ちょっとゲームセンターで触って見るものの、結局ついて行けず脱落しましたが、新作が出ていた様で嬉しいです。

 

ギルティギアの中で話に焦点が当てられるのが

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主人公のソル。そら主人公ですから当たり前ですね。

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そして、主人公のライバルのカイ。

ギルティギアのストーリーは彼ら二人と生物兵器「ギア」を中心に展開される訳なのですが、もう二人に焦点を当てられたサイドストーリーがあります。

 

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ザトー=ONE【ザトーワン】

彼は剣や魔法で闘う訳ではない。

禁断の秘術⁽以後:禁呪₎「卑・泥獄墜法第五法・触精影陣」により意思を持つ影「エディ」と契約。そのエディから得た影を操る能力で元々はチンピラだったらしいのだが、暗殺組織「アサシン」にて影の能力を駆使し、なんと首領にまでのし上がる。

が、この禁呪もタダで契約できる訳ではない。

彼のイラストを見ると「目隠しした変態」にも見えない事はないが、代償とし、視力を失うのであった。

その後、彼の末路はヒドイ物で意思のある影「エディ」に意識を乗っ取られる。

ザトー氏は…衰弱して、死亡

 

 

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そして、彼女。【ミリア=レイジ】だ。

彼女も暗殺組織「アサシン」に所属。

アサシンに所属するだけでなく、孤児だった彼女を拾ったのが先程紹介した「ザトー」であった。

ザトーはミリアに暗殺術を教えるだけでもなく「禁呪」も施されていた。

「卑・泥獄墜法第6法による禁呪「アングラ」」を髪に宿す。

よって彼女の戦闘スタイルは髪の毛。

師弟関係を越え、実は恋人関係にあったザトーにトドメを刺す。

 

【禁呪による得た力とその後のリスク】

ザトー:【能力】影を操る・・・【リスク】視力を失う。影に意志を乗っ取られる。

ミリア:【能力】髪を操る・・・【リスク】とくになし。

 

ミリアすげぇ。

い、いや、そんなバカな!

ザトーは目が見えなくなったり死んだりしてるだぞ!?

と、思ったら、新作のギルティギアは一作前の5年後の世界らしい。

5年…もしかしたらミリアも何か異変が起きている可能性だって…!?

 

 

 

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イメチェンしてた。

 

今回はミリアの禁呪「アングラ」により流石に何も代償がないまま新作に出るのはおかしいだろお前という訳で、過去作を振り返り、異変を発見しよう。と思います。

 

 

☆振り返り1:初代「ギルティギア

 

生物兵器「ギア」と人間の戦い。それは戦争にまで至った。

その戦争でミリアは孤児となっていた。

そんなミリアを拾ったのが、暗殺組織「アサシン」の首領

ザトーだった。

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先程も紹介したザトー、視力を失い、影の力「エディ」を得る。

そのザトーはミリアに暗殺術を叩きこむ。

そして、師弟関係を越え彼氏彼女の関係にまで。うーむ、禁断

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このアサシン所属時代、彼氏のザトーに禁呪「アングラ」まで施される。

ヤンチャなカップルが二人で刺青でも入れてみた。なノリなんだろうか。

そしてミリアの髪は変化自在、簡単に言うなら

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ジョジョの山岸由香子である。プッツンだ。

そして禁呪「アングラ」の力もあってかミリアは暗殺組織「アサシン」のNo.2にまでなっていた。

ミリアが任されていた組織の運命を左右する任務。

ミリアが取った行動、それは・・・

彼氏ザトーに重傷を負わせ、警察に突き出す。という裏切り。

 

アサシンに所属し、罪のない人を殺すという事に疑問を感じていたミリア。

その疑問に決着をつけるために取った行動がソレであった。

ミリアはアサシンの首領ザトーの逮捕貢献に付き過去の罪は全て放免。

これからミリアは人間らしく生きる道を選ぶのであった。

 

 

が。

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ザトー氏からしたら孤児から救い、恋人関係にまでなったミリアのいきなりすぎる裏切りに驚き。とにかく恨みまくるのであった。

 

 

振り返り:理由あれど、ちょっとヒドイ。

 

☆振り返り2:「ギルティギアゼクス

 

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「暗殺者とは心のない人形。」

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「結局、私は人形ではなかった。

それが私を育てたあの人の甘さ。」

 

そんなイントロから始まるミリアのストーリー。

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なんと、捕まったザトーは逃げ出したようだ。

きっと、ミリアを恨み、復讐のために・・・。

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ミリア選手も殺る気満々であった。

ミリアは「賞金首」として狙われるザトーを狙う奴らをボコボコにし阻止。

そして警察機構であるカイのお願いも「断るわ」である。

 

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ミリア、ザトーを発見。だが…

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ザトーは影のエディに乗っ取られていた。

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ザトー、辛うじて意識がある様だ。

助けを求めていた。復讐などではなく、影に支配される恐怖だ。

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「お前は私の過去だ…

今、断ち切ってやる!」

 

ミリア、鬼だった。

弱り切ったザトーをボコボコにしたミリア、ザトーは…

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「コノ身体モ潮時カ。サラバダ。」

中二病の方々歓喜しそうな一言を残し、エディは消える。

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「ミリア…おまえなんだな。」

ザトー、支配から解放されるも自分の最期を感じたのか、とても穏やかそうだった。

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「何だその顔は!

なぜ怯えない!

命乞いをしてみせろ!」

 

もしかしてギルティギアにはミリア以上の悪人は居ないのではないだろうか?と勘違いされても仕方がない様なフレーズである。

 

「ミリア…私はお前に…」

ザトー、瀕死の体ではあるが、言葉を振り絞る…。

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「ゆるして……くれ……」

 

懺悔であった。

孤児として育て、禁呪アングラを授け、暗殺組織に所属させ

「普通」というものを奪った、事に関しての懺悔だろうか。

その答え、本心はザトーにしか解らない。

 

ミリア、そのザトーに対し、返事は…

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おめーがトドメ刺したんだよ。

振り返り:ミリア、因縁のザトーを倒す。やはり理由あれど、ヒドイ。

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一応お墓は作ってあげたみたいです。

 

☆振り返り3:「ギルティギアイグゼクス

 

思いっきりトドメを刺したハズのザトーが生きている?

そんな情報を聞きつけたが…

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「これが…私の追ってたもの…?」

 

姿こそはザトーであったが、

ギャーとかウーしか喋れない意志を持つ影、「エディ」であった。

衰弱しきっている様であった。

「もう、死にかけてるじゃない…哀れなモノね…。」

「安心して…痛くはしないから…」

 

ミリア、再びトドメを刺す。

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ザトーの墓に、自分の髪をバッサリとし、分ける。

「アサシンのミリアは、常にアナタと共にあるわ…」

ミリア、何か吹っ切れたようだった。

ザトー⁽エディ⁾の事も決着がつき、心も体も身軽になった様だ。

 

だが、そんな彼女を心配する一人の男が居た。

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ミリアやザトーの所属していた暗殺組織「アサシン」の先代首領。

スレイヤー氏だ。

 

「君の髪の事が気になっただけだ。」

ふと言われ、驚くミリア。

その髪の禁呪、完全に解き放たれるまで…あまり間は…あるまい。

 

ここに来て、やっと「アングラ」について話が展開する。

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「お待ちなさい!その髪の力、それ以上使ってはいけません!!」

医者であるファウスト氏も彼女の髪を心配する。

禁呪にも何か対抗策があるかも…と調べたものの、とくに結果が出る訳でもなかった。

そしてとうとう、禁呪アングラはミリアの意志とは関係なく発動。

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禁呪は、ただナンパしてきたアクセル氏を意志とは関係なくボコボコにする。

ナンパしただけでボコられるアクセル氏も少し可哀想だ。

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「赤い楽師のお姉さんを見ませんでしたか?」

ブリジット氏にそう尋ねられ「知らない」と答え会話が終わったかに思えたが

「コロセ…コロセ…」

エディは影に意識を乗っ取られたかの様に、ミリアも髪に意識を乗っ取られそうになったのだろうか。

自分の意志とは関係なく、「コロセ…」と髪がミリアに語り掛け

ブリジット氏を半殺しにする。

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ボコられたブリジット氏を見て青くなるミリア。

「え…?これは…私がやったの…?そんなつもりは…」

髪に意識を奪われた事をまだ理解できていないミリア。

すると

ドスリと鈍い音がする。

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こんな全然誰かも解らない男に刺されたのだ。

話を聞くにミリアのストーカーらしい。

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「これで、満足?」

ミリアは、禁呪により支配されて死ぬのではなく

「自分のままで死ねる」事に喜んでいた。

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かつてザトーが、エディに支配されたのを見たからであろう。

「こういう幕切れも…良いかなって。」

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そしてミリアは、髪に支配される前に、謎のストーカーにより、急に命を落とすのであった。

 

振り返り:ミリア、かまいたちの夜のバッドエンドみたいな最後だった。

 

 

 

 

 

 

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いやちょっと待て、死んでない。

彼女は新しいギルティギアに居る。

 

 

 

☆結局「アングラ」で何を失ったのか。

この新しいギルティギアについて実は私はほとんど知らないのだ。

そこでギルティギアの新シリーズをプレイする友人にミリアについて聞いてみたのだ。

 

Q.1:ミリアは死んだ様な気がするけど、何か生き返った設定でもあるの?

A.:いや、別にないけど?

 

Q.2:ミリアは前作で髪に意識奪われそうだけど、今回そんな設定はあるの?

A.:いや、別にないけど?

 

との返答であった。

ザトーやらエディやら「あの男」やら聖騎士団やらゴチャゴチャした設定の多いギルティギアであったが、ミリアだけは何だかなあなあな感じであった。

かと言って、多分アークシステム的にもミリアに愛が無い訳でもなさそうだ。

 

実は一番「デザインが変更されているキャラ」かもしれないのだ!

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初代ギルティギアでは、変な前髪だなぁくらいであったが

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二作目、ゼクスでまだ髪型が気になるがだいぶ綺麗なお姉さんに

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イグゼクスか何かのイラストで「え?可愛すぎじゃね?」までアップデート。

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そしてイグゼクスシリーズ最終作のアクセントコアでも美貌を保つ。

新シリーズでは

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もう誰だか解らないレベルに。

まあ、何だ、全身白系から黄色系にイメチェン。

そしてロシア人ぽくコサック帽。

きっと若さで許されていたヘアバンドを卒業しナンバープレートに…

 

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何でナンバー頭につけてんのこの人。

ちょっとオシャレの領域越えてませんかこれ?

誰か変だよソレって言ってあげれば良いのに…。

 

 

 

Σ(゚□゚;)

 

ま…まさか…!

 

 

 

 

 

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ミリアが禁呪「アングラ」で失ったもの

:それは「美的センス」だった。

 

 

うむ、女子的にこのリスクはデカイ。

でも平気で頭にナンバープレートつけて歩けるなんて普通の人には無理だしね。

ウン。多分コレだ。

 

 

 

というオチは嫌なので、アークシステムさん、早くミリアと「アングラ」にも決着をつけて下さい、マジで。

 

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